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連載
274、大いなる記憶
「分かったわ。二人とも私としっかり手を繋いで!」
メグの言葉に、エイジとエリスは顔を見合わせて頷く。
そして、それぞれ右と左からメグの手を握る。
しっかりと手が握られたのを見て、メグは言った。
「目を閉じて私に心を委ねて。貴方たちを、大いなる記憶に導いてあげる」
「大いなる記憶?」
エイジに問いにメグは頷いた。
「ええ、大昔の記憶。この泉が覚えている記憶なの。代々ウォータドルフィンの長が引き継ぐものなのよ」
「大昔の記憶……」
エリスは呟いた。
メグはエリスの顔を覗き込むようにして答える。
「そうよ、昔から多くの人間や精霊たちがこの泉で体を清めてきたの。その人々や精霊たちの記憶。何代にもわたって受け継がれていくうちに、大分薄れて消えかかっている部分もあるけれど……」
エイジはメグに尋ねた。
「いいのかメグ? そんな大事なものを俺たちに」
メグはエイジの顔を悪戯っぽく見上げると、首を縦に振った。
「ふふ、エイジはそれに匹敵するほどの世界を、私たちに与えてくれたんだもの。私たちはここから動けない。だから記憶を共有することだけが楽しみなの」
楽し気に辺りではしゃいでいる子供たちを見て、メグは笑った。
「みんなが、こんなに楽しそうにしてるのは本当に久しぶり。これは、新しい世界を私たちに与えてくれた貴方へのプレゼントよ」
エリスは不思議そうにエイジに尋ねる。
「エイジ、新しい世界って何のこと?」
「ああ……何ていうか、そのさ」
(まさか、飛行機が飛んでる映像をエリスに見せるわけにもいかないもんな。メグたちには知られちゃったから仕方ないけどさ)
エイジはそう思った。
ましてや自動車や人で溢れた都会の光景を目の当たりにされたら、なんと説明したらいいのか分からない。
口ごもるエイジを見て、メグが笑うとエリスに言った。
「エイジと私の秘密。エリスは幸せだもの。好きな人と、いつでも何処にでもいけるんだから。それだけで十分じゃない?」
メグはそれ以上は言わずに、しっかりと二人の手を握った。
そして、順番にエイジとエリスを見上げると約束を求める。
「絶対に私の手を離さないと誓って! これから行くのはこの泉が持つ記憶の世界。もし貴方たちが手を離したら、戻ってこられなくなるかもしれないわ」
メグの言葉にエイジとエリスは頷く。
「分かった、メグ。約束するよ」
「ええ、私も! だからお願い、そこに連れて行って」
固い決意がこもった二人の眼差しを見て、メグは大きく息を吐く。
するとその全身が、虹色の輝きを増していく。
まるで波紋のような揺れが、エイジとエリスの精神体に伝わっていく。
そして、二人も虹色の光に包まれていった。
「うお!」
「きゃああ!!」
眩い光が目の前に広がって、二人は思わず目を閉じた。
暫くするとその光のトンネルを抜けて、目の前にある光景が見えてくる。
エイジとエリスは、しっかりとメグの手を握りながらそれを眺めていた。
メグがエイジたちに声をかける。
「二人とも、あれを見て!」
メグの言葉に、エイジとエリスは顔を見合わせて頷く。
そして、それぞれ右と左からメグの手を握る。
しっかりと手が握られたのを見て、メグは言った。
「目を閉じて私に心を委ねて。貴方たちを、大いなる記憶に導いてあげる」
「大いなる記憶?」
エイジに問いにメグは頷いた。
「ええ、大昔の記憶。この泉が覚えている記憶なの。代々ウォータドルフィンの長が引き継ぐものなのよ」
「大昔の記憶……」
エリスは呟いた。
メグはエリスの顔を覗き込むようにして答える。
「そうよ、昔から多くの人間や精霊たちがこの泉で体を清めてきたの。その人々や精霊たちの記憶。何代にもわたって受け継がれていくうちに、大分薄れて消えかかっている部分もあるけれど……」
エイジはメグに尋ねた。
「いいのかメグ? そんな大事なものを俺たちに」
メグはエイジの顔を悪戯っぽく見上げると、首を縦に振った。
「ふふ、エイジはそれに匹敵するほどの世界を、私たちに与えてくれたんだもの。私たちはここから動けない。だから記憶を共有することだけが楽しみなの」
楽し気に辺りではしゃいでいる子供たちを見て、メグは笑った。
「みんなが、こんなに楽しそうにしてるのは本当に久しぶり。これは、新しい世界を私たちに与えてくれた貴方へのプレゼントよ」
エリスは不思議そうにエイジに尋ねる。
「エイジ、新しい世界って何のこと?」
「ああ……何ていうか、そのさ」
(まさか、飛行機が飛んでる映像をエリスに見せるわけにもいかないもんな。メグたちには知られちゃったから仕方ないけどさ)
エイジはそう思った。
ましてや自動車や人で溢れた都会の光景を目の当たりにされたら、なんと説明したらいいのか分からない。
口ごもるエイジを見て、メグが笑うとエリスに言った。
「エイジと私の秘密。エリスは幸せだもの。好きな人と、いつでも何処にでもいけるんだから。それだけで十分じゃない?」
メグはそれ以上は言わずに、しっかりと二人の手を握った。
そして、順番にエイジとエリスを見上げると約束を求める。
「絶対に私の手を離さないと誓って! これから行くのはこの泉が持つ記憶の世界。もし貴方たちが手を離したら、戻ってこられなくなるかもしれないわ」
メグの言葉にエイジとエリスは頷く。
「分かった、メグ。約束するよ」
「ええ、私も! だからお願い、そこに連れて行って」
固い決意がこもった二人の眼差しを見て、メグは大きく息を吐く。
するとその全身が、虹色の輝きを増していく。
まるで波紋のような揺れが、エイジとエリスの精神体に伝わっていく。
そして、二人も虹色の光に包まれていった。
「うお!」
「きゃああ!!」
眩い光が目の前に広がって、二人は思わず目を閉じた。
暫くするとその光のトンネルを抜けて、目の前にある光景が見えてくる。
エイジとエリスは、しっかりとメグの手を握りながらそれを眺めていた。
メグがエイジたちに声をかける。
「二人とも、あれを見て!」
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