貴方の隣で私は異世界を謳歌する

紅子

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新しい人生の始まり

冒険者になります!

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この世界に来て、8日目。
色々あったから、森の中で目覚めたことが、遠い昔に感じる。




さあ、本日も冒険者ギルドです。冒険者登録をします!冒険者になりたいかと言えば、分からない。まだ、生き物を殺すのは怖いし、そんな覚悟もない。人間なんてムリムリ!なんだけど、採集もあるっていうし、当分は、そっちで頑張って稼ごうと思う。いくら後見人と被後見人で子供とはいえ、おこずかいくらいは稼ぎたいじゃん。

ということで、まずは、登録!

昨日と同様、ガルに番の抱っこされて行くと、リールさんが出迎えてくれた。そしてそのまま、リールさんが登録までしてくれた。

あっさりと完了。

で、登録後、ガル・リールさん・ザラムさんのパーティーに登録。わたしは冒険者見習いになるから、パーティーランクは下がらないんだって。本当なら冒険者登録ができるのは140歳から。でも親や保護者、後見人が冒険者の場合は、40歳から登録可能なんだそう。ほかの商業ギルドや魔術ギルドなんかも同じシステムなんだって。わたしには、まだ保護者はいないけど、仮の後見人がガルたちだから、出来るんだって。違う人が保護者とか後見人になって、冒険者じゃなければ、取り消しされる。

「シャナ、今持っている討伐品を換金しますか?」

「出来るの?する!どうしたらいいか聞こうと思ってたの。やった♪」

思わず、両手をあげて喜んだ。お金が手にはいることが嬉しくてニコニコしてしまう。それを周りにいる冒険者たちが微笑ましそうにみていたが、気づかなかった。

「何が売れるの?」

「そうですね、まずは、魔石。それから、肉、毛皮や皮、角、キバ、魔獣によっては、内臓も売れますよ。解体前なら、有料ですがこちらで解体して仕訳します。薬草や茸類なんかも買い取りますよ。では、わたしの執務室に行きましょうか」

わたしはなぜか、買取りカウンターではなく、リールさんの執務室に連れてこられた。もちろん、ガルの抱っこで・・・・。

「オークしかないんだけどいいかな。お肉は売らないよ」

「シャナ、ここに出せますか?」

ニッコリと促してくる。

「うん」

アイテムバッグから出す振りをして、インベントリーからオークの魔石、毛皮を出していく。まだ、解体していなかったものは、さっさと解体して、肉以外を取り出す。ちょうど半分だけ出した。オークキングやオークジェネラルのなんかの買い取り金額を知りたかったので、それも出した。

「これで全部ですか?」

「うん。とりあえず、これだけ」

「では、査定に出しましょう。少し待っててくださいね」

コクン。




わたしはシャナの買取り品を持ってカウンターに来た。本来なら、鑑定人を執務室に呼ぶところだが、シャナの後見を誰がするのか、ということを知らしめるために態とそうした。わたしの持つ物のを見て何人かの冒険者は目を光らせたが、そいつらにはシャナに教えてもらったマーキングを施した。鑑定のお蔭で、紫に変わったそれぞれの印が誰なのかも意識すれば簡単に分かる。本当に便利な機能ですね。シャナを危険な目に合わせるつもりはないが、何らかの動きを見せることは確実だ。




「さて、査定が終わりましたよ。シャナ、受け取って、確認してください」

手渡された紙を見ると、種類別に買取り価格が記載してある。

オークの毛皮
特級    中銀貨1枚 大銅貨5枚×15体 
オークの魔石
特級    中銀貨4枚 大銅貨5枚×15体

オークジェネラルの毛皮
特級    中銀貨7枚 大銅貨5枚×1体
オークジェネラルの魔石
特級    中銀貨22枚 大銅貨5枚×1体

オークキングの毛皮
特級    大銀貨1枚 中銀貨5枚×1体
 オークキングの魔石
特級    大銀貨3枚×1体


合計
金貨1枚 大銀貨6枚 中銀貨5枚




うっひょー!
一回でこんなに貰えるものなの?
金貨とか大丈夫?
あとで、一ヶ月の収入とか平均支出とか聞かなきゃ!


やっぱり、オークキングとオークジェネラルは、別格だね。毛皮は、オークの5倍くらいしてる。魔石なんか、10倍以上だよ。いっきに金持ちだ! 思わずにんまりしてしまう。

後で聞いたが、魔獣は、特級になると、1.5倍になるんだって。滅多にないそうだ。全部特級でした・・・・。

「大丈夫です」

「ギルドカードに入れることもできますがどうしますか?」

「じゃあ、この端数だけは現金で、あとは、カードに入れることにする」

わたしは、中銀貨5枚だけを現金で貰った。

「それがいいでしょう。さあ、下に戻りましょうか」

あれ、なんか試された感じ?

「午後から森に行きましょう。ザラムも合流しますからね。森ですこーし魔法を使ってみましょうね?まだ、午後まで時間がありますから一緒に必要なものを揃えに出掛けましょうか?」

これは、有無を言わさない笑みだ。

「お出掛けしたいし森にも行きたいけど、お仕事はいいの?」

「今日は、休みです」

なんの戸惑いもなく言い放つ。

カウンターの中では、((((嘘だー!!!))))の心の声が響いていた。

「本当に?・・・・、ならいいのかなぁ?」

こてんと首をかしげて、周りを見渡すが、だれも目を合わせてはくれなかった。ガルは気の毒そうに周りを見ている。これは、ぜったいに今日は休みじゃないよね。でも、わたしには、このリールさんに逆らうという勇気は持ち合わせていない。(皆さん、ごめんなさい)と心のなかで謝っておく。

どうしたもんか、とおろおろしていると、「さあ、行きますよ」さっさとわたしを抱き上げて歩きだしてしまう。

「あっ、返せ!」

不意をついて、抱っこを奪われたガルが、シャナを取り返そうとリールを追いかけていった。ギルドに居た者達は、そのあり得ない光景に呆気にとられたまま、暫く固まっていた。






「どこに行きましょうか?」

「うーん、あっ、森に行くときの服が何枚かほしい。あと靴も!」

「では、服屋さんですね。剣はともかく、ナイフも要りますね」

「服は中古でいいよ。すぐに着れなくなるから」

「解りました。靴は、新しいのにしましょうね」

「うん!」

やっと、やっと、あのフリフリ以外の服が手に入る!

嬉しすぎて、ニコニコが止まらなかった♪
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