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仲直り③
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その数日後、俺は学校ではミキのことを美紀と呼ぶことにした。
その方が見せつけられるかな、と思ったからである。
昼休みになり、美紀の教室に行く。
そして、美紀と何故か椎名も一緒にお昼を食べる。
「……そう言えば、嫌がらせ来なくなったわ。飽きたのかしら?」
「……いやぁ……そこの駄目男がなんかしたんじゃないかなぁ……?」
「……誰のことだよ?まぁ、嫌がらせもなくなったことだしこれからは堂々と付き合えるよね!」
「そう言えば、噂で聞いたんだけど今、毎日毎日同じ人からのラブレター送られてくるんだってさー。しかも、日に日に枚数が増えてくんだって!ある人は朝昼夕ともらってるらしいよ?全く、一体誰がそんなこと仕向けたんだろうねー?」
「え?まさか、輝じゃないよね……?」
「……嫌だなー、俺にそんな力ないよ?」
「おー!輝!いたいた!お前からの報酬まだもらってねぇぞ!早く話聞かせろよ!男から告られったって奴!」
「えっ!?」
「ぶっふぅ!」
慎也の発言のせいで教室中がざわつく。
「……慎也。お前、ちょっと面貸せよ。二度とその口聞けなくしてやるから」
「えぇっ!?なんで!?輝、めっちゃ怒ってるじゃん!相楽さん助けて!」
「えっ!?あ、輝、男に告白されたってほんt」
「ごめん、ちょっとコイツ血祭りにあげてくるから待ってて?」
「えぇっ!?輝、俺、ちゃんとお前の言う通りに……って痛い痛い!せめて腕掴んで運んで!足は駄目だって!痛い!痛たたたたたっ!!!」
その日、新聞部の号外が張り出された。
見出しは
『坂本輝(1-C)!なんと男に告白される!?』
と言う内容で読んでいくと
坂本輝くん、入学してから数日で告白されて振った数は学内生徒だけでも半分以上!?
そんな坂本くんにも思わず笑ってしまうような告白経験が!
それが男に告白されたと思ったらなんと男装女子からの告白!である。
お相手はなんと!1-AのK.Sさん!
彼女は男子女子共に人気のある生徒で秘かに想いを寄せている生徒が多数!
そんなK.Sさんもやっぱり学内人気トップがタイプのようで!
でも、秘かに想いを寄せてる皆さん!
安心してください!
彼女は今フリーですよ!!
狙うなら今です!!
以上、号外でした!
次号、お楽しみに!
記者:坂上慎也(1-C) 情報提供者:坂本輝他多数
と書かれていて。
俺は美紀に先に帰るとメールを送って即行帰る。
その日の真夜中、椎名から呪いのメールが届き、翌日、慎也は体調不良で学校を欠席したのだった――――
その方が見せつけられるかな、と思ったからである。
昼休みになり、美紀の教室に行く。
そして、美紀と何故か椎名も一緒にお昼を食べる。
「……そう言えば、嫌がらせ来なくなったわ。飽きたのかしら?」
「……いやぁ……そこの駄目男がなんかしたんじゃないかなぁ……?」
「……誰のことだよ?まぁ、嫌がらせもなくなったことだしこれからは堂々と付き合えるよね!」
「そう言えば、噂で聞いたんだけど今、毎日毎日同じ人からのラブレター送られてくるんだってさー。しかも、日に日に枚数が増えてくんだって!ある人は朝昼夕ともらってるらしいよ?全く、一体誰がそんなこと仕向けたんだろうねー?」
「え?まさか、輝じゃないよね……?」
「……嫌だなー、俺にそんな力ないよ?」
「おー!輝!いたいた!お前からの報酬まだもらってねぇぞ!早く話聞かせろよ!男から告られったって奴!」
「えっ!?」
「ぶっふぅ!」
慎也の発言のせいで教室中がざわつく。
「……慎也。お前、ちょっと面貸せよ。二度とその口聞けなくしてやるから」
「えぇっ!?なんで!?輝、めっちゃ怒ってるじゃん!相楽さん助けて!」
「えっ!?あ、輝、男に告白されたってほんt」
「ごめん、ちょっとコイツ血祭りにあげてくるから待ってて?」
「えぇっ!?輝、俺、ちゃんとお前の言う通りに……って痛い痛い!せめて腕掴んで運んで!足は駄目だって!痛い!痛たたたたたっ!!!」
その日、新聞部の号外が張り出された。
見出しは
『坂本輝(1-C)!なんと男に告白される!?』
と言う内容で読んでいくと
坂本輝くん、入学してから数日で告白されて振った数は学内生徒だけでも半分以上!?
そんな坂本くんにも思わず笑ってしまうような告白経験が!
それが男に告白されたと思ったらなんと男装女子からの告白!である。
お相手はなんと!1-AのK.Sさん!
彼女は男子女子共に人気のある生徒で秘かに想いを寄せている生徒が多数!
そんなK.Sさんもやっぱり学内人気トップがタイプのようで!
でも、秘かに想いを寄せてる皆さん!
安心してください!
彼女は今フリーですよ!!
狙うなら今です!!
以上、号外でした!
次号、お楽しみに!
記者:坂上慎也(1-C) 情報提供者:坂本輝他多数
と書かれていて。
俺は美紀に先に帰るとメールを送って即行帰る。
その日の真夜中、椎名から呪いのメールが届き、翌日、慎也は体調不良で学校を欠席したのだった――――
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