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14.ランクアップと武器購入
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「アンさん、おはようございます」
「あっ! ミリアちゃん! この前の依頼大丈夫だったの!?」
「はい! ナイルが居ますから、問題なかったですよ?」
目を見開いて驚いたアンさん。
驚くよな。スケルトンだし。
「その……スケルトンのことよね?」
「はい!」
「疑うわけじゃないけど、ギルドカード見せてもらってもいいかしら?」
「はい! どうぞ!」
ミリアがギルドカードをアンさんに渡すとカードを装置の上に置いた。
すると、ブンッとウィンドウが開いた。
「あぁ、そういえば、隣の国でドラゴンによる被害が出ているみたいよ? この前のアンガー山はその国の国境付近だったけど、大丈夫だったのね?」
「はい! 問題なかったです!」
「そう。それはよかったわ」
カードが読み込まれたので、討伐記録の所をタップする。
「えっ!? ホワイトボアに……レッドホーク? それにポイズンスネークや、ブラックコングまで……最後に…………グリフォンも」
ウインドウの下部には冒険者ランクがEと表示されていたのだ。先程まで。今はそれが変わり
、Cと出ている。
「総合判定はCランクよ。そりゃこれだけ倒せばツーランクも上がるわよ! はははっ! どうなってるのよもぉ」
なんだか頭がおかしくなったかのように笑っている。大丈夫かな?アンさん。
「はい。あのミリアちゃんがねぇ。依頼達成してないのに討伐記録だけでCランクなんて、中々ないことよ?」
そう言いながらギルドカードをミリアに渡す。
「そうなんですか?」
「えぇ。上のランクの魔物を倒さないとこの装置ではランクアップ中々しないんだから。ナイルくん様様ね? そのナイルくんの剣は、どこにいったの?」
「それが、ナイルの技に耐えられなくて粉々になっちゃったんですよ」
「技に耐えられなくて……粉々? 剣が?」
「はい! だから、新しいの買わなきゃいけないんです! では、また!」
そう言って受付に背を向けこちらを向く。
「なんか、変に勘ぐってるから色々聞かれる前に行こ?」
ミリアが俺の手を握り外に出る。
「なんか色々聞きたいことがあるみたいだけど、面倒だから出てきちゃった!」
いいんじゃないか?
変に聞かれると答えようがないしな。
じゃあ、武器屋に────
勢いよく後ろを向く。
辺りを見渡して見ているものがいないか探る。
さっと視界の端で誰かが動いた。
そちらを見ると誰もいない。
ミリアに監視されているから一旦宿に戻ろうと提案し、宿屋に戻った。
「監視されてるならどうする?」
ローブを着て俺だけで動く。
ミリアは宿に。
「……」
ミリアは何も言わずにこちらを見つめるが段々と目が濡れてくる。終いにはポロリと涙を流した。
わぁったって!
そんな顔をするな!
じゃあ、ミリアも中には黒い服を着て顔も覆え。ローブを着たら深くフードを被るんだぞ? いいな?
「うん! ありがと! でも、武器はどうする?」
喋らなくても、買えないことは無い。
俺が買う。
「わかった! 行こ!」
そう言うと急に服を脱ぎ始めて下着姿になった。
俺は咄嗟に顔をあさっての方向を向き、なんとか見てないアピールに成功した。
「ふふっ。可愛い下着でしょ?」
見てない見てない。
「嘘だ。骨が赤いよ?」
くそぉ。骨め。
そもそも、骨が赤くなるってどういう原理なの? なんの成分が赤くなってる訳?
謎すぎるよスケルトン。
「っていうか、ナイルが特殊なんじゃない? スケルトンの骨が赤くなるなんて聞いた事ないよ?」
ふーん。そうか。そもそもモンスターであるスケルトンは女の下着を見ようが、裸を見ようが、恥ずかしいという感情がない。だから、赤くなることがないんじゃないか?
おぉ。なんかそれっぽいな。スッキリした。
「ナイルがエッチってことだね?」
そりゃ男だからな。
ってちがぁう!
そもそも、ここで脱ぐなよ!
「私はナイルになら見られてもいいと思ってるんだよ?」
なっ!? それは……どうい「テイムモンスターだし」そうだよなぁ。テイムモンスターだもんなぁ。ミリアにはコレっぽっちもそれっぽい感情なんてないよなぁ
「ふふふっ。ナイル面白いね?」
そ、そうか?
「うん! 大好き! さっ、行こう!」
準備が出来たようだ。
黒装束にローブを着込んで誰かは傍からは分からないだろう。
さっきの大好きという言葉が胸に残って俺の胸を熱くしているが、気にしないように武器屋に行こう。
二人で宿を出る。
俺も同様の格好をしている為、骨であるとは分からないだろう。周りに気を配らないふりをして武器屋に向かう。
こんな格好をした二人組が周りに気を配りながら出てきたら如何にも怪しい人ですと言っているのと同義だろう。そのままそそくさと武器屋を目指す。
中に入ると予算内の剣を探す。鉄のロングソードが銀貨三枚。うーん。なんかもう少し耐久性が欲しい。
もう少し良い剣を探す。すると、チョンチョンと肩をつつかれた。つついてきたのはもちろんミリアなんだが。
指さした剣を見て目を見張る。
目、無いけど。
あぁ。これくらいがいいな。
そこにあったのはアダマンタイトの剣。金貨一枚と銀貨二枚だ。ちょうどいいな。俺の所持金がそのくらいだ。
手で持つとグリップの握りにちょっと違和感があるが、オーダーメイドじゃないから仕方ないだろう。
コクリと頷くとそれを手に取りカウンターに持っていく。
「いらっしゃい。ご購入で?」
コクリと頷くと、お金をカウンターの上に出した。
「はい! どうも! またご贔屓にしてください!」
再び頷いて武器屋を出る。
これで武器は手に入った。
後は、やつの居場所を突き止めるだけだ。
奴らが何を企んでいるか分からないが。
好き勝手にはさせないぞ。
その日から昼に寝て夜に張り込みをする事となった。
「あっ! ミリアちゃん! この前の依頼大丈夫だったの!?」
「はい! ナイルが居ますから、問題なかったですよ?」
目を見開いて驚いたアンさん。
驚くよな。スケルトンだし。
「その……スケルトンのことよね?」
「はい!」
「疑うわけじゃないけど、ギルドカード見せてもらってもいいかしら?」
「はい! どうぞ!」
ミリアがギルドカードをアンさんに渡すとカードを装置の上に置いた。
すると、ブンッとウィンドウが開いた。
「あぁ、そういえば、隣の国でドラゴンによる被害が出ているみたいよ? この前のアンガー山はその国の国境付近だったけど、大丈夫だったのね?」
「はい! 問題なかったです!」
「そう。それはよかったわ」
カードが読み込まれたので、討伐記録の所をタップする。
「えっ!? ホワイトボアに……レッドホーク? それにポイズンスネークや、ブラックコングまで……最後に…………グリフォンも」
ウインドウの下部には冒険者ランクがEと表示されていたのだ。先程まで。今はそれが変わり
、Cと出ている。
「総合判定はCランクよ。そりゃこれだけ倒せばツーランクも上がるわよ! はははっ! どうなってるのよもぉ」
なんだか頭がおかしくなったかのように笑っている。大丈夫かな?アンさん。
「はい。あのミリアちゃんがねぇ。依頼達成してないのに討伐記録だけでCランクなんて、中々ないことよ?」
そう言いながらギルドカードをミリアに渡す。
「そうなんですか?」
「えぇ。上のランクの魔物を倒さないとこの装置ではランクアップ中々しないんだから。ナイルくん様様ね? そのナイルくんの剣は、どこにいったの?」
「それが、ナイルの技に耐えられなくて粉々になっちゃったんですよ」
「技に耐えられなくて……粉々? 剣が?」
「はい! だから、新しいの買わなきゃいけないんです! では、また!」
そう言って受付に背を向けこちらを向く。
「なんか、変に勘ぐってるから色々聞かれる前に行こ?」
ミリアが俺の手を握り外に出る。
「なんか色々聞きたいことがあるみたいだけど、面倒だから出てきちゃった!」
いいんじゃないか?
変に聞かれると答えようがないしな。
じゃあ、武器屋に────
勢いよく後ろを向く。
辺りを見渡して見ているものがいないか探る。
さっと視界の端で誰かが動いた。
そちらを見ると誰もいない。
ミリアに監視されているから一旦宿に戻ろうと提案し、宿屋に戻った。
「監視されてるならどうする?」
ローブを着て俺だけで動く。
ミリアは宿に。
「……」
ミリアは何も言わずにこちらを見つめるが段々と目が濡れてくる。終いにはポロリと涙を流した。
わぁったって!
そんな顔をするな!
じゃあ、ミリアも中には黒い服を着て顔も覆え。ローブを着たら深くフードを被るんだぞ? いいな?
「うん! ありがと! でも、武器はどうする?」
喋らなくても、買えないことは無い。
俺が買う。
「わかった! 行こ!」
そう言うと急に服を脱ぎ始めて下着姿になった。
俺は咄嗟に顔をあさっての方向を向き、なんとか見てないアピールに成功した。
「ふふっ。可愛い下着でしょ?」
見てない見てない。
「嘘だ。骨が赤いよ?」
くそぉ。骨め。
そもそも、骨が赤くなるってどういう原理なの? なんの成分が赤くなってる訳?
謎すぎるよスケルトン。
「っていうか、ナイルが特殊なんじゃない? スケルトンの骨が赤くなるなんて聞いた事ないよ?」
ふーん。そうか。そもそもモンスターであるスケルトンは女の下着を見ようが、裸を見ようが、恥ずかしいという感情がない。だから、赤くなることがないんじゃないか?
おぉ。なんかそれっぽいな。スッキリした。
「ナイルがエッチってことだね?」
そりゃ男だからな。
ってちがぁう!
そもそも、ここで脱ぐなよ!
「私はナイルになら見られてもいいと思ってるんだよ?」
なっ!? それは……どうい「テイムモンスターだし」そうだよなぁ。テイムモンスターだもんなぁ。ミリアにはコレっぽっちもそれっぽい感情なんてないよなぁ
「ふふふっ。ナイル面白いね?」
そ、そうか?
「うん! 大好き! さっ、行こう!」
準備が出来たようだ。
黒装束にローブを着込んで誰かは傍からは分からないだろう。
さっきの大好きという言葉が胸に残って俺の胸を熱くしているが、気にしないように武器屋に行こう。
二人で宿を出る。
俺も同様の格好をしている為、骨であるとは分からないだろう。周りに気を配らないふりをして武器屋に向かう。
こんな格好をした二人組が周りに気を配りながら出てきたら如何にも怪しい人ですと言っているのと同義だろう。そのままそそくさと武器屋を目指す。
中に入ると予算内の剣を探す。鉄のロングソードが銀貨三枚。うーん。なんかもう少し耐久性が欲しい。
もう少し良い剣を探す。すると、チョンチョンと肩をつつかれた。つついてきたのはもちろんミリアなんだが。
指さした剣を見て目を見張る。
目、無いけど。
あぁ。これくらいがいいな。
そこにあったのはアダマンタイトの剣。金貨一枚と銀貨二枚だ。ちょうどいいな。俺の所持金がそのくらいだ。
手で持つとグリップの握りにちょっと違和感があるが、オーダーメイドじゃないから仕方ないだろう。
コクリと頷くとそれを手に取りカウンターに持っていく。
「いらっしゃい。ご購入で?」
コクリと頷くと、お金をカウンターの上に出した。
「はい! どうも! またご贔屓にしてください!」
再び頷いて武器屋を出る。
これで武器は手に入った。
後は、やつの居場所を突き止めるだけだ。
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