聖女ですが何も知らない狼獣人をだましています
聖女として選ばれ、各地の教会にて祈りを捧げ、魔を退ける旅をしていたアルミナ。
ある日黄昏の十字路で走ってきた妖艶な踊り子、ベリンダと魂が入れ替わってしまう。
「ごめんなさい、あと1年間は戻れないと思います……」
「あたしは別にどっちでもいいけど?」
ベリンダは気にする素振りもなく、アルミナはこれを機にしばらく聖女業を休みたいと考え始める。ベリンダもまた、踊り子の暮らしに飽きていた。
「聖女って、純潔でいなきゃいけないんでしょ?もしも私の身体でしたかったら、してもいいよ」
「まさか、そんな……」
そんなつもりもなく、好きな物を食べて好きなときに寝るだけの怠惰な暮らしをしようとするアルミナだったが、ベリンダから借り受けた家には狼獣人の同居人がいた。
「いやベリンダ、これは聞いてないけど……?」
ベリンダだと信じ慕ってくる彼、ファルクに戸惑いながらも、普通の平和な暮らしをしようと奮闘するアルミナ。
一方聖女アルミナとして旅に出たベリンダもまた、護衛たちの純粋な親切心に戸惑うのだった。
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