皇太子夫妻の歪んだ結婚 

夕鈴

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番外編

皇太子夫婦の日常15

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小国の皇太子妃は夫が即位を迎える日の早朝にこっそり寝室を抜け出し、己の魔法使いの下を訪れた。
ルオはもちろん他の者は騙せる自信はあっても魔法使いと兄には隠し事ができないことは知っていたぐっすり眠るデジロの肩を弱い力で叩く。
肩を叩かれ、けだるそうに目を開けたデジロは目の合ったリーンの顔を見て苦笑した。

「デジロ様、内緒にしてください」

デジロは起き上がり、リーンの額に手を当てると熱い。高熱が出ても平静を装えるリーンをよく知っていた。表情はもちろん顔色さえも自由自在に操る大国の王族。そしてリーンは特に長けている。

「3日だけ、人に移らないようにしてください。そのあとどれだけ寝込んでも構いません」
「姫様、座っていてください」

デジロは絶対に休む気がないリーンに余計なことは言わない。
デジロはリーンが最後まで儀式をやり遂げたいのはわかっていた。リーンの風邪が移っても頑丈なルオ達ならすぐに治るので、主の本当の願いを叶えるための薬と薬湯を渡した。

***


ルオは目を醒ますと腕の中は空だった。
リーンは用意のために儀式までは顔を合わせられないと聞き多忙な妻に苦笑しラディルと共に朝食を取り、準備を整えた。
皇太子夫妻として最後の朝はできれば家族で過ごしたいと言うルオの心の中の願いはリーンに通じなかった。
ルオは即位しても引っ越さず離宮で過ごすつもりだった。
ルオにとってリーンとの思い出の詰まった場所は離れがたく、決してリーンに見惚れる家臣に妬いたわけではない。ただ自分が傍にいない間にリーンと過ごす男が嫌だっただけである。離宮の家臣はリーンに横恋慕もなく見惚れない。だから信頼されて羨ましいと思っても嫉妬に狂うことはなかった。ルオは皇帝になれば好きにしていいと宰相に言われ欲望のままに生きることを決めていた。だがルオはオルを思い出して建前を覚えたので、リーンには本音を気付かれていない。小国の慣習に慣れないリーンはルオの言葉に疑うことなく頷いていた。リーンは何年たっても緩すぎる小国には慣れなかった。

***

リーンはイナに支度を整えてもらっていた。
リーンの体調不良をイナはデジロから聞き知っていたが気付かないフリをする。顔色を変えず、穏やかに微笑むリーンは熱があるようには見えず、いつもと違うのは着替える時に触れた肌の熱さだけ。手袋の用意を命じイナを遠ざけ、一人で着替えようとするリーンを笑顔で嗜め手伝っていた。小国の即位の儀式はイナはどうでもいいが失敗すればリーンが落ち込むので滞りなく儀式をおえられるように全力を尽くす。
リーンのために、イナにできるのは休ませて体力を温存させることだけ。


ルオは小国の正装を纏い、髪を結い化粧された美しいリーンに見惚れていた。
ルオが手を差し伸べるとリーンは首を横に振る。

「会場まで」
「ルオはまだ行かなくて平気よ。私とラディルはもう行くけど」
「どうして俺と父上だけ後から入場なんだろうな・・・」
「私はラディルにエスコートしてもらうわ」

イナはリーンが風邪を移さないようにルオの傍にいたくないのに、聞き分けの悪いルオを一瞬睨んで、リーンに笑みを浮かべ声を掛ける。

「姫様、そろそろ」
「お母様、綺麗です」
「ありがとう」

リーンは正装すると瞳の色以外は弟にそっくりなラディルの姿に笑いエスコートするために差し出された小さい手を握った。
ルオは美しい妻に可愛い息子に見惚れリーンの体調不良には全く気付いていなかった。

***

即位式では初勅が宣言される。
初勅では婚姻と離婚の際の当事者の同意を得ることを定めた。小国では当主の同意のみで婚姻も離婚も成立した。その慣例をルオの初勅で覆した。
即位式を終えたルオは民衆達の前に現れた。
初勅を告げた後、ルオはさらに民衆の前で告げた。

「誰かの意思ではなく、自身で決めて自身の足で歩んでほしい」

口下手なルオに苦笑してリーンが隣に足を進み礼をして顔を上げる。

「皆様の個々の力が合わされば国が発展するでしょう。私達は皆様の今と未来が豊かなものになるように力を尽くします。どうか力を貸してください。手を取り合って良き国を作りましょう。皇帝陛下は皆様が自分の意思で決め歩んだ道の先に国の発展があるとお考えです。新たな縁を紡ぐとき家族として共に支え合う覚悟を決めてください。家の命ではなく、自分の意思で。きっと見える世界が変わるでしょう。私達皇族は皆様の幸せを心より祈っております。また皆様に恥じることのない皇族であるように努めましょう」

リーンの言葉が終わり盛大な歓声と拍手に包まれた。小国民は家業を継ぎ生きて行く者がほとんどで自身で生き方を決めることは新しい考えだったが大人気のリーンの言葉に反発はなかった。演説文化のほとんどない小国で丁寧に演説するのはリーンだけ。麗しい皇后が力を貸してほしいと頼む声に答えたくなる者も多かった。

リーンはルオの初勅の話を聞いた時に感動した。いくつかの案を聞いた時はマトモなものがなく頭を心配していた。冗談をわかってあげられなかったことをルオに心の中で謝罪した。国の在り方を根底から崩すのは大変である。民が自身で決めて生きれるような国を作りたいと願うルオを尊敬した。ただこれはリーンの勘違いだった。
ルオはリーンが勝手に離縁できないように手を回したかっただけである。
国を出て行こうとする前に絶対に自分に会うように仕向けたかった。いつまでも当主でいるかわからないため当事者同士の同意にした。私情のこもった初勅であることを知っているのは一部の者だけだった。

***

即位式の後は晩餐会が行われ、他国からの来賓への挨拶にルオはリーンと共に回っていた。

「このたびはおめでとうございます」

ルオは声を掛けられた相手に目を丸くした。
目の前にはラディルにそっくりの顔立ちの青い目の少年が柔らかく微笑んでいた。

「久しぶりの再会ゆえ、姉をお借りしても」

リーンは差し伸べられる手をゆっくりと重ねた。弟とはいえ大国王族の申し出は断れない。自身の侍従にルオに付くように目配せして、ルオから離れていく。
リーンは控えの間に行き、兄王子の顔を見てばれていることを悟った。

「お久しぶりです。まさかお兄様達が来てくださるとは」
「僕に感謝して。義兄上が訪問されるのを代わってもらった」

今のリーンには第二王子の相手は辛かったので明るく笑う弟の気遣いに感動した。

「ラティが立派になってお姉様は嬉しい」
「リーン、このまま退席しろ。熱あるだろう」

大国の王族の接待という理由なら退席は許されるが、リーンは穏やか笑みを浮かべ首を横に振る。

「お兄様、大丈夫ですよ。最後までお役目を果たします」
「頼りなさそうだよね。全てにおいて平凡」

素直の弟の言葉にリーンは否定はできなかった。

「平凡でいいの。無能でさえなければ」
「姉上も趣味が悪い。せっかくだから代ろうか?」

悪戯をするときの顔をしている弟の頭をリーンはポンと叩く。

「バカなこと言わないの」
「父上からドレスを預かったから着替えようかな」
「私のフリして誰かと会ってないわよね?」
「さぁね。僕は姉上そっくりだから。兄上と休んでていいよ」

冗談を肯定した弟にリーンが目を丸くした。

「嘘でしょ!?」
「大丈夫。バレるほど無能じゃない。僕、変装の腕なら誰にも負けないから」
「ラティアス、嘘でしょ!?あなたまで変人に・・・」
「上の二人が変人だから。兄上いいでしょ?」
「リーンと先に離宮にいるから上手くやれよ」
「お兄様!?」
「立ってるのも辛い人間がよく言うよ。人目につかないように運ぶよ」

リーンは兄王子に抱き上げられ諦めた。兄には敵わないので静かに目を閉じる。
リーンの弟、ラティアスは客室に戻りドレスに着替え縛っていた髪を解き軽く化粧をする。ラティアスが普段演じているのは純粋無垢なリーンの弟王子。
民達の人気が高かったリーンが嫁いだ枠を埋めたのがラティアス。
第二王子にとってリーンは優秀な手駒。第二王子の姉はすでに他国に嫁ぎ、リーン以外の義妹はリーンに敵わず期待する成果を持ち帰らなかった。そこでラティアスが引き受けた。ラティアスは実姉も実兄も好きだったが後宮内で二人は蔑みや嫉妬の対象だった。ラティアスは兄と姉と穏やかに過ごせれば良かった。大国で穏やかに過ごすための後盾に第二王子を選んだ。国内の貴族に嫁ぐと思っていた姉が外国に嫁ぐのは予想外だった。ラティアスは姉の側近が婿候補だと思い込んでいたが予想は外れてしまった。
大国にはリーンを嫌っている義姉は5人うち3人は公爵家出身の母を持っていた。
後宮で長い時間過ごす姫は無能と言われていた。後宮の暗黙規則で無能でも上位のものに従わなくてはいけなかった。ラティアスは姉の物を奪い蔑みの言葉を並べ、巧妙に嫌がらせをする義姉達を見てきた。逆らうことは許されず姉は穏やかな顔でただ耐えるだけ。
嫁いだ姉が幸せに暮らしている話を聞いて安心したのに愚かな王族は姉の幸せを壊そうとしていた。力をつけて、守りたかった。昔のように守られるのではなく守れるようになりたかった。第七妃の子の中で一番権力を欲していたのが幼い頃から兄と姉に守られてきたラティアスだった。


ルオは一人で戻ってきたドレスを変えたラティアスに手を差し伸べた。ラティアスは穏やかな笑みを浮かべて手を重ねた。

「着替えたのか」
「お父様からの贈り物です」

ルオは違和感を感じ、ラティアスの腰を抱いて強引に中座した。

「ルー様、いけません」
「リーンに何をした」
「ルー様?」

ラティアスは自分を冷たい目で見るルオに口角をあげる。
無邪気な愛らしい顔で見つめられてもルオは違和感は消えない。ルオはリーンに違和感を感じることも探られるような寒気を感じることもなかった。そして寒気を感じる時は無視していけないことをよく知っていた。見れば見るほどリーンが社交のときに向ける顔とそっくりだが、私的な場面では決して自分に向けられる顔ではなかった。いつものリーンなら苦笑しながらルオを嗜めただろう。
ラティアスは穏やかな笑顔でルオと見つめ合っていた。
リーンを寝かせデジロに預けた兄王子は二人の様子に苦笑した。

「予想はしてたけど、義兄で遊ぶなよ。リーンは寝室で眠っている。騒ぎは起こさず役目を果たせ」
「義兄上!?」
「うちの弟は変装が得意だから。リーンの代りに置いておけ。デジロがついているから大丈夫だ。大事な時期だから特別だ」
「は?」
「やはり姉上は趣味が悪い。ルー様、行きますよ」

ルオはラティアスに強い力で腕を抱かれて会場に戻った。誰もリーンが偽物ということに気付いていなかった。ルオはどんな時も穏やかに微笑み、疑われることなく談笑している隣の存在が恐ろしく一刻も早くリーンの顔を見に行きたかった。
小国の内情に詳しすぎることも来賓の顔を全部覚えていることも。引いているルオにラティアスがリーンそっくりの声と顔で微笑んでもルオには恐怖しかなかった。
この日の役目が終わってもルオはリーンに会えなかった。リーンは医務室で面会謝絶を希望していたためイナ達がルオが近づくことは許さなかった。リーンの命令もあり、主の眠りを妨げる者に容赦なく武力行使である。

***

翌日、リーンの熱は下がり顔を合わせたルオはリーンを抱きしめた。ルオは生まれて初めて入れ替わりがどんなに恐ろしいことかわかった。
また自分の大事な存在が代わっても気付かず傍にいることを思うとぞっとした。ラディルは入れ替わった時間にはもうすでに休んでいたので会っていなかった。
リーンはルオの腕の中でショックを受けていた。我儘で手のかかる自由奔放な可愛い弟が変わっていた。

「まさか、弟も変人だったなんて・・」

ルオにとってはどうでもいいことだった。

「リーンは体調不良を隠したことを反省してほしい」
「デジロ様に言ったわ。それに大事な日だもの」
「俺はリーン達より大事なものはない」

「お母様!!」

リーンがルオを窘めようとすると支度をおえたラディルが駆けてきた。

「明日、ラティと出かけていい!?」

リーンはいつの間にか弟に懐いたラディルと後にいる弟に苦笑した。

「姉上、当分滞在するから預かるよ」
「離宮によく入れたわね」
「警備に穴があるから簡単だよ。この国大丈夫?」

笑顔のラティアスの言葉を聞いたリーンはラディルの耳にそっと手をあて塞ぐ。

「お姉様は弟の成長を頼もしいと喜ぶべきかか悲しむべきかわからないわ」
「僕を置いて嫁いだ薄情な姉上が」
「お父様の命令だもの。拒否権なんてなかったわ」
「だからって一番遠い小国に行くなんて。留学から帰国したら僕の傍にいるって言ってたのに」
「反対しなかったでしょ?」

リーンの記憶では国を出る日に目の前で拗ねている弟は笑顔で見送ってくれていた。

「見切りをつけて帰国すると思ってたよ。絶対に合わないと思っていたし。父上を説得して国内貴族に嫁ぎ直して、僕は姉上の邸でのんびりする計画を立てていたのに。義兄上が即位する前なら父上の力でなんとでもなるし」

リーンは恐ろしいことを言う弟をじっと見つめた。

「ラティ、お父様に逆らっては駄目よ。バカな考えは」
「姉上、僕は兄上ほど才能はないけど兄弟の中で一番駆け引きは上手いよ。姉上は知らなかったでしょ?婚約者に選んだ男が大国の市でずっと食べ歩きをしてたのも、書庫で調べていたのは食材の入手方法だったのも・・」

リーンは黒歴史の新たな真実に表情が抜け落ちた。
ルオも兄の自由さに頭を抱えたくなった。

「ラティ、それは今更知りたくなかった・・・。」
「当時は姉上に情報を与えることを禁止されていたから。でも予想外だったよ」

リーンは色んな意味で崩れ落ちたくなった。それでも一番悲しいのは弟の変化だった。

「ラティがどんどん可愛いくなくなっていく・・・・・」
「僕、容姿は王族でも上位だけど」
「頭が痛くなってきたわ。お兄様はもう帰られたのよね。ラティアス、義兄様には敵わないわ。バカな考えは捨てなさい」
「逆らったりしないよ。僕は許容範囲のお願いをするだけ。忙しい姉上の代わりに甥と出かけてくるよ。伴はいらない」
「わかったわ。気をつけてね。まだ自衛はできないから」
「護衛はいらない。小国の者に遅れをとるほど弱くない。ここまで自国をバカにされて黙っている者も珍しいよね。本当に器はあるの?」
「温和なのよ。いずれは立派な皇帝になるわ」
「今日の役目が終わったら連れていくよ。僕と並べば兄弟で通るだろう?」
「ラセルを同行させて」
「姉上のお気に入りは揺るがないね。仕方ないな」

リーンは弟が手を振って部屋から出て行くのを見送りラディルの耳から手を放し、膝を折り視線を合わせて見つめ合う。

「ラディル、本当に行きたいの?」
「うん。ラティが強くしてくれるって。」

ルオは話しについていけなかった。律儀に王族との話し合いはリーンに任せるという義兄の教えを守っていたのでラティアスが去ったので口を開いた。

「話が見えないんだけど」
「大国の王子は身分を隠して旅に出る。旅を通して学び世界を広げる。良い経験になるわ。ラティも強いしラセルをつければ安全よ。ずっと冒険に憧れてたから、いい機会だから行かせてあげよう」
「本気か?」
「ええ。ラティもラディルくらいの時にはお忍びしてたし、たぶん大丈夫よ。私達はまだ当分忙しいわ」
「お父様、お願い。行かせて!!ラディルは立派なお兄様になるために強くなるよ」
「ラディル、ラセルの言うこと聞くのよ。ラティとラセルならラセルの言葉を優先するのよ。約束ね」

ルオは小指を絡ませ約束している二人を見て悩んでいた。

「ラディルの教育は私に任せてくれるでしょ?そろそろ時間だから行かないと」

リーンとラディルは手を繋いでルオを置いて部屋を出る。

「お兄様?」

ルオは慌てて二人を追いかけようとしたが今日も別行動だった。落ち着いたら儀式の見直しをしようと決めた。皇帝だけが別行動なのは納得いかなかった。

***

ラディルの役目か終わりラティアスと共に旅立った。
ラディル達はリーンにだけは挨拶をして元気に出かけて行きしばらくするとルオが駆けこんできた。

「リーン、具合は!?」
「もう熱も下がったけど」
「違う。身籠ったって」
「デジロ様が見てくださっているから大丈夫。母子共に健康」

ルオがリーンを抱きしめ不満そうな声を出した。

「なんで俺だけ知らないの」
「忙しかったから」

リーンは多忙な時期にルオの過保護に付き合う余裕はなかった。

「ルオ、どうして知ってるの?」
「献上品に赤子用のものがあって、それにラディルがお兄様って」

リーンはラディルと側近達にしか妊娠のことを伝えていない。偶然なのに察しの良いルオに笑ってしまった。妊娠を伝えて上皇夫妻の相手をするのも面倒だった。

「デジロ様がいるから大丈夫よ。念願のラディルの兄弟ができるね。ラティみたいに変人にしないようにしないと」

「ラディルは本当に・・」

「元気に出かけたわ。ラセルもいるし、私の弟も優秀だから心配ないわ。」

リーンはラディルがルオに贈り物を用意していたのを思い出した。せっかくなので帰ってきたら渡すことに決めた。

「ルオ、明日も忙しいわ。今日はもう休もうよ」

にっこり笑うリーンにルオは苦笑した。不満はあっても腕の中にいる妻の笑顔を見て、苦言を言う気が失せた。
一月後に帰ってきたラディルの冒険の話にルオが真っ青な顔になるのは先の話。
ラティアスに鍛えられたラディルはルオに勝利し念願の自由な冒険の権利をもらうことになる。帰宅してすぐに手合わせを望まれ、負けて落ち込むルオにリーンは苦笑した。
ラディルに頼んでラディルがデザインした贈り物を渡すと歓喜の涙を流していた。
リーンはルオの頭がおかしいのか心配したがデジロに異常はないと診断されたので、皇帝に即位したばかりの重圧と思うことにした。
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