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「それで?ほんとにどうしたんだ?」
俺の手刀をくらって「うぅぅサムライ…」と呻いていたセルジオが手刀の衝撃から復活してきた。そして真面目な顔になって聞いてくる。その雰囲気に、心配をかけていたことに気づいた。セルジオにはこんなことばっかりで情けなくなる。
「んー、ちょっと」
言いたいが、ニコラに告白されたなんてそんな簡単に言っていいことではない。俺は曖昧に答えを濁した。
「細かいこと言いたくないんならいいんだけどな。まあ、どうしようもなくなる前に相談しろよ」
セルジオは答えたくない俺の気持ちを敏感に察してくれた。
「ん。ありがとう」
俺は言葉少なにお礼を言ってまたグラスを傾けた。踏み込んでほしくない所と聞いてほしいところとをちゃんと線引きしてくれるセルジオがありがたい。
「にしてもさー明日からスペインだぜ!何食べよう」
からっと雰囲気を変えて明るく言うセルジオに有り難く乗らせてもらう。
「お前食べることばっかかよ」
「いいじゃん美味しいもの!あーでもスペインつったらあれだろ、あれ。アルハンブラ宮殿」
「マニアックだな!なにそれ!」
そんなくだらない話をして、俺たちは明日の移動に備えて早々に解散した。
自分に与えられたホテルの部屋に戻ってベッドに飛び込む。ぼふっと音を立てて仰向けに寝転がった。見慣れない天井を見ながらニコラのことを考える。
返事を先伸ばしにするのはお互いに残酷だ。でも、ニコラは俺にとってほんとに大切な存在で。だからこそそれがどんな意味で大切なのか、簡単に答えを出すことはしたくないのだ。ツアーに行けば必然的にニコラと会えなくなる。その距離があく間に冷静な頭で考えられればと思っていた。でも…
「…冷静になっても結局わかんないなー」
客観的に考えようとしても結局わからない。日が経つごとに答えを早く出さなければいけないという焦りも生まれる。
「あーもう!」
わからん!そもそも俺は冷静なのか?冷静な頭で恋愛なんて考えるものなのか?っていうか恋愛ってなんだよ!
ぼんっと頭がオーバーヒートしそうだ。
「だめだ。寝よう」
とうとう俺は考えるのを諦めてそのまま寝る体勢に入る。
幸いイタリアに帰るのはまだ先だ。また明日考えよう。
そんな楽天的な考えで俺は眠りについた。
俺の手刀をくらって「うぅぅサムライ…」と呻いていたセルジオが手刀の衝撃から復活してきた。そして真面目な顔になって聞いてくる。その雰囲気に、心配をかけていたことに気づいた。セルジオにはこんなことばっかりで情けなくなる。
「んー、ちょっと」
言いたいが、ニコラに告白されたなんてそんな簡単に言っていいことではない。俺は曖昧に答えを濁した。
「細かいこと言いたくないんならいいんだけどな。まあ、どうしようもなくなる前に相談しろよ」
セルジオは答えたくない俺の気持ちを敏感に察してくれた。
「ん。ありがとう」
俺は言葉少なにお礼を言ってまたグラスを傾けた。踏み込んでほしくない所と聞いてほしいところとをちゃんと線引きしてくれるセルジオがありがたい。
「にしてもさー明日からスペインだぜ!何食べよう」
からっと雰囲気を変えて明るく言うセルジオに有り難く乗らせてもらう。
「お前食べることばっかかよ」
「いいじゃん美味しいもの!あーでもスペインつったらあれだろ、あれ。アルハンブラ宮殿」
「マニアックだな!なにそれ!」
そんなくだらない話をして、俺たちは明日の移動に備えて早々に解散した。
自分に与えられたホテルの部屋に戻ってベッドに飛び込む。ぼふっと音を立てて仰向けに寝転がった。見慣れない天井を見ながらニコラのことを考える。
返事を先伸ばしにするのはお互いに残酷だ。でも、ニコラは俺にとってほんとに大切な存在で。だからこそそれがどんな意味で大切なのか、簡単に答えを出すことはしたくないのだ。ツアーに行けば必然的にニコラと会えなくなる。その距離があく間に冷静な頭で考えられればと思っていた。でも…
「…冷静になっても結局わかんないなー」
客観的に考えようとしても結局わからない。日が経つごとに答えを早く出さなければいけないという焦りも生まれる。
「あーもう!」
わからん!そもそも俺は冷静なのか?冷静な頭で恋愛なんて考えるものなのか?っていうか恋愛ってなんだよ!
ぼんっと頭がオーバーヒートしそうだ。
「だめだ。寝よう」
とうとう俺は考えるのを諦めてそのまま寝る体勢に入る。
幸いイタリアに帰るのはまだ先だ。また明日考えよう。
そんな楽天的な考えで俺は眠りについた。
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