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3.夜の公園で
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きゅるる、きゅるる。ブランコが揺れるちょっと耳障りな音。
花の香りだろうか? 甘い香り。
誰もいない公園で、空を見上げながらブランコに乗っていると、頭の中がどんどん空っぽになっていく。
「おねえちゃん、なにをしているの?」
その時、とつぜん声が聞こえた。
ふわふわと浮遊していた脳細胞が、とたんに動き出す。
視線を左に向け、それからぐるりと辺りを見回しながら右に向けた。
えっ? 右隣にあるブランコに、ぴたっと目が止まる。
いつの間に? そこに小さな女の子がいたのだ。
座敷童? そう思ったのは、おかっぱ頭のかわいい女の子だったからだ。
「ねえ、なにをしているの?」
女の子が小首を傾げた。逆に私の方が聞きたい!
(本物の座敷童ならともかく……こんな小さな女の子がなぜここにいるの?)
足を地面につけ、ブランコを無理やり止める。
ざざっと砂が舞い上がった。
「あっ、ごれん、かかっら?」
『あっ、ごめん、かかった?』そう言おうとしたのに、寒さで口が強張って動かなかった。
「ううん」少女は可笑しそうに頭を振る。
カッコ良く注意しようと思ったのに……情けなく思いながら両手で口を覆うと、はーっと何度も息を吹きかけ口元を温める。そして、ようやく動くようになった唇をゆっくり動かした。
「わらし……私は、ブランコに乗りにきたの。あなたは、何をしているのかな?」
「ブランコにのるの」
少女の頬にエクボが浮かぶ。表情豊かな顔で、この子は座敷童ではない、と思う。
だったらなおさら、こんな時間にこんな小さな子がここにいるのはおかしい。そう思いながら辺りを見回す。
「そう。で、誰かと一緒なの?」
だが、私たちの他には誰もいなかった。
「あなたいくつ?」
「ミイちゃん、五つ」
少女が小さな右手を差し出した。紅葉のような小さな手のひらだ。
「五つって、何時だと思ってるの?」
自分のことは棚に上げ、ミイと名乗る少女を叱りつけた。
(やだ、私、何を怒っているんだろ?)
自分で自分がビックリだった。
(初めてかも……こんなこと)
同級生の言葉を思い出す。
『お前ってバカみたいに、いっつもへらへら笑って、気持ち悪いんだよ』
(そうよ! 何を怒ってるんだか?)
そう思ったら、気持ちがすーっと冷めていく。
「おねえちゃん、どうしたの?」
黙り込んでしまった私に少女が尋ねる。
「あっ、ううん、なんでもない」
地面に足をつけたまま静かにブランコを揺する。
「ブランコが好きなの?」
「うん、だいすき」
即座に返事がした。
(なんて目で見るの……?)
少女の瞳はきらきらと煌めいていた。それが今夜の星空のようだった。
――綺麗。そう思った。
吸い寄せられるように見つめていると、今は亡き人が思い浮かぶ。
おばあちゃんも、こんなきれいな世界にいるのかなぁ……。
「おねえちゃんは? ブランコすき?」
不意にミイちゃんが尋ね返す。
「あっ、うん。大好きだよ」
「うん、いっしょだね」
ミイちゃんの顔が笑顔に包まれる。
「あのね」
内緒話をするように、ミイちゃんが声をひそめた。
「ミイちゃんね、あそこにいたの」
小さな人差し指が金目病院を指す。
「えっ? そうなんだ。じゃあ、おばあちゃんと一緒だね」
(あー、じゃあ、この子ってば、ブランコに乗りたくって病院を抜け出してきたの?)
だったら大変だ。
私の心配をよそに、ミイちゃんがブランコをこぎ始めた。
キュルル、キュルル。
(……今度来るときは、自転車用のサビ止め油を持ってこよう)
そんなどうでもいいような思いが浮かぶ。
「ミイちゃんね。お星様のところに行くの」
(ん?)
鎖を見つめていた視線がミイちゃんに移る。
(もしかしたら、この子も……?)
良からぬ思いが頭の中に浮かぶ。
(ううん、だめ、小さすぎる!)
「お姉ちゃんもね、前にそう言ったことがあるんだ」
動揺を悟られないように、星のずっと先を見つめそう言うと、ミイちゃんの口元がほころぶ。
「おねえちゃんも?」
「うん。でもね、おばあちゃんに『もっと年を取らなくっちゃ、行けないよ』って言われちゃった」
今なら、おばあちゃんの言った本当の意味が分かる。
「だから、ミイちゃんは、もっともっと後になると思うよ」
(そうよ、こんな小さな子がお星様に行っちゃいけない!)
心の中で叫びながら私は地面から足を離した。
二台のブランコが規則正しいリズムで揺れる。
その揺れに合わせるように、静かで穏やか時が流れていく。
「ねえ、寒くない?」
「あっ、ミイちゃんね、うさぎさんのぼうし、もってるの」
白い息を吐きながらミイちゃんが、ポケットの中からそれを取り出してかぶった。
「かわいいね」
「ありがとう。あのね、ミイちゃんのひみつ、おしえてほしい?」
「ん……? 秘密? うん、教えて」
えへへと笑うと、ミイちゃんは重大発表をするみたいに顔をきゅっと引き締めた。そして――。
「ミイちゃんね、おいしゃさまになるんだ」
言い終わると、うふふと笑った。
「お医者様って……」
「おおいしせんせい。せんせいみたいになるんだ」
(あれ?)
話の筋が見えない。私は首を傾げた。
「せんせいはやさしいんだんだよ。ミイちゃんがしんどいときは、すぐにたすけてくれるの。でも、ちゅうしゃをするときは……ちょっときらい」
ミイちゃんがブランコをぐんぐんこぐ。
「ひとをたすけるひとは、せいぎのみかたでしょう? だから、ミイちゃんも、せいぎのみかたになるんだ」
高く上がったブランコから、ミイちゃんの声が降ってくる。
「おほしさまに『ミイちゃんを、おいしゃさまにしてください』って、おねがいにいくの」
ああ、とやっと理解する。
(なんだ、そういうことか……だからお星様か……)
そう思ったとたん、私、何を考えていたんだろ……と自分を恥じる。
(そうだよね、こんな小さな子が死のうなんて思わないよね)
ははは、と笑いがこぼれる。
「お姉ちゃん、ないてるの?」
なのに……ミイちゃんが心配そうな声で訊く。
そこではっと気付く。自分が泣いていると……。
「あのね、ミイちゃんね。ママがないているのみたとき、ここらへんが、とってもくるしくなったの」
ブランコの鎖を腕に回して、ミイちゃんが胸の辺りを押さえた。
「でもね、それをいったら、ママがもっとないちゃうっておもって、がまんしてたの」
(こんな小さな子が母親を気づかって……心配してる)
ふと、お母さんの顔が浮かぶ――心配してるかな……。
「そしたらね、びょうきが、もっとわるくなっちゃったんだ」
ミイちゃんが、くすくす笑い出した。
「いけださんにしかられちゃった『むねにいろんなことをしまいすぎちゃいけないわよ!』って」
ぺろっと舌を出すしぐさが、いたずらっ子のようだ。
「おねえちゃんも、がまんしないでね。びょうきになっちゃうから」
手のひらで顔を拭き、「ありがとう」と笑みを浮かべ、フーッと息を吐き出す。
(これじゃあ、どっちがお姉さんか分かんないな)
そして、ずずっと鼻をすすると、またブランコをこぎ出した。
ミイちゃんのブランコが天に昇っていきそうなくらい高く上がったとき、何となく、ここに来た理由を言いたくなった。
「おばあちゃんのところへ行こうと思ってたんだ」
(天国のおばあちゃんのところへ……)
「ふーん、でも……まだ、会えないよ」
そんな呟きにも似た告白に、ミイちゃんは「まだじかんがきてないもん」と続けた。
ドキン――と心臓が嫌な音を立てた。
(この子、知ってたの? 私が死のうとしていたこと)
「じ……時間がきていないって?」
「だって、めんかいじかんじゃないもん!」
ドヤ顔でミイちゃんが言う。
「はい?」
「あした、うん! あした、またきたら?」
きゅっと鎖をつかんでいた手がふわりと緩む。
(明日……また……)
その言葉が、何度も頭の中で繰り返される。
今日が終わっても、命ある限り明日はまたくる。
おばあちゃんの言葉がまたよみがえる。
「そうだね、明日ね!」
大きく頷くと、「うん、そうする!」そう言って足を振るのを止めた。
ブランコの揺れが小さくなっていく。
(まだ、行けない。あのお星様のところへは……)
『もっともっと遊んで楽しんで……勉強して……』
おばあちゃんとの約束だもん。
「ミイちゃん、ありがとう。お姉ちゃん帰るね」
「うん」ミイちゃんがぴょんとブランコから飛び降りた。
「お姉ちゃん、バイバイ」
そして、小さく手を振ると駆け出した。
「うん! バイバーイ! また、あしたね」
私も大きく手を振り、そして、ミイちゃんの後ろ姿を見送った。
彼女のかわいいうさぎの帽子が見えなくなるまで……。
花の香りだろうか? 甘い香り。
誰もいない公園で、空を見上げながらブランコに乗っていると、頭の中がどんどん空っぽになっていく。
「おねえちゃん、なにをしているの?」
その時、とつぜん声が聞こえた。
ふわふわと浮遊していた脳細胞が、とたんに動き出す。
視線を左に向け、それからぐるりと辺りを見回しながら右に向けた。
えっ? 右隣にあるブランコに、ぴたっと目が止まる。
いつの間に? そこに小さな女の子がいたのだ。
座敷童? そう思ったのは、おかっぱ頭のかわいい女の子だったからだ。
「ねえ、なにをしているの?」
女の子が小首を傾げた。逆に私の方が聞きたい!
(本物の座敷童ならともかく……こんな小さな女の子がなぜここにいるの?)
足を地面につけ、ブランコを無理やり止める。
ざざっと砂が舞い上がった。
「あっ、ごれん、かかっら?」
『あっ、ごめん、かかった?』そう言おうとしたのに、寒さで口が強張って動かなかった。
「ううん」少女は可笑しそうに頭を振る。
カッコ良く注意しようと思ったのに……情けなく思いながら両手で口を覆うと、はーっと何度も息を吹きかけ口元を温める。そして、ようやく動くようになった唇をゆっくり動かした。
「わらし……私は、ブランコに乗りにきたの。あなたは、何をしているのかな?」
「ブランコにのるの」
少女の頬にエクボが浮かぶ。表情豊かな顔で、この子は座敷童ではない、と思う。
だったらなおさら、こんな時間にこんな小さな子がここにいるのはおかしい。そう思いながら辺りを見回す。
「そう。で、誰かと一緒なの?」
だが、私たちの他には誰もいなかった。
「あなたいくつ?」
「ミイちゃん、五つ」
少女が小さな右手を差し出した。紅葉のような小さな手のひらだ。
「五つって、何時だと思ってるの?」
自分のことは棚に上げ、ミイと名乗る少女を叱りつけた。
(やだ、私、何を怒っているんだろ?)
自分で自分がビックリだった。
(初めてかも……こんなこと)
同級生の言葉を思い出す。
『お前ってバカみたいに、いっつもへらへら笑って、気持ち悪いんだよ』
(そうよ! 何を怒ってるんだか?)
そう思ったら、気持ちがすーっと冷めていく。
「おねえちゃん、どうしたの?」
黙り込んでしまった私に少女が尋ねる。
「あっ、ううん、なんでもない」
地面に足をつけたまま静かにブランコを揺する。
「ブランコが好きなの?」
「うん、だいすき」
即座に返事がした。
(なんて目で見るの……?)
少女の瞳はきらきらと煌めいていた。それが今夜の星空のようだった。
――綺麗。そう思った。
吸い寄せられるように見つめていると、今は亡き人が思い浮かぶ。
おばあちゃんも、こんなきれいな世界にいるのかなぁ……。
「おねえちゃんは? ブランコすき?」
不意にミイちゃんが尋ね返す。
「あっ、うん。大好きだよ」
「うん、いっしょだね」
ミイちゃんの顔が笑顔に包まれる。
「あのね」
内緒話をするように、ミイちゃんが声をひそめた。
「ミイちゃんね、あそこにいたの」
小さな人差し指が金目病院を指す。
「えっ? そうなんだ。じゃあ、おばあちゃんと一緒だね」
(あー、じゃあ、この子ってば、ブランコに乗りたくって病院を抜け出してきたの?)
だったら大変だ。
私の心配をよそに、ミイちゃんがブランコをこぎ始めた。
キュルル、キュルル。
(……今度来るときは、自転車用のサビ止め油を持ってこよう)
そんなどうでもいいような思いが浮かぶ。
「ミイちゃんね。お星様のところに行くの」
(ん?)
鎖を見つめていた視線がミイちゃんに移る。
(もしかしたら、この子も……?)
良からぬ思いが頭の中に浮かぶ。
(ううん、だめ、小さすぎる!)
「お姉ちゃんもね、前にそう言ったことがあるんだ」
動揺を悟られないように、星のずっと先を見つめそう言うと、ミイちゃんの口元がほころぶ。
「おねえちゃんも?」
「うん。でもね、おばあちゃんに『もっと年を取らなくっちゃ、行けないよ』って言われちゃった」
今なら、おばあちゃんの言った本当の意味が分かる。
「だから、ミイちゃんは、もっともっと後になると思うよ」
(そうよ、こんな小さな子がお星様に行っちゃいけない!)
心の中で叫びながら私は地面から足を離した。
二台のブランコが規則正しいリズムで揺れる。
その揺れに合わせるように、静かで穏やか時が流れていく。
「ねえ、寒くない?」
「あっ、ミイちゃんね、うさぎさんのぼうし、もってるの」
白い息を吐きながらミイちゃんが、ポケットの中からそれを取り出してかぶった。
「かわいいね」
「ありがとう。あのね、ミイちゃんのひみつ、おしえてほしい?」
「ん……? 秘密? うん、教えて」
えへへと笑うと、ミイちゃんは重大発表をするみたいに顔をきゅっと引き締めた。そして――。
「ミイちゃんね、おいしゃさまになるんだ」
言い終わると、うふふと笑った。
「お医者様って……」
「おおいしせんせい。せんせいみたいになるんだ」
(あれ?)
話の筋が見えない。私は首を傾げた。
「せんせいはやさしいんだんだよ。ミイちゃんがしんどいときは、すぐにたすけてくれるの。でも、ちゅうしゃをするときは……ちょっときらい」
ミイちゃんがブランコをぐんぐんこぐ。
「ひとをたすけるひとは、せいぎのみかたでしょう? だから、ミイちゃんも、せいぎのみかたになるんだ」
高く上がったブランコから、ミイちゃんの声が降ってくる。
「おほしさまに『ミイちゃんを、おいしゃさまにしてください』って、おねがいにいくの」
ああ、とやっと理解する。
(なんだ、そういうことか……だからお星様か……)
そう思ったとたん、私、何を考えていたんだろ……と自分を恥じる。
(そうだよね、こんな小さな子が死のうなんて思わないよね)
ははは、と笑いがこぼれる。
「お姉ちゃん、ないてるの?」
なのに……ミイちゃんが心配そうな声で訊く。
そこではっと気付く。自分が泣いていると……。
「あのね、ミイちゃんね。ママがないているのみたとき、ここらへんが、とってもくるしくなったの」
ブランコの鎖を腕に回して、ミイちゃんが胸の辺りを押さえた。
「でもね、それをいったら、ママがもっとないちゃうっておもって、がまんしてたの」
(こんな小さな子が母親を気づかって……心配してる)
ふと、お母さんの顔が浮かぶ――心配してるかな……。
「そしたらね、びょうきが、もっとわるくなっちゃったんだ」
ミイちゃんが、くすくす笑い出した。
「いけださんにしかられちゃった『むねにいろんなことをしまいすぎちゃいけないわよ!』って」
ぺろっと舌を出すしぐさが、いたずらっ子のようだ。
「おねえちゃんも、がまんしないでね。びょうきになっちゃうから」
手のひらで顔を拭き、「ありがとう」と笑みを浮かべ、フーッと息を吐き出す。
(これじゃあ、どっちがお姉さんか分かんないな)
そして、ずずっと鼻をすすると、またブランコをこぎ出した。
ミイちゃんのブランコが天に昇っていきそうなくらい高く上がったとき、何となく、ここに来た理由を言いたくなった。
「おばあちゃんのところへ行こうと思ってたんだ」
(天国のおばあちゃんのところへ……)
「ふーん、でも……まだ、会えないよ」
そんな呟きにも似た告白に、ミイちゃんは「まだじかんがきてないもん」と続けた。
ドキン――と心臓が嫌な音を立てた。
(この子、知ってたの? 私が死のうとしていたこと)
「じ……時間がきていないって?」
「だって、めんかいじかんじゃないもん!」
ドヤ顔でミイちゃんが言う。
「はい?」
「あした、うん! あした、またきたら?」
きゅっと鎖をつかんでいた手がふわりと緩む。
(明日……また……)
その言葉が、何度も頭の中で繰り返される。
今日が終わっても、命ある限り明日はまたくる。
おばあちゃんの言葉がまたよみがえる。
「そうだね、明日ね!」
大きく頷くと、「うん、そうする!」そう言って足を振るのを止めた。
ブランコの揺れが小さくなっていく。
(まだ、行けない。あのお星様のところへは……)
『もっともっと遊んで楽しんで……勉強して……』
おばあちゃんとの約束だもん。
「ミイちゃん、ありがとう。お姉ちゃん帰るね」
「うん」ミイちゃんがぴょんとブランコから飛び降りた。
「お姉ちゃん、バイバイ」
そして、小さく手を振ると駆け出した。
「うん! バイバーイ! また、あしたね」
私も大きく手を振り、そして、ミイちゃんの後ろ姿を見送った。
彼女のかわいいうさぎの帽子が見えなくなるまで……。
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