魔法使いの弟子の勤労

ルカ

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第十話 ある少年の死について

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 ある片田舎の、一般的な義務教育を施す学校に通う子供達。少年はそのうちの一人で、当時十歳だった。
 少年の特異さに最初に気付いたのは老齢の教師だった。学校には魔法が使える少数の子供達のための教室がある。教師は一般教養と兼任で子供たちに簡単な純魔法を教えていたが、横並べの教育から突出しはじめた少年に違和感を覚えた。半信半疑で簡易的なテストを試す中で、彼の範疇はすでに純魔法だけになく生体すらを超えて、人体にあることが判明した。
 少年は学校にある書物を片っ端から引っ張り出して、自身が持つ人体操作という属性がどんな魔法をもたらし得るのかを知った。少年はその特別ぶりを、興奮気味に親友に話して聞かせた。
 少年とその親友は同じ町に生まれ、近所に住み、歳も背丈の成長速度も純魔法が芽生えた時期も同じで、物心ついたころからずっと一緒だった。
 故に、二人はある約束をした。
 学校帰りの二人は毎日のように、家々の真ん中を流れる小川のそばで時間を過ごした。
 川辺に二人で腰かけて、木製の小さな橋を渡る村人に狙いを定める。
「じゃあ、グリニットばあさんのスカーフの色な」
「うん」
 返事をした親友は手で目を覆う。少年は彼に杖を向ける。
「忘れろ忘れろ、スカーフの色」
 少年が問いかける。
「グリニットばあさんの、スカーフの色は何色だった?」
「水色」
「……当たりだ。ああーちくしょう!」
 少年は悔しさに足をバタつかせる。親友はなだめる様に笑った。
「次はきっと出来るよ、オリヴァー。もう一回やってみよう」
 水色のスカーフをしたグリニット夫人が橋を渡りきった時、ふと見慣れた人物がオリヴァー少年の横目に映った。その人物は少し離れたところから二人を見ていた。
 それは老齢の教師で、その背後にいるのは驚きと困惑とが入り混じる表情の、自分の父親だった。

「エレノア!」
 玄関から夫の声と共に騒々しい物音が飛び込んできて、居間で繕い物をしていたエヴァンズ夫人は驚いた。
「失礼しますよ、奥様」
「まあ先生、わざわざ……」
 居間に入ってきたのは夫と彼に腕を捉まれ引きずってこられた息子、だけではなかった。教師の登場はエヴァンズ夫人に非常事態を予感させた。
「奥様、息子さんの魔法の事、ご主人にはまだ話されていなかったようで」
「――はい。折を見て話そうと……」
「なんで早く言わなかったんだ。先生から呼び出しを受けて、オリヴァーに確かめようとしたら――こいつ、マシューの息子にそのおかしな魔法をかけて遊んでたんだぞ」
「遊びじゃない、あれは特訓! 失敗したからかけてないし」
 夫人は困った顔で夫と息子を交互に見た。夫は狼狽し、息子の顔には明らかな反抗が浮かんでいる。
「ついさっきご主人にも話しましたが、人間を直接操ることが出来る息子さんの魔法はとても珍しい。とてもここでは余る。貴女にもそうご説明しましたね?」
「はい……」
「専門の教育機関に、という手もあるとはいえ」
「そんなとんでもない。缶詰工場の息子に」
 教師の言葉にエヴァンズ氏の口髭が神経質にひくついた。
「奥様の水魔法程度ならば喜ばれますが――ここじゃあ、息子さんの才は異常と受け取られます。嫌でも周囲から浮く。普通に生きていけなくなる。魔法の才云々より、そちらの方が重要かと」
 エヴァンズ氏の狼狽が濃くなる。
「先生、オリヴァーはここで普通に生きてさえいければ良いんです。どうにかなりませんか、人を直接どうこう出来るなんて恐ろしい魔法――」
「恐ろしくなんて無い。お父さんは魔法がぜんぜん使えないからそう思うだけだ! そうでしょ、お母さん」
 返答に困っている夫人に変わって教師が口を開く。
「幸い、息子さんの齢なら魔法は使わなければ力は自然と衰えていくものです。教室は辞め、これ以後魔法を絶ちましょう」
 その言葉にオリヴァー少年は絶叫した。
「駄目だそんなの!!」
「オリヴァー、先生はお前の為を思って言ってくれてるんだ。わがまま言うなら家から出さないぞ」
 夫人は教師の顔を窺った。教師は首を横に振りながら「仕方の無いこと」と呟いた。
「それも嫌だ!」
「じゃあ言う事を聞きなさい!」
「ぜっったいに嫌だ!!」
 顔を真っ赤にする父親にも、息子は意思を曲げなかった。

 同じ年頃の子供達がフットボールや凝った編み物に熱中するのと同じように、オリヴァー少年にとって魔法は日々の楽しみであり、あって当然のものでもあり、決して恐ろしくなどなかった。
 とはいえ彼が周囲の意に頑固に反するのはそれだけではなく、別の理由もあっての事であった。
 大騒ぎの翌日、彼は見張り役を命ぜられている母親が出かけたのを見計らって密かに家を出た。走って親友の家へ向かい、彼の部屋の窓へ小石を投げつけると、見慣れた顔が覗いた。
「オリヴァー! どうしたのさ、今日学校休んで」
「先生にもう魔法を使っちゃ駄目だって言われたんだ。嫌だって言ったらお父さんに叱られて杖も取られた。使わないって約束するまで家から出さないってさ」
 親友は言葉を失い、不安が顔に浮かんだ。オリヴァー少年は励ますように声を張った。
「でも平気、お父さんは工場だし、この時間はお母さんはホランドさんの所へ行くから、抜け出してくる。約束する! 学校に行けるようになるまでは、いつもの橋のところで毎日魔法の特訓しよう」
「――本当に大丈夫?」
「僕がお前との約束破ったことなんかないだろ!」
「……うん。そうだね」
 親友は安堵して頷き、二人は顔を見合わせて笑った。
「僕これから先生ん所に行ってくるから、特訓はまた明日な!」
「うん、また明日。待ってるねオリヴァー」
 手を振った後、飛ぶように走っていくオリヴァー少年の姿を親友は見送った。
 教師に考え直してもらうため話をしようと学校に向かったオリヴァー少年だったが、生憎教師は不在だった。仕方なく自宅に戻った彼がこっそり家の扉を開くと、計画通り母親の姿はまだない。余裕綽々と自室へ向かった。
「オリヴァー」
 部屋の中で待ち構えていたのは、脱走を予測していた教師と、父親と、俯いた母親だった。

 オリヴァー少年が、兄弟同然の親友の異変に気付いたのは半年ほど前のことだった。初めのうちは聞いても話さなかった親友は、消えた頃にはまた新たに浮かぶその身体の痣の理由を、やがて打ち明けた。
 去年、数年ぶりに家へ戻ってきた兄が、酒に酔うと暴れるのだという。
 年の離れた兄が家を離れた数年間何をしていたのか、母親は「国の為に外で戦ってきた」のだと、そして「忘れたい事があるから酒を飲むしかない」のだと説明したという。
 オリヴァー少年もその親友もまだ幼く「国の為に」という事が、わが身を痛めつけても「忘れたい」事がどんな事なのか、真に理解することは難しかった。ただ同情心と、不幸の育つ予感はあった。
 丁度その頃だった。ほとんどのことで足並みを揃えてきたオリヴァー少年とその親友の間に、初めて明確な差が生じた。オリヴァー少年の人体操作属性の発覚。オリヴァー少年はそのことを、いつものように直ぐに親友に話した。親友は驚き、感嘆し、そして、人体操作のもたらし得るある魔法について、彼に頼みごとをした。
 人の記憶を忘れさせる魔法を使えるようになったらその魔法を自分にも教えてほしい、と。
 母は言った。兄は忘れたい事があるから酒を飲むのだと。ならば、それを忘れることができれば酒を飲むことも、酩酊して家族に理不尽なふるまいをすることもなくなる。元の兄に戻る。
 オリヴァー少年は全てを聞いて了承した。兄弟のような親友の頼みを断るわけがなかった。
 そこで二人は毎日特訓をすることにした。オリヴァー少年はまだ忘却魔法が行使できなかったが、それが早く確かなものになって、親友に引き継げるようになるために。
 少年二人が懸命に考えた、それが不幸の予感を消し去る最善の方法だった。今まで足並みを揃えてきた二人だった。力を合わせれば一人でいるよりも沢山の事が叶うと知っている二人だった。それが不可能だとは微塵も思っていなかった。
 だからオリヴァー少年は、周囲の言う事を聞くわけにはいかなかった。
 というのに、オリヴァー少年が家を抜け出したのが見つかって以来、自宅謹慎命令は厳しさを増してしまっていた。エヴァンズ氏の不在中は、夫人は監視のため家にとどまるか外出に息子も同伴することが義務付けられた。「もう魔法を使わないと約束すれば学校に来ていいって先生も言ってるんだぞ」と言う父親に、嘘でも屈したくない息子は体全体でノーを表した。再び脱走も試みた。父親は教師の助言に従って息子の部屋に鍵を取り付けた。周囲との我慢比べの中、一週間経ち、二週間経ち、オリヴァー少年は自由の無い辛さでその活発さを明らかに曇らせていった。親友と交わした大切な特訓の約束は、気がかりなまま一向に果たせずにいた。
 エヴァンズ夫人はそんな息子の姿を見て、ある日彼を買い物に同伴させた。目当ての商店のすぐ近くまで来たところでオリヴァー少年に話しかけた。
「オリヴァー。母さん、忘れ物を思い出したから家に取りに戻るわ。ここで待っていて。少し時間がかかると思うけど――迷子にならないのよ」
 母親の意味ありげな言い方は、曇っていたオリヴァー少年の瞳に光を灯した。行きたい場所も会いたい友達もいるだろう事を悟っていた夫人は息子を置いてその場を去った。
 オリヴァー少年は親友の家に走った。窓に小石をいくつ投げても、親友の顔が覗くことはなかった。オリヴァー少年は焦っていた。特訓の約束をすっぽかし続けたことが酷く気がかりだった。手遅れになりたくなかった。ぽつりと浮かぶ親友の痣が、どうかあれ以上ひどくなる前に約束を果たしたかった。
 もう既に学校は終わっている時間。ならば何処にいるのかと考え、オリヴァー少年はある考えに至った。
 まさかと思いながら再び走って向かった先に、親友はいた。
 ここで会おうと約束した、いつもの橋のそば。約束の時間はとうに過ぎていた。
 川べりの草の上に座っていた親友が、人の気配で振り向いた。その顔を見てオリヴァー少年は絶句した。
「うそつき」
 青紫に縁どられた親友の目から涙が落ちて、血がにじむ口元に伝った。
 オリヴァー少年は、不幸の予感に間に合わなかったことを悟った。ここで会って特訓しようと約束をしてから、親友がそれに縋って、毎日ここで何時間もオリヴァー少年を待ち続けて、毎日毎日その約束が破られていったことも。
「ごめん」
 オリヴァー少年は親友に歩み寄った。
「魔法を使わないって約束するまで家から出さないって、どうしようもなくて、何度も抜け出そうとしたんだけど、ごめん――」
「うそつき!」
 突然親友に肩を押されてオリヴァー少年は尻もちをついた。突然の事態に目を見開いた。
「約束しただろ、来るって! 嘘つき!!」
「いたっ」
 力任せに何度も振り下ろされる拳はオリヴァー少年の肩や頭に当たった。涙に歪む親友の顔は、その痣と相まって異常に恐ろしく見えた。
「ごめんって! 本当にどうしようもなかったんだ!」
「約束したのに! 破らないって言ったのに、嘘つき!!」
 両手で頭を覆い耐える中で、オリヴァー少年は後悔した。安易に約束なんてするんじゃなかった。
「忘れる魔法が早くあれば、僕も母さんも、こんな! お前のせいだ!! お前の!!」
 オリヴァー少年は混乱と恐怖の中にいた。親友は知らぬ人のようで恐ろしい。謝罪は拒否される。どうすればこの場から逃げ出せるのか、頭の中はそれだけだった。
「出来ないなら約束なんて、するなよ!!」
 そう、約束なんて、無ければ。オリヴァーなら約束を守ってくれるという信頼なんて、無ければよかった。縋るように待ち続けた親友の心が千切れて、崩壊することもなかった。無かったことに出来れば。とにかく無かったことに出来れば。
 この痛みと恐怖から逃れられる。
「っ!」
 振り下ろされた拳が額に当たった。脳が揺れる感覚の中、オリヴァー少年は咄嗟に相手の腕を掴んだ。
 二人の間で火花のように光が爆ぜた。
 発光に驚いた親友は目を見開いて動きを止めた。光はすぐに消えたが、その目はどこか宙を見つめて焦点が合わない。
 殴打のやんだ隙に、オリヴァー少年は体を起こして親友から逃れた。恐怖に追い立てられて走った。親友は追って来なかった。

 数日後、オリヴァー少年にひとまずの登校許可が下りた。彼の意志の強さは周囲の予想を超えており、これ以上の長期欠席を近所に訝しがられるのはエヴァンズ氏としても本意ではなかった。教師は魔法以外の一般教養の教室のみを許した。
 家を出てから学校に着くまでの間、オリヴァー少年の胸の内は落ち着かなかった。あの日以来親友とは会えていない。会った事は両親に気付かれておらず、二人の間に何があったかは二人しか知らぬ事だった。
 小川沿いの通学路を歩いていると、オリヴァー少年は意中の姿を見つけ、すぐに声をかけた。親友が振り返る。顔の痣が薄らいでいるのを見て、オリヴァー少年は少し安堵して駆け寄った。
「この間、ごめんっ、置いて帰っちゃって……」
 謝罪するオリヴァー少年を、親友は怪訝な目で見た。
「……何のこと?」
 その発言に、オリヴァー少年は心当たりがあって顔を青くした。
「忘れちゃったのか? 僕の魔法で、約束――」
「約束?」
 不審者に対するように、親友はじりじりと距離を取った。
「さっきから何言ってるの? 誰だよ君」
「え」
 予想外の言葉にオリヴァー少年の息が詰まった。
「冗談やめろよ、怒ってるなら、謝るから――」
「冗談って、さっきから何、変なの。なんで僕の名前知ってるの?」
「オリヴァーだよ、僕!」
「……オリヴァー?」
 同じ村に生まれ、近所に住み、背丈の成長速度も純魔法が芽生えた時期も同じで、物心ついたころからずっと一緒で、親友で、兄弟のような少年は、オリヴァー少年を下から上まで眺めた。
「知らないよ、君のことなんて……」

 オリヴァー少年の忘却魔法は成功していた。
 彼は親友の腕を掴んだ時に、痛みと恐怖から逃れるために、約束を無かったことにするために、とにかく『忘れてほしい』と願った。
 何をどこまで忘れてほしいのか、思い描く余裕も調整する技術も彼には無かった。己の魔力は己の願いをただ存分に叶えた。親友の中から、オリヴァー少年の存在そのものを忘却してみせた。
 それはオリヴァー少年の周囲にも知られることとなった。
 息子の異変に気付いた親友の母親が、エヴァンズ家を訪ねてきたからだった。息子がオリヴァー少年の事だけがまるで分からないのだと言う母親の頬には痣があった。
 オリヴァー少年はそれを聞いて、親友の振る舞いが演技ではないと真に理解した。問い詰めた父親に全てを話した。それを受けた教師は、親友の魔法の解除は叶わず、今度こそ絶対に魔法を絶たせねばならぬと震えて告げた。エヴァンズ少年は鍵の増えた自室へ閉じ込められた。
 彼はそこから何日も、照明も点けず食事も睡眠も取らず、思考の渦に溺れることになった。
 初めは悲しみ。たったひとりの親友に忘れられてしまった事。積み上げた二人の時間を、たった一瞬で自分が壊した事。泣いても泣いても涙は溢れ続けた。
 次は後悔。約束を守らなかった事。慣れぬ魔法を親友に対し安易に使った事。家から出た事。周囲に従わなかった事。魔法がこんなに恐ろしいなんて知らなかった事。
 それが煮詰まってどうしようもなくなると、最後に恐怖。親友は自分の事を全て忘れた。自分の魔法が忘れさせた。積み上げた二人の時間を覚えているのは今や自分片方だけ。親友が何も覚えていないというのなら、何がその時間を証明するのか。親友のあの、自分を見る目。友愛も怒りすらもないあの目。初対面の人間に向けられるのと同じ温度の無い目。跡形もなく忘れるというのはどういうことなのか、忘れられるというのはどういうことなのか、記憶とはなんなのか、この魔法が消えずに自分に憑り付き続けたら、何かの拍子にまた使ってしまったら、あの目、記憶が不変でないならば、この世の何が確かだと言えるのか、何を信じるなんて出来るのか、例えば父だと例えば母だと思っているのは本当にそうなのか、あの目、この自我はいつから存在するのか、今の自分は本当に今までと同じ自分なのか、あの目、生きているとは何を以て言えるのか、あの目、この世の全ての記憶から、あの目、あの目、魔法が、自分を無かったことにしたら、





 それは、死と何が違う?











 ひどい高熱を出してまともに口も聞けぬ息子を、エヴァンズ夫人が付きっきりで看病し、三日後。
 病状の回復したオリヴァー少年の様子を見て、両親は活発で、感情豊かで、自我の強かった息子が、一変したのに気付いた。
 黒色の瞳には光が宿らず、その顔には少しの感情も浮かんでこない。周囲の指示には何もかも従った。魔法も使わなくなった。ただ、叱り付けようが懇願しようが真っ暗な瞳を向けるだけで、声を発しようとはしなかった。
 再び通い始めた学校と家との往復を、オリヴァー少年は黙って繰り返した。激変した彼を誰もが心配し、そして真っ暗な瞳を誰もが不気味に思い、やがて遠ざかった。両親の目にすら息子は心の無い人形のように映り、感情の存在を窺い知ることは不可能だった。
 あの閉ざされた部屋で、狂気はオリヴァー少年を抱きしめて息の根を止めた。少年は生きながらに死んだ。
 かつての溌溂たる姿は周囲の者達の記憶の中にしか生きぬものとなったが、親友だった少年の中で息を吹き返すことだけは、二度と無かった。
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