71 / 103
お披露目
イナイの森
しおりを挟む
3日かけて着いたイナイの森には、既に獣人の国の騎士、エルフの国の騎士、そして冒険者が揃っていた。
「待たせた」
わたしたちが到着すると、両国の総帥が出迎えてくれた。
「いえ、我々も準備が整ったのは先程です」
ここも魔力溜まりの周りにあった木は切り倒され、空間が広がっていた。倒された木がこの森から運ばれているのをここに来る道すがら見ている。
「して、ここの規模はいかほどでしょう?」
(んー。予想通り二万くらいかな。破壊神の魔力もちゃんと埋まってるよ。飽和状態に近いかな)
「予想通り、二万ほどですね」
「そうか。まあ、予定通りだな。よし!殺るか!」
「配置につけ!」
この言葉を合図に、まず、魔術師によって森の一部が結界で覆われた。これで、魔獣もわたしたちもこの森からは出られたくなった。次に休憩所と避難所が結界で覆われる。全員で一斉に戦うわけではないから、安心して休める場所は必要だ。それにここには回復のための魔術師も待機している。これは戦闘準備としてどこの森でもやっていたことだ。そこに、わたしがこっそりと結界の中を聖魔法で浄化することで、アンデッド化を防ぐ。
「では頼みます、リーランス様」
りーぱぱが頷いた。いよいよ始まる。
「消滅!」
破壊神の核が消え、次の瞬間、魔力溜まりの至るところからモコモコと魔獣が発生し出した。魔獣の発生など見たことがないからか、一瞬怯んだようにみんな固まっていた。戦力的に、ざらぱぱがクレーと一緒に戦闘に加わり、ガルとりーぱぱは交代までわたしと休憩所でお留守番。わたしもここから目の届く範囲でこっそりと手助けするつもりだ。
「よっしゃ!腕がなるぜ!」
ざらぱぱの声を切っ掛けに魔獣との戦闘が始まった。
「シャナ、俺たちは休むぞ」
「ずっと走り通しでしたから疲れたでしょう?ゆっくりしましょうね」
ガルにぽんぽんとあやされて、わたしはあっという間に眠りに落ちた。
「フウ。二万ですか。一度に発生するわけではないにしても厳しいですね。シャナが起きていると余計なことをしそうですから、出来るだけ寝かしつけておきましょう」
「ああ。人も多いからな。しかし、破壊神の狙いはなんだ?混乱か?アンデッドの量産か?それとも・・・・」
「さあ?シャナが気付かなければ、明日の今頃は至るところで魔獣に襲われて取り返しがつかなかったでしょうね。最悪、人口の半数が亡くなった可能性もあります」
「・・・・」
確かにそうだ。シャナが気付かなければ、誰も知らない間に魔獣が溢れかえっただろう。その時には騎士団も冒険者も間に合わず、体制も整わないまま、ことに当たることになったはずだ。
「それは、ここの掃除が終わってから考えましょう」
「そうだな」
集中しないと足元を救われそうだ。そんなことになってみろ?リールの容赦ない罵声が聴こえてくるようだ。
うーん、よく寝た!
「お!起きたな。そら。リールからだ。飲め」
ぬっと差し出されたのは、リンゴジュースだった。
「おはよう、ざらぱぱ。ガルとりーぱぱは?」
「ふたりは今戦闘中だ。あと鐘2つ分で交代だな」
!そうだった!今は魔獣の大発生中だった!
「ざらぱぱ!怪我はない?」
わたしは慌ててざらぱぱの身体を確認した。
「ないぞ!久しぶりにいい運動だ!」
あっ、大丈夫そうだ。ざらぱぱは元気一杯だ。周りにいる騎士たちや冒険者たちもまだまだ元気そう。戦場に目をやれば、音は遮断されているけど、あちこちでモクモクと煙があがっているし、爆発も起きている。絶賛殲滅中と言ったところか。
「ざらぱぱは、眠ったの?」
「ああ。シャナが起きる少し前までな。シャナの体温がいい具合にあったかくてぐっすりだ」
ざらぱぱは、私の頭をグリグリと撫でてくれる。
「そっか。ねえ、ざらぱぱ。わたしも何かお手伝いしたい」
「そうは言ってもなぁ。シャナが戦うと目立つしなぁ。リールからシャナを戦場には絶対に出すなと言われている。俺たち後見人の資質を問われるからと。料理もさせられない。休憩場所毎に食べ物が違うのは、争いと恨みのもとだ。リールが戻ってくるまでは大人しくしてろ」
仕方ない。ガルがわたしの番だからここにも来れたけど、本来なら幼女のわたしは誰か信頼できる人に預けなければいけないらしい。いつもの依頼と違って、確実に危険とわかっているところに連れていくのは、親でもダメだそうだ。
「分かった」
それにしても暇だ。身体を休めているざらぱぱたちと違って、しっかりと眠ったわたしは元気一杯なのだ。でも、こんなに人目のあるところでは何も出来ない。
くぅ~
「・・・・」
そう言えば、昨日の夕方は何も食べずに寝ちゃったし、朝御飯もまだだった。
「ほら、食え」
ざらぱぱが出してきたのは、スープとあの堅~い酸味のあるパンだ。恐る恐るパンを手にとって千切ってみた。
「「・・・・」」
指が折れるかと思った。身体強化は止められているから、生身のわたしの力はこの世界の40歳よりも弱い。へにょんと眉が垂れる。
「貸してみろ」
ざらぱぱは、いとも簡単にパンをわたしの一口大に千切っていく。
「ありがとう♪」
わたしはまだ温かいスープにそのパンを浸して無理やりお腹に流し込んだ。相変わらず、スープは薄くて物足りなかった。
「毎回これはキツいね」
「今刈ってる魔獣を食べるにしても、まあ、今日の夕食からだ。人数が多いからな。解体して量を集めるのも時間がかかるんだ」
「わたし、それ食べれないよきっと」
そう。あのゴムのように弾力のある肉はわたしの歯では噛みきれず、喉に詰まらせることになる。
「・・・・。その辺はリールに相談しろ」
「そうする。ざらぱぱはどんなの刈った?」
「サラマンダーにワイバーン、ケルベロスが中心だな。島ほど強くないから余裕だ。ここはジャイアントアントがメインのようだから砂糖が安くなるぞ」
どうやら、森毎にメインとなる魔獣がいるようだ。ざらぱぱとお喋りしたり準備運動を一緒にしたりするうちに鐘2つ分が過ぎ、ガルとりーぱぱが戻ってきた。そして、ざらぱぱとクレーが代わりに飛び出していった。
「待たせた」
わたしたちが到着すると、両国の総帥が出迎えてくれた。
「いえ、我々も準備が整ったのは先程です」
ここも魔力溜まりの周りにあった木は切り倒され、空間が広がっていた。倒された木がこの森から運ばれているのをここに来る道すがら見ている。
「して、ここの規模はいかほどでしょう?」
(んー。予想通り二万くらいかな。破壊神の魔力もちゃんと埋まってるよ。飽和状態に近いかな)
「予想通り、二万ほどですね」
「そうか。まあ、予定通りだな。よし!殺るか!」
「配置につけ!」
この言葉を合図に、まず、魔術師によって森の一部が結界で覆われた。これで、魔獣もわたしたちもこの森からは出られたくなった。次に休憩所と避難所が結界で覆われる。全員で一斉に戦うわけではないから、安心して休める場所は必要だ。それにここには回復のための魔術師も待機している。これは戦闘準備としてどこの森でもやっていたことだ。そこに、わたしがこっそりと結界の中を聖魔法で浄化することで、アンデッド化を防ぐ。
「では頼みます、リーランス様」
りーぱぱが頷いた。いよいよ始まる。
「消滅!」
破壊神の核が消え、次の瞬間、魔力溜まりの至るところからモコモコと魔獣が発生し出した。魔獣の発生など見たことがないからか、一瞬怯んだようにみんな固まっていた。戦力的に、ざらぱぱがクレーと一緒に戦闘に加わり、ガルとりーぱぱは交代までわたしと休憩所でお留守番。わたしもここから目の届く範囲でこっそりと手助けするつもりだ。
「よっしゃ!腕がなるぜ!」
ざらぱぱの声を切っ掛けに魔獣との戦闘が始まった。
「シャナ、俺たちは休むぞ」
「ずっと走り通しでしたから疲れたでしょう?ゆっくりしましょうね」
ガルにぽんぽんとあやされて、わたしはあっという間に眠りに落ちた。
「フウ。二万ですか。一度に発生するわけではないにしても厳しいですね。シャナが起きていると余計なことをしそうですから、出来るだけ寝かしつけておきましょう」
「ああ。人も多いからな。しかし、破壊神の狙いはなんだ?混乱か?アンデッドの量産か?それとも・・・・」
「さあ?シャナが気付かなければ、明日の今頃は至るところで魔獣に襲われて取り返しがつかなかったでしょうね。最悪、人口の半数が亡くなった可能性もあります」
「・・・・」
確かにそうだ。シャナが気付かなければ、誰も知らない間に魔獣が溢れかえっただろう。その時には騎士団も冒険者も間に合わず、体制も整わないまま、ことに当たることになったはずだ。
「それは、ここの掃除が終わってから考えましょう」
「そうだな」
集中しないと足元を救われそうだ。そんなことになってみろ?リールの容赦ない罵声が聴こえてくるようだ。
うーん、よく寝た!
「お!起きたな。そら。リールからだ。飲め」
ぬっと差し出されたのは、リンゴジュースだった。
「おはよう、ざらぱぱ。ガルとりーぱぱは?」
「ふたりは今戦闘中だ。あと鐘2つ分で交代だな」
!そうだった!今は魔獣の大発生中だった!
「ざらぱぱ!怪我はない?」
わたしは慌ててざらぱぱの身体を確認した。
「ないぞ!久しぶりにいい運動だ!」
あっ、大丈夫そうだ。ざらぱぱは元気一杯だ。周りにいる騎士たちや冒険者たちもまだまだ元気そう。戦場に目をやれば、音は遮断されているけど、あちこちでモクモクと煙があがっているし、爆発も起きている。絶賛殲滅中と言ったところか。
「ざらぱぱは、眠ったの?」
「ああ。シャナが起きる少し前までな。シャナの体温がいい具合にあったかくてぐっすりだ」
ざらぱぱは、私の頭をグリグリと撫でてくれる。
「そっか。ねえ、ざらぱぱ。わたしも何かお手伝いしたい」
「そうは言ってもなぁ。シャナが戦うと目立つしなぁ。リールからシャナを戦場には絶対に出すなと言われている。俺たち後見人の資質を問われるからと。料理もさせられない。休憩場所毎に食べ物が違うのは、争いと恨みのもとだ。リールが戻ってくるまでは大人しくしてろ」
仕方ない。ガルがわたしの番だからここにも来れたけど、本来なら幼女のわたしは誰か信頼できる人に預けなければいけないらしい。いつもの依頼と違って、確実に危険とわかっているところに連れていくのは、親でもダメだそうだ。
「分かった」
それにしても暇だ。身体を休めているざらぱぱたちと違って、しっかりと眠ったわたしは元気一杯なのだ。でも、こんなに人目のあるところでは何も出来ない。
くぅ~
「・・・・」
そう言えば、昨日の夕方は何も食べずに寝ちゃったし、朝御飯もまだだった。
「ほら、食え」
ざらぱぱが出してきたのは、スープとあの堅~い酸味のあるパンだ。恐る恐るパンを手にとって千切ってみた。
「「・・・・」」
指が折れるかと思った。身体強化は止められているから、生身のわたしの力はこの世界の40歳よりも弱い。へにょんと眉が垂れる。
「貸してみろ」
ざらぱぱは、いとも簡単にパンをわたしの一口大に千切っていく。
「ありがとう♪」
わたしはまだ温かいスープにそのパンを浸して無理やりお腹に流し込んだ。相変わらず、スープは薄くて物足りなかった。
「毎回これはキツいね」
「今刈ってる魔獣を食べるにしても、まあ、今日の夕食からだ。人数が多いからな。解体して量を集めるのも時間がかかるんだ」
「わたし、それ食べれないよきっと」
そう。あのゴムのように弾力のある肉はわたしの歯では噛みきれず、喉に詰まらせることになる。
「・・・・。その辺はリールに相談しろ」
「そうする。ざらぱぱはどんなの刈った?」
「サラマンダーにワイバーン、ケルベロスが中心だな。島ほど強くないから余裕だ。ここはジャイアントアントがメインのようだから砂糖が安くなるぞ」
どうやら、森毎にメインとなる魔獣がいるようだ。ざらぱぱとお喋りしたり準備運動を一緒にしたりするうちに鐘2つ分が過ぎ、ガルとりーぱぱが戻ってきた。そして、ざらぱぱとクレーが代わりに飛び出していった。
80
あなたにおすすめの小説
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
この子、貴方の子供です。私とは寝てない? いいえ、貴方と妹の子です。
サイコちゃん
恋愛
貧乏暮らしをしていたエルティアナは赤ん坊を連れて、オーガスト伯爵の屋敷を訪ねた。その赤ん坊をオーガストの子供だと言い張るが、彼は身に覚えがない。するとエルティアナはこの赤ん坊は妹メルティアナとオーガストの子供だと告げる。当時、妹は第一王子の婚約者であり、現在はこの国の王妃である。ようやく事態を理解したオーガストは動揺し、彼女を追い返そうとするが――
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる