彼女ができたら義理の兄にめちゃくちゃにされた

おみなしづき

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どうして欲しい? **

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 涼は、宣言通りに夜中に俺の部屋に来た。
 そのまま寝てしまえばしないで済むかと思ったけれど、そもそも涼がそんな簡単なやつだったらこんな事になっていない。
 ベッドで、うとうとしていれば、あっという間に服を脱がされた。
 半袖シャツとトランクスのみという夏スタイルは、脱がしやすかったようだ。
 涼も、素早く服を脱いだ。もうすでにやる気満々の涼のモノに苦笑いだ。

「ハル……」

 覆い被さってきて、キスされる。
 歯列をなぞり、舌を絡めて吸い上げられる。
 長いキスの後、すっかり目が覚めた俺を切なく見つめる。

「もう入れたい。花火の時だって、トランプした時だって我慢したんだ」
「部屋に行ったから自分でしたのかと思ってた」
「ハルの側にいるとしたくなるから逃げたんだよ。今日は絶対ハルとするって思ってたから、自分で出したらもったいないでしょ。ハルの中以上に気持ちいい事なんてないからね」
「あっそ……」

 そんな報告いらない。恥ずかしいだろ。
 涼は、余裕がないようで性急に事を進める。
 キスしながら、尻の蕾に手をやって中をかき混ぜられる。
 そのうちに、首から胸へと舌を這わせる。
 乳首を舐めて勃ち上がらせると、甘噛みされる。
 その刺激が体を熱くする。
 涼の指は、ローションの音がグチュグチュと音を立てるほど激しく攻めてくる。
 俺のモノも勃ち上がって刺激を求めていた。

「あっ……涼……ちょっと……んっ……激しいって……」
「我慢できない」

 涼が膝立ちになって入れようとしたのを止めた。
 涼のモノは、ギンギンに勃ち上がって今にも爆発しそうに見えた。
 ふといたずら心が湧いて、体を起こし俺も膝立ちになって涼のモノに手を伸ばした。

「はっ……」

 握れば涼が微かに声をあげた。
 こんなに余裕がない涼を見るのは気分がいい。
 そのまま上下に焦らすようにゆっくりと優しく扱けば、先走りの蜜があふれてきた。

「ハルッ……! ……焦らさないでっ……」

 眉根を寄せて苦しそうな涼をニヤリと見て、そのまま涼のモノに口を寄せた。
 蜜があふれる先っぽを舌で舐めれば、苦いようなしょっぱいような涼の味がして異様に興奮する。
 そのまま丁寧にカリ首の部分に舌を這わせる。
 裏筋を何度も舐め上げて、口に含んだ。

「っはぁ……」

 気持ち良さそうに声を出した涼に満足する。

「ハル……こんなの……どこで覚えたの?」
「りょほへ(りょうで)」

 やられて気持ちよかった事を再現したのは正解だったようだ。
 俺の頭に手を乗せてきた涼を見上げれば、嬉しそうに俺を見下ろす。

 口に含んで吸いながら、歯を当てないように上下に動かした。口に入りきらない部分を手で扱く。
 すると、何度か動いただけで俺の口の中で少し大きくなった。その瞬間、予告もせずにドクンッと果てた。
 びっくりして口を離そうとしても、頭を押さえられて動かせなかった。

「ンンンンンッ──!」

 咥えさせられたままでは、抗議も言葉にならない。
 喉の奥に出されて、むせそうになる。
 口の中が涼の精液でいっぱいになる。
 ドクドクしていた涼のモノが落ち着けば、やっと解放された。
 涼のモノから口を離して半身を起こせば、口の端から一筋こぼれた。

「飲んで」

 まじか……。

 ニッコリ笑う涼から無言の圧を感じる。
 観念して少しだけ苦く感じる精液をゴクリと飲み干せば、粘っこい感じが喉の奥にまだあるようだった。
 涼は、それを見てとても嬉しそうに笑う。

「うぅ……出すなら言えよ……」

 口の端を手の甲で拭きながら抗議する。

「言ったら離しちゃうと思って。それに、やり始めたのはハルじゃないか」

 確かにそうだけれど、何かおかしい。
 涼の方が余裕がなくて、俺が優位にあったように感じたのに、いつの間にか涼にしてやられている気分だ。
 涼は俺をそのまま押し倒すと、今度は余裕の笑みで見下ろしてくる。

「ハル、わかってる? これで僕は、じっくりハルを攻められるんだ」

 俺は……何か失敗したんだろうか?
 執拗にキスされた後に、耳に唇を寄せて囁かれる。

「ハル……大好きだよ。愛してる。そんな言葉じゃ足りないんだ……」

 こんな事をしているくせに俺もと言えないのはどうしてなのか。
 最初は無理矢理だったけれど、今は合意の上だ。
 それなのに、俺は涼を愛していると言えなかった。
 涼もそれを求めては来なかった。

 耳に舌を這わされてゾクゾクした。
 涼の舌の音がグチュリ……チュクと頭の中に響いているようだった。
 思わず出そうな声を我慢しているのに、涼はそれに気付くと耳元でクスクスと笑う。
 恥ずかしくなって耳を手で押さえた。

「もうやめろ……」
「だって、可愛いから」

 じっとりと睨めば、涼は手で俺の口を塞いだ。

「我慢するの手伝ってあげる」

 そのまま首に舌を這わせてから鎖骨を甘噛みした。
 そこにあるであろうキスマークを見つめて嬉しそうに微笑む。

「これ、まだ付いてた」

 そこにチュゥーッとまた吸い付いた。
 キスマークを付けるなと言いたいのに、口を塞がれているので今は諦めた。
 そのまま下に移動して乳首を舐められる。
 さっき舐められていたせいか、すぐに気持ち良くなってしまう。

「んんっ……」

 そのまま俺のモノに手を伸ばすと上下に扱いた。
 両方の刺激に腰が浮く。
 もうすぐでイキそうだったのに、手を離されて不完全燃焼だ。
 涼は、俺の抗議の視線を受けても嬉しそうだ。

「可愛すぎる」

 なんてやつだ。

「ハルのいいところは……ここだよね?」

 尻の蕾に指を入れて、感じる所を引っ掻くように押されて快感が背中に走る。

「んんっ──!ふっ……んんっ……ん……!」

 何度も執拗に攻められて我慢できなかった。
 イカせて欲しいと懇願するような視線を涼に向ければ、口を塞いでいた手を離してキスしてきた。
 涼のねっとりとしたディープキスは、俺の快感を増幅させる。

「どうして欲しい?」

 上から見下ろして意地悪に微笑む顔は、俺の羞恥心を煽る。
 わかっていて言わせようとする涼を睨む。

「言わないと、いつまでもこのままだよ」

 指を動かしては、絶妙な加減で止める。
 登り詰めていた快感が中途半端に燻っていて俺を狂わせる。

「イキたい……」
「それじゃダメ」

 嘘だろ……。
 
「ハルはどうしたら気持ちいいか知っているはずだよ」

 羞恥心を最高潮にしながら、か細い声で答えるしかなかった。

「い、入れて……」
「何を?」
「涼の……ち……んちんを……」
「それでどうするの?」
「つ、突いて……」
「どこを?」
「お、奥とか……気持ちいい所……とか……」
「ハルは、僕にどんな風にどうして欲しいの?」
「涼に……ガ、ガンガン突いて……イカせて欲しい……!」

 もう無理だ。
 真っ赤になりながら泣き出しそうな俺の顔を見て、涼はとても満足そうだった。

「僕も早くハルに入りたかった。でも、ハルが可愛すぎるのが悪いんだよ」

 涼は、チュッ、チュッと音を立ててキスしながら、俺の尻の蕾に自身のモノを当てて覆い被さりながら突き進んできた。
 さっき出したはずの涼のモノは、既にギンギンだった。

「ぁあっ──!」

 待ち侘びていた感覚に、我慢していても声が出てしまった。

 涼のモノを飲み込みながら、気持ちいい場所をグイッと擦られた瞬間に、今まで感じた事のない突き抜けるような快感が体に走った。

「んんぁぁぁ──!」

 あまりの気持ちよさに涼にしがみついて震えてしまう。

 まさか……入れられただけで……イッた?

「ハル……中イキした? いっぱい焦らしたからかな? っすごいね……ふふっ……ギュウギュウ締めてくるよ……僕を翻弄してどうする気……?」

 そんなの知るか。

 腰を振られると、先程の快感がずっと続いているようで、涼にしがみついて悶えることしかできない。
 意図せず目が潤んで涙がこぼれる。

「んっ……ぁっ! ぁ……りょぅ! ……んぁっ! だめっ! あぁ! ……んぅぅ! まって! はっ……! ……ぁんっ! あっ!」
「あぁ……ハルッ、すごいよ……! 絡み付いて離してくれないっ……! はっ……可愛すぎ!」

 深い深いディープキスに声を吸い取られた。
 チュッ、チュッと目元や頰に口付けられる。
 涼の汗が喉仏にポタリと落ちた。それですら刺激に変わる。

「今度はこっちでイカせてあげる」

 体を起こして腰を振られながら、俺のモノを扱かれる。 
 そうすると、今度は覚えのある絶頂がすぐにやってくる。
 両方の快感に耐えられなくて、思わず叫んでしまいそうで口元を手の甲で覆う。

「ンンッ! ……ンッ……ふっ……ぅンンンッ──!」

 涼の手の中でドピュッと果てた。
 これ以上ないほどの快感で何も考える事が出来なかった。
 自分のモノがドクンッドクンッと脈打っているのが良くわかる。
 涼は、俺の白濁で汚れた手を舐めとって嬉しそうに笑う。

 はぁはぁと肩で息をする俺の首や胸に優しく何度もキスしてくる。
 呼吸が落ち着いた頃にまたゆっくりと動き出した。
 涼の攻めはまだまだ続く。
 ベッドがギシギシと軋む音が部屋に響いて両親の所まで聞こえないか不安になる。

「あんまり……ふっ……激しく……動くなよ……んっ」
「可愛すぎたハルが悪いんだよ……」

 いつも俺のせいにしやがって。

「早く……ぁ……イッて……」
「もう? もったいないよ」
「ばっ……か……」

 涼は、イクと決めて激しく腰を振るとあっという間に果てた。
 ある程度イク事を我慢できると言っていたけれど、自由にイケるってどういう事だ?
 口でした時は我慢しなかったくせに。

 涼は、俺の上に覆い被さって力を抜いた。射精の後の脱力感で重みを感じる。
 顔の横にある涼の頭をポンポンと叩いて労ってやれば、こちらを向いてクスクスと笑う。

「何? そのあやしてる感じ」
「ご苦労様って思って」

 頭を撫でてやれば、気持ち良さそうに目を閉じた。

「ハルは……突っ込んでみたい?」
「は?」

 思わず手を止めた。

「女の子とさせてあげられなかったから、僕に突っ込んでもいいよ」

 なんて会話だ……。

「涼は──突っ込まれた経験あんの?」
「ないけど、ハルがしたいならさせてあげる。ハルが他の人に突っ込むよりいい」

 突っ込まれてもいいだなんて、これも愛のなせる事なのか?

「俺はいいよ。初めて突っ込まれるの、めちゃくちゃ痛いんだからな」
「いいのに……」
「涼にあんな痛い思いをさせられない」
「ごめんね……」

 そんな思いをさせてしまって──そう言われたようだった。
 涼は、俺から顔を逸らした。

「それでも僕は、ハルが欲しかったんだ。後悔はしてないよ」

 向こうを向いてしまっていた涼の顔を無理矢理こちらに向かせた。
 後悔してないなんて嘘だ。
 泣き出しそうな顔をするなら、しなきゃ良かったのに……。

 それでもやっぱり同じ状況になったら、涼は泣きながら俺を犯すんだろう。
 どう考えても、行き着く場所は涼の腕の中だ。
 今更どこかの穴に突っ込む気にはなれない。

「俺はいいんだよ。今は涼に突っ込まれるの、めちゃくちゃ気持ちいいから」

 こんな恥ずかしい事を言って、なんで俺が慰めなきゃならないんだ?
 結局の所、やっぱり俺は涼に甘いんだろう。

「本当に?」

 面倒な男だ。
 涼の頰を両手で覆って強引にキスしてやった。
 舌を入れてかき混ぜて、涼の舌を痺れるほど吸い上げてやった。
 唇を離すと涼は目を見開いた間抜けな顔をしていたけれど、頰を染めて嬉しそうに笑った。
 こんな事で機嫌が良くなる。
 そんな涼を可愛いと思う自分に笑ってしまう。

「涼は、突っ込まれたいのか?」
「突っ込まれるより、突っ込みたい」
「だろうな」

 クスクス笑えば、涼も笑って体を起こし、優しくキスしてくる。
 それが深くなって、快感を求めるキスに変われば、涼は悪戯っぽく笑った。

「ねぇ、ハル。勃っちゃった」

 ふざけんな。
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