再会した幼馴染みが子供を作ろうと迫ってくる

ひゃみる

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買い物デート

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「何で外にいるんだろうか?」

 夏休みも明日で終わる昼すぎに、新太は亜里菜に連れられて外に出ていた。
 先日に亜里菜と再会した時と同じで日差しが強く、半袖であっても暑さで汗をかいてしまう。
 一方の亜里菜は紫外線に弱いために長袖だが、白を基調したワンピースだから爽やかさを感じる。
 神秘的な容姿をしている亜里菜のことを通りかかった人たちは振り返ってまで見てしまう。
 それは男女共に例外ではない。
 銀髪というだけでも珍しいのにオッドアイということで、皆見てしまうだろう。
 天然でこんな容姿は日本で探しても亜里菜だけかもしれない。

「新太くんとデートしたいからですよ」
「そうか。ならお家デートにしよう」

 夏バテの新太にこの暑さは辛く、今すぐにでも帰りたい気分だ。
 でも、帰れないようにしっかりと亜里菜が手を握っており、今は仕方なく外に出ている。

「ダメですよ。買い物とかしたいですし」

 引っ越してきたばかりなのだし、何かと買わないといけないのだろう。

「今日のご飯はアイスでいいかな」

 この暑さでご飯なんて食べれる気がしないので、新太はそんなことを呟く。

「ダメに決まってるじゃないいですか」

 アイスだけなんて許すはずがなく、亜里菜は「むう……」と頬を膨らます。
 以前だったら可愛くて新太は悶えてしまっただろう。
 心を閉ざしてからは、いくら亜里菜が可愛らしい仕草をしても何も感じない。
 初恋の女の子と指を絡め合って手を繋いでいるにも関わらずだ。

「アイスを食べるのはいいですが、ちゃんとご飯も食べてください」

 ここ数日は亜里菜がいるからいつもより食べてはいるが、それでも男子高校生が食べる量には達していない。

「ご飯も食べないとダメ?」
「ダメです」

 むしろ食べる量が少ないからアイスとご飯の両方がいいだろう。
 アイスは人間に必要な糖分を摂取できるし、他はご飯で取ればいい。
 本当に栄養が足りなくなったらサプリメントを飲むという方法だってある。

「その……また口移しで食べさせてあげますから」

 頬を赤らめながら上目使いで亜里菜は言い、これも以前の新太になら効果抜群だっただろう。
 口移しであれば新太はいつもより食べるし、今後もこうやって食べる機会が増えそうだ。

「口移しか……」
「はい。新太くんの唇の感触を感じられて好きです」

 口移しを想像しているようで、亜里菜は少しうっとりとした表情になる。
 よっぽど良かったのだろう。

「口移しより普通のキスもしてると思うが」
「だってしたいんですもん」

 「えへへ」と可愛らしく亜里菜は笑みを浮かべる。
 告白してから亜里菜は沢山キスするようになったが、新太が一切断らないからしてくるのだろう。
 特に何も感じないから拒否することもない。
 嫌がっていないのならば亜里菜が新太にキスしない理由はないということだ。
 少しでも自分を感じてほしいからキスしているのだろう。
 キスは愛情表現の一種……沢山するということは亜里菜の愛情は相当深い。

「いいんだけど。それでどこ行くの?」

 食材を買うならスーパーになるが、今は駅前に向かっている。
 だから今日はスーパー行かないということだ。
 そもそも食材は家にあるので買う必要はない。

「家電量販店に行きたいです」
「何買うの?」
「行けばわかりますよ」

 新太は亜里菜に連れられて家電量販店へ向かった。

☆ ☆ ☆

「タブレットが欲しいんですよね」

 家電量販店に着いた亜里菜は案内図を見てタブレットコーナーへ一直線。
 スマホより画面が大きいので、家で使うにはもってこいだろう。

「私は動画の見放題サービス入っているので、新太くんと一緒に映画とか観ようと思いまして」
「そうか」

 一緒に見るのであれば、タブレットの方が良い。
 ただ、新太は映画を観たいなどは一言も言ってないのだが。

「映画観てもな」

 両親が亡くなって少したってから気を紛らわすために観たのだが、どれも面白いと思えなかった。
 だから家にはテレビなどあっても観るということはない。

「新太くんは家で何もしなすぎですよ。少しなりとも映画は観た方が良いと思います」

 確かに新太は家では宿題をするか寝ている事が多いため、何かしらした方がいいだろう。
 夏休みになってからスマホなんて全然触っておらず、確実に充電が切れている。
 何か趣味でも見つかれば少しは変わるだろう。
 二人が住んでるマンションは自動的にネットがついてくるため、いちいち契約する必要はない。
 住めばすぐに使う事が出来るのだ。

「まあいいけど」

 別に迷惑と思わないので、新太はすぐに了承する。

「どんなの観るの?」
「そうですね。最近はアニメを観ますよ」
「アニメ?」

 少なくても新太が引っ越す前は亜里菜がアニメを観ていたという記憶はない。
 ということはここ一年の間に観るようになったのだろう。

「はい。アニメでは私のような容姿の人がいたりしますから親近感があるんです」

 確かに銀髪にオッドアイの人など新太は他に見たことがない。
 もしかしたら外国にいる可能性はあるが、興味がないので調べるということもしない。
 でも、アニメでは銀髪の他にピンクや青などカラフルな髪や瞳の色をしたキャラはいる。

「まあ、早く買って帰ろう」
「はい」

 タブレットとWi-Fiに繋ぐためのルーターを買って帰った。
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