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第10話 雨音と本音
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第10話 雨音と本音
火曜日の朝、空は厚い雲に覆われていた。
天気予報では午後から雨の予報だった。私は傘を持参してオフィスに向かいながら、昨日の美咲との微妙な空気のことを考えていた。
今日はもう少し自然に接することができるだろうか。
「おはようございます」
美咲がやってきた。今日は少し表情が明るい気がする。
「おはようございます。今日は雨になりそうですね」
「そうですね。傘、持ってきました」
私は用意していたコーヒーを彼女に渡した。今日は昨日ほど緊張しなかった。
「ありがとうございます」
美咲がカップを受け取る時、いつものように軽く指が触れた。昨日はそれを意識し過ぎてしまったが、今日は少し自然に受け止められた。
「そういえば、あの小説の続き、読み終わったんです」
美咲が突然、本の話を始めた。
「そうなんですか。どうでしたか?」
「最後、とても良かったです。主人公たちがようやく気持ちを伝え合えて」
彼女の話を聞きながら、私は少し複雑な気持ちになった。小説の中では素直に気持ちを伝え合えるのに、現実は難しい。
「良いエンディングですね」
「はい。でも、途中はとてももどかしくて...お互いに気づいているのに、なかなか言葉にできなくて」
美咲のその言葉が、まるで私たちのことを言っているように聞こえた。
午前中、私たちは仕事に集中していた。昨日のぎこちなさは少し和らいでいたが、まだ完全にいつも通りとは言えない。
十一時頃から雨が降り始めた。最初は小雨だったが、だんだん激しくなってきた。
「すごい雨になりましたね」
美咲が窓の外を見ながら言った。
「本当ですね。お昼はどうしましょう」
「一階のレストランにしましょうか」
昼休み、私たちは雨を避けて一階のレストランに向かった。外の雨音が激しく、少し騒々しかった。
「こんな雨の日って、なんだか特別な感じがしませんか?」
美咲がそんなことを言った。
「特別ですか?」
「外の世界と遮断されているような...二人だけの空間にいるような気がして」
その言葉に、私の心が少し動いた。確かに、雨の日には独特の親密さがある。
「分かります。雨音を聞いていると、心が落ち着きます」
「私、雨の日が好きなんです。いつもより静かで、ゆっくり時間が流れるような気がして」
食事をしながら、私たちは雨について話した。子供の頃の雨の思い出、雨の日に読みたい本、雨音を聞きながら飲みたいもの。他愛もない話だったが、なぜかとても親密に感じられた。
「佐藤さんは、雨の日に何をするのが好きですか?」
「そうですね...本を読んだり、音楽を聞いたり。静かなことが多いです」
「私も同じです。雨の日は、内向的になるんです」
「今日みたいに、誰かと一緒にいるのも悪くないですね」
その言葉が出た瞬間、美咲の頬が少し赤くなった。私も言った後で、少し恥ずかしくなった。
「そうですね...」
美咲が小さく答えた。
午後、雨はますます激しくなった。オフィスの窓を叩く雨音が、外界との境界を作っているようだった。
三時頃、私は重要な資料を探していた。でも、どこにあるか思い出せない。
「何かお探しですか?」
美咲が心配そうに声をかけてきた。
「先週の会議資料なんですが、見つからなくて...」
「私、コピーを持っています。お渡ししましょうか?」
「ありがとうございます。助かります」
美咲が資料を持ってきてくれた。受け取る時、また指が触れた。でも今度は、お互いに少しだけ長くその接触を保った。
「ありがとうございます」
「いえいえ」
その後、私たちは資料について話し合った。雨音をBGMに、仕事の話をしているうちに、自然な関係が戻ってきたような気がした。
夕方、雨は相変わらず降り続いていた。
「今日は帰るの大変そうですね」
私がそう言うと、美咲が少し困ったような顔をした。
「実は、傘を忘れてしまって...」
「え?朝、持ってきたって言ってませんでしたか?」
「持ってきたつもりだったんですが、家に忘れてきてしまったみたいで...」
私は少し考えてから、提案した。
「よろしければ、一緒に帰りませんか?僕の傘、大きめなので」
美咲は少し迷ったような表情を見せた。
「でも、ご迷惑では...」
「全然迷惑じゃありません。駅までですし」
「それでは...お言葉に甘えさせていただきます」
定時になり、私たちは一緒にオフィスを出た。エレベーターで一階に降りる間、なんだかドキドキした。
外は激しい雨だった。私は傘を開き、美咲の方に寄せた。
「大丈夫ですか?」
「はい、ありがとうございます」
駅まで歩く間、私たちは自然に寄り添っていた。傘の下という小さな空間で、彼女のぬくもりを感じることができた。
「雨、すごいですね」
「本当に。でも、こうして歩くのも悪くないです」
美咲がそう言った時、私の心は大きく動いた。
駅の改札前で、私たちは立ち止まった。
「今日は本当にありがとうございました」
美咲が深々と頭を下げた。
「いえいえ、当然のことです」
「でも...」
彼女は何か言いかけて、やめた。
「何ですか?」
「いえ、なんでもありません。また明日、よろしくお願いします」
「こちらこそ」
美咲が改札を通っていく後ろ姿を見送りながら、私は今日一日のことを考えた。雨の日の特別な雰囲気、傘の下での親密な時間。
指先が触れる距離から、肩が触れ合う距離へ。少しずつだが、確実に近づいている。
でも、本当に大切なのは物理的な距離じゃない。心の距離だ。そして今日、その距離も少し縮まったような気がする。
家に向かう電車の中で、私は傘についた雨粒を見つめていた。今日の雨は、私たちにとって特別な意味を持つ雨になったかもしれない。
火曜日の朝、空は厚い雲に覆われていた。
天気予報では午後から雨の予報だった。私は傘を持参してオフィスに向かいながら、昨日の美咲との微妙な空気のことを考えていた。
今日はもう少し自然に接することができるだろうか。
「おはようございます」
美咲がやってきた。今日は少し表情が明るい気がする。
「おはようございます。今日は雨になりそうですね」
「そうですね。傘、持ってきました」
私は用意していたコーヒーを彼女に渡した。今日は昨日ほど緊張しなかった。
「ありがとうございます」
美咲がカップを受け取る時、いつものように軽く指が触れた。昨日はそれを意識し過ぎてしまったが、今日は少し自然に受け止められた。
「そういえば、あの小説の続き、読み終わったんです」
美咲が突然、本の話を始めた。
「そうなんですか。どうでしたか?」
「最後、とても良かったです。主人公たちがようやく気持ちを伝え合えて」
彼女の話を聞きながら、私は少し複雑な気持ちになった。小説の中では素直に気持ちを伝え合えるのに、現実は難しい。
「良いエンディングですね」
「はい。でも、途中はとてももどかしくて...お互いに気づいているのに、なかなか言葉にできなくて」
美咲のその言葉が、まるで私たちのことを言っているように聞こえた。
午前中、私たちは仕事に集中していた。昨日のぎこちなさは少し和らいでいたが、まだ完全にいつも通りとは言えない。
十一時頃から雨が降り始めた。最初は小雨だったが、だんだん激しくなってきた。
「すごい雨になりましたね」
美咲が窓の外を見ながら言った。
「本当ですね。お昼はどうしましょう」
「一階のレストランにしましょうか」
昼休み、私たちは雨を避けて一階のレストランに向かった。外の雨音が激しく、少し騒々しかった。
「こんな雨の日って、なんだか特別な感じがしませんか?」
美咲がそんなことを言った。
「特別ですか?」
「外の世界と遮断されているような...二人だけの空間にいるような気がして」
その言葉に、私の心が少し動いた。確かに、雨の日には独特の親密さがある。
「分かります。雨音を聞いていると、心が落ち着きます」
「私、雨の日が好きなんです。いつもより静かで、ゆっくり時間が流れるような気がして」
食事をしながら、私たちは雨について話した。子供の頃の雨の思い出、雨の日に読みたい本、雨音を聞きながら飲みたいもの。他愛もない話だったが、なぜかとても親密に感じられた。
「佐藤さんは、雨の日に何をするのが好きですか?」
「そうですね...本を読んだり、音楽を聞いたり。静かなことが多いです」
「私も同じです。雨の日は、内向的になるんです」
「今日みたいに、誰かと一緒にいるのも悪くないですね」
その言葉が出た瞬間、美咲の頬が少し赤くなった。私も言った後で、少し恥ずかしくなった。
「そうですね...」
美咲が小さく答えた。
午後、雨はますます激しくなった。オフィスの窓を叩く雨音が、外界との境界を作っているようだった。
三時頃、私は重要な資料を探していた。でも、どこにあるか思い出せない。
「何かお探しですか?」
美咲が心配そうに声をかけてきた。
「先週の会議資料なんですが、見つからなくて...」
「私、コピーを持っています。お渡ししましょうか?」
「ありがとうございます。助かります」
美咲が資料を持ってきてくれた。受け取る時、また指が触れた。でも今度は、お互いに少しだけ長くその接触を保った。
「ありがとうございます」
「いえいえ」
その後、私たちは資料について話し合った。雨音をBGMに、仕事の話をしているうちに、自然な関係が戻ってきたような気がした。
夕方、雨は相変わらず降り続いていた。
「今日は帰るの大変そうですね」
私がそう言うと、美咲が少し困ったような顔をした。
「実は、傘を忘れてしまって...」
「え?朝、持ってきたって言ってませんでしたか?」
「持ってきたつもりだったんですが、家に忘れてきてしまったみたいで...」
私は少し考えてから、提案した。
「よろしければ、一緒に帰りませんか?僕の傘、大きめなので」
美咲は少し迷ったような表情を見せた。
「でも、ご迷惑では...」
「全然迷惑じゃありません。駅までですし」
「それでは...お言葉に甘えさせていただきます」
定時になり、私たちは一緒にオフィスを出た。エレベーターで一階に降りる間、なんだかドキドキした。
外は激しい雨だった。私は傘を開き、美咲の方に寄せた。
「大丈夫ですか?」
「はい、ありがとうございます」
駅まで歩く間、私たちは自然に寄り添っていた。傘の下という小さな空間で、彼女のぬくもりを感じることができた。
「雨、すごいですね」
「本当に。でも、こうして歩くのも悪くないです」
美咲がそう言った時、私の心は大きく動いた。
駅の改札前で、私たちは立ち止まった。
「今日は本当にありがとうございました」
美咲が深々と頭を下げた。
「いえいえ、当然のことです」
「でも...」
彼女は何か言いかけて、やめた。
「何ですか?」
「いえ、なんでもありません。また明日、よろしくお願いします」
「こちらこそ」
美咲が改札を通っていく後ろ姿を見送りながら、私は今日一日のことを考えた。雨の日の特別な雰囲気、傘の下での親密な時間。
指先が触れる距離から、肩が触れ合う距離へ。少しずつだが、確実に近づいている。
でも、本当に大切なのは物理的な距離じゃない。心の距離だ。そして今日、その距離も少し縮まったような気がする。
家に向かう電車の中で、私は傘についた雨粒を見つめていた。今日の雨は、私たちにとって特別な意味を持つ雨になったかもしれない。
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