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第21話 見透かされていた?
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王都に来て1週間。
濾過装置の売り込みを騎士団や母親のポメリアンだけに任せていてはいけないとピレニーはチェサピックと共にゲルニカ妃が紹介してくれた商会を回ったり、上手く行けば領地にある砂や小石では足らなくなる事から砕石を扱う商会や製材所も回った。
「うわっ!ピレニー見てくれ!木の中に目がある」
「それ、目じゃなくて節よ。剪定した時に枝だった名残よ」
「へぇ。ピレニーは何でも知ってるんだな。でも俺は見つけた」
「何を見つけたの?」
「この木の板!見てくれ模様が違うんだ。片方はヒノキじゃないな」
「何を言ってるの?両方ヒノキよ。柾目と板目の違いよ」
縦に線が入った板を手に取り「こっちが柾目」
年輪のような模様が入った板を手に取り「こっちは板目」
と説明をするピレニー。
領地でも木材は出荷していて、板目は1本の木をスライスするように板にカットしていくので無駄が少ないのだが、柾目は1本の木を縦に4分割にして扇の骨のように製材をするので無駄になる部分が多いのだとチェサピックに教えた。
「柾目のほうが高価なんだけど、言ってみれば捨てる部分が多いからなの。でもチェサピック君のおかげでこれからはその捨てる部分を木炭にして濾過装置にいれるから捨てずに済みそう」
知らなかった事を教えてくれるだけでなく、チェサピックのおかげでこれも出来ると付け加えるピレニー。チェサピックは知らなかった事を恥ずかしがりながらも褒められる事が後に付け足される事で嬉しさが溢れてしまう。
「お嬢ちゃん、随分と大きなワンコに懐かれてるんだな」
製材所の工場長が声を掛けて来る。
工場長だけではなく、採石の加工場でも同じように言われてしまう。
「失礼ね。懐いてるんじゃなくて、彼が発案者なの。意見を交わしてるのよ?」
「そうは見えなかったがなぁ。まぁ忠犬は可愛いからな」
「だから!犬じゃないんだってば!」
「そうかい?モコ伯爵家のご令嬢は番犬が怖くて誰も声を掛けられないと聞くけどな」
「あら?工事長は話をしてるじゃない。チェサピック君はそんな狭量じゃありませんわよ。ね?」
っとチェサピックい視線を移せば、チェサピックは周囲を警戒して険しい目つき。ピレニーの視線に気が付くとチェサピックは直ぐに表情を変えたので、工場長が大笑いをしてしまった。
何処に行くにも2人はグルーミング号とトリミング号で一緒。
仲が良く見えるのも当然だろうなとピレニーは思うものの、チェサピックと別行動する理由もない。
「ホント!チェサピック君を犬だなんて失礼しちゃう!」
プンプンとするピレニーだったが、自分の事で腹を立ててくれているのがチェサピックには嬉しかった。
ポラニアンの茶会もだが、一番先に火がついたのは騎士団の食堂だった。
「なんだこれは!今までの食事と味が全く違うじゃないか!」
調味料を振りかける肉などではなく、スープや煮込んだ魚。何よりパンの味が劇的に変わったのである。それまでお代わりを要求するのは腹を満たすためだった騎士達は腹ではなく欲望を満たすためにおかわりに殺到した。
「騎士団でもう2台追加で濾過装置を買えないかと言われたんだが」
「あら?追加注文?チェサピック君、凄いわ」
「いや、凄いのは水であって俺じゃないから」
「何言ってるの。騎士団に目をつけたのはチェサピック君だもの。やっぱりすごいわ」
「そうかな。エヘへ」
年下と言ってもピレニーに褒められるとまんざらでもない。
頬を赤くしてしまうのは単に褒められたからではなく、それがピレニーだから。
――くそっ!やっぱり可愛いな――
そう考えるものの、王都に来るとどうしても目についてしまうものがある。
ピレニーの護衛なのでチェサピックは宮には戻らず、モコ伯爵家の1室で寝泊まりをしているのだが、ピレニーが王都に戻ったと知った他家の貴族が子息を売り込むのに連日釣り書きを送って来る。
「なかなかの美丈夫よ?」
「経営手腕があるみたいよ?」
「192cmですって!上背があるのね」
釣り書きを見てポラニアンがピレニーに子息の絵姿を見せる。
「絵姿なんか本物との食い違いが大きいわよ」
相手にしていないピレニーなのだがチェサピックは釣り書きの数だけ苛立ちが募るのだが、だからと言ってどうにでもなるものでなくジレンマを抱えていた。
庭の大きな石に腰掛けて池に小石を投げ込んでやり場のない思いを波紋にしていると、ドベールがやって来た。
「どうしたんだ?濾過装置も追加注文が来て上手く行ってるんだろう?」
「父上」
ドベールはチェサピックの隣に腰を下ろすと小石を1つ池に投げ込んだ。
「宮にある池も小石がいっぱいで庭師が怒っていたぞ」
「言ってくれれば清掃の手伝いはしたんですけど」
「池に投げ込んだ石の数だけ悩みがあるんだろうな。で?何を悩んでいるんだ」
チェサピックは悩んだり、息詰まったり、憤ったりすると池に小石を投げ込んで瞑想代わりにしている。知られていた事も恥ずかしかったが、悩みがある事もその悩みが何かも見透かされているようで居た堪れなかった。
「キノコ食ってゲロの世話までさせたんだってな?」
「はい…つい・・・食べてしまいました。忠告はしてくれたのに・・・」
「失敗は誰にでもあるさ。でもゲロとシモの世話をしてくれた人には特別な思いが芽生えるよなぁ」
やはりピレニーに対しての思いは見透かされていたとチェサピックは俯いた。
「お前は私の息子だが、血は繋がっていないし書面上も妻の連れ子だ」
「そう・・・ですよね」
「だから遠慮はしなくていいんだぞ」
「遠慮・・・いえ、俺は護衛ですから」
「夫になれば隣で守る事も出来るんだぞ?」
ツンと肘で一突きされてチェサピックは岩から池に落ちそうになった。
「おや?どうしたんだろう?」
態勢を立て直そうとしたチェサピック。ドベールは斜め後ろの屋敷がある方を振り返って言葉を発した。チェサピックも何だろう?と耳を澄ませてみると屋敷の方から使用人達の悲鳴にも似た声が聞こえる。
「父上、行ってくる」
「おいおい、置いていくな。手を貸せ」
「まだ介助は必要ないでしょう」
そう言いながらチェサピックは走り始めから全力疾走で屋敷に駆けて行った。
「全く。俺の手伝いの時はあんなに早く走った事もない癖にピレニーの事になると・・・」
やれやれ。ドベールは立ち上がるともう垣根の向こうに小さく見えるほどまで到達したチェサピックを追って屋敷に戻って行った。
★~★
次は20時10分です
濾過装置の売り込みを騎士団や母親のポメリアンだけに任せていてはいけないとピレニーはチェサピックと共にゲルニカ妃が紹介してくれた商会を回ったり、上手く行けば領地にある砂や小石では足らなくなる事から砕石を扱う商会や製材所も回った。
「うわっ!ピレニー見てくれ!木の中に目がある」
「それ、目じゃなくて節よ。剪定した時に枝だった名残よ」
「へぇ。ピレニーは何でも知ってるんだな。でも俺は見つけた」
「何を見つけたの?」
「この木の板!見てくれ模様が違うんだ。片方はヒノキじゃないな」
「何を言ってるの?両方ヒノキよ。柾目と板目の違いよ」
縦に線が入った板を手に取り「こっちが柾目」
年輪のような模様が入った板を手に取り「こっちは板目」
と説明をするピレニー。
領地でも木材は出荷していて、板目は1本の木をスライスするように板にカットしていくので無駄が少ないのだが、柾目は1本の木を縦に4分割にして扇の骨のように製材をするので無駄になる部分が多いのだとチェサピックに教えた。
「柾目のほうが高価なんだけど、言ってみれば捨てる部分が多いからなの。でもチェサピック君のおかげでこれからはその捨てる部分を木炭にして濾過装置にいれるから捨てずに済みそう」
知らなかった事を教えてくれるだけでなく、チェサピックのおかげでこれも出来ると付け加えるピレニー。チェサピックは知らなかった事を恥ずかしがりながらも褒められる事が後に付け足される事で嬉しさが溢れてしまう。
「お嬢ちゃん、随分と大きなワンコに懐かれてるんだな」
製材所の工場長が声を掛けて来る。
工場長だけではなく、採石の加工場でも同じように言われてしまう。
「失礼ね。懐いてるんじゃなくて、彼が発案者なの。意見を交わしてるのよ?」
「そうは見えなかったがなぁ。まぁ忠犬は可愛いからな」
「だから!犬じゃないんだってば!」
「そうかい?モコ伯爵家のご令嬢は番犬が怖くて誰も声を掛けられないと聞くけどな」
「あら?工事長は話をしてるじゃない。チェサピック君はそんな狭量じゃありませんわよ。ね?」
っとチェサピックい視線を移せば、チェサピックは周囲を警戒して険しい目つき。ピレニーの視線に気が付くとチェサピックは直ぐに表情を変えたので、工場長が大笑いをしてしまった。
何処に行くにも2人はグルーミング号とトリミング号で一緒。
仲が良く見えるのも当然だろうなとピレニーは思うものの、チェサピックと別行動する理由もない。
「ホント!チェサピック君を犬だなんて失礼しちゃう!」
プンプンとするピレニーだったが、自分の事で腹を立ててくれているのがチェサピックには嬉しかった。
ポラニアンの茶会もだが、一番先に火がついたのは騎士団の食堂だった。
「なんだこれは!今までの食事と味が全く違うじゃないか!」
調味料を振りかける肉などではなく、スープや煮込んだ魚。何よりパンの味が劇的に変わったのである。それまでお代わりを要求するのは腹を満たすためだった騎士達は腹ではなく欲望を満たすためにおかわりに殺到した。
「騎士団でもう2台追加で濾過装置を買えないかと言われたんだが」
「あら?追加注文?チェサピック君、凄いわ」
「いや、凄いのは水であって俺じゃないから」
「何言ってるの。騎士団に目をつけたのはチェサピック君だもの。やっぱりすごいわ」
「そうかな。エヘへ」
年下と言ってもピレニーに褒められるとまんざらでもない。
頬を赤くしてしまうのは単に褒められたからではなく、それがピレニーだから。
――くそっ!やっぱり可愛いな――
そう考えるものの、王都に来るとどうしても目についてしまうものがある。
ピレニーの護衛なのでチェサピックは宮には戻らず、モコ伯爵家の1室で寝泊まりをしているのだが、ピレニーが王都に戻ったと知った他家の貴族が子息を売り込むのに連日釣り書きを送って来る。
「なかなかの美丈夫よ?」
「経営手腕があるみたいよ?」
「192cmですって!上背があるのね」
釣り書きを見てポラニアンがピレニーに子息の絵姿を見せる。
「絵姿なんか本物との食い違いが大きいわよ」
相手にしていないピレニーなのだがチェサピックは釣り書きの数だけ苛立ちが募るのだが、だからと言ってどうにでもなるものでなくジレンマを抱えていた。
庭の大きな石に腰掛けて池に小石を投げ込んでやり場のない思いを波紋にしていると、ドベールがやって来た。
「どうしたんだ?濾過装置も追加注文が来て上手く行ってるんだろう?」
「父上」
ドベールはチェサピックの隣に腰を下ろすと小石を1つ池に投げ込んだ。
「宮にある池も小石がいっぱいで庭師が怒っていたぞ」
「言ってくれれば清掃の手伝いはしたんですけど」
「池に投げ込んだ石の数だけ悩みがあるんだろうな。で?何を悩んでいるんだ」
チェサピックは悩んだり、息詰まったり、憤ったりすると池に小石を投げ込んで瞑想代わりにしている。知られていた事も恥ずかしかったが、悩みがある事もその悩みが何かも見透かされているようで居た堪れなかった。
「キノコ食ってゲロの世話までさせたんだってな?」
「はい…つい・・・食べてしまいました。忠告はしてくれたのに・・・」
「失敗は誰にでもあるさ。でもゲロとシモの世話をしてくれた人には特別な思いが芽生えるよなぁ」
やはりピレニーに対しての思いは見透かされていたとチェサピックは俯いた。
「お前は私の息子だが、血は繋がっていないし書面上も妻の連れ子だ」
「そう・・・ですよね」
「だから遠慮はしなくていいんだぞ」
「遠慮・・・いえ、俺は護衛ですから」
「夫になれば隣で守る事も出来るんだぞ?」
ツンと肘で一突きされてチェサピックは岩から池に落ちそうになった。
「おや?どうしたんだろう?」
態勢を立て直そうとしたチェサピック。ドベールは斜め後ろの屋敷がある方を振り返って言葉を発した。チェサピックも何だろう?と耳を澄ませてみると屋敷の方から使用人達の悲鳴にも似た声が聞こえる。
「父上、行ってくる」
「おいおい、置いていくな。手を貸せ」
「まだ介助は必要ないでしょう」
そう言いながらチェサピックは走り始めから全力疾走で屋敷に駆けて行った。
「全く。俺の手伝いの時はあんなに早く走った事もない癖にピレニーの事になると・・・」
やれやれ。ドベールは立ち上がるともう垣根の向こうに小さく見えるほどまで到達したチェサピックを追って屋敷に戻って行った。
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