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223、オリビアの剣
「アクセル!!」
その声と同時に、アンジェの体がブレるように動いた。
右手に持つ『紅』が真紅に輝く。
オリビアの冷静な瞳がその輝きを見つめていた。
だが彼女は、構えさえとっていない。
それを見てアンジェは歯を食いしばる。
「馬鹿にして!」
アンジェの一撃が入るかと思われた瞬間、オリビアの右手が一瞬霞む。
凄まじいスピードでサーベルが『紅』の一撃を弾き返した。
オリビアが手にしている剣は白い光に包まれている。
『紅』から炎が飛び散った。
その炎が一瞬アンジェの姿を掻き消した、その瞬間!
刀身が、一際強い炎を帯びる。
「紅乱舞!!」
ダークエルフの舞姫の体は、幻影のように二つの残像を生み出した。
エリスとリアナがアンジェに声援を送った。
「凄いわ!」
「アンジェ!!」
その声に後押しされるように、三体の舞姫が同時にオリビアに斬りかかる。
エイジの傍に歩み寄りながら、ライアンはそれを見て思わず口笛を吹いた。
「あの子、可愛いだけじゃなくてやるじゃねえかよ。Bランクの力は優にあるぜ、でも……」
ライアンの言葉の意味が、エイジにもすぐに理解が出来た。
アンジェの凄まじいスピードが生み出した残像。
だが、それと同数の残像が、アンジェの剣を全て打ち返していた。
三体の女騎士、その宝石のようなグリーンの髪が靡いている。
「そんな!」
思わずアンジェが叫ぶ。
何というスピードであろう。
アンジェの技を見てから反応したとでもいうのか。
「子供だましね、貴方が出来る程度のことなら私にも出来るわ」
まるで戦場に舞い降りた戦女神のような美しさ。
そして、冷徹な瞳。
(強い……一体何者なんだ、あの子)
眼前に繰り広げられている光景を見て、エイジは思う。
「くぅ!!」
残像が消え、アンジェは後ずさった。
それを追い詰めるように、オリビアが一歩前に進んだ。
「口ほどにもない、もう終わりなの?」
オリビアの剣の一閃。
今までよりもさらに鋭い一撃が、アンジェの首筋に突きつけられる。
(駄目、間に合わない!)
その攻撃に反応が出来ない自分に、アンジェは唇を噛んだ。
ギィイイイインン!!
オリビアの目が鋭く光る。
自分の剣が受け止められたからだ。
ダークエルフの少女の前に立ち塞がっている少年。
「エイジ……」
アンジェは、その背中を見つめながら呟いた。
少年は振り返らずに言う。
「怒るなよ、アンジェ。俺たちは仲間だ! 黙って見てはいられないさ」
勝気な少女は悔しさに『紅』を握りしめた。
(悔しい……でも)
自分を守るように立ち塞がってくれている少年の背中を見ると、どこか嬉しく感じてしまう。
不思議な感覚だ。
ラエサルに感じるモノとも違う。
アンジェは胸に手を当てて、鼓動を抑えながらエイジに言った。
「エイジ、気を付けて。この女の剣は訓練を受けた騎士の剣だわ。それも王宮に仕える程の腕前を持つ者のね」
その声と同時に、アンジェの体がブレるように動いた。
右手に持つ『紅』が真紅に輝く。
オリビアの冷静な瞳がその輝きを見つめていた。
だが彼女は、構えさえとっていない。
それを見てアンジェは歯を食いしばる。
「馬鹿にして!」
アンジェの一撃が入るかと思われた瞬間、オリビアの右手が一瞬霞む。
凄まじいスピードでサーベルが『紅』の一撃を弾き返した。
オリビアが手にしている剣は白い光に包まれている。
『紅』から炎が飛び散った。
その炎が一瞬アンジェの姿を掻き消した、その瞬間!
刀身が、一際強い炎を帯びる。
「紅乱舞!!」
ダークエルフの舞姫の体は、幻影のように二つの残像を生み出した。
エリスとリアナがアンジェに声援を送った。
「凄いわ!」
「アンジェ!!」
その声に後押しされるように、三体の舞姫が同時にオリビアに斬りかかる。
エイジの傍に歩み寄りながら、ライアンはそれを見て思わず口笛を吹いた。
「あの子、可愛いだけじゃなくてやるじゃねえかよ。Bランクの力は優にあるぜ、でも……」
ライアンの言葉の意味が、エイジにもすぐに理解が出来た。
アンジェの凄まじいスピードが生み出した残像。
だが、それと同数の残像が、アンジェの剣を全て打ち返していた。
三体の女騎士、その宝石のようなグリーンの髪が靡いている。
「そんな!」
思わずアンジェが叫ぶ。
何というスピードであろう。
アンジェの技を見てから反応したとでもいうのか。
「子供だましね、貴方が出来る程度のことなら私にも出来るわ」
まるで戦場に舞い降りた戦女神のような美しさ。
そして、冷徹な瞳。
(強い……一体何者なんだ、あの子)
眼前に繰り広げられている光景を見て、エイジは思う。
「くぅ!!」
残像が消え、アンジェは後ずさった。
それを追い詰めるように、オリビアが一歩前に進んだ。
「口ほどにもない、もう終わりなの?」
オリビアの剣の一閃。
今までよりもさらに鋭い一撃が、アンジェの首筋に突きつけられる。
(駄目、間に合わない!)
その攻撃に反応が出来ない自分に、アンジェは唇を噛んだ。
ギィイイイインン!!
オリビアの目が鋭く光る。
自分の剣が受け止められたからだ。
ダークエルフの少女の前に立ち塞がっている少年。
「エイジ……」
アンジェは、その背中を見つめながら呟いた。
少年は振り返らずに言う。
「怒るなよ、アンジェ。俺たちは仲間だ! 黙って見てはいられないさ」
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(悔しい……でも)
自分を守るように立ち塞がってくれている少年の背中を見ると、どこか嬉しく感じてしまう。
不思議な感覚だ。
ラエサルに感じるモノとも違う。
アンジェは胸に手を当てて、鼓動を抑えながらエイジに言った。
「エイジ、気を付けて。この女の剣は訓練を受けた騎士の剣だわ。それも王宮に仕える程の腕前を持つ者のね」
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