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VOL:21 サーシャの返事
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ハゼーク侯爵がやって来た日から2週間経った。
海産物を扱う市場は夜が明ける前から賑やかな声が飛び交う場。
そこに魚が水揚げをされると更に活気づく。
サーシャはラウロと共に入場門をくぐった。
「威勢がいいなぁ。こんな職場なら毎日が楽しそうだ」
「大変なところもあるのよ?生モノだから扱いには気を使うし、傷がつけば値段が半値以下になる事もあるし。大きさが切った爪程足らなくても規格外になる事もあるんだから」
市場には仲買業者が直販店を出しているブースもあって、その部分は柵で区切られているが一般の客も市価より安価で買えるからとやって来る。
が、店の裏側は酷いものだった。
加工したあとの残骸に蠅が群がり、腐った臭いを誤魔化すために花を植えているが海水の塩分が残る残骸に折角の花も半分以上が枯れてしまっている。
廃棄業者が回収に来るまでにこれだけの量になると見方を変えれば公害である。
「海に捨てちゃいけないの。不法投棄になっちゃうのよ」
「そうなのか…辺境は山の中だからかな…数が少ないってのもあったが干してカラカラにしたのを砕いて肥料にしてたけどな」
「肥料になるの?あ…でも海の魚だとダメなのかしら」
「どうだろうな…そう考えるとムニエルとか食べるって事は骨とかどうしてるんだろうな」
サーシャには見られた光景でもあったけれど、この臭いだけは未だに慣れない。
副王都は海ではなく川になる。これよりはマシかな?少しだけ希望を抱いた。
市場長にはもう副王都に行くことを了承する返事をしてあって、今日は辞令を受けに来た。
サーシャの私物は紙袋1つで入るほどしかないが、ラウロに一緒に来てもらったのはそれまで世話になった人たちにお礼をいうためである。
本来なら個別に菓子折りでも持参するべきだが、サーシャには金がない。
そこでラウロが近所の菓子店に頼んで一口サイズの焼き菓子を大量に焼いて貰った。
菓子店も少し小さめでも兎に角「数を重視」というラウロの申し出に快く引き受けてくれて予算も破格の1万クル。サーシャは知らないがラウロが先に支払いを済ませて1万クルだけの支払いをサーシャから受けてくれと店に話をつけた。
ファルコは知っているがラウロは構わないと笑った。
「俺の留守の間にオヤジの洗濯物とかもサーシャがしてくれているから」
貧乏ゆえに持ちつ持たれつ。
ラウロの両親はもう子供たちが巣立ってしまって時折帰省するラウロの滞在中だけの世話をすれば良いだけ。サーシャは少々洗濯物が増えたってどうってことないと引き受けていた。
「サーシャを娶ってもラウロなら応援するぞ?デカい弟になるのがネックだが」
「放っとけ!気が付いたらこのサイズだっただけだ」
そう言いながらもラウロはサーシャに気持ちを伝える事はない。
特に今は恋愛はもう遠慮したい気持ちもあるだろうし、ラウロにはサーシャが笑っていればそれで良かった。
そんなやり取りもあって仕事を掛け持ちするファルコが仕事を休めず、自宅警備員をしているラウロが荷物持ちとして駆り出されていた。
「ラウロさん!こっち!お菓子持って来てぇ」
先にタタっと走って行ったサーシャの後をラウロは菓子の袋を抱えて追いかける。
全てを配り終えると残ったのはサーシャの軽い荷物だけ。
ラウロはサーシャから紙袋を「重いから」と受け取ると来た時にくぐった入場門に向かって歩いて行った。
「こっち側は退場門って書いてるんだな」
「だって出ていく方だもの。入場する時にこっちの文字は見えないでしょう?」
「そりゃそうだ。でも派手な色だよな」
「字が読めない人の方が多いもの。だからこの門はオレンジ門っていうの」
ならば「退場門」と書く必要があるのか?ラウロは思ったが、まぁいいかと並んで門をくぐった。
その時である。
今までとなんら変わる事無く、リヒトがサーシャに向かって微笑んで手を振っていた。
サーシャの顔が曇る。ラウロは「行こう」とサーシャの背に手を回し足早に立ち去ろうとした。
リヒトは2週間前、第4王子の護衛で仕事が終わったのはもう真夜中だった。
そんな時間から市場に言ってもサーシャがいるはずはなくそのまま屋敷に帰った。
深夜だと言うのに両親がリヒトの帰りを起きて待っていた。
「こんな時間まで。何かあったのかい?」
「あぁ、大ありだ。これを明日隊長殿に渡すんだ」
父親から手渡されたのは封印がされた1通の封筒。
リヒトが勝手に封を切る事は出来ず、翌日隊長に手渡しに隊長室を訪れたのだが生憎と長期休暇。隊長が復帰するのは3週間後である。
その間、出仕した帰りにサーシャを迎えに行ったのだが待てど暮らせどサーシャは出てこない。堪りかねて帰宅する市場職員を捕まえて聞いてみたが「部署が違うのでシフトまでは判らない」と言われた。
その時からだ。手持無沙汰なのでビアンカの屋敷に行ったのだが、そこも門が閉じたままで裏に回っても屋敷の中に灯りはなく真っ暗。
流石に勝手に入る事も出来なくてコナー伯爵家→出仕→市場→コナー伯爵家のローテーション。
一昨日、出仕する際に両親が揃って「5日後に話があるので時間を取るように」と伝えられた。
リヒトはその時に両親にサーシャの事を「結婚したい女性がいる」そう伝えるつもりだった。その事もあってサーシャに伝えようと出待ちをしていたのだが、やっと今日サーシャを見つける事が出来た。
市場に来る前に通りかかった宝石店の前でショーウィンドウが目に入り、リヒトは自分の瞳の色の小さな石が付いた指輪を買った。
サーシャに両親へ報告すると告げると同時に贈るつもりだった。
が…どうした事なのだろうか。
サーシャの隣には大柄な男がいて、リヒトが声を掛けるとその男はサーシャの背に手を回して立ち去ろうとしているではないか。
カッと頭に血が上ったリヒトはサーシャに向かって駆けだしたのだが、男はサーシャをリヒトがやって来る反対側に隠すように回してしまった。
「貴様、何者だ!サーシャを離せ」
そう言いながらサーシャに手を伸ばしたのだが、あと少しで触れる。リヒトの手を「パン!」サーシャの手が弾いた。軽い手の甲の痛みよりもどうしてサーシャが拒絶のような仕草をするのか。
そちらに意識が向き、リヒトはピタリと動きを止めた。
――まさか…――
そう言えばサーシャには兄がいると聞いていたリヒト。
ただサーシャの父と兄は仕事を幾つか掛け持ちをしていてなかなか会う事が出来ない。
「ご、ごめん。サーシャの兄上だったんだね。失礼をしました」
リヒトはペコリと頭を下げたが、その下げた頭の後頭部に聞こえてきたのは「違う」という男の声。
「俺は兄ではない。が・・・貴様がサーシャに声を掛ける事は許さない」
「はっ?え?・・・えっ?どういう事?ね?サーシャいったいこれは…」
ラウロを避けるように体を大きく捩じってサーシャに声を掛けるリヒトだがサーシャは顔を反らしてリヒトの方を向いてもくれなかった。
「失せろ。貴様との会話を許せるほど俺は寛容な人間でもない」
「話がしたいだけだ。サーシャどうして?なんで僕の方を向いてくれないんだ?!」
更に手を伸ばしてサーシャに触れようとするリヒトの腕をラウロはグっと掴みあげて捩じった。
「痛い!いたたた・・・離せよ!‥‥うわぁ!!」
リヒトの叫びと共に、ズサっとリヒトの体は地面を滑った。
リヒトに離せと言われて、ラウロが思いっきり突き飛ばすように手を離したからだ。
市場から出て来る不規則な人の列が転がったリヒトを避けるように割れていく。
真横を通る時にちらっと見ていくが我関せず。リヒトに立ち上がれと手を貸す者もいない。
サーシャとラウロはリヒトに目もくれず歩き出した。
「サーシャ!待てと言ってるだろう!」
リヒトの声にサーシャとラウロは数歩しか進まなかった足を止めた。
ラウロと一言二言なにか会話を交わしたサーシャはリヒトに向かって一言だけ言葉を発した。
「もう賭けに付き合う気はないの」
「っっっ!!」
リヒトの唇がはくはくと動くが声が音として聞こえる事はなかった。
海産物を扱う市場は夜が明ける前から賑やかな声が飛び交う場。
そこに魚が水揚げをされると更に活気づく。
サーシャはラウロと共に入場門をくぐった。
「威勢がいいなぁ。こんな職場なら毎日が楽しそうだ」
「大変なところもあるのよ?生モノだから扱いには気を使うし、傷がつけば値段が半値以下になる事もあるし。大きさが切った爪程足らなくても規格外になる事もあるんだから」
市場には仲買業者が直販店を出しているブースもあって、その部分は柵で区切られているが一般の客も市価より安価で買えるからとやって来る。
が、店の裏側は酷いものだった。
加工したあとの残骸に蠅が群がり、腐った臭いを誤魔化すために花を植えているが海水の塩分が残る残骸に折角の花も半分以上が枯れてしまっている。
廃棄業者が回収に来るまでにこれだけの量になると見方を変えれば公害である。
「海に捨てちゃいけないの。不法投棄になっちゃうのよ」
「そうなのか…辺境は山の中だからかな…数が少ないってのもあったが干してカラカラにしたのを砕いて肥料にしてたけどな」
「肥料になるの?あ…でも海の魚だとダメなのかしら」
「どうだろうな…そう考えるとムニエルとか食べるって事は骨とかどうしてるんだろうな」
サーシャには見られた光景でもあったけれど、この臭いだけは未だに慣れない。
副王都は海ではなく川になる。これよりはマシかな?少しだけ希望を抱いた。
市場長にはもう副王都に行くことを了承する返事をしてあって、今日は辞令を受けに来た。
サーシャの私物は紙袋1つで入るほどしかないが、ラウロに一緒に来てもらったのはそれまで世話になった人たちにお礼をいうためである。
本来なら個別に菓子折りでも持参するべきだが、サーシャには金がない。
そこでラウロが近所の菓子店に頼んで一口サイズの焼き菓子を大量に焼いて貰った。
菓子店も少し小さめでも兎に角「数を重視」というラウロの申し出に快く引き受けてくれて予算も破格の1万クル。サーシャは知らないがラウロが先に支払いを済ませて1万クルだけの支払いをサーシャから受けてくれと店に話をつけた。
ファルコは知っているがラウロは構わないと笑った。
「俺の留守の間にオヤジの洗濯物とかもサーシャがしてくれているから」
貧乏ゆえに持ちつ持たれつ。
ラウロの両親はもう子供たちが巣立ってしまって時折帰省するラウロの滞在中だけの世話をすれば良いだけ。サーシャは少々洗濯物が増えたってどうってことないと引き受けていた。
「サーシャを娶ってもラウロなら応援するぞ?デカい弟になるのがネックだが」
「放っとけ!気が付いたらこのサイズだっただけだ」
そう言いながらもラウロはサーシャに気持ちを伝える事はない。
特に今は恋愛はもう遠慮したい気持ちもあるだろうし、ラウロにはサーシャが笑っていればそれで良かった。
そんなやり取りもあって仕事を掛け持ちするファルコが仕事を休めず、自宅警備員をしているラウロが荷物持ちとして駆り出されていた。
「ラウロさん!こっち!お菓子持って来てぇ」
先にタタっと走って行ったサーシャの後をラウロは菓子の袋を抱えて追いかける。
全てを配り終えると残ったのはサーシャの軽い荷物だけ。
ラウロはサーシャから紙袋を「重いから」と受け取ると来た時にくぐった入場門に向かって歩いて行った。
「こっち側は退場門って書いてるんだな」
「だって出ていく方だもの。入場する時にこっちの文字は見えないでしょう?」
「そりゃそうだ。でも派手な色だよな」
「字が読めない人の方が多いもの。だからこの門はオレンジ門っていうの」
ならば「退場門」と書く必要があるのか?ラウロは思ったが、まぁいいかと並んで門をくぐった。
その時である。
今までとなんら変わる事無く、リヒトがサーシャに向かって微笑んで手を振っていた。
サーシャの顔が曇る。ラウロは「行こう」とサーシャの背に手を回し足早に立ち去ろうとした。
リヒトは2週間前、第4王子の護衛で仕事が終わったのはもう真夜中だった。
そんな時間から市場に言ってもサーシャがいるはずはなくそのまま屋敷に帰った。
深夜だと言うのに両親がリヒトの帰りを起きて待っていた。
「こんな時間まで。何かあったのかい?」
「あぁ、大ありだ。これを明日隊長殿に渡すんだ」
父親から手渡されたのは封印がされた1通の封筒。
リヒトが勝手に封を切る事は出来ず、翌日隊長に手渡しに隊長室を訪れたのだが生憎と長期休暇。隊長が復帰するのは3週間後である。
その間、出仕した帰りにサーシャを迎えに行ったのだが待てど暮らせどサーシャは出てこない。堪りかねて帰宅する市場職員を捕まえて聞いてみたが「部署が違うのでシフトまでは判らない」と言われた。
その時からだ。手持無沙汰なのでビアンカの屋敷に行ったのだが、そこも門が閉じたままで裏に回っても屋敷の中に灯りはなく真っ暗。
流石に勝手に入る事も出来なくてコナー伯爵家→出仕→市場→コナー伯爵家のローテーション。
一昨日、出仕する際に両親が揃って「5日後に話があるので時間を取るように」と伝えられた。
リヒトはその時に両親にサーシャの事を「結婚したい女性がいる」そう伝えるつもりだった。その事もあってサーシャに伝えようと出待ちをしていたのだが、やっと今日サーシャを見つける事が出来た。
市場に来る前に通りかかった宝石店の前でショーウィンドウが目に入り、リヒトは自分の瞳の色の小さな石が付いた指輪を買った。
サーシャに両親へ報告すると告げると同時に贈るつもりだった。
が…どうした事なのだろうか。
サーシャの隣には大柄な男がいて、リヒトが声を掛けるとその男はサーシャの背に手を回して立ち去ろうとしているではないか。
カッと頭に血が上ったリヒトはサーシャに向かって駆けだしたのだが、男はサーシャをリヒトがやって来る反対側に隠すように回してしまった。
「貴様、何者だ!サーシャを離せ」
そう言いながらサーシャに手を伸ばしたのだが、あと少しで触れる。リヒトの手を「パン!」サーシャの手が弾いた。軽い手の甲の痛みよりもどうしてサーシャが拒絶のような仕草をするのか。
そちらに意識が向き、リヒトはピタリと動きを止めた。
――まさか…――
そう言えばサーシャには兄がいると聞いていたリヒト。
ただサーシャの父と兄は仕事を幾つか掛け持ちをしていてなかなか会う事が出来ない。
「ご、ごめん。サーシャの兄上だったんだね。失礼をしました」
リヒトはペコリと頭を下げたが、その下げた頭の後頭部に聞こえてきたのは「違う」という男の声。
「俺は兄ではない。が・・・貴様がサーシャに声を掛ける事は許さない」
「はっ?え?・・・えっ?どういう事?ね?サーシャいったいこれは…」
ラウロを避けるように体を大きく捩じってサーシャに声を掛けるリヒトだがサーシャは顔を反らしてリヒトの方を向いてもくれなかった。
「失せろ。貴様との会話を許せるほど俺は寛容な人間でもない」
「話がしたいだけだ。サーシャどうして?なんで僕の方を向いてくれないんだ?!」
更に手を伸ばしてサーシャに触れようとするリヒトの腕をラウロはグっと掴みあげて捩じった。
「痛い!いたたた・・・離せよ!‥‥うわぁ!!」
リヒトの叫びと共に、ズサっとリヒトの体は地面を滑った。
リヒトに離せと言われて、ラウロが思いっきり突き飛ばすように手を離したからだ。
市場から出て来る不規則な人の列が転がったリヒトを避けるように割れていく。
真横を通る時にちらっと見ていくが我関せず。リヒトに立ち上がれと手を貸す者もいない。
サーシャとラウロはリヒトに目もくれず歩き出した。
「サーシャ!待てと言ってるだろう!」
リヒトの声にサーシャとラウロは数歩しか進まなかった足を止めた。
ラウロと一言二言なにか会話を交わしたサーシャはリヒトに向かって一言だけ言葉を発した。
「もう賭けに付き合う気はないの」
「っっっ!!」
リヒトの唇がはくはくと動くが声が音として聞こえる事はなかった。
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