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最終章 前編 〈王都編〉
我が身を大切に
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「レナ様、その空間魔法を維持するのはレナ様の身体に負担が掛かるはずです。実際に先日に戻って来た時は半日近くも寝たきりの状態でした。あまり多用するのは控えた方が良いのでは……」
「気持ちは有難いけど、他に安全な方法がない。それに火竜の経験石を破壊した事で俺の魔力も増加しているし、今は平気だよ」
「……それは嘘、今のレナは辛そうな表情をしている」
未だに深淵の森の屋敷に黒渦を展開させているレナは常時魔力を消耗し続けており、しかもメドゥーサとの戦闘で予想以上に魔力を消費したので見た目以上に体力と魔力を消耗していた。それでも今の段階では黒渦を閉じる事は出来ず、先に屋敷に戻したウルと合流するために魔法を解く事は出来ない。
「……分かった、正直に言えば結構きつい。でも、ここで空間魔法を解く事は出来ない」
「ど、どうして?ウル君を迎えに行くため?」
「それもある、だけど冒険都市に戻らないといけない用事があるんだよ」
「あ、そうか!!僕達の武器をまだ貰ってないんだ!?」
レナが黒渦を解除出来ない理由は冒険都市のドルトン商会に世話になっているガジンから「退魔刀」とダインが依頼した「新しい杖」を受け取るためでもある。退魔刀に関しては他の武器で代用できる代物ではなく、ダインの影魔法を強化する杖も受け取らなければならない。
今後の事を考えればレナもダインも戦闘に参加する事は間違いなく、自分達に見合った武器でなければ満足に戦えない。それにダインの影魔法は対人戦ではかなり効果的のため、戦力増強のためにも武器は返してもらう必要があった。
「俺はウルが戻った頃に冒険都市へもう一度立ち寄るよ。それでガジンさんから武器を受け取ってここへ戻ってくる……後は処刑日までにナオ達を救い出す」
「でも、レナ君凄く辛そうだよ……そんな事出来るの?」
「やらなきゃ駄目なんだよ……この役目は俺以外に出来ない」
「レナ……」
現実的に考えてもレナの空間魔法による移動法は他の人間には真似できず、マリアのように転移魔法を扱える者ならばともかく、この場の人間の中にレナと同じことが出来る人間はいない。しかし、先日に帰還した時に倒れてからレナの肉体は想像以上に疲労が大きく、このままでは危険な状態だった。
「レナ、武器を受け取るだけならお前でなくとも大丈夫なはずだ。他の人間に向かわせれば……」
「無理だよ、ドルトン商会も王国に見張られている。上手く潜入出来たとしても俺とダイン以外の人間が向かうとフェリスさん達を警戒させてしまうかもしれない……大丈夫、これが終わればちゃんと休むから」
「それなら僕が代わりに行けば……」
「ダインだけにそんな無茶な真似はさせられないよ。大丈夫、もしもの時は緑影の人達に協力して貰うから……」
ラナから別れ際に受け取った緑笛をレナは取り出し、潜入能力という点ではレナよりも優れている緑影の協力を取り次げれば前回の時よりも楽に冒険都市に忍び込める可能性も高い。だが、そんなレナの言葉に天井の方角から聞きなれた声が返ってきた。
「その武器の回収、拙者に任せてほしいでござる!!」
「だ、誰だ!?」
「曲者ですか!!」
天井から聞こえてきた声に部屋の中に存在した全員が慌てて身構えると、何時から張り付いていたのか黒装束を身に纏った少女が存在した。彼女は天井から離れると机の上に着地すると、レナ達は驚愕の声を上げる。
「まさか、ハンゾウ!?無事だったのか!?」
「ていうか、何時から天井に張り付いていたんだよ!?」
「最初からずっとここに居たでござるよ?」
「き、気づきませんでした……」
「ぼ、坊ちゃん!?お知合いですか?」
「ほえ~……全然気付かなかったよ」
「曲者だと思った」
唐突に現れたハンゾウに全員が動揺を隠せず、彼女は机の上から降りると久しぶりの再会を喜ぶ。だが、どうして彼女がここに居たのか疑問を抱いたレナはハンゾウがこの建物に待ち伏せていた理由を問い質す。
「ハンゾウ、お前今まで何処に居たんだ?というより、よく俺達の居場所が分かったな」
「よくぞ聞いて下さった!!実は拙者、この王都に飛ばされたのでござる。それで急いで冒険都市に戻ったのでござるが、どうも都市の様子がおかしく、他の皆も姿を消したままだったので途方に暮れていたのでござる」
「そうだったのか……でも、それならどうしてここに?」
「皆と合流も出来ず、ギルドに戻る事も出来なかった拙者は王都へ引き返し、王妃の動向を探っていたのでござる。その途中、兄者と再会したのでござる!!」
「兄者?ハンゾウちゃんのお兄ちゃんの事?」
「いや、兄者といっても実際の兄ではなく、兄のように尊敬している御方で……」
「いや、そこはどうでもいいんよ!!早く話を続けろよ!?」
ハンゾウの言葉にティナは不思議そうに首を傾げると、彼女に説明を行おうとするハンゾウにダインが若干苛立ち気味に話を戻させると、ハンゾウは王都で出会った人物は「カゲマル」だと明かす。
「おお、そうでござるな。実は拙者の兄者……あ、カゲマル殿の事でござる。そのカゲマル殿と共にマリア殿の居所を探していたのでござるが、どうもこの王都近辺には存在しないのか結局はマリア殿を見つけ出す事は出来なかったでござる」
「そうか、氷雨の人間も叔母様の居場所は分からないのか……」
「あの、坊ちゃまどういう事でしょうか?マリアというと、あの氷雨のギルドマスターの事ですか?というか叔母様って……」
「ごめん、説明は後でするから」
レナ達の会話を聞いていた使用人達は戸惑いの表情を浮かべるが、今は説明する暇はないのでハンゾウの話の続きをレナは促すと、彼女はカゲマルと共に最近までは行動を共にしていたという。
「拙者も兄者もあらゆる手を使ってマリア殿の居場所を探した結果、ある筋からとんでもない情報を入手したのでござる。どうやら現在のマリア殿はヨツバ王国の王女に拘束されているという情報を……」
「ヨツバ王国!?」
「王女……つまり、カレハ様に捕まったという事っすか!?」
マリアがヨツバ王国のカレハに捕まったという報告にエリナ達は驚愕し、情報を入手したカゲマルもマリアがどのような経緯で捕まったのかまでは知らないらしく、不安そうな表情を浮かべながらも自分の知る限りの情報を話す。
「拙者も最初は信じられなかったのでござるが、前々からヨツバ王国のカレハ王女はバルトロス王国の王妃と繋がりがあるのは間違いないでござる。最初は信憑性のない噂だと思っていたのでござるが、どうも兄者の調査によるとマリア殿が拘束されたという話は事実かも知れないと……」
「そんなバカな、あのマリアさんだぞ!?冷徹無比の女王、最強の破壊魔導士、魔導を極めた女傑、シスコンマジシャンと言われたあのマリアさんが!?」
「ダイン、叔母様になんか恨みあるの?」
「とても信じられん……」
この場の全員が最強の魔術師であるマリアが捕まったという話に信じられないが、ハンゾウと同行していたカゲマルの調査によると情報の信憑性は高いらしく、実際に王妃がある行動を起こしている事から彼はマリアが拘束されたという話を確信したという。
「レナ殿達も噂は耳にしているのでは?ナオ王女の処刑日が早まるという噂を……この噂は拙者の調査によると真実でござる。王女の処刑日は明後日に執行される事が決まったそうでござる」
「明後日!?どうしてそんなに早く……まさか!?」
「そう、王妃が処刑日を早めたのは王妃が自分の邪魔となるマリア殿がヨツバ王国で拘束されている事を知ったからだと兄者は話していたでござる」
カゲマルの言葉に全員に緊張が走り、まさか本当にあのマリアが王妃の協力者であるカレハに捕まったという事実に動揺を隠す事が出来ない。
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「……分かった、正直に言えば結構きつい。でも、ここで空間魔法を解く事は出来ない」
「ど、どうして?ウル君を迎えに行くため?」
「それもある、だけど冒険都市に戻らないといけない用事があるんだよ」
「あ、そうか!!僕達の武器をまだ貰ってないんだ!?」
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今後の事を考えればレナもダインも戦闘に参加する事は間違いなく、自分達に見合った武器でなければ満足に戦えない。それにダインの影魔法は対人戦ではかなり効果的のため、戦力増強のためにも武器は返してもらう必要があった。
「俺はウルが戻った頃に冒険都市へもう一度立ち寄るよ。それでガジンさんから武器を受け取ってここへ戻ってくる……後は処刑日までにナオ達を救い出す」
「でも、レナ君凄く辛そうだよ……そんな事出来るの?」
「やらなきゃ駄目なんだよ……この役目は俺以外に出来ない」
「レナ……」
現実的に考えてもレナの空間魔法による移動法は他の人間には真似できず、マリアのように転移魔法を扱える者ならばともかく、この場の人間の中にレナと同じことが出来る人間はいない。しかし、先日に帰還した時に倒れてからレナの肉体は想像以上に疲労が大きく、このままでは危険な状態だった。
「レナ、武器を受け取るだけならお前でなくとも大丈夫なはずだ。他の人間に向かわせれば……」
「無理だよ、ドルトン商会も王国に見張られている。上手く潜入出来たとしても俺とダイン以外の人間が向かうとフェリスさん達を警戒させてしまうかもしれない……大丈夫、これが終わればちゃんと休むから」
「それなら僕が代わりに行けば……」
「ダインだけにそんな無茶な真似はさせられないよ。大丈夫、もしもの時は緑影の人達に協力して貰うから……」
ラナから別れ際に受け取った緑笛をレナは取り出し、潜入能力という点ではレナよりも優れている緑影の協力を取り次げれば前回の時よりも楽に冒険都市に忍び込める可能性も高い。だが、そんなレナの言葉に天井の方角から聞きなれた声が返ってきた。
「その武器の回収、拙者に任せてほしいでござる!!」
「だ、誰だ!?」
「曲者ですか!!」
天井から聞こえてきた声に部屋の中に存在した全員が慌てて身構えると、何時から張り付いていたのか黒装束を身に纏った少女が存在した。彼女は天井から離れると机の上に着地すると、レナ達は驚愕の声を上げる。
「まさか、ハンゾウ!?無事だったのか!?」
「ていうか、何時から天井に張り付いていたんだよ!?」
「最初からずっとここに居たでござるよ?」
「き、気づきませんでした……」
「ぼ、坊ちゃん!?お知合いですか?」
「ほえ~……全然気付かなかったよ」
「曲者だと思った」
唐突に現れたハンゾウに全員が動揺を隠せず、彼女は机の上から降りると久しぶりの再会を喜ぶ。だが、どうして彼女がここに居たのか疑問を抱いたレナはハンゾウがこの建物に待ち伏せていた理由を問い質す。
「ハンゾウ、お前今まで何処に居たんだ?というより、よく俺達の居場所が分かったな」
「よくぞ聞いて下さった!!実は拙者、この王都に飛ばされたのでござる。それで急いで冒険都市に戻ったのでござるが、どうも都市の様子がおかしく、他の皆も姿を消したままだったので途方に暮れていたのでござる」
「そうだったのか……でも、それならどうしてここに?」
「皆と合流も出来ず、ギルドに戻る事も出来なかった拙者は王都へ引き返し、王妃の動向を探っていたのでござる。その途中、兄者と再会したのでござる!!」
「兄者?ハンゾウちゃんのお兄ちゃんの事?」
「いや、兄者といっても実際の兄ではなく、兄のように尊敬している御方で……」
「いや、そこはどうでもいいんよ!!早く話を続けろよ!?」
ハンゾウの言葉にティナは不思議そうに首を傾げると、彼女に説明を行おうとするハンゾウにダインが若干苛立ち気味に話を戻させると、ハンゾウは王都で出会った人物は「カゲマル」だと明かす。
「おお、そうでござるな。実は拙者の兄者……あ、カゲマル殿の事でござる。そのカゲマル殿と共にマリア殿の居所を探していたのでござるが、どうもこの王都近辺には存在しないのか結局はマリア殿を見つけ出す事は出来なかったでござる」
「そうか、氷雨の人間も叔母様の居場所は分からないのか……」
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「ヨツバ王国!?」
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マリアがヨツバ王国のカレハに捕まったという報告にエリナ達は驚愕し、情報を入手したカゲマルもマリアがどのような経緯で捕まったのかまでは知らないらしく、不安そうな表情を浮かべながらも自分の知る限りの情報を話す。
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「明後日!?どうしてそんなに早く……まさか!?」
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