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第2章 愉快な仲間たち
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「お握り定食とこれなら、当然、こっちの方を推薦しますよね?」
「えっと……」とマミさんが口を濁す。ほら、と溜息を吐く。
「だからですよ。嫌味にしか聞こえませんでした」
「そりゃあ、これと比べたら見栄えとか味とか雲泥の差よ。でも、寧々のおむすびは本当に美味しかったの!」
フンと鼻息荒く言い切ると、マミさんは「だから、拗ねないの」と言いながら、ビーツとポテトのコロコロ和風サラダを口に入れた。
――美味しいと言われても……雲泥の差と言われて拗ねない人がいたらお目にかかりたい。
しかし、とマミさんを見る。
そんなに風にパクパク食べたら、有り難みも何もないじゃないか料理に失礼だ、とちょっと逆ギレっぽく思う。
「もっと味わって食べてあげ下さい」
「そんなこと言ったって、私はお腹が空いているの」
言い合っていると前方からクスクスと笑い声が聞こえた。
柚木君と樫野チーフだ。
「お褒め頂き恐縮です」
柚木君は一見高校生にしか見えない。背は普通に百七十センチ以上あるらしいが、小顔で童顔、おまけに華奢。本人はそれが嫌みたいだが、女性陣からは羨ましがられていた。
「寧々ちゃんの賄い、絶対に綾時に食べてもらうから拗ねないでね」
樫野チーフが軽くウインクする。
「えっと……」とマミさんが口を濁す。ほら、と溜息を吐く。
「だからですよ。嫌味にしか聞こえませんでした」
「そりゃあ、これと比べたら見栄えとか味とか雲泥の差よ。でも、寧々のおむすびは本当に美味しかったの!」
フンと鼻息荒く言い切ると、マミさんは「だから、拗ねないの」と言いながら、ビーツとポテトのコロコロ和風サラダを口に入れた。
――美味しいと言われても……雲泥の差と言われて拗ねない人がいたらお目にかかりたい。
しかし、とマミさんを見る。
そんなに風にパクパク食べたら、有り難みも何もないじゃないか料理に失礼だ、とちょっと逆ギレっぽく思う。
「もっと味わって食べてあげ下さい」
「そんなこと言ったって、私はお腹が空いているの」
言い合っていると前方からクスクスと笑い声が聞こえた。
柚木君と樫野チーフだ。
「お褒め頂き恐縮です」
柚木君は一見高校生にしか見えない。背は普通に百七十センチ以上あるらしいが、小顔で童顔、おまけに華奢。本人はそれが嫌みたいだが、女性陣からは羨ましがられていた。
「寧々ちゃんの賄い、絶対に綾時に食べてもらうから拗ねないでね」
樫野チーフが軽くウインクする。
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