可愛かった弟は私への恋心を拗らせてインキュバスになってしまいました〜弟の甘い責めで快楽堕ち

べーこ

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番外編

弟淫魔に淫紋責めされちゃう

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 綾人が私の前に現れてから数ヶ月が経った。
 悪魔になってしまった綾人は事あるごとに理由をつけて私の前に現れた。
 そして私に愛を囁き、身体を求めてきた。

 だけどここ2ヶ月は綾人は私の元へ現れていなかった。それどころか夢にすら滅多に現れなくなった。
 その理由はとても簡単だ。綾人は大学入試を控えていたのだ。
 綾人の志望大学は私と同じ帝北だった。偏差値はかなり高い大学だが綾人の成績なら余裕で受かる。
 それでも勉強で忙しいのか綾人は稀に夢の中に現れて、私を抱きしめて満足するとすぐに消えてしまった。

 最初はほっとしていた。
 弟と身体を重ねるなんて許されない事だ。綾人の与える快楽に溺れ、情事に夢中になっているという倫理に反した事から解放されたのだから。
 でも身体は綾人に与えられる快楽にすっかり染まっていた。綾人なしでは絶頂を迎える事ができなくなっていた。

 身体が疼いて、自慰をしてその熱を発散させようとしても今までのように絶頂を迎える事ができない。
 まるで身体が綾人なしではいられないように作り替えられたようだった。

 自分の身体の変化に戸惑い始めた頃に綾人は私の目の前に現れた。

「すず、久しぶり! 会いたかった!」

 就寝の直前に壁をすり抜けて現れた綾人は無邪気に私の元へと飛び込んでくる。
 悪魔である綾人は空を飛べる。札幌と旭川の距離なんて無いに等しい。
 さらに壁とかもすり抜けてしまうので建物の壁は関係ないのだ。

 私の目の前に現れた綾人は角と尻尾と翼が生えており、目の色も焦茶色から人間離れした鮮やかなエメラルドグリーンに変化している。

 淫魔になってからの綾人は外見はもちろんだけど、浮かべる表情も変わった。年相応の生意気でやんちゃな表情から色気のある大人っぽく妖艶な表情を浮かべるようになった。元々整っている綾人だからそういう表情もすごく似合う。それと同時に可愛かった弟の綾人は消えてしまったとも思う。

「やっと受験終わった~! これで毎日すずに会える。嬉しいなあ」

 綾人はぎゅうぎゅうと私に抱きついてくる。尻尾には綾人の感情が現れるようでハートの形を描いていた。
 ちょっと可愛いって思ってしまったのは内緒だ。
 
 綾人からは香水の匂いがする。マリン系の爽やかな香りで綾人によく似合っている香りだ。

「綾人……」
「受験終わったし、遊びに行こうよ。ねえ、明日札幌案内してよ! 昔みたいに一緒に出かけよう!」

 無邪気に笑う綾人は人間だった時の可愛くて幼い面影がある。
 だけど手つきは私の肌をゆっくりとなぞり、唇をつーっと撫でられる。この動きは私とセックスをしたいというアピールだ。

 今回は綾人の誘いを断らなくてはいけない。
 
「綾人、ごめん。今日は帰って。明日は特別講義があって、朝早いの。単位にも関わるからお願い」

 嘘だ。本当は明日はサークルのみんなと遊びに行く約束がある。ずっと前から楽しみにしていたイベントだ。絶対に参加したい。

 綾人と交わったら強烈すぎる快楽を与えられて、次の日は間違いなく1歩も動けない。今日だけは綾人を退けなくてはいけない。

 綾人に嘘は付きたくないが、本当の事を知ったら綾人は間違いなく快楽責めで明日の約束をドタキャンさせにかかるだろう。
 可愛い弟の正体は嫉妬深い淫魔なのだ。

「ふーん。特別講義ねえ。それって俺と遊びに行くよりも大事なの?」

 綾人は疑わしげに私を見る。この弟は結構鋭い所がある。

「そ、そうなの。こないだ緊急休講になったからその振替なの。それに単位取れないと後々の進級にも関わるし……」
「へえ、そっかー。じゃあこれは何かな?」

 綾人はそう言って自分のスマホを取り出す。
 スマホに映っていたのは私のサークルのSNSアカウントだった。そこにはみんなで遊びに行く予告をした投稿が載っていた。

「これが特別講義とは俺は思えないけどなあ。しかも受験頑張った俺の誘いよりもそっちの方が大事なんだ」

 完全にバレてた。綾人の視線は突き刺すように鋭い。
 緑色の瞳は怒りでメラメラと燃えているような光を湛えている。

「すず、嘘をついたね。俺の心を踏みにじったからお仕置き決定。明日は1歩も外に出れないほど啼かす」
「やだ! お願い! 綾人許してっ! ずっと楽しみにしてたの!」
「そっかあ。それは残念だったね。でも明日の遊びは諦めて。でも代わりに明日の約束なんかどうでも良くなるくらいの快楽をあげるね」

 そう言って綾人は私を思い切り抱きしめる。綾人の抱きしめる力は意外と強く、振り解きたくても綾人はビクともしない。
 そして身体全体に緩やかな快感が流れ込んでくる。

「今日は淫紋プレイにチャレンジしてみようか」

 綾人が耳元で囁く。綾人の吐息が耳に触れて擽ったい。

「淫紋? なにそれ?」
「すずのハジメテをもらった時にお腹につけたピンクのアザの事だよ。俺のモノというマーキングでもあるし、このアザはすずをとっても気持ちよくする魔法のアザなんだ。今日はそこでいっぱい気持ちよくなってみようね♡」

 その言葉と同時にベッドへと押し倒される。ベッドは大きく軋む音を立てる。
 そして綾人は私のパジャマのボタンを1つ1つ外していく。
 抵抗したいけれども綾人の放つ甘い香りを吸うと身体に力が入らない。そのせいで綾人の思うままに身体を弄られる。
 綾人の尻尾は私の太ももに巻きついて逃さないと訴えているかのようだった。
 綾人の身体に触れているだけでゾクゾクとした感触が私を支配し、愛液が勝手に溢れ始める。

「すず、えっちな匂いする。もしかして期待してるの?」

 綾人は私のパジャマを脱がしながら舌なめずりをする。真っ赤な舌で唇を舐める姿はとてもセクシーで実の弟なのにドキっとしてしまう。綾人の顔立ちは元々かなり整っているのだ。

「俺とすずのお揃いの印でいっぱい可愛がってあげるから気持ちよくなってね」

 パジャマを脱がされ、下着しか身につけていない状態にされる。
 綾人は私のお腹にあるアザにそっと手を触れる。
 すると下腹部に刻まれたアザが桃色に淡く発光する。そしてその光っているアザの周辺を綾人は指先で触れるか触れないかのような優しく繊細なタッチで触れていく。

 それがどうしようもなく気持ちいい。もっと撫でてほしいと身体が疼き始める。
 私は我慢できなくて身体を動かすけどそんなものじゃ足りない。
もっともっといいところに触ってほしい。ピンクのアザを綾人にもっともっと触ってほしい。
 私の身体も心も既に綾人に抵抗する意志は溶けて無くなっていた。

「んぅ……ふぁあっ♡」
「あはっ、可愛い声が出たね。実の弟の愛撫でトロトロになっちゃうんだ。姉ちゃんはえっちだね」

 綾人は私をいじめる時はあえて『姉ちゃん』と呼ぶ。
 昔は姉ちゃんと呼ばれるたびに嬉しかったし、可愛いと思ってた。
 でも今の綾人が私の事を『姉ちゃん』と呼ぶときは弟の手で快楽を貪る私を貶める時だけだ。

「やだ……言わないでよぉ……」
「でもさ、すずだって本当はわかってるんじゃない? 弟にこんな事されて悦んでいる自分がいるって」
「そ、それは……ち、違う!」

 図星を突かれて思わず大きな声で否定してしまった。すると綾人は目を細めて笑った。

「へぇー、そう。じゃあこういう事しても大丈夫だよね」

 綾人は私のアザに唇をくっつけてリップ音を立てて思い切り吸い上げる。
 下腹部から全身に燃えるような熱と快感が広がっていく。

「きゃうん!?︎」
「きゃうん!?ってかーわいい♡♡そうそう。いっぱい声あげてもいいよ♡防音魔法はちゃんと掛けてあるからすずがどれだけ喘いでも誰も気が付かないよ」

 太ももに巻きついていた尻尾が外れ、それは生き物のようにうねうねと動き始めた。尻尾はお腹のピンクのアザをつつくように刺激してくる。それだけで頭がおかしくなりそうなくらい感じてしまう。

「ねぇ、すず。ここどんな風に感じる?」
「ひゃあん! ああんっ!」
「答えないとずっとこのままだよ」

 綾人は尻尾の先端でアザをゆっくりと撫であげる。それだけで悶えるほどに気持ちいい。

「んぁああ! はぁああ、ああん!」
「全然答えになってないよ」

 不機嫌そうに綾人が眉を顰める。そして尻尾が形を変え始める。スペードのような形をしていた先端の部分が球のように変化する。そして穴が開く。穴の中は無数の舌のようなものがぐにゃぐにゃ蠢いている。
 綾人は変形した尻尾でアザを責め始める。無数の舌のような突起にアザを舐め回される。

「ひぃいいん! やら、それだめぇえ! 変になる、頭ばかになりゅうう!!」
「ちゃんと答えて。ほら、どこがどういう風に感じるの?」
「お腹の奥がきゅんきゅんするのぉおお!! 綾人にいじられて、すっごく気持ちよくなるのぉお!!!」
「よく言えました♡いい子だね♡」
「ひぎっ、あ、あ、ああああぁああああ~~~~!!!」

 アザを弄られながら耳元で囁かれるとそれだけでイってしまった。今までにないほどの絶頂に私の意識は飛んでしまいそうになる。

「淫紋責め気持ちいいでしょ?」

 綾人は妖しく笑うと今度は私を押し倒す。
 そしてアザに顔を近づけるとそのままぺろりと舐めた。

「ひゃんっ」
「すずのお腹美味しいね」

 綾人はアザにキスをしたかと思うと唇をくっつけて、舌でなぞっていく。

「ん、ちゅ、れろっ、はむ♡じゅる♡すずの皮膚どこもかしこも甘い」

「んぅうううっ、あ、やぁ……は、恥ずかしいっ」
「何言ってるの。これからもっと凄いことするんだよ? それにもっと恥ずかしい事、俺といっぱいしてきたよね♡」

 綾人は私の足を大きく開かせる。ショーツのクロッチは愛液のせいで湿った色に変化していた。

「や、やだっ、見ないで……!」
「もうトロトロじゃん。淫紋弄られただけでこんなにしてさ。やっぱりすずはえっちだよ」
「違……これは……」
「認めたくないならそれでもいいよ。でもそのかわり素直になれなかった罰として俺の気が済むまで付き合ってもらうから」

 綾人は再び舌を伸ばしてアザに触れる。綾人の長い舌は蛇が獲物を捕食するかのようにチロチロとアザを舐めていく。

「ひぅっ!?︎ あ、あああっ! なにこれぇっ! こんなの初めてっ、すごすぎるっ!」
「もっとすごいの欲しいんでしょ? だからもっと乱れさせてあげる♡」

 綾人は舌でアザを愛撫しながら指でおへその穴をぐりぐりとほじる。

「やぁっ、そこ、そんなところっ、きたな……ああぁああっ♡♡♡」

 思わぬ所を刺激されて驚くのと同時に初めての快感に私は浸っていた。

「汚くなんかないよ。それにこうやって指でぐりぐりってされるとたまらないでしょ?」
「やら、やらよぉお! はふっ、ひゃうううん! きもちいい、きもちよすぎて、頭へんになっちゃうよぉおお!」
「なってもいいよ。近いうちにおへそだけでイケるようにしてあげるからね」
「あ、あ、あ、あーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
 
 視界が真っ白に染まる。身体がビクビク震えて止まらない。

「あ、あ、あ、ああぁあ♡♡♡」
「またイッちゃったんだ。ほんとに可愛いなぁ♡♡♡でもさあ、おへそと淫紋でイッちゃうなんて、すっごくい・ん・ら・んだね」

 綾人はワザと唇をゆっくりと動かして、耳元で詰った。綾人の吐息が耳を擽るだけで気持ちいい。

「は、は、はぁ……はぁっ」
 
 息を整えるのに必死で何も考えられない。

「淫紋すっごく気持ちいいでしょう?」

 綾人は笑いながら再び舌を伸ばす。そしてアザを撫で回す。それだけでお腹の奥が、子宮が疼き始める。

「ひぅうううん!」
「ねぇ、教えて。この下腹部のハートマークどう感じるの? どういう風に感じてるの?」
「熱くて、じんじんして、疼いて……」
「それだけ?」
「子宮がキュンキュンするの。綾人に触られる度に切なくなるの。もっともっといっぱいいじめて欲しいって思っちゃうのぉお!」

 恥ずかしい事を言っている事はわかっている。だけれども身体の疼きを止められるのは綾人だけだ。だから綾人に縋るしかないのだ。

「よく言えました♡じゃあ、その言葉通りたっぷり可愛がってあげるね」

 綾人は尻尾でアザを刺激し続ける。そしてショーツを脱がせると秘部に手を伸ばした。そして入り口のあたりをクチュクチュと音を当てて刺激する。

「んっ、はぁん♡」
「あれ、もうぐちょ濡れじゃん。すっごい音だね。ほら、聞こえる?」

 綾人が手で秘裂の周辺をぐちゅぐちゅと撫で回す。
 秘部からはいやらしい水音が聞こえてくる。

「やだ、言わないで……」
「どうして? すずのここ、俺に弄られて気持ちいいんでしょう?」
「き、気持ちいいけどぉ、恥ずかしいもん!」
「何それ可愛い♡♡♡」
 
 綾人は嬉しそうに笑うと指を1本中に入れる。綾人の細いけど男性らしく骨張った指がナカにつぷんと音を立てて入り込んでいく。

「んんんんっ♡♡♡」

 待ち望んだものを与えられ、私は腰を浮かせてしまう。尻尾はアザを責める事はやめてくれず、絶えず快楽が流し込まれる。

「すずの中あったかいね。柔らかくて、キュウキュウ締め付けてくる。下のお口は素直だよね。でも俺は快楽に弱くてすぐトロトロになっちゃうすずが大好きだよ♡」
「やぁ……言わないでぇ……あぁっ、はぁっ、あんっ♡」
「まだ1本しか入れていないのにもうこんなに絡みついてきてる。そんなに俺の指好き?」
「やだやだやだ! そんな事聞かないでぇ……!」
「答えないとずっとこのままだよ」

 綾人は楽しそうな笑みを浮かべて指で膣を掻き回す。綾人の指は私の弱い部分を的確に捉え、そこを重点的に擦ってくる。

「ひっ、あ、あぁん! すきぃ! あやとのゆびしゅきなのぉ! もっと、もっろかきまわしれぇ♡♡♡」

 理性などとうに吹き飛んでいた。ただひたすらに快楽を求めて口からは卑猥な言葉を吐き出してしまう。

「ふふふっ、やっと素直になったね♡2本目入れるよ」
「あぁあああああっ♡♡♡♡♡」
 
 2本の指が膣内で暴れ回る。適当に動かしているように見えるけど私のイイ所を的確に触れてくる。
 バラバラに動かされると身体が跳ね上がるほど気持ちいい。

「あぁっ、あぁっ、あーっ! やら、やらよぉ! イク! イッちゃう! またイっちゃうよぉおおお!」
「いいよ、好きなだけイッて」

 いつの間にか尻尾はアザから離れていた。代わりに綾人が口でアザをちゅぱっとリップ音を立てて吸い上げていた。

「だめ、ダメェエエ!! ああぁああああああ!!」

 3度目の絶頂に身体が震えた。しかし綾人は動きを止めずにそのまま指を動かし続ける。

「あーっ! あぁっ、あぁあぁあ!」

 イッてる最中に更に強い快楽を叩き込まれ頭がおかしくなりそうだ。

「あぁあぁああっ! イッへるの、イッへるのぉお♡♡♡♡♡」
「知ってるよ。でも止めてあげない」
「ああぁぁっ、ひゃううんっ、やら、やらぁ♡♡♡」
「だってさ、すっごく気持ち良さそうなんだもん。ほら、こことか好きでしょ?」
「ひぎゅうううううう!?」
 
 いつの間にか4本に増えた指が激しく動く。Gスポットをゴリっと押し潰される感覚が堪らない。あまりの快感に逃げようと腰を動かすが、それは余計綾人を喜ばせてしまっただけだった。

「こ~ら、逃げちゃ駄目でしょ?」
「ひぅうううううううんん♡♡♡」
「あ~あ。えっちな蜜がいっぱいだね。お漏らししてるみたい。ほんとに淫乱だね」

 性交時の特有の淫らな香りが部屋を覆っていた。
 シーツは既にグショグショで、水溜まりができてしまっている。私と綾人のセックスがいかに激しいかを如実に示していた。

「そろそろいいか」

 ずるりと秘部から指が引き抜かれる。綾人の指は愛液が纏わり付いてテラテラと光っている。それを綾人は口に咥え美味しそうにしゃぶっていく。

「んっ、れろぉっ、じゅるう♡すずの愛液、美味しい♡♡」

 指についた愛液を美味しそうにしゃぶる綾人の姿は恐ろしいほど妖艶だ。
 下品な行為な筈なのに浮かべる表情は美しく、綾人の放つ色気のせいで胸がきゅんとする。

「あ、あ、あ……」
 
 その光景に私は見蕩れてしまっていた。もう身体に力は入らない。

「ん? どうしたの?」
「……っ、あ、綾人の、欲しい」
「俺のちんぽの事? だーめ♡だってこれは嘘ついたすずのお仕置きだよ。すずのナカに挿れるのは今日はコレ♡」

 綾人は尻尾を蛇のようにうねうねと動かし私の身体に巻きつける。そして先端が割れ目に押し当てられる。

「あぁ……」
「インキュバスの尻尾もちんぽとはまた違った感覚でクセになるよ」

 そう言うとゆっくりと尻尾が中に入り込んでくる。

「ふぁっ、あっ、や、入って……きて……る……っ♡」

 先程の指なんかよりもずっと太くて長いそれがどんどん奥へと入り込む。

「あ、あ、あ……♡」
「すごい締め付け……すずってば欲張りさんだね」

 綾人の尻尾は感覚があるみたいだ。綾人も気持ちよさそうに眉を歪めている。

「ちがっ、あ、やぁ……♡」
「違うの?」
「んっ、あ、あ、あ♡」
「じゃあこれならどうかな」
「あっ、あぁあああん!!」

 綾人の尻尾から熱い液体がトロトロと流れてくる。それと同時に身体が燃えるように熱くなる。
 全身を襲う快楽を逃すために、身体を大きく仰け反らせる。

「あぁっ、やっ、何っ、なんなのぉおお!?」
「俺の尻尾って媚薬効果のある液体を分泌できるんだ。今俺の尻尾ですずのおまんこに媚薬をぬりぬりしてあげてるんだ」

 私の膣内で尻尾は変幻自在に動き回る。そして私の内壁全体に媚薬を塗りこめていく。

「やっ、やぁっ! そんなのやらぁ! 抜いてぇ! ぬいてよぉおおお!」
「でもすずのアソコはぎゅっぎゅっって俺の尻尾締め付けてるよ」
「違っ、うぅんん♡♡♡」
「悶えちゃってて可愛いなあ。せっかくだから面白い事しようか」

 綾人は自分の着ていたシャツを徐に脱ぎ、上半身裸になる。
 綾人の下腹部にも私と同じピンク色でハートの形のアザがある。そして綾人は手で自分のアザを撫で始めた。

「すずのお揃いの淫紋、きもちい♡」

 綾人は気持ちよさそうな顔をして自身のアザを撫でる。綾人も気持ちいいのかズボンの上からで綾人の綾人が膨らんでいるのがわかる。

「あっっあああああ!にゃにこりぇえええ!」

 お腹が熱くなりさらに快楽が流れ込んでくる。私の身体は快楽の湖に沈められたようだ。もがいても、もがいても浮かび上がる事ができずにどんどん沈んでいく。

「この淫紋はこうやって強制的に感覚共有させる事も出来るんだ。今すずの身体は俺の快楽も味わっているんだよ」
「あああぁああ!! こんなのだめぇええ♡おかひくなっちゃうぅうう!!」
「いいじゃん、おかしくなっても♡一緒におかしくなろう♡」
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"」

 綾人による感覚共有と尻尾責めによる二重の快楽で私はベッドで身体をビクビクと痙攣させている。
 もう何も考えられない、気持ち良いことしか分からない。
 そして私の身体は快楽に耐えきれずそのまま意識を失った。

***

「すず~、大丈夫だった? 体調悪くなるなんてついていなかったね。今度こそすずも一緒に遊ぼうね」
「ありがとう。こっちこそドタキャンしてごめんね!」
「気にしない気にしない。体調最優先だよ!」

 大学の学生食堂で一緒にご飯を食べていた友人が心配そうに声をかけてくれる。

 綾人との激しい性行為の結果、結局私は遊びに行けなかった。
 目が覚めると猛烈な倦怠感と腰の痛みに襲われたからだ。
 そして綾人が喜色満面の笑みを浮かべていた。
 疲れ切った私とは裏腹に綾人の肌はツヤツヤのツルツルだった。

 綾人が根回しをしていて私のスマホで私のフリをしてみんなに体調不良なので欠席するとドタキャンの連絡をしていた。
 私の所属するサークルは人のいい者が多く、誰も私を責める事はなく、労りのメッセージが沢山届いた。
 友情は崩壊せずに済んだ。……ただ、遊びに行く相手と内容を選ばないと酷い目に遭わされる事がわかった。

「そういえば、すず気づいてる?」
「ん、何が?」
「首の後ろ赤くなってなる。キスマークじゃん!彼氏できたのおめでとう!」

 顔に熱が集まっていくのを感じる。今の私の顔は熟したトマトのようだろう。

「あ、まあ、そうだね」

 間違いなく綾人の仕業だ。油断もスキもあったもんじゃない。

「今度すずの事合コンに誘おうと思ったけどやめるわ。彼氏さん嫉妬深そうだし」
「そ、そうだね。ちょっとヤキモチ屋だから」

 この間の激しい責めを思い出し、私の腹の奥が疼いた。
 私の身体は綾人の与える快楽に染められつつあった。
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