43番部隊より、――命題――。

主人公:セシル・ハルガダナは、北の辺境地から南東の町に向かっていた。


道に迷っていた彼を助けたのは、”ロロカ・ミヤダイ”という少女である。
”ナナセ・クミシマ”、”ハヤト・キリヤ”、”マモル・シバウラ”・・・のちに勇者と呼ばれる彼女らは、こうして彼と出会った。


しかしそれは、大きく険しい物語の始まりでもあった。

異世界人と世間知らずは、のちに王国軍へ合流するが、そこで驚愕の事実を知る。
王国軍は亜人を人間と認めず、彼らの虐殺を進めていたのである。
初めて目の前で、"人"が"人"を、殺した。

驚いている暇はなかった。
王国軍は、彼らにも協力するように要請する。



―――良心に従い、亜人を助けるのか。
皮肉なことに、彼らにはその力があるのだ。



彼らはそれぞれ、悩み、決断する。

悲願のラストピースを位置付けられた勇者、希少魔法という能力を持つセシルの選択は果たして――――。
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