【完結】まだ誰も知らない恋を始めよう
「フィニアス・ペンデルトンが行方不明になったんだって」
それは、単に大学のランチタイムの話題として出された噂。
没落しそうな貧乏子爵家の名ばかり令嬢ダニエルが、その噂を友人ステラから聞いていたその目の前を。
フィニアス本人が横切っていった。
え、あそこを歩いているのに !?
あわててフィニアスを指差して、ステラに教えても、彼女は
「何言ってるの」と取り合ってくれない。
仕方がないので、ダニエルがフィニアスを追いかけて、彼に声を掛けると。
「君には、僕が見えるのか?」
王室御用達の看板を掲げた超高級老舗ホテルの御曹司フィニアスと。
世界を飛び回る父親の仕事を手伝いたいダニエル。
その時、それまで全く縁が無かったふたりの。
お気軽なボンボンに見えて、実は真面目な彼と。
大人しそうに見えて、実は強気な彼女の。
誰も知らない恋の物語は始まった。
※サブタイトルに『わたし』『彼』の回はダニエル視点
『俺』『彼女』はフィニアス視点となります
※拙作『やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士』と同じ世界の物語で、やる気ゼロのヒロインと魔法士ヒーローが登場しますが、メインではありません
※物語の時代背景は魔法と公衆電話、馬車と2階建てのオムニバス、自動車(キャリッジと呼ばれるタクシーも) が混在しています
※魔法を扱えるのはごく一部の人のみで、ヒロインもヒーローも魔力持ちではないので、魔法は使えません
※男女平等を掲げる女王陛下の治世の下で、女性の高学歴化が進み、貴族令嬢であっても10代で婚姻などせずに大学へ進学し、就職することが増加している設定です
※ヒロインは自分は1人で何でも出来る、と強がっている生意気さもあります
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