真実を知っても、自分の生活を守る為としれっと托卵を決め込み、騙している颯太に対して罪悪感すら感じさず、これでいいんだと開き直る美羽がとても恐ろしいです。

何の因果か、紬が母親の元カレであり弟(と思っている)の生物学上の父親でもある海斗と恋愛関係になるという、何ともシュールな展開に。

美羽が知った時の反応が楽しみです。
弟と海斗を並べたら、紬も颯太も二人が似ている事に気づくのではないでしょうか。
海斗自身も。

えー？
手紙はDNA鑑定かな？
托卵確定か……、セーフか。どっちかな。

美羽、颯太、紬も、それぞれ自分勝手な性格の寄せ集めなので、それぞれが少しずつ不満を溜めていって、あんまり上手く行かないような気がしますね。


ところで、生後１ヶ月では、赤ちゃんはまだ声を上げて笑わないです。
笑ったように見える表情をすることはあっても(生理的微笑)、そもそもまだあやして笑う時期でもないかと。

え？
美羽は妊娠…してるんですか？
颯太の子……ですよねぇ。離婚成立してからの…ですらよねぇ。
でも、拓海ともしてましたけど…。
えー。

結局、拓海の浮気疑惑は美羽の早とちりの思い込みの産物で、確かに試そうとした拓海もどうかと思うけど、同棲したい拓海に対して美羽が渋ってた(んでしたよね？)のが原因。
元から内心では別れたかったのを拓海の浮気疑惑にすり替えて、颯太に乗り換えただけなような。

別れた別れたと言いながら、誘われればホイホイ着いていって相手に期待を持たせたり。
美羽の行動の全部が、自分の都合の良い様に解釈してるように思える。

拓海のアメリカ行きの話も、本当に別れたと美羽が思っているなら、その場でキッパリ断れたはずなのに、また返事しないで……。
そもそも妊娠してるなら、それが拓海の子の可能性がないなら、アメリカ行きは悩む余地もなくお断り一択なのでは。
何で悩む？

相変わらず「～ては」の使い方が……。

美羽がなんだか身持ちの悪い女になってしまっているような。
拓海と別れて直ぐに颯太に身を任せ、颯太と上手く行かない感じになったら、別れたはずだと言いながら拓海に流されてまた関係持って。

拓海の家を後にした美羽はどこへ行くのか。
まさか颯太と紬のところじゃないですよね？
他の男に抱かれた後にシャワーも浴びずにそのままはちょっとあり得ないし、さすがにデリカシーがなさすぎる。

子どもの事を話し合いもせず、手紙１枚であっちからこっちにで颯汰があっさり納得？　
祖母(義母)が入院したというなら、まず見舞いに行こうとかそれが本当なのかを確かめに行こうとか考えないのだろうか……。

その実花の手紙。
慰謝料は要らないって、どちらかと言えば不貞をしていた実花が颯汰に払うと言うべきなのでは？(不貞に関しては颯汰も同罪なので結局はお互い様になりますが)
育てられないから紬の親権を颯汰にと一方的に言っても、颯汰もまだ親の世話が必要な小２の紬を育てる生活環境にないし(残業がある)。

柏谷と言う男、泊まり込み同然ではなく「住み込み」同然では？


ところで、颯汰は上原家の「婿養子」なのですか？
結婚する時に夫婦どちらの姓を名乗るかどうかを決めますが、男性が妻の姓を名乗るイコール婿養子ではありません。
女性が夫の姓を名乗っても、婚家の養子になるわけではないのと一緒です。
「婿養子」とするなら、結婚と同時に颯汰が正式に上原家と養子縁組していた事になり、そうなると実花と離婚しても颯汰の姓は「上原」のままで、颯汰が元の自分の楠姓に戻るには、離婚と同時に養子縁組の解消の手続きが必要になります。

とりあえず離婚調停案件じゃない？
実花の身勝手な言い分を全て丸飲みする必要はないんだし。
その間、紬がどうするのかの問題があるけど。


拓海は、颯汰と紬が一緒に居るのを見ただけで即「親子だ！」と決めつけるのは早計では…。もしかしたら姪かもしれないじゃない。「パパ」と呼んでるのが聞こえたわけでもないのに。

これから美羽も颯汰の離婚騒動に巻き込まれるのは必至。
颯汰との交際が「実は不倫だった」に始まり、交際継続なら颯汰と実花のどちらが紬を引き取るにしても、紬という存在を受け入れなければならない。
拓海の浮気疑惑が美羽の早とちりなだけだったなら、拓海と元サヤが１番なんじゃないかなぁ。

読んでいて思ったのですが「～ては」の使い方が気になります。
「ては」は、書いては消して、寄せては返すのように、２つの動作をつなぐ時に使います。

そこからすると全編通してそうなのですが、13ページを例にしても
腕まくりをしてはキッチンに立ち
額の汗を拭いては
顔を青くしては
どれも繰り返す動作ではないので…。違和感が。

颯汰が既婚者なのを隠して美羽に会うのは卑怯だよなぁと。
颯汰が美羽を自分の部屋に引っ張り来んでおいて(しかも身体の関係まで持って)、美羽が訪ねてきたら迷惑そうにしたり。
不倫という自覚があるのかないのか、何も知らない美羽を巻き込んで。

颯汰と美羽が夫婦になった経緯もまだ明かされていないので、単に不倫と非難するには同情の余地があるのかないのか。紬は颯汰の実子なのか。

実花は実花で離婚を切り出す前に次の男を見繕う始末。
ただ、娘の紬は颯汰を父親と認識しているので、身勝手な親に挟まれて可哀想。

これからどうストーリーが進むのか、見守りたいと思います。