没落令嬢、執事に逃げられる~手紙を見てしまった私の、必死な七日間~【全8話】
没落した伯爵家の令嬢コーデリアには、たった一人の使用人がいた。
献身的な執事ウィリアム――通称ウィル。
母の治療費で財産を使い果たし、父も亡くなった今、この屋敷に残っているのは彼女とウィルだけ。
料理も掃除もできないわがままなコーデリアは、完全にウィルに依存していた。
ある日、コーデリアは偶然ウィルの部屋で一通の手紙を見つけてしまう。
『執事ウィリアム殿を新しい執事長として迎え入れたく存じます。破格の待遇でお迎えいたします――マグナス公爵家』
――ウィルが、出ていく?
でも、聞けない。「本当に行くの?」なんて。
だって、答えが怖いから。
それからというもの、わがままを言うたびに後悔する日々が始まった。
――待って!「では公爵家に行きます」とか言わないわよね!?
献身的な執事ウィリアム――通称ウィル。
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