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連載
242、深層へ
「エイジ、貴方たちに会ってこの三人は大きく成長した。このまま分かれるのは勿体ないと思いましてね。どうです? 40階層より下に潜るならこの先のことに詳しい私がいて損はないはず。お互い悪い話ではないと思いますが」
エリクの言葉を聞いてエイジたちは顔を見合わせる。
ライアンはぐっと身を乗り出すとエリクの肩をバンバンと叩いた。
「いよっ! エリク先輩話が分かるじゃねえかよ! 訓練任務か、へへ、40階層よりも深く潜れるのは優秀な警備隊員の証だからな」
無遠慮に肩を叩くライアンに、エリクは苦笑しながら。
「痛いですよライアン。貴方は馬鹿力なんですから」
「馬鹿で、その上馬鹿力にゃ。そのままだにゃ」
シェリルはライアンを見ながら、呆れたようにそう言った。
そして、その後可愛らしい顔で大きな猫耳をパタパタとさせると、悪戯っぽい瞳で答える。
「でも、面白そうにゃ、私は行きたいにゃ!」
ライアンが言うように、40階層より深く潜るのは冒険者で言えばAランクに相当する者達だ。
50階層にまで下りられるようになれば精鋭部隊と言ってもいいだろう。
エリクはエイジの答えを聞く前に、オリビアにも尋ねる。
「オリビア、貴方の答えは決まっていますよね?」
先輩隊員のその問いにオリビアは力強く頷いた。
「ええ、もちろん。望むところです」
美しい女騎士は自らの剣の柄に触れる。
そして、エイジの前に歩み寄った。
「足手まといになるつもりはないわ、エイジ」
プライドが高いはずの女騎士のその言葉に、エイジとエリスは顔を見合わせた。
その時、エイジの後ろからアンジェが口を挟む。
「いいんじゃない? 嫌味な女だけど腕は確かだし」
「ちょっと、アンジェ」
リアナがアンジェを窘める。
オリビアを見て、ふっと笑うアンジェ。
それを見てオリビアも笑みを浮かべた。
「嫌味な女、で悪かったわね」
そんな二人を見てエイジは苦笑する。
(エリクさんには敵わないな。でも断る手はない、これほど頼れるパーティと組めるなんて願ったりだ)
どうしてエリクがこんな申し出をしたのかは、エイジにも想像がつく。
だが、双方に利益があるのならば断る理由もないだろう。
「アンジェは賛成でいいんだよな。エリス、リアナ、俺はこの任務を受けようと思う。但し護衛ではなく、ここから先に一緒に向かう仲間として」
「仲間……ええ、エイジが、いいなら私は構わないわ」
「もちろん私も! エリクさんや、ライアンたちが一緒なら心強いもの」
リアナの言葉を聞いて、有頂天になるライアン。
たまたま傍に居たのがライアンだからなのだが、当人は指名を受けたが如く胸を張る。
「おい、オリビア、シェリル聞いたかよ! 俺が一緒だと心強いってよ! へへ、リアナちゃんは俺が守ってやるぜ!!」
「何が『リアナちゃん』にゃ。リアナはエリク先輩とライアン『たち』っていったにゃ。ちゃんと聞いてるにゃか?」
「ほんと、男って馬鹿ね」
自分のパーティメンバーの女性陣から、冷たい視線を浴びるライアン。
エリクはそんな隊員の姿を見て溜め息をつく。
そして、笑顔になると。
「この広間の先には階段がありますから、直ぐに35階層には下りられます。45階層辺りまではこの二つのパーティで協力すれば、それほど苦もなく下りられるでしょう。問題はその先ですね」
意味深長なエリクの言葉にエイジは思わず尋ねた。
「その先? 45階層に何かあるんですか」
「ええ、とにかくまずは奥に進みましょう。詳しいことは道すがら説明しますから」
エリクの言葉を聞いてエイジたちは顔を見合わせる。
ライアンはぐっと身を乗り出すとエリクの肩をバンバンと叩いた。
「いよっ! エリク先輩話が分かるじゃねえかよ! 訓練任務か、へへ、40階層よりも深く潜れるのは優秀な警備隊員の証だからな」
無遠慮に肩を叩くライアンに、エリクは苦笑しながら。
「痛いですよライアン。貴方は馬鹿力なんですから」
「馬鹿で、その上馬鹿力にゃ。そのままだにゃ」
シェリルはライアンを見ながら、呆れたようにそう言った。
そして、その後可愛らしい顔で大きな猫耳をパタパタとさせると、悪戯っぽい瞳で答える。
「でも、面白そうにゃ、私は行きたいにゃ!」
ライアンが言うように、40階層より深く潜るのは冒険者で言えばAランクに相当する者達だ。
50階層にまで下りられるようになれば精鋭部隊と言ってもいいだろう。
エリクはエイジの答えを聞く前に、オリビアにも尋ねる。
「オリビア、貴方の答えは決まっていますよね?」
先輩隊員のその問いにオリビアは力強く頷いた。
「ええ、もちろん。望むところです」
美しい女騎士は自らの剣の柄に触れる。
そして、エイジの前に歩み寄った。
「足手まといになるつもりはないわ、エイジ」
プライドが高いはずの女騎士のその言葉に、エイジとエリスは顔を見合わせた。
その時、エイジの後ろからアンジェが口を挟む。
「いいんじゃない? 嫌味な女だけど腕は確かだし」
「ちょっと、アンジェ」
リアナがアンジェを窘める。
オリビアを見て、ふっと笑うアンジェ。
それを見てオリビアも笑みを浮かべた。
「嫌味な女、で悪かったわね」
そんな二人を見てエイジは苦笑する。
(エリクさんには敵わないな。でも断る手はない、これほど頼れるパーティと組めるなんて願ったりだ)
どうしてエリクがこんな申し出をしたのかは、エイジにも想像がつく。
だが、双方に利益があるのならば断る理由もないだろう。
「アンジェは賛成でいいんだよな。エリス、リアナ、俺はこの任務を受けようと思う。但し護衛ではなく、ここから先に一緒に向かう仲間として」
「仲間……ええ、エイジが、いいなら私は構わないわ」
「もちろん私も! エリクさんや、ライアンたちが一緒なら心強いもの」
リアナの言葉を聞いて、有頂天になるライアン。
たまたま傍に居たのがライアンだからなのだが、当人は指名を受けたが如く胸を張る。
「おい、オリビア、シェリル聞いたかよ! 俺が一緒だと心強いってよ! へへ、リアナちゃんは俺が守ってやるぜ!!」
「何が『リアナちゃん』にゃ。リアナはエリク先輩とライアン『たち』っていったにゃ。ちゃんと聞いてるにゃか?」
「ほんと、男って馬鹿ね」
自分のパーティメンバーの女性陣から、冷たい視線を浴びるライアン。
エリクはそんな隊員の姿を見て溜め息をつく。
そして、笑顔になると。
「この広間の先には階段がありますから、直ぐに35階層には下りられます。45階層辺りまではこの二つのパーティで協力すれば、それほど苦もなく下りられるでしょう。問題はその先ですね」
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「ええ、とにかくまずは奥に進みましょう。詳しいことは道すがら説明しますから」
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