元魔王様は今世こそ平凡スローライフを開拓したい、、、のですが、元勇者(今世王子)が離れません!!!〜ベタつき具合はスライム並みです〜

しおりんごん

文字の大きさ
5 / 11

開拓計画5・(元・現)爺やと話そう

しおりを挟む
「給餌さーん、、、」

一応ぶっ倒れてこの部屋に運ばれたわけだから、とりあえず目覚めたことを給餌に知らせようと思う



ドタドタドタドタっっつ!!!!


「ぼっちゃま!!お目覚めになられたのですね!!!!!!!!!
あぁよかった!爺やは本当に心配しておりました!」






さっきの発言は決して大声で言ったわけでもない

それにもかかわらず、この爺やはすぐさま俺に駆けつけた、、、なぜそんなことが可能なのかというと

「すまないヘクトール、、、前世から世話をかけてばかりだな」

「っ!!!!!!!!」



そう
この爺やは前世の父の側近だった、魔族の宰相ヘクトール・ロメスだ

元上級魔族ならば、ここら一体の声を感知することなど簡単なことだ
それに俺はこの屋敷で嫡男という立場だ
どこそこに目があって、耳があるのは当たり前なのだろう(言い方悪く言えば盗聴と監視とも言う)


つい先ほど思い出した前世での関わりのある魔族と、今世の使用人は一部の人間は全く同じだった

前世帰りというやつなのか、なんなのか、、、
兎にも角にも、この世界はかなり摩訶不思議で溢れているのかもしれない



「ぼっちゃ、、、いえ、キリシュタイン様
記憶が戻られたのですね」

「ああ、先ほど生魚を口にした瞬間にな、、、どうやら今世でも魚とは仲良くできないようだ」

「ふふ、、、記憶のないぼっちゃまも、魚は無意識のうちに避けていましたよ」

「ははっ!それならもう、これは一種の運命だろう」

「ええ、、、そうなのかもしれませんね
、、、キリシュタイン様、貴方様がこの世に生まれ落ち、記憶を取り戻したことが幸か不幸か、私には言及できません
それでも、、、私は、まだ貴方様の意識とご対面できたことをとても嬉しく思います」

「ああ、、、俺もお前にまた会えて嬉しいぞ

、、、最期はあのような形になってしまい、、、すまない」

「!!!
お顔をお上げください!!キリシュタイン様が謝られる必要はありません!!
私も周りの魔族も、貴方様のご決断に不満など微塵もありませんでした!」

「、、、そうだろうか」

「そうですとも!
それに今世は、私たちは人族として生まれ落ちたのです、、、!
もう、傷つけ、傷つけられることはないのです、、、
、、、貴方様の願いが、この世界に届いたのでしょうね」

「、、、そうだ、この世界は、前世と同じ世界線なのか?」

「はい。その通りでございます。
前世の刻から2000年ほど経ちましたが、それ以来大きな紛争も、災害もないまま世界は続いております
貴方様のおかげですよ」

「っ!、、、俺はっ」



俺は















俺はそんな、讃えられる者ではないのに





「、、、、、、。」

「、、、キリシュタイン様。旦那様にお会いしますか?もしご希望であれば爺やがキリシュタイン様のご希望をお伝えしてきますぞ」

「あ、ああ。それはありがたいが、俺から向かったほうがいいのでは?」

「いえ!貴方様は先ほどお倒れになったのですから、ここにて療養していただきますよ!旦那様もそれをご希望です」

「そうか、、、それなら頼む」

「はい!爺やにお任せください!それでは失礼しますぞ」









平和な世界は

俺のおかげ








それならば、、、この平和な世界が俺の傲慢によって作り出されたと言うことだ



胸の中にあるのは

平和な世への歓喜と
遠い昔からいまだに残る懺悔





俺はこの世で、、どのような人生を送るべきなのだろうか







しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

平凡な俺が完璧なお兄様に執着されてます

クズねこ
BL
いつもは目も合わせてくれないのにある時だけ異様に甘えてくるお兄様と義理の弟の話。 『次期公爵家当主』『皇太子様の右腕』そんなふうに言われているのは俺の義理のお兄様である。 何をするにも完璧で、なんでも片手間にやってしまうそんなお兄様に執着されるお話。 BLでヤンデレものです。 第13回BL大賞に応募中です。ぜひ、応援よろしくお願いします! 週一 更新予定  ときどきプラスで更新します!

異世界転生して約2年目だけど、モテない人生に飽き飽きなのでもう魔術の勉強に勤しみます!〜男たらし主人公はイケメンに溺愛される〜

他人の友達
BL
※ ファンタジー(異世界転生)×BL __俺は気付いてしまった…異世界に転生して2年も経っているのに、全くモテないという事に… 主人公の寺本 琥珀は全くモテない異世界人生に飽き飽きしていた。 そしてひとつの考えがその飽き飽きとした気持ちを一気に消し飛ばした。 《何かの勉強したら、『モテる』とか考えない様になるんじゃね?》 そして異世界の勉強といったら…と選んだ勉強は『魔術』。だが勉強するといっても何をすればいいのかも分からない琥珀はとりあえず魔術の参考書を買うことにするが… お金がもう無かった。前までは転生した時に小さな巾着に入っていた銀貨を使っていたが、2年も銀貨を使うと流石に1、2枚あるか無いか位になってしまった。 そうして色々な仕事を探した時に見つけた仕事は本屋でのバイト。 その本屋の店長は金髪の超イケメン!琥珀にも優しく接してくれ、琥珀も店長に明るく接していたが、ある日、琥珀は店長の秘密を知ることになり…

【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』

バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。  そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。   最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた

マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。 主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。 しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。 平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。 タイトルを変えました。 前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。 急に変えてしまい、すみません。  

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

魔王様の執着から逃れたいっ!

クズねこ
BL
「孤独をわかってくれるのは君だけなんだ、死ぬまで一緒にいようね」 魔王様に執着されて俺の普通の生活は終わりを迎えた。いつからこの魔王城にいるかわからない。ずっと外に出させてもらってないんだよね 俺がいれば魔王様は安心して楽しく生活が送れる。俺さえ我慢すれば大丈夫なんだ‥‥‥でも、自由になりたい 魔王様に縛られず、また自由な生活がしたい。 他の人と話すだけでその人は罰を与えられ、生活も制限される。そんな生活は苦しい。心が壊れそう だから、心が壊れてしまう前に逃げ出さなくてはいけないの でも、最近思うんだよね。魔王様のことあんまり考えてなかったって。 あの頃は、魔王様から逃げ出すことしか考えてなかった。 ずっと、執着されて辛かったのは本当だけど、もう少し魔王様のこと考えられたんじゃないかな? はじめは、魔王様の愛を受け入れられず苦しんでいたユキ。自由を求めてある人の家にお世話になります。 魔王様と離れて自由を手に入れたユキは魔王様のことを思い返し、もう少し魔王様の気持ちをわかってあげればよかったかな? と言う気持ちが湧いてきます。 次に魔王様に会った時、ユキは魔王様の愛を受け入れるのでしょうか?  それとも受け入れずに他の人のところへ行ってしまうのでしょうか? 三角関係が繰り広げる執着BLストーリーをぜひ、お楽しみください。 誰と一緒になって欲しい など思ってくださりましたら、感想で待ってますっ 『面白い』『好きっ』と、思われましたら、♡やお気に入り登録をしていただけると嬉しいですっ 第一章 魔王様の執着から逃れたいっ 連載中❗️ 第二章 自由を求めてお世話になりますっ 第三章 魔王様に見つかりますっ 第四章 ハッピーエンドを目指しますっ 週一更新! 日曜日に更新しますっ!

転生悪役弟、元恋人の冷然騎士に激重執着されています

柚吉猫
BL
生前の記憶は彼にとって悪夢のようだった。 酷い別れ方を引きずったまま転生した先は悪役令嬢がヒロインの乙女ゲームの世界だった。 性悪聖ヒロインの弟に生まれ変わって、過去の呪縛から逃れようと必死に生きてきた。 そんな彼の前に現れた竜王の化身である騎士団長。 離れたいのに、皆に愛されている騎士様は離してくれない。 姿形が違っても、魂でお互いは繋がっている。 冷然竜王騎士団長×過去の呪縛を背負う悪役弟 今度こそ、本当の恋をしよう。

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

処理中です...