成長チートになったので、生産職も極めます!

雪華慧太

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連載

256、輝く大剣

『きっと私たちがいて良かったって思うわ! 頑張るんだから! まずはお母様に頼まれたこと済ましてしまいましょ!』

『ああ、そうだなリイム、ミイム。頼りにしてるぜ!』

 エイジにそう言われて、リイムとミイムは嬉しそうに飛び回った。

『任せて! エイジ』

『ミイム、頑張るです!』

 張り切る二人。
 余程エイジと契約できたことが嬉しかった様子である。
 そんな二人を眺めながら、エイジはファルティーシアに頭を下げた。

『ファルティーシアさん、それじゃあ俺たちそろそろ行きます。帰りにまた寄りますから』

『エイジ。貴方の願いを私が聞き届けられるか、それを先に確認しなくてもよいのですか? そうしなければ、私の願いを聞いたところで無駄になるかもしれませんよ』

 彼女の問いにエイジは首を横に振る。

『いずれにしても俺たちは前に進むしかない。それに、リイムやミイムはもう俺の仲間だ、友人の願いを聞くのに条件なんていらない。そうでしょ?』

『ぐぬ……』

 それを聞いてタイタンは呻く。
 ファルティーシアは楽し気に笑った。

『ふふふ、タイタン。私たちの負けですね』

 そう言うと白く美しい光は、エイジの手をしっかりと握った。
 そのあまりの美しさにエイジは思わず顔が赤くなる。
 女神のような白い顔が直ぐ側まで近づいた。

『リイムとミイムを頼みます。エイジ、貴方の願いが例え叶えられなかったとしても、このファルティーシアの名に懸けて出来る限りのことはすると誓いましょう』

 ファルティーシアはエイジに歩み寄ると、背中に背負った大剣を抜くように言う。
 戸惑いながらもエイジが鞘から大剣を抜き放つと、ファルティーシアその刀身にそっと触れた。
 エイジの大剣が光り輝く。

『これは……』

 エイジが思わず目を見開く。

『若き勇者よ、きっと旅の助けになるでしょう。貴方に幸運を』

 リイムとミイムが、驚いたようにファルティーシアを見つめる。

『お母様!』

『お母様の祝福です!』

 ファルティーシアは微笑むと。

『リイム、ミイム、いい相手を見つけましたね。さあ、彼らを出口に案内してあげなさい』

『はい、お母様! 行きましょう、エイジ!』

『お母様、ミイム行ってくるです!』

 エイジたち一行を出口に導く二人の精霊たち。
 それを見守るファルティーシア。
 タイタンはその傍に立って恭しく頭を下げると尋ねた。

『ファルティーシア様、なぜあんな小僧に祝福を? あの程度の力を持つ人間など、幾らでもいるではありませんか』

『さあ、どうしてでしょう。少しだけ昔を思い出したからかもしれませんね。私がまだ只の精霊で、契りを交わした友と一緒に旅をしていたあの時のことを』

 ファルティーシアは懐かしそうにそう言って目を細めると、踵を返して白く大きなクリスタルの方へと歩き始めた。
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