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第228話 魔力全回復
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地下二十七階層のフロアボス、ボアゴールド。
地下二十八階層のフロアボス、スケルトンデビル。
地下二十九階層のフロアボス、レアオーク。
これらをことごとく葬り去った俺は今地下三十階層に下りてきている。
厄介な催眠攻撃を繰り出してくる前にメイジキマイラたちを一撃で倒してフロアボスの部屋まで突き進む。
とそこにはフレアキマイラが待ち構えていた。
『シャアァー!!』
『オオォーン!!』
『メ――』
俺はフレアキマイラに催眠攻撃される前に、
「バトルウインド!」
と唱えた。
ヤギの首を風の刃で切断すると再生する前に瞬時に近付き、残る二本の首も断罪の剣で同時にはね飛ばした。
びくんびくんと跳ね回る胴体部分にも念のためとどめを刺す。
どちらが決め手になったかはわからないがフレアキマイラは泡状になり消滅していった。
ステータスを確認すると――
*************************************
マツイ:レベル240
生命力:317/317
魔力:19/218
攻撃力:255
防御力:243
素早さ:160
スキル:魔眼、寒熱耐性、テイマー、モンスターコレクター
魔法:バトルマッチ、ヒール、バトルアイス、キュア、バトルウインド、ハイヒール、バトルアース、ハイキュア、バトルメテオ、フライ、バトルフレア、ダブルアクセル
*************************************
魔力が残り19になっていた。
「ククリ、魔力が1回復するまでここで待ってもいいか? 20になったらダブルアクセルを唱えるからそうしたらその精霊の秘薬を飲むよ」
精霊の秘薬は魔力を全回復してくれるアイテムだからどうせなら魔力が尽きてから飲んだほうがいいという俺の貧乏性から出てきた考えだ。
「わかりました。ちょっとだけ休憩しましょう」
「ああ、ありがとう」
俺は休憩がてらフレアキマイラの残した宝箱を開けてみた。
中身は金塊だった。
俺はゆっくりと地面に座る。
「あれ? マツイさん、金塊いらないんですか?」
「ああ。今回はお金儲けのために来たわけじゃないからな……それにどうせ持てないしな」
俺は剣と盾で手が塞がっていることをアピールしてみせる。
「……マツイさん、ちょっとだけ大人っぽくなりました?」
「なんだよそれ。俺はもう二十七だぞ、立派な大人だ」
「えへへ~、そうですよね」
「よし、魔力が20になったぞ……ダブルアクセル!」
俺の全身が赤い光で包まれる。
「じゃあその秘薬をくれ」
「はいっ」
「サンキュー」
ごくごくごく……。
俺はククリから精霊の秘薬を受け取ると一気に飲み干した。
「ふぅー、これで魔力も全回復したぞ。もうちょっとだ、行くぞククリっ」
「おーっ!」
スラの復活に間に合うまであと二時間、俺は自分を鼓舞しながら地下三十一階層へと下りていった。
地下二十八階層のフロアボス、スケルトンデビル。
地下二十九階層のフロアボス、レアオーク。
これらをことごとく葬り去った俺は今地下三十階層に下りてきている。
厄介な催眠攻撃を繰り出してくる前にメイジキマイラたちを一撃で倒してフロアボスの部屋まで突き進む。
とそこにはフレアキマイラが待ち構えていた。
『シャアァー!!』
『オオォーン!!』
『メ――』
俺はフレアキマイラに催眠攻撃される前に、
「バトルウインド!」
と唱えた。
ヤギの首を風の刃で切断すると再生する前に瞬時に近付き、残る二本の首も断罪の剣で同時にはね飛ばした。
びくんびくんと跳ね回る胴体部分にも念のためとどめを刺す。
どちらが決め手になったかはわからないがフレアキマイラは泡状になり消滅していった。
ステータスを確認すると――
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マツイ:レベル240
生命力:317/317
魔力:19/218
攻撃力:255
防御力:243
素早さ:160
スキル:魔眼、寒熱耐性、テイマー、モンスターコレクター
魔法:バトルマッチ、ヒール、バトルアイス、キュア、バトルウインド、ハイヒール、バトルアース、ハイキュア、バトルメテオ、フライ、バトルフレア、ダブルアクセル
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魔力が残り19になっていた。
「ククリ、魔力が1回復するまでここで待ってもいいか? 20になったらダブルアクセルを唱えるからそうしたらその精霊の秘薬を飲むよ」
精霊の秘薬は魔力を全回復してくれるアイテムだからどうせなら魔力が尽きてから飲んだほうがいいという俺の貧乏性から出てきた考えだ。
「わかりました。ちょっとだけ休憩しましょう」
「ああ、ありがとう」
俺は休憩がてらフレアキマイラの残した宝箱を開けてみた。
中身は金塊だった。
俺はゆっくりと地面に座る。
「あれ? マツイさん、金塊いらないんですか?」
「ああ。今回はお金儲けのために来たわけじゃないからな……それにどうせ持てないしな」
俺は剣と盾で手が塞がっていることをアピールしてみせる。
「……マツイさん、ちょっとだけ大人っぽくなりました?」
「なんだよそれ。俺はもう二十七だぞ、立派な大人だ」
「えへへ~、そうですよね」
「よし、魔力が20になったぞ……ダブルアクセル!」
俺の全身が赤い光で包まれる。
「じゃあその秘薬をくれ」
「はいっ」
「サンキュー」
ごくごくごく……。
俺はククリから精霊の秘薬を受け取ると一気に飲み干した。
「ふぅー、これで魔力も全回復したぞ。もうちょっとだ、行くぞククリっ」
「おーっ!」
スラの復活に間に合うまであと二時間、俺は自分を鼓舞しながら地下三十一階層へと下りていった。
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