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第三部 宰相閣下の婚約者
783 不機嫌な魔王
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「……陛下」
苦虫を噛み潰したような表情とは、こういうものなのか――という見本のような表情で、エドヴァルドがフィルバートに苦言を呈した。
「そういった話は本来、司法あるいは刑務の担当者か高等法院の担当職員が担うものであって、五公爵会議で諮る話ではないと思うのですが」
たとえ諸悪の根源と言われていようと、先代侯爵の後妻という立場でしかない女性をこの場に招く前例がない。
正式な手順に則るのであれば、この場では担当者とその上司を呼んで話を聞くのが定石だ。
司法の責任者であるイデオン公爵家当主であり、以降予測される話に発言権を持つエドヴァルドが、そう話の口火を切ったのは自然な流れだと言えた。
「この状況下で一般論はいらん。担当者と上官の主観が入っていると、罪人どもに喚かせるだけだろうが。……というか、さっき、呼ぶのなら閣議の間へ呼べと言ったのは誰だ? 何を今更だな」
エドヴァルドの立場では、まずは本来の聴取の権限と順序を尊重するよう言わねばならない。
それ故の発言ではあるのだろうけど、陛下の方は微塵もそこを尊重していなかった。
この状況下で一般論はいらない、というのもその通りではあるのだけれど。
「ナルディーニ侯爵父子を交えての、非建設的な罵り合いを聞くのは長官と担当者だけで充分だろうと思っただけですよ」
「そう言えば、あの父子はどうした? こちらの部屋に放り込んでおくとの話だったように思うが」
「先に五長官が話を聞きたいというので、その通りにしたまでのことです。彼らには早々に実務に復帰して貰わねばなりませんし」
「……ほう」
何となく、フィルバートが複雑そうな表情を見せているのは気のせいだろうか。
いや、私でもその「話を聞きたい」は確実に穏便な方法を取っていないと推測出来る。
五長官、というのはあくまで建前で、エドヴァルドにそれを直言したとするならば、恐らくはロイヴァス・ヘルマン司法・公安長官の主導だろう。
「既に罵り合いでもあったか?」
「さあ。こちらもまだ、軍神の間からの報告は受けておりませんので」
「ふむ」
陛下。
表情がもはや仲間外れに拗ねる子どものソレです……。
「では、急ぎ主犯格どもの罪状認否と、どんな寝言を吐いているのかを確認してきて貰うとしようか。どうせなら、五長官が聞いていない話をさせないことには、聞く方も話す方もつまらぬだろうからな」
「……つまらない、つまらなくないといった話ではないのですが、先に彼らが話している内容を確認するのは賛成です。量刑の判断材料は多い方がいい」
ため息と共にエドヴァルドがそう零したのとほぼ同時に、入口のドアが軽く叩かれる音が聞こえた。
ほう、とフィルバートが軽く片眉をあげる。
「宰相にしては珍しく無駄な前置きが長いと思っていたら、単に報告を待っていただけだったか」
「気のせいでしょう。たまたま、上手くかち合っただけのことですよ」
しれっと返しながらも、エドヴァルドが扉近くの騎士に向かって軽く頷いたのは、扉を開けていいとの合図だろう。
「失礼致します。宰相閣下にヘルマン長官からの言伝をお届けに上がりました」
そう言って中に入って来たのは、王宮警護の騎士にしては軽装に思える青年だ。
もしかしたら、ヘルマン長官が直属上司となっている組織〝草〟だろうか。
ちょっとリーシンに近い空気を感じる。
「許可する。こちらへ」
「は」
とはいえ、今は余計なやりとりをしている余裕も時間もないのかも知れない。
互いにそれ以上の言葉は交わすことなく、青年がエドヴァルドの前に複数枚束ねられた書面を置いた。
「仔細はこちらに」
「ご苦労」
書面を手にしたエドヴァルドが、紙幣カウンターもかくや……といったスピードでそれをめくっているのを、クヴィスト公爵代理がギョッとしたように見つめていた。
ああ、そうか。
代理の二文字がこれから取れるということは、王宮内でエドヴァルドの仕事ぶりを見たことがなかったということか。
エドヴァルドがすさまじい速読能力を持っていることを知らなかったか、知っていても今この場で初めて目にしたのかも知れない。
「……なるほど」
そしてその書面を最後まで読んだ(だろう)ところで、エドヴァルドの口の端が僅かに上がった。
「何か面白いことでも書いてあったか、宰相? まあ、後で書面は読むにしろ、かいつまんで説明しろ」
エドヴァルドはその書面をスッと隣に回した。
デタラメを言っていないことを証明するためにも、他の参加者に読んで貰う必要はもちろんあるのだけれど、今、そんな余裕がないこともまた確か。
陛下の「かいつまんで説明しろ」は、今回に限っては無茶振りじゃないと私も思えた。
「まずエモニエ先代侯爵夫人に関しては『こうなった以上は、話すのであればこの国の大公殿下に』ということのようですよ」
「……うん⁉」
は? ――と言わなかったのは、王族としての品がそうさせたのか。
エドヴァルドから水を向けられたテオドル大公は、何の思惑もないと言わんばかりに、目を丸くしていた。
「儂は先代侯爵夫人とは交流どころかロクに話をした記憶もないが? 彼のご夫人は、そもそも先代エモニエ侯爵が存命だった頃から、病を理由にほとんど王宮に来ることがなかった。この国に来た経緯を思えば、さもありなんと思っておったほどだ」
それが何故、儂に……そう呟くテオドル大公に、交流の有無はさして重要ではなかったのでは? と、エドヴァルドが答えた。
「恐らく、用があるのは『バリエンダールと古くから交流のある』大公殿下――ではないかと」
「儂に実家の伯爵家を潰させたかった、とでも?」
「それは……どうでしょう」
訝しむテオドル大公に、あくまで私見ですがとエドヴァルドが前置きする。
「どうやら実家であるフレイア伯爵家に関しては、未承認の茶葉と一連托生で、自分の手で潰すつもりでいたようですし」
「自分の手で、だと……?」
「ナルディーニ侯爵家やその派閥を通して、茶葉をさりげなくアンジェスに流入させることで、国際問題化させたかった。こちらで犯罪に利用された……として、王家を通じて茶葉を販売停止、上手くいけば生産中止をも主張させれば、バリエンダール側としても無視は出来なくなる。隣国からでも実家に打撃を与えられると考えたのでしょう」
「権力には権力を……復讐のために王家をも利用するか」
「復讐だからこそ王家を利用した――とも」
「私欲ではあるが、ナルディーニよりはよほど強かと言えような……ならば儂にはその伯爵家の寄り親を揺さぶらせたいとでも考えておるのか」
「恐らくは」
王族が伯爵家の在り様に口を出すとなれば、一歩間違えれば王家の横暴を周囲に印象付けることになる。
だからテオドル大公が、フレイア伯爵家に直接関わるとなれば、各方面差し障りも大きいだろう。
だけど、どの国でも公爵家に対する扱いは違う。
王位継承権すら持つ家もあるだけに、他国にしろ王族がその在り様に口を挟むことは大いにあり得るのだ。
「うむ……では陛下、エモニエ先代侯爵夫人をこの場に呼んで、話をさせる点については儂も賛成しましょうぞ」
まだテオドル大公のところにまで書面は回っていなかったものの、大公殿下の決断は早かった。
「儂さえいれば、その口も軽くなると言うのであれば、是非もありますまい」
「まあなぁ……本来、罪を犯した側が何かを要求するなどと何様だと言いたいところだが、本人が既に裁かれる覚悟を持ってそれを要求しているのであれば、頭からはねつけるわけにもいかぬだろうよ」
最低限の礼儀さえ遵守せず、居丈高に第二王子、第一王女の引き渡しをただ要求した、サレステーデのキリアン第一王子や、無断で第二王子、第一王女を国に引き込んだ故クヴィスト公爵との違いを強調するかのように、国王陛下が笑った。
そう、声まではあげていなくとも、明らかに笑っているのだ。
まるでテオドル大公の決断に、これから自分を補佐する唯一の王族として「合格だ」と告げているかのようだった。
「――で、姉君」
「はいっ⁉」
あくまで傍観者、ここに証人もいるぞ……的に駆り出される程度で、実際に何を話すこともないだろうと思っていた私は、突如として陛下に話を振られて、思わず声を裏返らせてしまった。
「そんなテオドル大公の随行員として、バリエンダールに行き、様々な人物と顔を合わせて来た以上、大公と共に彼の国の最新の情報を握っている人材であることは間違いないな?」
「いやっ……えっと、それはですね……」
何だかイヤな予感がした私は、やや口ごもりながら盛大にこめかみを痙攣らせた。
「姉君にも、大公殿下と共にエモニエ先代侯爵夫人に対しての発言権を与えてやろう。夫人がこの場で何か矛盾するような話をしはじめた場合には、遠慮なく口を挟め」
「矛盾……ですか」
「聞いている限り、今更保身に走るような真似はしないだろうが、相手を破滅させるための嘘はつきそうな気がするんでな。違和感を感じた時でいいから、声を上げろ」
えぇ……と不満の声を洩らしかけた私は、さすがにそこで口を噤んだ。それ以上は不敬罪一直線だ。
拒否権はない。それはもちろん分かっているのだけれど。
目を閉じて腕組みをしたままのエドヴァルドが――不機嫌オーラ全開だった。
苦虫を噛み潰したような表情とは、こういうものなのか――という見本のような表情で、エドヴァルドがフィルバートに苦言を呈した。
「そういった話は本来、司法あるいは刑務の担当者か高等法院の担当職員が担うものであって、五公爵会議で諮る話ではないと思うのですが」
たとえ諸悪の根源と言われていようと、先代侯爵の後妻という立場でしかない女性をこの場に招く前例がない。
正式な手順に則るのであれば、この場では担当者とその上司を呼んで話を聞くのが定石だ。
司法の責任者であるイデオン公爵家当主であり、以降予測される話に発言権を持つエドヴァルドが、そう話の口火を切ったのは自然な流れだと言えた。
「この状況下で一般論はいらん。担当者と上官の主観が入っていると、罪人どもに喚かせるだけだろうが。……というか、さっき、呼ぶのなら閣議の間へ呼べと言ったのは誰だ? 何を今更だな」
エドヴァルドの立場では、まずは本来の聴取の権限と順序を尊重するよう言わねばならない。
それ故の発言ではあるのだろうけど、陛下の方は微塵もそこを尊重していなかった。
この状況下で一般論はいらない、というのもその通りではあるのだけれど。
「ナルディーニ侯爵父子を交えての、非建設的な罵り合いを聞くのは長官と担当者だけで充分だろうと思っただけですよ」
「そう言えば、あの父子はどうした? こちらの部屋に放り込んでおくとの話だったように思うが」
「先に五長官が話を聞きたいというので、その通りにしたまでのことです。彼らには早々に実務に復帰して貰わねばなりませんし」
「……ほう」
何となく、フィルバートが複雑そうな表情を見せているのは気のせいだろうか。
いや、私でもその「話を聞きたい」は確実に穏便な方法を取っていないと推測出来る。
五長官、というのはあくまで建前で、エドヴァルドにそれを直言したとするならば、恐らくはロイヴァス・ヘルマン司法・公安長官の主導だろう。
「既に罵り合いでもあったか?」
「さあ。こちらもまだ、軍神の間からの報告は受けておりませんので」
「ふむ」
陛下。
表情がもはや仲間外れに拗ねる子どものソレです……。
「では、急ぎ主犯格どもの罪状認否と、どんな寝言を吐いているのかを確認してきて貰うとしようか。どうせなら、五長官が聞いていない話をさせないことには、聞く方も話す方もつまらぬだろうからな」
「……つまらない、つまらなくないといった話ではないのですが、先に彼らが話している内容を確認するのは賛成です。量刑の判断材料は多い方がいい」
ため息と共にエドヴァルドがそう零したのとほぼ同時に、入口のドアが軽く叩かれる音が聞こえた。
ほう、とフィルバートが軽く片眉をあげる。
「宰相にしては珍しく無駄な前置きが長いと思っていたら、単に報告を待っていただけだったか」
「気のせいでしょう。たまたま、上手くかち合っただけのことですよ」
しれっと返しながらも、エドヴァルドが扉近くの騎士に向かって軽く頷いたのは、扉を開けていいとの合図だろう。
「失礼致します。宰相閣下にヘルマン長官からの言伝をお届けに上がりました」
そう言って中に入って来たのは、王宮警護の騎士にしては軽装に思える青年だ。
もしかしたら、ヘルマン長官が直属上司となっている組織〝草〟だろうか。
ちょっとリーシンに近い空気を感じる。
「許可する。こちらへ」
「は」
とはいえ、今は余計なやりとりをしている余裕も時間もないのかも知れない。
互いにそれ以上の言葉は交わすことなく、青年がエドヴァルドの前に複数枚束ねられた書面を置いた。
「仔細はこちらに」
「ご苦労」
書面を手にしたエドヴァルドが、紙幣カウンターもかくや……といったスピードでそれをめくっているのを、クヴィスト公爵代理がギョッとしたように見つめていた。
ああ、そうか。
代理の二文字がこれから取れるということは、王宮内でエドヴァルドの仕事ぶりを見たことがなかったということか。
エドヴァルドがすさまじい速読能力を持っていることを知らなかったか、知っていても今この場で初めて目にしたのかも知れない。
「……なるほど」
そしてその書面を最後まで読んだ(だろう)ところで、エドヴァルドの口の端が僅かに上がった。
「何か面白いことでも書いてあったか、宰相? まあ、後で書面は読むにしろ、かいつまんで説明しろ」
エドヴァルドはその書面をスッと隣に回した。
デタラメを言っていないことを証明するためにも、他の参加者に読んで貰う必要はもちろんあるのだけれど、今、そんな余裕がないこともまた確か。
陛下の「かいつまんで説明しろ」は、今回に限っては無茶振りじゃないと私も思えた。
「まずエモニエ先代侯爵夫人に関しては『こうなった以上は、話すのであればこの国の大公殿下に』ということのようですよ」
「……うん⁉」
は? ――と言わなかったのは、王族としての品がそうさせたのか。
エドヴァルドから水を向けられたテオドル大公は、何の思惑もないと言わんばかりに、目を丸くしていた。
「儂は先代侯爵夫人とは交流どころかロクに話をした記憶もないが? 彼のご夫人は、そもそも先代エモニエ侯爵が存命だった頃から、病を理由にほとんど王宮に来ることがなかった。この国に来た経緯を思えば、さもありなんと思っておったほどだ」
それが何故、儂に……そう呟くテオドル大公に、交流の有無はさして重要ではなかったのでは? と、エドヴァルドが答えた。
「恐らく、用があるのは『バリエンダールと古くから交流のある』大公殿下――ではないかと」
「儂に実家の伯爵家を潰させたかった、とでも?」
「それは……どうでしょう」
訝しむテオドル大公に、あくまで私見ですがとエドヴァルドが前置きする。
「どうやら実家であるフレイア伯爵家に関しては、未承認の茶葉と一連托生で、自分の手で潰すつもりでいたようですし」
「自分の手で、だと……?」
「ナルディーニ侯爵家やその派閥を通して、茶葉をさりげなくアンジェスに流入させることで、国際問題化させたかった。こちらで犯罪に利用された……として、王家を通じて茶葉を販売停止、上手くいけば生産中止をも主張させれば、バリエンダール側としても無視は出来なくなる。隣国からでも実家に打撃を与えられると考えたのでしょう」
「権力には権力を……復讐のために王家をも利用するか」
「復讐だからこそ王家を利用した――とも」
「私欲ではあるが、ナルディーニよりはよほど強かと言えような……ならば儂にはその伯爵家の寄り親を揺さぶらせたいとでも考えておるのか」
「恐らくは」
王族が伯爵家の在り様に口を出すとなれば、一歩間違えれば王家の横暴を周囲に印象付けることになる。
だからテオドル大公が、フレイア伯爵家に直接関わるとなれば、各方面差し障りも大きいだろう。
だけど、どの国でも公爵家に対する扱いは違う。
王位継承権すら持つ家もあるだけに、他国にしろ王族がその在り様に口を挟むことは大いにあり得るのだ。
「うむ……では陛下、エモニエ先代侯爵夫人をこの場に呼んで、話をさせる点については儂も賛成しましょうぞ」
まだテオドル大公のところにまで書面は回っていなかったものの、大公殿下の決断は早かった。
「儂さえいれば、その口も軽くなると言うのであれば、是非もありますまい」
「まあなぁ……本来、罪を犯した側が何かを要求するなどと何様だと言いたいところだが、本人が既に裁かれる覚悟を持ってそれを要求しているのであれば、頭からはねつけるわけにもいかぬだろうよ」
最低限の礼儀さえ遵守せず、居丈高に第二王子、第一王女の引き渡しをただ要求した、サレステーデのキリアン第一王子や、無断で第二王子、第一王女を国に引き込んだ故クヴィスト公爵との違いを強調するかのように、国王陛下が笑った。
そう、声まではあげていなくとも、明らかに笑っているのだ。
まるでテオドル大公の決断に、これから自分を補佐する唯一の王族として「合格だ」と告げているかのようだった。
「――で、姉君」
「はいっ⁉」
あくまで傍観者、ここに証人もいるぞ……的に駆り出される程度で、実際に何を話すこともないだろうと思っていた私は、突如として陛下に話を振られて、思わず声を裏返らせてしまった。
「そんなテオドル大公の随行員として、バリエンダールに行き、様々な人物と顔を合わせて来た以上、大公と共に彼の国の最新の情報を握っている人材であることは間違いないな?」
「いやっ……えっと、それはですね……」
何だかイヤな予感がした私は、やや口ごもりながら盛大にこめかみを痙攣らせた。
「姉君にも、大公殿下と共にエモニエ先代侯爵夫人に対しての発言権を与えてやろう。夫人がこの場で何か矛盾するような話をしはじめた場合には、遠慮なく口を挟め」
「矛盾……ですか」
「聞いている限り、今更保身に走るような真似はしないだろうが、相手を破滅させるための嘘はつきそうな気がするんでな。違和感を感じた時でいいから、声を上げろ」
えぇ……と不満の声を洩らしかけた私は、さすがにそこで口を噤んだ。それ以上は不敬罪一直線だ。
拒否権はない。それはもちろん分かっているのだけれど。
目を閉じて腕組みをしたままのエドヴァルドが――不機嫌オーラ全開だった。
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