1,579 / 2,091
真・最終章 七魔将編
女性の好み
しおりを挟む
――移動を開始してから6時間ほど経過すると、船内の人間の殆ど時間潰しのためにそれぞれ行動を取っていた。リンダは座禅を行って精神統一を行い、ジャンヌはレナ達の元に差し入れを渡しに向かい、ハンゾウは自分の武器の手入れを行い、ダインは座席に横になって眠ろうとしていたがその横でゴウライが素振りを行っているせいで眠れなかった。
「ふんっ!!ふんっ!!」
「……う、うるさいな!!何でこんな所で素振りなんかするんだよ!?」
「ん?ああ、いや景色に飽きてしまったからな。暗くて良く見えないし、到着まで大分時間があるからな」
「呑気な人たちですね、こっちはずっと運転しっぱなしなんですよ。少しは労わって下さい」
潜水船を動かしているホネミンは言い争いを行うダイン達に注意を行うと、この時にゴウライがいつもの甲冑を脱いでいる事に気付く。ゴウライは実は女性でしかもダークエルフでかなりの美女であるが、そんなゴウライを前にして男子のダインが何も反応しない事に少し不思議に思う。
「おかしいですね、私の記憶だとダインさんはむっつりなので美人を前にすると緊張すると思うんですけど……」
「誰がむっつりだ!?」
「だって、レナさんから最初に女の方に騙されて身ぐるみを剥がされそうになったんですよね?」
「そ、それは相手がサキュバスだったんだよ!!僕は女には……ちょっとしか興味はない」
「やっぱりむっつりじゃないですか」
「はっはっはっ!!なんだ吾輩の事が気になるのか?仕方ない、胸ぐらいなら少し揉ませてやるぞ!!」
「揉まないよ!!僕は筋肉系の女子は苦手なんだよ!!」
いくら見かけが美人だとしてもダインはゴウライが何処となくバルと雰囲気が似ているせいか苦手意識があり、彼はどうも筋肉質な女性が苦手だった。そのため、レナの仲間の中でコトミンやティナを除いた殆どの女性陣は彼の恋愛対象外である(コトミンとティナは既にレナと結婚しているのでこちらも対象外)。
ちなみにゴンゾウは逆に筋肉質の女性を好みとしており、こちらは巨人族の間では「筋力」が重視されるため、彼の好みというよりは巨人族の一般的な考え方である。ちなみにダインの好みは黒髪で体型がグラマーな人物である。
「まあ、ダインさんにはミイネさんがいるからいいじゃないですか」
「なんでミイネの名前が出てくるんだよ……あいつはガキだし、それに僕達はそんな関係じゃないよ」
「どうですかね、私の見立てだと……ん?ちょっと待ってください」
「どうした?」
「なにかあったのでござるか?」
運転中にホネミンは何かに気付いたような表情を浮かべ、彼女は舵輪を引くと潜水船が停止する。ちなみに潜水船は潜る際に噴射機を使用したが、海中に潜った後はスクリュープロペラを使用して移動を行う。噴射機よりも魔力の消費量が少ないため、魔力を送り込むレナ達の負担の軽減されている。
現在の位置は海底王国までの距離は半分を切っており、大陸からは既に数百キロは離れている。この世界には海の魔物は大陸から離れる程に危険種が出現するため、この海域には普通の船などは出せない。それにも関わらずに潜水船が巨大な何かを感知した。
「レーダーに反応があります。巨大な物体を感知しました」
「れ、れいだぁっ?」
「ほう、それはどんな技だ!?」
「技じゃありません。そうですね、この船には感知系の技能が搭載されていると考えてください」
「なんと!?それは気配感知や魔力感知の事でござるか?」
「ええ、そんな感じです。技能を習得していない人間でも船に近付く存在を感知できるんです」
「そ、それは凄いですね……」
レーダーの存在を知らない者達にホネミンは説明を行いながら潜水船が感知した物体の正体を確かめるため、彼女は潜水船に搭載されているライトの光量を強める。そして船が感知した巨大物体を感知するために光で照らそうとした瞬間、潜水船に振動が走る。
「うわぁっ!?」
「な、何ですか!?」
「くっ!?皆さん、しっかり掴まっててください!!」
「ぬあっ!?吾輩の鎧が……」
船に衝撃が走るとゴウライの身に着けていた鎧が部屋の端に追い込まれ、慌てて彼女は回収しようとするが他の者は座席に座って衝撃に備える。ホネミンはレーダーを確認して巨大物体の位置と潜水船の位置を確認するが、距離は既に100メートルを切っていた。
「相手の正体は分かりませんが、こちらに攻撃を仕掛けてきたようです!!一旦、海上に移動します!!」
「えっ!?海の上に出るのか!?」
「水中で噴射機を使うよりも海上で使用した方が移動速度が速いんですよ!!」
「おおっ!?皆、あれを見ろ!!何かがこちらに近付いてくるぞ!!」
ホネミンは船を運転して海上へ向かおうとすると、ゴウライが甲冑を回収する際に水晶壁越しに見えた巨大物体の正体を知る。彼女の言葉に全員が視線を向けると、そこには思いもよらぬ存在が近付いていた。
「ふんっ!!ふんっ!!」
「……う、うるさいな!!何でこんな所で素振りなんかするんだよ!?」
「ん?ああ、いや景色に飽きてしまったからな。暗くて良く見えないし、到着まで大分時間があるからな」
「呑気な人たちですね、こっちはずっと運転しっぱなしなんですよ。少しは労わって下さい」
潜水船を動かしているホネミンは言い争いを行うダイン達に注意を行うと、この時にゴウライがいつもの甲冑を脱いでいる事に気付く。ゴウライは実は女性でしかもダークエルフでかなりの美女であるが、そんなゴウライを前にして男子のダインが何も反応しない事に少し不思議に思う。
「おかしいですね、私の記憶だとダインさんはむっつりなので美人を前にすると緊張すると思うんですけど……」
「誰がむっつりだ!?」
「だって、レナさんから最初に女の方に騙されて身ぐるみを剥がされそうになったんですよね?」
「そ、それは相手がサキュバスだったんだよ!!僕は女には……ちょっとしか興味はない」
「やっぱりむっつりじゃないですか」
「はっはっはっ!!なんだ吾輩の事が気になるのか?仕方ない、胸ぐらいなら少し揉ませてやるぞ!!」
「揉まないよ!!僕は筋肉系の女子は苦手なんだよ!!」
いくら見かけが美人だとしてもダインはゴウライが何処となくバルと雰囲気が似ているせいか苦手意識があり、彼はどうも筋肉質な女性が苦手だった。そのため、レナの仲間の中でコトミンやティナを除いた殆どの女性陣は彼の恋愛対象外である(コトミンとティナは既にレナと結婚しているのでこちらも対象外)。
ちなみにゴンゾウは逆に筋肉質の女性を好みとしており、こちらは巨人族の間では「筋力」が重視されるため、彼の好みというよりは巨人族の一般的な考え方である。ちなみにダインの好みは黒髪で体型がグラマーな人物である。
「まあ、ダインさんにはミイネさんがいるからいいじゃないですか」
「なんでミイネの名前が出てくるんだよ……あいつはガキだし、それに僕達はそんな関係じゃないよ」
「どうですかね、私の見立てだと……ん?ちょっと待ってください」
「どうした?」
「なにかあったのでござるか?」
運転中にホネミンは何かに気付いたような表情を浮かべ、彼女は舵輪を引くと潜水船が停止する。ちなみに潜水船は潜る際に噴射機を使用したが、海中に潜った後はスクリュープロペラを使用して移動を行う。噴射機よりも魔力の消費量が少ないため、魔力を送り込むレナ達の負担の軽減されている。
現在の位置は海底王国までの距離は半分を切っており、大陸からは既に数百キロは離れている。この世界には海の魔物は大陸から離れる程に危険種が出現するため、この海域には普通の船などは出せない。それにも関わらずに潜水船が巨大な何かを感知した。
「レーダーに反応があります。巨大な物体を感知しました」
「れ、れいだぁっ?」
「ほう、それはどんな技だ!?」
「技じゃありません。そうですね、この船には感知系の技能が搭載されていると考えてください」
「なんと!?それは気配感知や魔力感知の事でござるか?」
「ええ、そんな感じです。技能を習得していない人間でも船に近付く存在を感知できるんです」
「そ、それは凄いですね……」
レーダーの存在を知らない者達にホネミンは説明を行いながら潜水船が感知した物体の正体を確かめるため、彼女は潜水船に搭載されているライトの光量を強める。そして船が感知した巨大物体を感知するために光で照らそうとした瞬間、潜水船に振動が走る。
「うわぁっ!?」
「な、何ですか!?」
「くっ!?皆さん、しっかり掴まっててください!!」
「ぬあっ!?吾輩の鎧が……」
船に衝撃が走るとゴウライの身に着けていた鎧が部屋の端に追い込まれ、慌てて彼女は回収しようとするが他の者は座席に座って衝撃に備える。ホネミンはレーダーを確認して巨大物体の位置と潜水船の位置を確認するが、距離は既に100メートルを切っていた。
「相手の正体は分かりませんが、こちらに攻撃を仕掛けてきたようです!!一旦、海上に移動します!!」
「えっ!?海の上に出るのか!?」
「水中で噴射機を使うよりも海上で使用した方が移動速度が速いんですよ!!」
「おおっ!?皆、あれを見ろ!!何かがこちらに近付いてくるぞ!!」
ホネミンは船を運転して海上へ向かおうとすると、ゴウライが甲冑を回収する際に水晶壁越しに見えた巨大物体の正体を知る。彼女の言葉に全員が視線を向けると、そこには思いもよらぬ存在が近付いていた。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。