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番外編
姉妹⑦新婚2日目の朝
小さく耳をくすぐる衣擦れの音に隆蒼はゆっくりと目を開いた。
チチチッ、と窓の外で小鳥が鳴く声が聞こえて、ぼんやりとした視界に白い光が入ってくる。
あぁ、朝かと思って瞬いて、そしてふと自分の胸に温かいぬくもりを感じて、ゆっくりと見下ろせば。
「んっ、おはよう?」
胸に頬を寄せるようにぴたりとくっついている華南がまだ眠たそうな眼をパチパチとしながらこちらを見上げてくる。
寝起きの彼女を見たことは数多くあるが、自身の腕の中で、しかもどこか昨夜の疲れと艶を残したようなその顔に、隆蒼の胸がざわりと騒いだ。
「起こしたか?」
そう聞けば彼女は小さく首を振って「ちょっと前から起きてて、うとうとしてたの」そう言って、ぎゅうっと隆蒼にしがみついてきた。
「どうした?」と聞けば華南は「ん~」と声を上げて。
「なんか新婚の朝らしい朝よねぇ~」とどこか間の抜けた声を上げた。
その声がわずかに掠れていて、風邪だろうか? と一瞬心配になって……違う事に思い至る。
何しろ隆蒼には女性と肌を重ねてこんな風に朝を迎えるなんて初めてのことなのだ。
華南はどうやらとてもリラックスしているようだが、正直隆蒼はどうしたらいいのやら分からない。
とりあえず華南の少し癖のある髪をなでてやると、華南が満足そうに笑って目を閉じたので、これでいいのだと安堵する。
しばらく華南の髪と頬を撫でていると、華南が少しだけ妖艶な光を含む目で見つめてきたので、誘われるように口付ける。
互いの唇の柔らかさと、舌の熱さを味わい合って、唇を離した時にはすでに互いの欲するものが分かっていた。
しかし、昨晩も散々やったし、がっつき過ぎではないだろうか? と心配に思いもしたのだが、下に組み敷いた華南がツツッと隆蒼の腰に手を這わせて、誘うように触れるので、そんな考えは霧散する。
彼女の形の良い膨らみに手を這わすと、華南は幸福そうな笑みを浮かべて、甘く隆蒼の名前を呼んだ。
散々むつみあって結局お互いが満足した頃には、すでに午前も遅い時間になっていた。
引っ越しから3日間は共に休暇をもらっており、家の片づけもあらかた片付いてしまったので、特にやることもない。
そして新婚初夜の翌日に尋ねてくるような無粋な者もいないから邪魔が入ることもない。
ちょっとだけ空腹を思い出してきたような気がして、そろそろ遅い朝食でも取ろうかと考え始めた時、隆蒼の腕を枕に息を整えていた華南が「ねえっ」っと甘えるように、首をコテンと傾けた。
「ねぇ、あんた本当に素人童貞なの?」
私の眼はごまかせないわよ? と華南は不敵に笑っている。
突然今身体を重ねたばかりの新婚の妻からそんな話題が投げかけられて、隆蒼はたっぷり10秒は固まった。
聞いてきた彼女は対して怒った風もなく、ただ純粋に気になっているという顔でこちらを見上げている。
「そういう生業の女意外を抱いたのはお前が初めてだぞ?」
改めて真実を告げると、華南は「えぇ?」っと信じられないというように首を傾けた。
「その割に上手すぎて驚いてるんだけど」
「うまい? 何が?」
首を傾けると、華南が一瞬言葉に詰まる。
「何って!! その、男女のむつみゴトよ!」
「あぁー」
納得すると、華南が恥ずかしそうに少しだけ頬を染めた。
かわいい。そして昨晩と先程のあれは、彼女を満足させられていたらしいと知って、密かにうれしかった。
そうして彼女が不思議がっていることの答えとなる事を思い出して……少し気まずい思いになる。
そして、それがどうやら珍しく表情に出ていたらしい。
「なんか思い当たることがあるのね?」と獲物を捕捉した肉食動物を彷彿させるような瞳で見上げられて、早々に白旗を挙げることにした。
そういえば、廿州の医務所で一緒になった少し年配の兵にこんな助言をされたことを思い出す。
「いいか兄ちゃん、結婚するんなら今までの後ろめたいことは、早いうちに嫁さんに白状しておけよ! 新婚で熱いうちは女は大概の事を許してくれるが、後になればなるほど他の色々な物が積もって許してくれなくなるからな‼︎」
あの時は、これだけ長く付き合っている華南に隠し事も何もないだろうと思っていたのだが……なるほどこういう事かとつい感心してしまった。
チチチッ、と窓の外で小鳥が鳴く声が聞こえて、ぼんやりとした視界に白い光が入ってくる。
あぁ、朝かと思って瞬いて、そしてふと自分の胸に温かいぬくもりを感じて、ゆっくりと見下ろせば。
「んっ、おはよう?」
胸に頬を寄せるようにぴたりとくっついている華南がまだ眠たそうな眼をパチパチとしながらこちらを見上げてくる。
寝起きの彼女を見たことは数多くあるが、自身の腕の中で、しかもどこか昨夜の疲れと艶を残したようなその顔に、隆蒼の胸がざわりと騒いだ。
「起こしたか?」
そう聞けば彼女は小さく首を振って「ちょっと前から起きてて、うとうとしてたの」そう言って、ぎゅうっと隆蒼にしがみついてきた。
「どうした?」と聞けば華南は「ん~」と声を上げて。
「なんか新婚の朝らしい朝よねぇ~」とどこか間の抜けた声を上げた。
その声がわずかに掠れていて、風邪だろうか? と一瞬心配になって……違う事に思い至る。
何しろ隆蒼には女性と肌を重ねてこんな風に朝を迎えるなんて初めてのことなのだ。
華南はどうやらとてもリラックスしているようだが、正直隆蒼はどうしたらいいのやら分からない。
とりあえず華南の少し癖のある髪をなでてやると、華南が満足そうに笑って目を閉じたので、これでいいのだと安堵する。
しばらく華南の髪と頬を撫でていると、華南が少しだけ妖艶な光を含む目で見つめてきたので、誘われるように口付ける。
互いの唇の柔らかさと、舌の熱さを味わい合って、唇を離した時にはすでに互いの欲するものが分かっていた。
しかし、昨晩も散々やったし、がっつき過ぎではないだろうか? と心配に思いもしたのだが、下に組み敷いた華南がツツッと隆蒼の腰に手を這わせて、誘うように触れるので、そんな考えは霧散する。
彼女の形の良い膨らみに手を這わすと、華南は幸福そうな笑みを浮かべて、甘く隆蒼の名前を呼んだ。
散々むつみあって結局お互いが満足した頃には、すでに午前も遅い時間になっていた。
引っ越しから3日間は共に休暇をもらっており、家の片づけもあらかた片付いてしまったので、特にやることもない。
そして新婚初夜の翌日に尋ねてくるような無粋な者もいないから邪魔が入ることもない。
ちょっとだけ空腹を思い出してきたような気がして、そろそろ遅い朝食でも取ろうかと考え始めた時、隆蒼の腕を枕に息を整えていた華南が「ねえっ」っと甘えるように、首をコテンと傾けた。
「ねぇ、あんた本当に素人童貞なの?」
私の眼はごまかせないわよ? と華南は不敵に笑っている。
突然今身体を重ねたばかりの新婚の妻からそんな話題が投げかけられて、隆蒼はたっぷり10秒は固まった。
聞いてきた彼女は対して怒った風もなく、ただ純粋に気になっているという顔でこちらを見上げている。
「そういう生業の女意外を抱いたのはお前が初めてだぞ?」
改めて真実を告げると、華南は「えぇ?」っと信じられないというように首を傾けた。
「その割に上手すぎて驚いてるんだけど」
「うまい? 何が?」
首を傾けると、華南が一瞬言葉に詰まる。
「何って!! その、男女のむつみゴトよ!」
「あぁー」
納得すると、華南が恥ずかしそうに少しだけ頬を染めた。
かわいい。そして昨晩と先程のあれは、彼女を満足させられていたらしいと知って、密かにうれしかった。
そうして彼女が不思議がっていることの答えとなる事を思い出して……少し気まずい思いになる。
そして、それがどうやら珍しく表情に出ていたらしい。
「なんか思い当たることがあるのね?」と獲物を捕捉した肉食動物を彷彿させるような瞳で見上げられて、早々に白旗を挙げることにした。
そういえば、廿州の医務所で一緒になった少し年配の兵にこんな助言をされたことを思い出す。
「いいか兄ちゃん、結婚するんなら今までの後ろめたいことは、早いうちに嫁さんに白状しておけよ! 新婚で熱いうちは女は大概の事を許してくれるが、後になればなるほど他の色々な物が積もって許してくれなくなるからな‼︎」
あの時は、これだけ長く付き合っている華南に隠し事も何もないだろうと思っていたのだが……なるほどこういう事かとつい感心してしまった。
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※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております