人造生命体S

「ん・・・。」

これは戦時中の世の話。

「・・・。」

私は血まみれた風景に包まれていた。生まれて初めてみた風景だ。ううん・・・。

「・・・。」

私は今生まれたばっかりだった。

「・・・。」

でも、驚いたり叫ぶ事はしなかった。一つ驚いた事があるとすれば。

「・・・。」

私の手には赤い液体が大量についている刀。鉄の匂い。

「・・・。」

血のにおいがする。そして私は心の中で繰り返す。

「殺す・・・。」

『殺す』。何でか分からない。それは誰かに命令されているような感覚。別に好んで意志が働いている訳ではない。何故だろう。

「・・・。」

分からない。だって私には・・・・。

「・・・。」

記憶がないのだから。
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