私の理想の異世界チート

２８．二人で昼食 ２

程よく火が入ったらひっくり返し、身の方に火を通す。

魚に火を通し終わったら、火を中火にして、皮の方をカリッと仕上げる。

一旦火を止め 食器棚からお皿の大と中を出し、ムニエルを中皿に２切れ、大皿に６切れ乗せておく。

ムニエルのフライパンを中火にかけ直し、｛洋風ドレッシング・ポン酢・乾燥パセリ・乾燥バジル｝を入れてソースを作り 火を止める。

『この洋風ドレッシングが決めてなのよね！(某有名 オレンジ色のキャップのヤツ)』

ムニエルの皮に掛けない様に、ソースを回しかけ仕上げる。

カウンターの机に出来上がりのムニエルを置いて、調理台の上に指を向け、土魔法で涼やかな模様の硝子の皿の大・小造る。

サラダを出したいと思えば、目の前に半透明の灰色の板が現れたので、サラダを３回押して 大の皿にサラダ２食分、小の皿にサラダ１食分出す。

サラダを皿の中央に盛り付け、サラダに洋風ドレッシングを少な目に掛けて、冷蔵庫に入れて置いたカルパッチョをキレイに並べて、サラダの回りにぐるりと盛り付ける。

作り終え エドの方に目を向けると、エドはカウンターの椅子から身を乗り出す様に、こちらを見て目を見開いて驚いていた。

「硝子の皿とサラダを何処から出したのかも驚いたけど、料理の手際も良くて、盛り付けもキレイで驚いた！
この料理は、ミユの世界の料理？」

「うん。
私 料理するの大好きで 今日の料理は、定番にしてたヤツなの♪」

リビングのテーブルにカルパッチョを持って行くと、エドがカウンターテーブルのムニエルのお皿を運んで来てくれる。

「ありがとう。」

「いえいえ こちらこそ、ご飯を作ってくれてありがとう。」

キッチンに行き 食器棚からコップ２個・お皿の中を２枚・小を２枚・フォーク２本・ナイフ２本・バターナイフ２本を持ってリビングへ戻ろうとしたら、横からエドが持ってくれた。

「僕が持ってくよ。」

「ありがとう。
じゃあ 私は、ジャムとか持って行くから、座って下さいね。」

小さい冷蔵庫から、バター・苺ジャム・ピーナッツバターの容器を出して持っていく。

リビングのローソファーに対面で座ると、エドがカトラリーを配膳してくれていた。

「ふふっ。
お手伝い 嬉しいです ありがとう。」

「い…いや…
こんな事しか手伝えなくてすまない…」

テーブルの真ん中に、ジャム等の容器を置いて、蓋を開ける。

エドから お皿の中と小を受け取り 配膳すると、エドが首を傾げる。

「見てて。」

パンを出したいと思えば、目の前に半透明な灰色の板が出てくる。

食料品から パンを３回・林檎を２回・果実水を２回押して、エドの皿にパンを２個・私の皿に１個、林檎は１個ずつそれぞれの皿に乗せ、果実水も二人のコップに入った。

エドの目が点になっていた。