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女神様がやってきた
倒れもするよ
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やっと、やっと帰れると思ったのだ。が、現実は、そんなに甘くなかった。いろいろとありすぎて、すっかり頭の中から抜けていたのは、仕方ないと思う。
会議もひとまず終わり、ガルの腕の中でルンルンと鼻唄が出てしまうほど浮かれていた。
「帰ったら、森で採集、ふんふんふん、お肉もいっぱい~♪茸もいっぱい~♪」
各ギルドの総帥は、この会議の結果を持ち帰り、各々の役割を果たすべく早々に退出していった。宰相たちも慌ただしくそれぞれの離宮に帰っていった。
そして、龍人の国の騎士団総帥とエルフの国王それぞれに呼びだされたざらぱぱとりーぱぱを除いた各国の王様と騎士団関係者と魔法師団長は、神殿に移動した。後から、ざらぱぱたちも合流する。
何をするのか?
決まっている!聖剣の試し抜きだ。
どんな人が抜けるのかちょっと興味があったから、誘われるまま、ガルといっしょについて来た。
結果は、・・・・。
各国の王様は、誰も抜けなかった。パーソナルレベルが足りないので、仕方ない。
騎士団関係者は、どの国も騎士団総帥と騎士団長のどちらか若しくは両者共に抜けた。抜けなかった騎士団関係者たちは、今から鍛え直しだ!と張り切っている。
魔法師団長は、誰も抜けなかった。愕然としている人もいる。資格は満たしているはずなのに何故・・・・?と。抜いた人達を見て、納得の色が見え隠れする人もいるが。
ん?脳筋の方が抜ける?疑惑発生。
確かに、何の躊躇いもなく、破壊神に嬉々として向かっていきそうだ。
希望者の試し抜きも終わり、帰ろうと神殿を出たところで、皇妃様と各国の王妃様たちに捕まってしまった。
「お話し合いは終わりまして?」
皇帝陛下以外が頭を下げる。
「ああ、終わったところだ」
「わたくしたち、シャナちゃんのことをずっと待っておりましたのよ。皆様にもご紹介したかったのに」
「仕方なかろう。女神様の要請だ」
げっ、そう言えば、審査が終わったら、遊びましょうね、って言われてたっけ。忘れてたよ。
「解っておりますわ。ですから、皆様とも相談して、3月後にガルドラムの番としてお披露目のパーティーを開くことに致しましたの。シャナちゃんの年齢では夜会は無理ですから、昼間に行います。宜しいですわよね?」
皇妃様は、にっこりと笑顔で皇帝陛下をはじめ、各国の国王様たちを見回した。王妃様たちもいい笑顔で自分の伴侶を見つめている。
「わか、わかった。好きなようにするといい」
引きつった顔で皇帝陛下と国王様たちがコクコクと頷いた。
わたしたちがバタバタと忙しかった間に、皇妃様たちに何が起こったかは知らないが、わたしとガルのお披露目パーティーが決まってしまった。
面倒臭い・・・・。
テンション駄々下がりだ。
「フフフ、明日のお昼頃シャナちゃんを連れていらしてね。では、皆様、晩餐の用意が整っておりますわ」
その夜、わたしは熱を出して倒れてしまった。
「シャナ、宿に着いたぞ。着替えれるか?」
どうやら、帰りの道すがら眠ってしまったようだ。
「ん」
寝ぼけ眼でぼんやりしながら、ガルからおりる。ゆっくりと足を床につけて立った、つもりだった。
ドサッ、ボテ。
身体に力が入らず、そのまま床に転がってしまった。
「シャナ!」
ガルの慌てた声が聞こえる。
頭はボーとするし、何より寒い。
「うわー、熱があるじゃないか!リール、リール。大変だ。シャナが熱だした!」
毛布にくるまれたらしい。寒いのが少し治まった。身体がふわふわと揺れている。
「鑑定!・・・・ああ、疲労ですね。ここのところ神経を張り詰めることが多かったですからね。ポーションは効きませんし、ゆっくりと寝かせるしかないでしょう。シャナ、夜着を出せますか?」
「ん」
りーぱぱの声に反応したわたしは、夜着をドサドサと出した。ほぼ無意識だ。
「シャナ?暑いか、それとも寒いか?答えれるか?」
ざらぱぱの心配そうな声が聴こえる。
「さむいぃ」
「ガルド、着替えさせて、ベッドに寝かせるか抱えてなさい」
「わかった」
シャナが熱を出した。ずっと元気だったから、宿に帰り着くまで全く気付かなかった。番失格だ。手早くシャナを夜着に着替えさせ、毛布でしっかりとくるむ。そのまま抱きかかえて、リールたちのいる居間に移動した。
「流石にハードだったからな。後見人審査も終わって、ホッとしたんだろう」
「そうですね。今回は、かなり身体にも精神にも負担がありましたからね。ああ、やはり連れてきましたか」
「当たり前だ。独りになんて出来ない」
「まあ、そうだな。何があるか分からんしな」
「ええ。・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
みんな無言でシャナを見つめる。
息は少し荒いが大丈夫そうだ。
「それで、ふたりともなんで呼ばれた?話せないなら無理には聞かない」
「いや、俺は、たいしたことじゃない。肩書きが増えただけだ。シャナの専属護衛ってのがな」
「おや、貴方もですか。私は、魔術師団特別顧問。仕事内容は、シャナの専属護衛です。思惑はありそうですが、使える権力は有った方がいいので、受けましたよ」
「俺も同じだな。副団長は還すと言ったんだが、権力は有った方がいいと却下された」
「そうか。俺も皇族籍から抜けるのは、シャナが成人するまでもう少し待てと言われた。ところで、明日の採寸にも明後日の複合スキルの講習にもシャナは連れていかない。いいよな?少しゆっくりさせようと思う」
「ええ、その方がいいでしょう。皇妃様へは、私からお伝えしますよ。講習は、私とザラムが勤めましょう」
「講習の翌日に帰るってことでいいな?」
「ああ、なるべく早く帰りたい。マレビの森を突っ切るかシャナの転移で帰るか」
「今はあまり、魔力を使わせたくないですね。森を突っ切りましょう」
「わかった」
シャナの体調不良にお妃様方は、「幼子をそんなに働かせるなんて!」と憤っていたが、シャナの採寸表を渡すことで、なんとか収まったようだ。ドレスはどうしても自分たちで作りたいらしい。リールがシャナの好みそうなデザインを聞かれたと言っていた。複合スキルの講習も滞りなく終わった。
そして、3日後の夕方、閉門ギリギリに俺たちは無事に皇都からタルにようやく帰りついた。
会議もひとまず終わり、ガルの腕の中でルンルンと鼻唄が出てしまうほど浮かれていた。
「帰ったら、森で採集、ふんふんふん、お肉もいっぱい~♪茸もいっぱい~♪」
各ギルドの総帥は、この会議の結果を持ち帰り、各々の役割を果たすべく早々に退出していった。宰相たちも慌ただしくそれぞれの離宮に帰っていった。
そして、龍人の国の騎士団総帥とエルフの国王それぞれに呼びだされたざらぱぱとりーぱぱを除いた各国の王様と騎士団関係者と魔法師団長は、神殿に移動した。後から、ざらぱぱたちも合流する。
何をするのか?
決まっている!聖剣の試し抜きだ。
どんな人が抜けるのかちょっと興味があったから、誘われるまま、ガルといっしょについて来た。
結果は、・・・・。
各国の王様は、誰も抜けなかった。パーソナルレベルが足りないので、仕方ない。
騎士団関係者は、どの国も騎士団総帥と騎士団長のどちらか若しくは両者共に抜けた。抜けなかった騎士団関係者たちは、今から鍛え直しだ!と張り切っている。
魔法師団長は、誰も抜けなかった。愕然としている人もいる。資格は満たしているはずなのに何故・・・・?と。抜いた人達を見て、納得の色が見え隠れする人もいるが。
ん?脳筋の方が抜ける?疑惑発生。
確かに、何の躊躇いもなく、破壊神に嬉々として向かっていきそうだ。
希望者の試し抜きも終わり、帰ろうと神殿を出たところで、皇妃様と各国の王妃様たちに捕まってしまった。
「お話し合いは終わりまして?」
皇帝陛下以外が頭を下げる。
「ああ、終わったところだ」
「わたくしたち、シャナちゃんのことをずっと待っておりましたのよ。皆様にもご紹介したかったのに」
「仕方なかろう。女神様の要請だ」
げっ、そう言えば、審査が終わったら、遊びましょうね、って言われてたっけ。忘れてたよ。
「解っておりますわ。ですから、皆様とも相談して、3月後にガルドラムの番としてお披露目のパーティーを開くことに致しましたの。シャナちゃんの年齢では夜会は無理ですから、昼間に行います。宜しいですわよね?」
皇妃様は、にっこりと笑顔で皇帝陛下をはじめ、各国の国王様たちを見回した。王妃様たちもいい笑顔で自分の伴侶を見つめている。
「わか、わかった。好きなようにするといい」
引きつった顔で皇帝陛下と国王様たちがコクコクと頷いた。
わたしたちがバタバタと忙しかった間に、皇妃様たちに何が起こったかは知らないが、わたしとガルのお披露目パーティーが決まってしまった。
面倒臭い・・・・。
テンション駄々下がりだ。
「フフフ、明日のお昼頃シャナちゃんを連れていらしてね。では、皆様、晩餐の用意が整っておりますわ」
その夜、わたしは熱を出して倒れてしまった。
「シャナ、宿に着いたぞ。着替えれるか?」
どうやら、帰りの道すがら眠ってしまったようだ。
「ん」
寝ぼけ眼でぼんやりしながら、ガルからおりる。ゆっくりと足を床につけて立った、つもりだった。
ドサッ、ボテ。
身体に力が入らず、そのまま床に転がってしまった。
「シャナ!」
ガルの慌てた声が聞こえる。
頭はボーとするし、何より寒い。
「うわー、熱があるじゃないか!リール、リール。大変だ。シャナが熱だした!」
毛布にくるまれたらしい。寒いのが少し治まった。身体がふわふわと揺れている。
「鑑定!・・・・ああ、疲労ですね。ここのところ神経を張り詰めることが多かったですからね。ポーションは効きませんし、ゆっくりと寝かせるしかないでしょう。シャナ、夜着を出せますか?」
「ん」
りーぱぱの声に反応したわたしは、夜着をドサドサと出した。ほぼ無意識だ。
「シャナ?暑いか、それとも寒いか?答えれるか?」
ざらぱぱの心配そうな声が聴こえる。
「さむいぃ」
「ガルド、着替えさせて、ベッドに寝かせるか抱えてなさい」
「わかった」
シャナが熱を出した。ずっと元気だったから、宿に帰り着くまで全く気付かなかった。番失格だ。手早くシャナを夜着に着替えさせ、毛布でしっかりとくるむ。そのまま抱きかかえて、リールたちのいる居間に移動した。
「流石にハードだったからな。後見人審査も終わって、ホッとしたんだろう」
「そうですね。今回は、かなり身体にも精神にも負担がありましたからね。ああ、やはり連れてきましたか」
「当たり前だ。独りになんて出来ない」
「まあ、そうだな。何があるか分からんしな」
「ええ。・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
みんな無言でシャナを見つめる。
息は少し荒いが大丈夫そうだ。
「それで、ふたりともなんで呼ばれた?話せないなら無理には聞かない」
「いや、俺は、たいしたことじゃない。肩書きが増えただけだ。シャナの専属護衛ってのがな」
「おや、貴方もですか。私は、魔術師団特別顧問。仕事内容は、シャナの専属護衛です。思惑はありそうですが、使える権力は有った方がいいので、受けましたよ」
「俺も同じだな。副団長は還すと言ったんだが、権力は有った方がいいと却下された」
「そうか。俺も皇族籍から抜けるのは、シャナが成人するまでもう少し待てと言われた。ところで、明日の採寸にも明後日の複合スキルの講習にもシャナは連れていかない。いいよな?少しゆっくりさせようと思う」
「ええ、その方がいいでしょう。皇妃様へは、私からお伝えしますよ。講習は、私とザラムが勤めましょう」
「講習の翌日に帰るってことでいいな?」
「ああ、なるべく早く帰りたい。マレビの森を突っ切るかシャナの転移で帰るか」
「今はあまり、魔力を使わせたくないですね。森を突っ切りましょう」
「わかった」
シャナの体調不良にお妃様方は、「幼子をそんなに働かせるなんて!」と憤っていたが、シャナの採寸表を渡すことで、なんとか収まったようだ。ドレスはどうしても自分たちで作りたいらしい。リールがシャナの好みそうなデザインを聞かれたと言っていた。複合スキルの講習も滞りなく終わった。
そして、3日後の夕方、閉門ギリギリに俺たちは無事に皇都からタルにようやく帰りついた。
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