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お披露目
もうひとつの魔力溜まり
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ざらぱぱの家に着くとすぐにパパに会い、軽く事情を説明してその足で皇城に急いだ。正式な謁見では時間ばかりがかかってしまうけど、パパの権力ですんなりと会うことができた。だから、貴族は面倒なんだよ。
「緊急だそうだな。何があった」
ここには、皇帝陛下、わたし、ガル、りーぱぱ、ざらぱぱ、パパ、騎士団長、宰相がいる。既にパパの根回しがあったようだ。
「ニンフの森で魔力溜まりが発生しています。原因は、破壊神の魔力が埋められていること。その魔力に引き寄せられているそうです。シャナの見立てでは、あと12日ほどで魔力が飽和状態となり、そこから魔獣が発生すると。規模は・・・・」
ガルがわたしを見た。
「その際の規模は、8000体から10000体」
一万って、この世界の人口の1/6じゃん!自分で言ってて、数字が大きすぎて実感がわかなかったけど、ヤバくないですか?
「「「「!!!」」」」
「なっ!間違いないのか?!」
パパが間違いであってほしいという視線を寄越すけど、残念ながら事実だ。わたしたちの表情から事実だと悟った4人は、絶望的な顔をしている。
「他にも同じような反応がこの国にもうひとつ。現地で確認しなければ規模は分かりません」
「・・・・もうひとつ・・・・」
宰相の顔色が青から段々と白くなってきた。大丈夫かな?
「場所は?」
「ヒル辺りの森です。ここからでは遠すぎるためそこまでしか分かりません」
「シャナ以外にそれを確認できる者は?」
「私でも魔力の揺らぎや乱れとして感知できる程度ですし、近くになければ分かりません。破壊神の魔力は判別不能です」
りーぱぱに出来ないなら、魔術師団長でも無理らしい。
「シャナ嬢以外にいないということか・・・・」
「他国はどうなっている?」
「シャナにカバーできるのはこの国が限界です。他国の王都に行けば確認可能ですが」
「緊急だな。パーティーなんぞやってる場合ではないな。だが・・・・」
「パーティーまでに他国の状況を確認に向かいます。その間に隊を整えるとして、パーティーは開催すべきでしょう」
「そうだな。要らぬ混乱は避けたいからな。総帥、騎士団長、頼んだぞ」
「「は!」」
「各国にはすぐに通達し、順に離宮まで迎えを寄越すよう要請する」
「陛下、ひとつお頼みしたいことがございます」
りーぱぱがお願い事なんて珍しいな。
「申してみよ」
「私たちに離宮をひとつお貸し願いたいのです。ここに戻るのに誰にも見つからない拠点が必要なのです」
あ。
ガルもざらぱぱも頷いている。陛下や宰相、パパも気づいたようだ。
「あいわかった。ガルドラムが番を見つけた祝いに離宮をひとつ与えよう。先日お主らが使っていたところだ。誰も近づかぬように通達を出しておく」
「ありがとうございます」
わたしたちは、まずヒルに向かい魔力溜まりの位置と規模を確認。その後、エルフ、巨人、獣人、ドワーフと廻り、魔力溜まりの確認をすることになった。その際には、冒険者ギルドに張り巡らされている転移陣を最優先で使用許可出来るように緊急許可証を発行してもらった。
この世界には、女神様が設置した転移陣が冒険者ギルドにあるそうだ。初耳である。使用料は一律金貨5枚。主に高ランクの冒険者や大商人が使うという。距離にして徒歩で15日くらい離れているところを繋ぐものらしい。他国へは、各王都の冒険者ギルドのみ繋がっている。
ヒルへは、皇都からブルを経由して行く。早速、皇都の冒険者ギルドでブルに飛んだ。らいじいには、パパが説明してくれると冒険者ギルドまで一緒に行った。ここで、らいじいに足留めされては、時間がもったいないからだ。ブルでは待っている人もいなかったため、緊急許可証を出しすぐにヒルに飛んだ。そこからは徒歩だ。馬とか使ってもいいんだけどね。森に入るのに邪魔なんだよ。それに・・・・。
「シャナ。詳しい場所は分かりますか?」
「ここから南南西にある森の真ん中くらい」
「タカラの森だな。なるほど。あそこは森自体は小さいが入ってすぐ魔力が濃くなるから、高ランクの冒険者御用達だ」
「ええ。ここからなら鐘2つくらいですか」
今は6の鐘が鳴ったところだ。
「急ごう。詳細がわかったら、離宮に戻れる」
そこから鐘2つ分、休憩もなしで走った、ガルたちが。抱き上げられてるわたしも疲れるんだよ?
「シャナ、どのあたりだ?」
森に入って暫くするとガルたちは一旦止まり、わたしには場所を確認してきた。3人とも息ひとつ乱していない。どんな身体の作りをしているのか?
「うーんと、こっちの方角にあと少し」
「分かった。ここからは歩いて行くから魔力溜まりに着いたら教えてくれ」
タカラの森は、木の実や果物の宝庫だった。木という木に花が咲き誇り実がなっている。切実に果物狩りがしたい。蜜柑、林檎、マスカット、桃、柿、パイナップル、マンゴー、苺にブルーベリー。あらゆる果物が季節感なくなっている。魔力が濃いからこうなるのだとか。
「ここの果物、持って帰りたい」
りーぱぱにお願いしてみた。
「魔力溜まりが解決したあと、連れてきてあげますよ」
「絶対だよ?」
言質はとった。楽しみだなぁ♪
果物の美味しそうな匂いをかぎながら、時々、手にとれる実をもいでいると、すぐに、魔力溜まりに着いてしまった。ここもニンフの森と同様に魔獣は全く出てこなかった。
「あ、あ、あ。この辺だよ」
「確かに、魔力の揺らぎがありますね」
「えっと、破壊神の魔力ありだけどニンフの森のよりは小さいよ。規模は今なら200体くらい。12日で完了して規模は3000体くらい」
あれ?なんだか規模が小さい?
「ニンフに比べると規模が小さいですね。そのくらいの数なら私たちだけで対処できますが、一度、陛下にお伺いを立てましょう」
りーぱぱの判断でわたしたちは離宮に戻り、再び陛下に会うことになった。わたしは、もうねむねむだよ。ガルに抱っこされながら船を漕いでいる。「シャナ、寝ていいぞ」の声にわたしはストンと意識を落とした。
「緊急だそうだな。何があった」
ここには、皇帝陛下、わたし、ガル、りーぱぱ、ざらぱぱ、パパ、騎士団長、宰相がいる。既にパパの根回しがあったようだ。
「ニンフの森で魔力溜まりが発生しています。原因は、破壊神の魔力が埋められていること。その魔力に引き寄せられているそうです。シャナの見立てでは、あと12日ほどで魔力が飽和状態となり、そこから魔獣が発生すると。規模は・・・・」
ガルがわたしを見た。
「その際の規模は、8000体から10000体」
一万って、この世界の人口の1/6じゃん!自分で言ってて、数字が大きすぎて実感がわかなかったけど、ヤバくないですか?
「「「「!!!」」」」
「なっ!間違いないのか?!」
パパが間違いであってほしいという視線を寄越すけど、残念ながら事実だ。わたしたちの表情から事実だと悟った4人は、絶望的な顔をしている。
「他にも同じような反応がこの国にもうひとつ。現地で確認しなければ規模は分かりません」
「・・・・もうひとつ・・・・」
宰相の顔色が青から段々と白くなってきた。大丈夫かな?
「場所は?」
「ヒル辺りの森です。ここからでは遠すぎるためそこまでしか分かりません」
「シャナ以外にそれを確認できる者は?」
「私でも魔力の揺らぎや乱れとして感知できる程度ですし、近くになければ分かりません。破壊神の魔力は判別不能です」
りーぱぱに出来ないなら、魔術師団長でも無理らしい。
「シャナ嬢以外にいないということか・・・・」
「他国はどうなっている?」
「シャナにカバーできるのはこの国が限界です。他国の王都に行けば確認可能ですが」
「緊急だな。パーティーなんぞやってる場合ではないな。だが・・・・」
「パーティーまでに他国の状況を確認に向かいます。その間に隊を整えるとして、パーティーは開催すべきでしょう」
「そうだな。要らぬ混乱は避けたいからな。総帥、騎士団長、頼んだぞ」
「「は!」」
「各国にはすぐに通達し、順に離宮まで迎えを寄越すよう要請する」
「陛下、ひとつお頼みしたいことがございます」
りーぱぱがお願い事なんて珍しいな。
「申してみよ」
「私たちに離宮をひとつお貸し願いたいのです。ここに戻るのに誰にも見つからない拠点が必要なのです」
あ。
ガルもざらぱぱも頷いている。陛下や宰相、パパも気づいたようだ。
「あいわかった。ガルドラムが番を見つけた祝いに離宮をひとつ与えよう。先日お主らが使っていたところだ。誰も近づかぬように通達を出しておく」
「ありがとうございます」
わたしたちは、まずヒルに向かい魔力溜まりの位置と規模を確認。その後、エルフ、巨人、獣人、ドワーフと廻り、魔力溜まりの確認をすることになった。その際には、冒険者ギルドに張り巡らされている転移陣を最優先で使用許可出来るように緊急許可証を発行してもらった。
この世界には、女神様が設置した転移陣が冒険者ギルドにあるそうだ。初耳である。使用料は一律金貨5枚。主に高ランクの冒険者や大商人が使うという。距離にして徒歩で15日くらい離れているところを繋ぐものらしい。他国へは、各王都の冒険者ギルドのみ繋がっている。
ヒルへは、皇都からブルを経由して行く。早速、皇都の冒険者ギルドでブルに飛んだ。らいじいには、パパが説明してくれると冒険者ギルドまで一緒に行った。ここで、らいじいに足留めされては、時間がもったいないからだ。ブルでは待っている人もいなかったため、緊急許可証を出しすぐにヒルに飛んだ。そこからは徒歩だ。馬とか使ってもいいんだけどね。森に入るのに邪魔なんだよ。それに・・・・。
「シャナ。詳しい場所は分かりますか?」
「ここから南南西にある森の真ん中くらい」
「タカラの森だな。なるほど。あそこは森自体は小さいが入ってすぐ魔力が濃くなるから、高ランクの冒険者御用達だ」
「ええ。ここからなら鐘2つくらいですか」
今は6の鐘が鳴ったところだ。
「急ごう。詳細がわかったら、離宮に戻れる」
そこから鐘2つ分、休憩もなしで走った、ガルたちが。抱き上げられてるわたしも疲れるんだよ?
「シャナ、どのあたりだ?」
森に入って暫くするとガルたちは一旦止まり、わたしには場所を確認してきた。3人とも息ひとつ乱していない。どんな身体の作りをしているのか?
「うーんと、こっちの方角にあと少し」
「分かった。ここからは歩いて行くから魔力溜まりに着いたら教えてくれ」
タカラの森は、木の実や果物の宝庫だった。木という木に花が咲き誇り実がなっている。切実に果物狩りがしたい。蜜柑、林檎、マスカット、桃、柿、パイナップル、マンゴー、苺にブルーベリー。あらゆる果物が季節感なくなっている。魔力が濃いからこうなるのだとか。
「ここの果物、持って帰りたい」
りーぱぱにお願いしてみた。
「魔力溜まりが解決したあと、連れてきてあげますよ」
「絶対だよ?」
言質はとった。楽しみだなぁ♪
果物の美味しそうな匂いをかぎながら、時々、手にとれる実をもいでいると、すぐに、魔力溜まりに着いてしまった。ここもニンフの森と同様に魔獣は全く出てこなかった。
「あ、あ、あ。この辺だよ」
「確かに、魔力の揺らぎがありますね」
「えっと、破壊神の魔力ありだけどニンフの森のよりは小さいよ。規模は今なら200体くらい。12日で完了して規模は3000体くらい」
あれ?なんだか規模が小さい?
「ニンフに比べると規模が小さいですね。そのくらいの数なら私たちだけで対処できますが、一度、陛下にお伺いを立てましょう」
りーぱぱの判断でわたしたちは離宮に戻り、再び陛下に会うことになった。わたしは、もうねむねむだよ。ガルに抱っこされながら船を漕いでいる。「シャナ、寝ていいぞ」の声にわたしはストンと意識を落とした。
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