最近異世界に召喚されたお兄さんは魔法使いの適正があったナイトである俺はそいつと一緒に旅をする

百十話

最近異世界に召喚されたお兄さんは魔法使いの適正があったナイトである俺はそいつと一緒に旅をする
百十話
「なぜだ……どうして勝てない……」
「ふふふ……お前達の力など所詮この程度だ」
「だが、俺はまだ諦めないぞ……」
「ふふ……そうこなくてはな……」
「俺は……負けない……絶対に……」
「ほら、もっと頑張れよ」
魔王は余裕の表情を浮かべている。
「くそぉ……どうすれば……」
「俺に任せてくれ……」
ナイトは何か策があるのか、自信ありげな顔をしている。
「お前になにができるっていうんだ？」
「俺はこう見えても魔法が得意でね……」
「だからどうしたというのだ？」
「これを見ても同じことが言えるかな？」
「それは……まさか……」
「そうだ、あの時お前達が使っていた魔法だ」
「でも、あれはお前が使うと威力が上がるんじゃなかったか？」
「確かにそうだ、だけど今の状態で使えばこの程度の威力だ」
「それでも充分だ、あいつを倒すにはな」
「そうか……わかった、やってみよう」
百十話完