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赤と黄
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しおりを挟む「碧衣はどんどんオレのことをきらいになってるよ」
と答える。
身体目的だって、やりたいだけだろって、きらいになってるに違いない。
そのうち、連絡が取れなくなった。花菜野に言ったら、
「時間が解決するんじゃない」
とあっさりと片づけられる。
花菜野には肉体関係がないからこその、優位性があった。碧衣は誠実な子だったし、筋の通らないことを好まない。
花菜野の彼氏であるオレのことを、手放しに受け入れるわけがなかった。
だからこそ、混じりけのない「ただの女友達」である花菜野が一番優位だ。
友達であることに、条件や資格が必要だなんて、思わなかった。
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