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225、白い翼
「オリビア、あれを使うつもりにゃ! ライアン、やっぱりオリビアの勝ちだったにゃ!!」
シェリルがそう叫んだ瞬間、交差した二つの影。
オリビアの白く輝く剣を受け止めたエイジ。
接近する互いの顔。
一瞬、その場に居る者達はオリビアのその凛とした表情に目を奪われた。
まるで何かに化身するが如きその気配。
己の中の何かを開放するかのように、美しい唇が言葉を紡ぐ
「聖なる翼よ、我に力を!」
エイジは目を疑った。
思わず大きく距離を取る。
「これは……」
視線の先に佇む女騎士。
その背中から広がっていく白い翼。
アンジェはその姿に言葉を失う。
エリスとリアナもオリビアのその姿を呆然と眺めていた。
「そんな……」
「まるで天使だわ」
白い翼を広げた騎士。
ジーナは、オリビアが手にした美しい剣を眺めて言った。
「あの剣は『ソード・オブ・エンジェル』、リカルドがオリビアの為に作った魔法剣だよ。つまりオリビアにはあいつに剣を作らせるほどの才能があるってことさ」
その瞬間、大地を蹴ったオリビア。
低い姿勢でエイジに突っ込んでくる。
同時に背中の白い翼が力強く羽ばたき、オリビアの踏み込みを加速させた。
「エイジ!!」
エリスが思わず叫ぶ。
「くっ!!」
エイジに迫るオリビアの剣。
それを迎撃するために、剣を握るエイジの手に力が入る。
だが……
ギィイイインン!!
激しくぶつかり合う二人の剣。
つばぜり合いの中、オリビアが華麗に宙を舞う。
まるで翼が生えた相手と戦うような感覚に戸惑うエイジ。
オリビアは白く輝く剣を打ち下ろしながら、まるで自分に言い聞かせるように叫ぶ。
「私は強くなったわ! そうよ、もうあの時の私じゃない!」
「あの時の私? くっ! 一体何を……」
それまで完璧だったオリビアの剣捌きが、僅かに乱れるのをエイジは感じた。
繰り広げられる激しい剣戟の中、エリスの声が響く。
「エイジ!!」
王女の腕輪が光を帯びている。
まるでそれに呼応するかのように、エイジの闘気が増していく。
オリビアの剣がエイジの頬を掠めた。
だが同時にエイジの剣が、オリビアの首筋に突きつけられる。
「くっ!」
オリビアの口から、思わず動揺したような声が漏れる。
お互いに剣を突きつけられて、一歩も動けない状態の二人。
シェリルがそれを見て叫んだ。
「嘘にゃ! オリビアがそんにゃ!」
ライアンがヒュ~と口笛を吹きながら言った。
「やるねえ。オリビア相手に引き分けかよ」
オリビアはそれを聞いて声を荒げた。
「そんな! この私がこんな奴に!!」
そう言った後に、冷静さを取り戻したのか唇を噛み締める。
そして、その剣を鞘に仕舞うと美しい白い翼も消えていく。
エイジは思う。
(ヤバかったな。あの一瞬、彼女の剣が乱れなかったら間違いなく俺が負けてた)
エリスとリアナ、エイジの元に駆け寄った。
リアナはホッとしたような様子で、でも嬉しそうに言う。
「やっぱり、エイジは凄いわ!」
「当たり前でしょう、リアナ。エイジは私たちのナイトなんだもの」
それを聞いて、オリビアはエリスを睨みつける。
そして呟いた。
「何がナイトよ。誰かに守ってもらって、それが当たり前だと思って……その甘えが大切な人を殺すのよ」
ジーナはそんなオリビアを見つめていた。
「まだ、あの時のことが忘れられないんだね。だからエリスやリアナと自分が重なるんだ。お姫様扱いされてた自分が、大切な人間を殺すことになったってね」
シェリルがそう叫んだ瞬間、交差した二つの影。
オリビアの白く輝く剣を受け止めたエイジ。
接近する互いの顔。
一瞬、その場に居る者達はオリビアのその凛とした表情に目を奪われた。
まるで何かに化身するが如きその気配。
己の中の何かを開放するかのように、美しい唇が言葉を紡ぐ
「聖なる翼よ、我に力を!」
エイジは目を疑った。
思わず大きく距離を取る。
「これは……」
視線の先に佇む女騎士。
その背中から広がっていく白い翼。
アンジェはその姿に言葉を失う。
エリスとリアナもオリビアのその姿を呆然と眺めていた。
「そんな……」
「まるで天使だわ」
白い翼を広げた騎士。
ジーナは、オリビアが手にした美しい剣を眺めて言った。
「あの剣は『ソード・オブ・エンジェル』、リカルドがオリビアの為に作った魔法剣だよ。つまりオリビアにはあいつに剣を作らせるほどの才能があるってことさ」
その瞬間、大地を蹴ったオリビア。
低い姿勢でエイジに突っ込んでくる。
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「エイジ!!」
エリスが思わず叫ぶ。
「くっ!!」
エイジに迫るオリビアの剣。
それを迎撃するために、剣を握るエイジの手に力が入る。
だが……
ギィイイインン!!
激しくぶつかり合う二人の剣。
つばぜり合いの中、オリビアが華麗に宙を舞う。
まるで翼が生えた相手と戦うような感覚に戸惑うエイジ。
オリビアは白く輝く剣を打ち下ろしながら、まるで自分に言い聞かせるように叫ぶ。
「私は強くなったわ! そうよ、もうあの時の私じゃない!」
「あの時の私? くっ! 一体何を……」
それまで完璧だったオリビアの剣捌きが、僅かに乱れるのをエイジは感じた。
繰り広げられる激しい剣戟の中、エリスの声が響く。
「エイジ!!」
王女の腕輪が光を帯びている。
まるでそれに呼応するかのように、エイジの闘気が増していく。
オリビアの剣がエイジの頬を掠めた。
だが同時にエイジの剣が、オリビアの首筋に突きつけられる。
「くっ!」
オリビアの口から、思わず動揺したような声が漏れる。
お互いに剣を突きつけられて、一歩も動けない状態の二人。
シェリルがそれを見て叫んだ。
「嘘にゃ! オリビアがそんにゃ!」
ライアンがヒュ~と口笛を吹きながら言った。
「やるねえ。オリビア相手に引き分けかよ」
オリビアはそれを聞いて声を荒げた。
「そんな! この私がこんな奴に!!」
そう言った後に、冷静さを取り戻したのか唇を噛み締める。
そして、その剣を鞘に仕舞うと美しい白い翼も消えていく。
エイジは思う。
(ヤバかったな。あの一瞬、彼女の剣が乱れなかったら間違いなく俺が負けてた)
エリスとリアナ、エイジの元に駆け寄った。
リアナはホッとしたような様子で、でも嬉しそうに言う。
「やっぱり、エイジは凄いわ!」
「当たり前でしょう、リアナ。エイジは私たちのナイトなんだもの」
それを聞いて、オリビアはエリスを睨みつける。
そして呟いた。
「何がナイトよ。誰かに守ってもらって、それが当たり前だと思って……その甘えが大切な人を殺すのよ」
ジーナはそんなオリビアを見つめていた。
「まだ、あの時のことが忘れられないんだね。だからエリスやリアナと自分が重なるんだ。お姫様扱いされてた自分が、大切な人間を殺すことになったってね」
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