ささくればこのなか

 今住むアパートの老朽化が進み、引っ越しをしなくてはならなくなった。
 デスマーチで時間の余裕がなかった私は、残り三分となったところで何とか理想の物件を見つける。
 そこは元の家から徒歩十分件内にある、小洒落たコンクリート打ちっぱなしの、アパートだった。
 内覧をする日。
 今時の若者といった風貌の営業担当がやってきて、テキパキと物件の説明をしてくれるのを好ましく聞いていた私は、やがてとんでもないことに巻き込まれて――。

 不可思議プチスリラー。

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