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第二部
幕間:猫又食い
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人間は愚かだ。
誰にでも見える形で安易に情報を発信する。
誰が見ているのか、どんな影響を及ぼすのか。理解しようともしない。
おかげで、隠されていたものの姿を見つけることが出来たわけだが。
「まさか三毛猫とは」
写真などなくても鮮明に記憶された姿。オレは思い返しては、実際に会う日を想像した。
あの柔らかそうな肌。ふわりと揺れる二本の尾。
そして、大きな金色の瞳。
とても、『おいしそう』だ。
金目の猫又は、格別なのだ。
「――遅かったな」
犬の影が二つ。オレの影に入る。そいつらとも、もう数百年の縁だ。
「申し訳もございません。においが途切れました」
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい、」
赤の雌と赤の雄が影のなかで震える。
震えずともいい、とは口にしないが。期待してはいなかった。
あれが黒の九尾と接触したことはわかっていた。いずれ、追跡が困難になることも。
それに、食うならば、黒が先だ。あれは既に完成された個体だ。
(そもそも、黒いのはオスだ)
ならば、真っ先に縄張り争いをするのは雄だろう。雌はいずれ、子を産む。――産めるようにすればいい。
「みけ様」
赤の雌が呼ぶ。
どうやら尾が出ていたようだ、と気付いて。人の姿に戻る。
誰にでも見える形で安易に情報を発信する。
誰が見ているのか、どんな影響を及ぼすのか。理解しようともしない。
おかげで、隠されていたものの姿を見つけることが出来たわけだが。
「まさか三毛猫とは」
写真などなくても鮮明に記憶された姿。オレは思い返しては、実際に会う日を想像した。
あの柔らかそうな肌。ふわりと揺れる二本の尾。
そして、大きな金色の瞳。
とても、『おいしそう』だ。
金目の猫又は、格別なのだ。
「――遅かったな」
犬の影が二つ。オレの影に入る。そいつらとも、もう数百年の縁だ。
「申し訳もございません。においが途切れました」
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい、」
赤の雌と赤の雄が影のなかで震える。
震えずともいい、とは口にしないが。期待してはいなかった。
あれが黒の九尾と接触したことはわかっていた。いずれ、追跡が困難になることも。
それに、食うならば、黒が先だ。あれは既に完成された個体だ。
(そもそも、黒いのはオスだ)
ならば、真っ先に縄張り争いをするのは雄だろう。雌はいずれ、子を産む。――産めるようにすればいい。
「みけ様」
赤の雌が呼ぶ。
どうやら尾が出ていたようだ、と気付いて。人の姿に戻る。
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