毒食みの令嬢と飢えた獅子の晩餐
港町の料理店『潮騒亭』で働くアリアには秘密があった。彼女はかつて側妃毒殺の罪を着せられ没落した「毒の専門家」、ベルトラン男爵家の令嬢だったのである。
ある日、アリアは路地裏で死に瀕した金髪の美青年を拾う。その正体は、長年の毒盛りによって心身を蝕まれた第二王子、レオナルドだった。
生存本能すら失い「食事=死」と書き換えられてしまった彼に、アリアが差し出したのは――猛毒生物・海蠍(ウミサソリ)をあえて「毒」として調理した驚愕のポトフ。
「毒には毒を。絶望には、それを上回る渇望を」
アリアの秘技によって毒を「究極の旨味」へと反転させた料理を口にした瞬間、レオナルドの凍てついた神経は爆発的な生への渇望と共に目覚める。
それ以来、アリアの料理なしでは生きられなくなったレオナルドは、彼女への狂気的な独占欲を剥き出しにするようになり――。
「明日も作れ。……いや、今後、私の前にはこの皿以外置くことは許さん」
やがて二人は、父が遺した真実を証明するため、そして王国の闇を払うため、因縁の王宮へと足を踏み入れる。待ち受けるのは、王妃が仕掛けた禁忌の晩餐会。
アリアが振るう包丁と、レオナルドの覚醒した魔力が、腐りきった王宮を鮮やかに「毒出し」していく!
ある日、アリアは路地裏で死に瀕した金髪の美青年を拾う。その正体は、長年の毒盛りによって心身を蝕まれた第二王子、レオナルドだった。
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