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第6章 第6特殊犯捜査・第6係の本気

49: シーメール指尻ゑ梨花のおさらい

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「さあ、おさらいよ。まずはお口編ね。女の子と唇を重ね合わせてキスする時の事を思い出して。あの時は、もっともっと長くキスしたくなって唇を捻り合わせたり、そして舌を差し込み差し込まれたり、お互いの舌を吸い合ったりしてる内に、徐々に性感が高まっていくの実感してるはずよね。フェラ行為だってキスの延長だよ。男への奉仕じゃないんだから。クレオパトラなんかは、こうした性技を男性操縦術と心得ていて、男を官能に導いて自分の虜にしてしまうことに悪魔的な悦びを感じていたくらいなんだよ。」
 もちろん指尻ゑ梨花は、クレオパトラの友人ではないから、それが真実かどうかは知らない。
 ただ指尻がそれを言うと、相手が「そうか」と納得して聞いてしまうのが、面白いところだった。

「ペニス、これをどう責めるかが問題だよね。口に含んでカポカポ?ただ単にカポカポモゴモゴするだけじゃ駄目なのよ。そんなのでは、ものの5分も快感を与えることはできないから男は『ああ、してくれてるな』と思うだけ。舌先を上手に使って鈴口を責めたり、真空吸引に近い状態でピストン運動する、亀頭の背中部分を集中的に責める。」
「これは人差し指の腹で強くこすることでも可能だよ。ゑ梨花は、よくこれをゴム手袋でやるの、キュッキュって感じ。」
 指尻は戸橋の目の前で指の形を作ってみせる。
 さすがに戸橋は周囲の目を気にした。
 喫茶店に飛び切りの怪しげな美女二人組だから、店内にいる何人かの客は、チラホラとこちらの様子を盗み見している。

「でもこの位の刺激では、セックスを度々重ねるうちに、多くの男は飽きちゃうんだよね。男がその行為を想像すると、ワクワクしてくる、そんなトロケる技が必要なの。その第一歩は、じわじわとペニスを深く深く口に含むこと、とにかく奥深くまでね。奥深く、それも完全に根元まで口に含まれ、唇が根元の皮膚に達するこの感触は、男にかなりの快楽波を送ると思うわ。深く口に含まれた場合、カポカポとピストン運動をしなくたって、唇か舌先を根元の皮膚に触れさせた状態で、頭を左右に回転したり、根元部分をグッと締め付けたり、舌先でレレレッとしたりするだけで、男はかなりの快感を味わうことができるの。つまりディープスロート、これができれば最高よね。」
 未知矢は今、自分がとびきりの美少女だという事を忘れて、思わず生唾を飲み込んでしまった。

「でも、ペニスを喉元深く差し込むと普通の人なら当然、急に咳き込んだり、オェッと吐きそうになったり、ゑ梨花も最初そうだった、涙ぐんだり大変だよ。未知矢はそういうの普通の人?」
 戸橋は首を振る。
 ただし本人自身、何に首を振ったのかどうかすら判っていない。

「それは男に最大快感を与えうるテクニックなの、あきらめないでチャレンジし続けてよね。自分でやるのと、無理矢理されるのでは、全然意味が違うしさ。後者は犯罪行為。あっこれ、未知矢には当たり前か。要は慣れ、徐々に奥深く口に含むようにしているうちに、回数を重ねることで出来るようになるよ。出来ない時は、舌先を伸ばしてできるだけ根元部分の皮膚を責めるというような工夫をしてみればいいし。」
「そうだ。そこまで行かなくても、逆転技もあるわね。これ意外に簡単よ。この技の呼び名、今は流行らないけど、ハーモニカ、もしくはフルートと言われていたペニスを横に口に含むテクニック。実際は、ディープスロートの代替えというより、普通の浅い縦フェラにこれを織り交ぜるんだけど、これに『おんな』としての『演技』を付けてやると結構いけるよ。未知矢に合う。舌先を伸ばしてレレレッって左右に首を振るわけだけど、『演技』と言ったのは、女の表情が垣間見えるこの瞬間ね。で、この時、グランスを指で扱う、さする、こする、あるいは先端部を指先で刺激、また他に袋部分を扱う、揉む、片方ずつ痛くないように引っ張るなんかの複合技を加味すると効果倍増。」

 未知矢は、これが得意だと自分でも言っていた。
 何度かは、これをやらざるを得ない場面があったのだろう。

「ペニス自体を口に含まないでも男の感度を高めることのできる場所、つまり根元部分の皮膚は袋側から責めるの。それも舌先を強く押しつけるようにして、あるいはペニスの背中の付け根を舌先でレレレッとか、チューチュー吸いつく、またハーモニカ技の延長で、根元に口先がきたらズーッと強く吸いつくとかの小技をからめると、男はかなり満足するみたい。」
 未知矢の目は、今度それをやって見ようという感じで輝いている。

「複合技の一つでは、ゑ梨花が名付けた『スパイダーマン』っていうのもあるわね。これは男が仰向けになったとき、女性の方が唇・首筋・胸元、そして下腹部へとオーラルを順送りに始めるやりかた。ペニスを口に含んだら、それに掛かり切りにならないで、同時進行で袋をマッサージ、そして男の腹部や胸を手の平でさするの。そのほか、両手で乳首をつまみながらペニスをゆっくりと深く含む。ペニスの根元に唇が触れ、男がアアッと感じてきたら、それに連動して舌の動き、首の動きを早めていくわけ。」
 未知矢は自分の想像力をフルに回転させているようだ。
 多分、想像の中の相手の男は、きっと真澄警部に似ているのだろうとゑ梨花は思った。

「男によっては感じすぎて思わずのけぞったり、乳首を責め続けるゑ梨花の手首を『ひーっもう止めて』って感じでつかんだりする人もいるね。何度も言うけど、トロケ技なの。これ、腕を伸ばして指先が色々な箇所にへばりついたり蠢いたりしてるので『スパイダーマン』ってわけ。このハイブリッドテクニックひとつで、かなり勝率が高くなるよ。この合わせ技だと、ペニスをガブリと含み頭をグルングルン『の』の字を描くように回したり、ペニスを握り拳でワシづかみにして、グイグイ力まかせにシゴクなんてもの可能性だから。」
 そう説明しながら、戸橋が行使する髪の毛を振り乱しての愛の嵐、「の」の字テクを想像すると、なんだか壮絶な綺麗さだろうなと、ゑ梨花は思った。

「後はテクニックのおまけってか、プロになるとこっちの方に拘る方が『素人さん』との差が出来て重宝してるのが金玉とゆーか、袋責めだね。片方ずつ口に含んでギュッーと引っ張るように袋を吸う。これは性感に、そのまま結びつくわけじゃないんだけど、運動前のストレッチみたいな『ほぅこんなこともしてくれんだ』みたいなサプライズ効果があるんだよ。これは是非、覚えておくといいと思うわ。続いて、両方口に頬ばり、舌先でレレレッ、これは性感アップ。更に袋と股の際を責める、これは痒いところに手が届く的な気持ちよさを生み出す為ね。袋の裏筋からペニスの裏筋へ、そして尿道口と一気に舌先を這わす、こっちの方は完璧に効くわよ。このフクロ責めで、気をつけたいのは、口に含んで睾丸をゴリゴリとしたりスポッスポッと出し入れされると、これかなり痛いよね、注意して。」
 これは未知矢もゑ梨花もお互いに良くわかっていて、冗談のレベルだった。

「で次はアナル、、、いよいよだね。んー、これはゑ梨花達の専門なんだけど、正直言って未知矢には、抵抗あるよね?気にしないで、それで普通なんだから。押し広げると異常なくらいツーンと匂ったり、何か付着してたり、我慢して舌先を這わしてみると苦かったり。元から抵抗ない人、あるいはこういう状態の好きな人達は別にして、アナル責めをする前には、一緒に入浴するとかして指先が入る位に石鹸で洗浄して上げる事。もちろん湯舟につかっても指先で石鹸水のヌルヌルをちゃんと取って上げることね。石鹸水も苦いし、それに石鹸水は浣腸剤であることをお忘れなくね。」
 未知矢が何かを決心をしたように頷く。

「肛門の粘膜、これは舌先で責めると効くよー。でもおなかの状態つまり腹具合がよくて、排便を済ませた後なんかは随分良いけど、腹具合が多少でも悪いと全然感じないって、いうこともあるわね。そして意外に、アナル自身を責めるのと同じくらい気持ちのイイ所があるの。それは回りのお尻。お尻の肉、これに口付けされると何ともトロトロにとろけちゃうの。男をうつぶせにしてやって、ヒップに舌先を這わしながらペニスを揉みしだくと、女性的な気分になるのか、なんとなく反応が受動的で面白いよ。」
「ゑ梨花は、ここで男を女性に見立てて、ベロでがんがん責めまくる事がよくあるけど、未知矢はそういうの、似合わないかもね。肛門と袋の続き部分の俗に言う『蟻の戸渡り』ここも良いし、粘膜より離れたアナルの周辺も効果大ね。つまり、アナルに抵抗がある場合は、その回りを責めれば、男をトロケさせることができるってことだよ。小悪魔のように、相手がクタクタになる位に責める、男が泣くまで責める、これやってみな。」
 戸橋未知矢は圧倒されていた。


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