175 / 233
第175話 タウロスコレクター
しおりを挟む
地下十三階層。
俺はミノタウロスを倒しながら通路の行き止まりで宝箱をまたも発見していた。
中から取り出したアイテムは攻撃力+10、防御力+10のパワードスーツ。
防具だが攻撃力もアップするらしい近未来っぽいデザインのハイテクスーツだ。
上下セットになっていたので俺はアロハシャツとダメージジーンズを脱ぐとこれを装備した。
「このフロアのアイテムはあらかた取りつくしたかな」
「そうですね。一通り見て回りましたしもうないと思いますよ」
とククリが返す。
「そうか、だったら……」
俺はコレクターを手に入れるためにミノタウロス狩りを開始することにした。
首からぶら下げたにおい袋の封を解き放つ。
「ふたりは俺の後ろにいるんだぞ」
「はーい」
『わかってるって』
ククリとスラに声掛けするとすぐに前を向く。
早速ミノタウロスのお出ましだ。
俺は黒極の剣を振りかぶるとミノタウロスに向かって駆けだした。
パワードスーツは体によくフィットしていて動きづらさはまったく感じない。
まるで何も着ていないのではないかと思うほどだ。
「はあぁっ」
『ウボォ……!』
ミノタウロスを一太刀で消滅させた俺は続々と現れるミノタウロスどもを迎え撃つ。
「さあ、来いっ」
鉄の斧を持ち、ざっざっと群れを成してやってくるミノタウロス。
俺は先頭を歩くミノタウロスを一刀両断にするとその後ろにいたミノタウロスの胸を突く。
その横にいたミノタウロスが斧を振り下ろしてくるも右に避けてかわし、何も持っていない左手でミノタウロスの筋肉質で太い首を掴みこれをぎゅっと握りつぶした。
「あっ、マツイさん、ドロップアイテムですよっ」
後方からククリの声。
「ああ」
二体目に倒したミノタウロスが落としたらしい宝箱に目をやりこれを凝視すると中には鉄の斧が見えた。
ドロップアイテムはどうやら攻撃力+7の鉄の斧のようだ。
『ウボォー!』
ガキン!
別のミノタウロスの攻撃を剣で防ぐとその流れでミノタウロスの手首を斬り落とす。
『ウボォー……!?』
無防備になったミノタウロスの喉元を黒極の剣で突き刺した。
消滅していくミノタウロスをみつめながら学生時代剣道部に入っていてよかったとあらためて思う。
「マツイさん、また来ましたよっ」
「おう、わかった」
目覚まし草の効果で眠くなることもなく満腹草の効果で腹が減ることもない、さらに影縫いのお守りの効果でダンジョンの外に放り出される心配もない俺はミノタウロスを倒すことだけに専念した。
そして一日半が経過した頃、
【タウロスコレクターを取得しました】
俺はスキル、タウロスコレクターを手に入れたのだった。
俺はミノタウロスを倒しながら通路の行き止まりで宝箱をまたも発見していた。
中から取り出したアイテムは攻撃力+10、防御力+10のパワードスーツ。
防具だが攻撃力もアップするらしい近未来っぽいデザインのハイテクスーツだ。
上下セットになっていたので俺はアロハシャツとダメージジーンズを脱ぐとこれを装備した。
「このフロアのアイテムはあらかた取りつくしたかな」
「そうですね。一通り見て回りましたしもうないと思いますよ」
とククリが返す。
「そうか、だったら……」
俺はコレクターを手に入れるためにミノタウロス狩りを開始することにした。
首からぶら下げたにおい袋の封を解き放つ。
「ふたりは俺の後ろにいるんだぞ」
「はーい」
『わかってるって』
ククリとスラに声掛けするとすぐに前を向く。
早速ミノタウロスのお出ましだ。
俺は黒極の剣を振りかぶるとミノタウロスに向かって駆けだした。
パワードスーツは体によくフィットしていて動きづらさはまったく感じない。
まるで何も着ていないのではないかと思うほどだ。
「はあぁっ」
『ウボォ……!』
ミノタウロスを一太刀で消滅させた俺は続々と現れるミノタウロスどもを迎え撃つ。
「さあ、来いっ」
鉄の斧を持ち、ざっざっと群れを成してやってくるミノタウロス。
俺は先頭を歩くミノタウロスを一刀両断にするとその後ろにいたミノタウロスの胸を突く。
その横にいたミノタウロスが斧を振り下ろしてくるも右に避けてかわし、何も持っていない左手でミノタウロスの筋肉質で太い首を掴みこれをぎゅっと握りつぶした。
「あっ、マツイさん、ドロップアイテムですよっ」
後方からククリの声。
「ああ」
二体目に倒したミノタウロスが落としたらしい宝箱に目をやりこれを凝視すると中には鉄の斧が見えた。
ドロップアイテムはどうやら攻撃力+7の鉄の斧のようだ。
『ウボォー!』
ガキン!
別のミノタウロスの攻撃を剣で防ぐとその流れでミノタウロスの手首を斬り落とす。
『ウボォー……!?』
無防備になったミノタウロスの喉元を黒極の剣で突き刺した。
消滅していくミノタウロスをみつめながら学生時代剣道部に入っていてよかったとあらためて思う。
「マツイさん、また来ましたよっ」
「おう、わかった」
目覚まし草の効果で眠くなることもなく満腹草の効果で腹が減ることもない、さらに影縫いのお守りの効果でダンジョンの外に放り出される心配もない俺はミノタウロスを倒すことだけに専念した。
そして一日半が経過した頃、
【タウロスコレクターを取得しました】
俺はスキル、タウロスコレクターを手に入れたのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
675
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる