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6巻
6-1
しおりを挟むプロローグ
リンこと私――鈴原優衣は、ハローワークからの帰り道、アントス様という神様のうっかりミスで、異世界――ゼーバルシュに落ちてしまった。
日本には戻れないことを聞いた私は、アントス様からお詫びに授かったチートな調薬スキルを活かし、薬師としてポーション屋を営むことになったのだ。
異世界に来てから一年以上が経ち、みんなとの素敵な出会いのおかげで楽しくも充実した日々を送っている。
私の従魔になってくれたクラオトスライムのラズに、クイーン・スモール・デスタイラントのスミレ。
星天狼とフェンリルの親子であるロキとロック。太陽の獅子と月の獅子の家族である、レンとユキ、シマとソラ。
それから、私の良き理解者であるエアハルトさんがリーダーを務める『フライハイト』に、ドラゴン族のヨシキさんがリーダーを務める『アーミーズ』のみなさん。
最近では、卵が欲しくてココッコを購入したのに、いつの間にか従魔たちの眷属になっていて卵を産まなくなったり、進化して珍しい種族になってしまったりと頭を抱える出来事が起きたりもした。
そして一番びっくりしたのは、日本にいたときですらいなかった、恋人ができたこと。
なんと、エアハルトさんに告白されて、恋人同士になっちゃった!
嬉し恥ずかしな気持ちで、ゼーバルシュに来たときはそんなことになるとは思わなかったよ。
収穫祭が終わり、そろそろ冬支度を始めないとなあ……と考え始めた矢先の、とある休みの日の早朝。
「リン、悪いけれど教会に来て」
そんなアントス様の言葉で起こされた。
なんだか焦っているように聞こえたから首を傾げる。
今日は従魔たちや眷属たちと一緒に薬草採取に行くつもりでいたんだけど、アントス様の様子がおかしいことが気になった。なにかあったのかも……と内心で気を引き締めつつ、教会が開く時間に合わせて全員で出かける。
そして祈り始めるとすぐに呼ばれた。
「おはよう、リン。突然ごめんね」
「おはようございます、アントス様。どうされたんですか?」
「うん……リンに話しておきたいことがあるんだ。もちろん、同じ話をアイデクセ国王や、他国の王にもするつもりでいるけれど、それはリンがきちんと作れるかにもよるかな」
「作れる?」
意味不明です、アントス様。
アントス様の物言いに不安になりつつも、一旦落ち着いてもらい、詳しい話を聞くことに。
「実はね――」
アントス様いわく、確定ではないけど可能性として、様々な国で複数同時にスタンピードが起こるかもしれない、とのことだった。しかも、アイデクセ国は王都とタンネの街のダンジョンで起こり得る可能性があるという。
「え……それって、大事なんじゃ……」
「ええ、大事です。特に上級ダンジョンから起きるスタンピードは……」
「ええっ!?」
それは大変じゃないか!
可能性だと言っているから確実ではないってことなんだろうけど、アントス様は楽観視はできないと顔を顰めていた。
「今から手を打てば、なんとかなるダンジョンもあると思いますが……どうにもできない場所もあるんですよね」
「それはどこですか?」
「タンネの町の中級ダンジョンです。リンはあの町がどういった場所なのか、よく知っているでしょう?」
「はい」
私がこの世界に来たばかりのころのタンネの町は、差別が酷かった。それが原因でダンジョンの攻略が遅れていると、エアハルトさんが出会ったときに言っていた。
そんな状態の町がタンネ以外にもあるとアントス様がぼやいていることから、不安にしかならないよね。
他の町にあるダンジョンは、まだ毎日冒険者が潜ったり、騎士たちが魔物を間引いたりしているから、それほど深刻ではないんだって。
だけどタンネを含めたいくつかの町はランクの高い冒険者たちを差別している。そんな町に長居する冒険者は少ないだろう。
そんな状態だから冒険者も中級の途中までしか潜れるような人しかおらず、どうしても魔物の数が増えてしまっているという。
おおう……それはマジで大変じゃないかー!
なにをやっているんだろう。あれから一年以上たつのに、まだ改善されていないの?
それとも、今までのことがあるからと、上級冒険者が行っていないのだろうか。
それは私にはわからないことだから横に置いておき、アントス様の話に集中する。
「でね、リンにはエリクサーを作ってほしいんだ」
「エリクサーですか? 確かにアントス様に教わったから作れますけど……」
「うん。だけど作ってほしいのは、低いレベルのものなんだ。もちろん高いレベルのものも必要だけれど、低いものも必要でね。いつもの作り方とは違うから、慣れるまでは大変だと思うけど……」
「低いもの……。それはダンジョンのランクによって分けるってことですか?」
「当たり」
なるほど。確かに、中級ダンジョンに潜る冒険者に効果の高いポーションを渡すのは、考えものだ。見慣れないランクのものだからと奪い合いのケンカになっても困るというか危険だろうし、転売されないための措置でもあるんだろう。
そもそも、私にできるんだろうか。魔力のせいで効能が高くなってしまっているから、それを抑えないといけないってことだよね。慣れるまでにどれくらい時間がかかるんだろう?
それに、いつスタンピードが起きるんだろう? そっちのほうが心配だよ。
できるかどうかの不安について自分の気持ちをなんとか落ち着かせるしかないが、その前にどれくらいの時間があるのか、聞いておかないと。
「スタンピードはいつごろ起きそうなんですか?」
「僕の予測だと、来年の春から夏にかけてだけれど、それだってどうなるかわからない。だから早いうちに神託として各国に通達するつもりではいるよ」
「そうですか……」
「だから、リンにはそれまで、お店が休みのときは毎回ここでユリクサーを作ってもらうよ?」
「うぅ……わかりました。不安しかないけど、頑張ってみます」
「ありがとう!」
安堵したように微笑んだアントス様。
とりあえずということで、滅多に作ることのないエリクサーを調合してみる。万能薬以上、神酒以下の数の薬草を必要とするので、エリクサーは上級ポーションに分類されるのだ。
そんなエリクサーは、欠損部分を治したりはできないけど、怪我が一瞬で治り、MPを完全回復してくれるポーション。
今現在作れる人はいないしダンジョンでしか手に入らないから、神酒ほどではないにしろ、値段もそれなりにする。
「アントス様、材料はどうしたらいいですか?」
「それは僕が用意するよ。そのほうが効率がいいからね」
「そうですね。あと、神酒と女神酒は必要ですか?」
「うーん……神酒は必要になるけれど、女神酒はねえ……」
アントス様と話しているからなのか、すんなりと女神酒と言えた。女神酒は神酒と混ぜることで、死者を生き返らせることができるポーション――復活薬になるのだ。神酒はともかく、女神酒はめったに手に入らない代物だから、神酒と混ぜてみようとする人はいなかったそうだ。
でも念のためどこかでポロッと口にしないように、私は女神酒について話せないように制限がかかっている。
アントス様はとても悩んでいる。スタンピードはとても危険なものだから、国によっては多くの死者が出るかもしれない。復活薬があれば救うことができる命は増える。人々の安心材料にもなるだろう。アントス様のことだから、私が復活薬を作れると知られてしまうと、危険な目に遭うと考えているんだと思う。
私も、復活薬を手にしたら使ってしまうかもしれない。
だけどそれは神の領域のことだし、私が命を救うのは違う。それはとても傲慢なことのような気がするから。
まあ、復活薬は適正販売価格が一本九千五百億エンという、国家予算並みの超高額商品なので、個人どころか国ですら買えない代物だけど。
「うん、女神酒を作るのはやめようか。そこは僕がなんとかするから。そもそもそれが僕の仕事だからね」
だいぶ悩んでいたアントス様だけど、自分の仕事だと言い切ってくれたことにホッとする。
「わかりました。なら、エリクサーと一緒に神酒も作りますね」
「頼むね。それもここで作ってもらうよ」
「はい」
どれくらいの本数が必要になるかわからないけどアントス様がいいというまで作れというんだから驚くと同時に、不安もある。
「……そんなに必要になるほど、怪我人が出るってことですか?」
「ああ。リンがいる大陸だけじゃなく、世界規模になりそうだから」
「えええっ!? そういうのはもっと早く言ってくださいよ!」
「まだまだ先のことだし、数が足りないってわかったらここに泊まって作ってもらうから。たぶん大丈夫だと思うよ?」
「な、なんてお気楽な……」
さすがは残念な神、アントス様。しっかり神様してる! って感動したのに~!
本当に不安しかないんだけど!
いざとなったら、アマテラス様やツクヨミ様に愚痴らせてもらおう。
「あと、全ランクの冒険者に攻略されていないダンジョンの踏破をお願いすることになると思う。それは薬師といえど、神獣を従魔にしているリンも含まれることだから、覚えておいて」
「はい」
「場合によっては、現地でポーションを作ることになるかもしれないから、その分の材料はできるだけ貯めておいてほしい。もちろん、僕も用意するからね」
「わかりました」
じゃあやってみようかと言うアントス様に従い、まずは道具を使って薬草をすり潰す。滅多に作らないポーションだったこともあり、レシピを覚えているかどうか不安だったのだ。
なので、スマホにレシピを表示しつつ、わからなければアントス様に聞いて、その場で材料をすり潰したり切ったり、効能を抽出したりする。
私が作業している間はみんなが暇になってしまうけど、どうしよう……と思っていたら、アントス様が影の魔物を作り出して戦闘訓練をさせていた。
おおう……
苦笑しつつもこれなら大丈夫だろうと思い、しばらくエリクサー作りに集中する。
最初にできたエリクサーのレベルは五。
「一応できましたけど、これだとレベルが高すぎますよね……」
「そうだね。だけどこれも必要だから、そのまま取っておくよ。じゃあ、次はこれよりもレベルの低いエリクサーを作る練習をしようか」
「はい」
アントス様がまずは込める魔力を減らしてみようかと助言してくれる。だけど、いつもと違ってうまくいかない。
レベル一を作らなければならないのに、何度やってもレベル五か、低くても四しか作れないのだ。
難しいーー!
そんな私の様子を見たアントス様がまた助言をくれた。
「【風魔法】を使う要領で試してごらん?」
「【風魔法】……ですか?」
「ああ。魔導師に教えてもらったでしょう?」
アントス様の指摘に、アベルさんに教わったことを思い出す。
目を瞑り、体の中を巡っている魔力を感じ取って循環させる。それから水道の蛇口を捻るように、少しずつ外に出すという方法だ。
そのやり方を思い出しながら、少しずつ魔力を出してエリクサーを作る。
だけど……
「難しいーー!」
「そんな簡単にできるものじゃないからね、レベルダウンしたものって。この場所ならいくらでも練習ができるから、頑張って」
「はい」
自分自身を【鑑定】すれば、どのくらいの魔力が自分に残っているか数値で見ることができる。エリクサーを作るたびに確認すれば、使用した魔力量を把握することもできるんだけど……とにかくその匙加減が難しい。
普段どれくらいの魔力を使っているか意識せずにポーションを作っている弊害らしいけど……私はアントス様の影響で保有する魔力がとても多い。だから、魔力切れを起こすことは滅多にないし、魔力が少ない人のように魔力を節約する意識が欠けているんだよね。
今までは感覚的に魔力を使ってポーションを作っていたけど、今回に関してはそれではダメなのだ。なのでとても苦戦している。
それに加えて、どのレベルがどれほどの魔力量が必要なのか数値として伝わっていないから、手探りで探すしかないのが現状だ。
アントス様は知ってるみたいだけど、にっこり笑うだけで教えてくれない。自分で正解を当てないと身に付かないから、できるだけ早い段階で見つけようと思っている。
まあ、そんな事情は置いておくとして。
根を詰めてもすぐにできるわけではないからと、今日は魔力がなくなる寸前まで練習をさせてもらったあと、持っていたハイパーMPポーションで魔力を回復してから、神酒とレベルの高いエリクサーを作った。
そして従魔たちと眷属たちはといえば、思う存分暴れたことで満足したらしく、ダンジョンでは採取を優先しようと言ってくれた。まあ、ほぼ一日中暴れていたら満足するよねぇ。
ダンジョンに行くのは薬草採取や食材確保のためでもあるので、行かないという選択肢はないらしい。そこはしっかりしている従魔たちと眷属たちだ。
レベルもかなり上がったらしく、その恩恵でまったく戦っていない私までレベルが上がったんだから、乾いた笑いしか出なかった。
その後、寝ていない状態でダンジョンに行くのは危険だからと、その場で仮眠を取らせてくれたアントス様にお礼と感謝を伝え、地上に戻してもらう。アントス様と一緒の作業は不安しかないけど、薬師として依頼された以上、頑張るよ。
そのまま特別ダンジョンに向かい、薬草や食材をたんまり採取してきたのだった。
第一章 王宮からの呼び出し
アントス様に呼ばれてからなんだかんだと日にちが過ぎた。西地区担当の騎士であるローマンさんとトビーさんが、風邪薬と解熱剤の依頼に来た数日後。
薬を取りに来た二人に、母と一緒にそれぞれ依頼された量の薬を渡す。
今日のトビーさんはオネェ言葉じゃなくて新鮮! イケメンな容姿と相まって、とっても素敵です!
そんな私の内心はともかく、二人を母や従魔たちと見送り、ほっと息をつく。
「今日は暇ねえ」
「去年も今ごろはこんな感じでしたよ?」
「そうなのね。まあ、もうじき冬だもの、雪が降らない国や大陸に行く人も出てくるでしょうし」
「ですよね~」
全員ではないけど、寒いのが嫌だからと暖かい場所に移動する冒険者がいる。一方で、雪が降ってもこの国に留まり、ダンジョンに潜る冒険者もいる。その人の生活スタイルがあるということなんだろう。
だけどアントス様の話を聞いてしまっているから、冒険者が減るのは気が気じゃない。特に、どこの上級ダンジョンがスタンピードを起こすのかわからないから、心配なのだ。
「それにしても、今日はやけに寒いわねぇ……」
「暖炉の火を大きくしますか?」
「お願い」
ここ数日は朝晩が寒くて暖炉に火を入れていた。といっても炭を入れただけで、薪をくべたわけじゃない。
だけど今日は曇天なこともあり、底冷えする寒さなのだ。炭火があるとはいえ母は寒かったみたいで、私の提案にすっごく嬉しそうな顔をして頷いた。
母に店を見てもらっている間に薪を取りに行き、店内の暖炉にくべる。ついでに寝室とダイニングにも薪をくべたら、寒がりなレン一家が喜んだ。
〈寒かったから嬉しいにゃー〉
〈ほんとにゃー〉
〈ぬくぬくできるにゃー〉
〈ごろごろできるにゃー〉
「ちょっと、最後はどういうことかな?」
店番ではないからとベッドの上で丸くなっていたレン一家。最後はソラがぐうたらなことを言ってつい突っ込んでしまった。
まあ、猫科の魔物だから仕方ないかあ……と苦笑し、ついでにチャイを入れて母に持っていくと、これまた喜ばれた。本当に寒かったみたい。
私はスミレが織った布でタンクトップを着ていたから、気づかなかったよ……。悪いことをしちゃったなあ。
ゆったりと流れる時間だけど、母とポーションの話をしているとあっという間にお昼になってしまった。結局冒険者が来たのは五組だけで、ずっと暇だったのは言うまでもない。
両親やリョウくん、従魔たちや眷属たちとお昼を食べたあと、庭に出て薬草のお世話をする。そろそろビニールシートもどきをかけないとダメかなあ。
「ロキ、そろそろ雪が降る時期がきてるけど、いつごろ降ると思う?」
〈ふむ……。森の魔物たちの様子から、早ければ今月末には降ると思うぞ?〉
「おおう……あと一週間もないじゃん! やっぱ早めにシートを被せないとダメかもしれないね」
〈そのほうがいいだろう〉
「じゃあ、そうするね」
まさか、去年よりも半月早く雪が降るかもしれないとは思わなかった。ロキはこういった天気予報みたいなことが得意だから、いつも聞いているのだ。
従魔とはいえ野生の勘というか長年の経験というか。とにかくロキの的中率はとても高いので、ライゾウさんに作ってもらったフロッグのシートと、去年使った布を持ってきた。
ライゾウさんいわく、先に布を被せてからシートをかけてあげるといいそうだ。そうすることで雨や雪避けになるし、シートをめくったときに風通しがよくなるからなんだって。
ビニールハウスではないから、簡単にめくれるしね。その前に、湾曲した金属を枯れやすい薬草が植えられている場所の土に刺し、その上に布をかける。それからシートだ。
「リン、なにをしているの?」
母が声をかけてくる。
「越冬用のシートかけです。去年は布を二枚使って越冬させました」
「あら、それはいいわね。布はなにを使ったの?」
「スミレが織ったものです」
「あら……」
神獣になる前のものとはいえ、布の質からいうと伝説や遺物クラスのものだ。それを惜しげもなく使っているんだから、驚くよね。
母も今年はライゾウさんにシートを作ってもらったそうなので、「重宝しそう」と喜んでいる。特に父が使う薬草は本当に枯れやすくて、ドラール国にいたときはかなり苦労して越冬させたらしい。
両親やラズが手伝ってくれたことで、予定よりも早く終わったシートかけ。お礼に晩ご飯をご馳走すると言えば、喜んでくれた。
今日は寒い。白菜を手に入れることができたし、豆腐も魚介類もあるから、寄せ鍋にしよう。
午後もぽつぽつと冒険者が来たけど、一時間に一組か二組といった具合で、忙しいというわけじゃなかった。去年もこんな感じだったよなあ……と遠い目をしながら、いつ風邪薬や解熱剤が配布されてもいいように、カウンターの上に場所を作っておく。
早すぎるかとも思ったけど、来てから慌てるよりはいいからと棚を整理したり、母や従魔たちと話したりしているうちに、閉店時間。
閉店作業を終わらせて、両親とリョウくんを二階へと案内する。そして寄せ鍋を作って和気藹々と食事をしながら、夜は更けていった。
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