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第五十二話 亡霊の森とザルゴスの罠
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騎士からの報告は、レティシアたちの野営地に緊張を走らせた。
「イルーナ軍とは異なる、不気味な気配を放つ一団」「亡霊の軍勢のよう」。
それは、通常の戦争では考えられない、超自然的な脅威の出現を意味していた。
レティシアは、それが“虚無喰らい”ザルゴスの力によるものであると直感した。
クリストフが囚われているであろう闇の中心から、その邪悪な影響が戦場にまで及び始めているのだ。
「将軍、その一団はどちらの方角に?」
レティシアが鋭く問うと、ベネディクト将軍は地図を広げ、騎士が指し示した地点を確認した。
それは、彼らがクリストフの捜索を進めている先の、深い森の中だった。
その森は、古くから「嘆きの森」と呼ばれ、不吉な噂の絶えない場所だという。
「嘆きの森…かつて、この地で大きな戦があり、多くの魂が彷徨っていると伝えられる場所です。ザルゴスは、そのような場所に溜まった負のエネルギーを利用して、亡霊たちを操っているのかもしれません」
ベネディクト将軍は、苦々しい表情で言った。
「クリストフ様は、その森の奥深くに囚われている可能性が高いと思われます。私の夢で見た光景と、あの場所から感じる闇の気配が一致します」
レティシアは、自身の感覚と夢の記憶を結びつけ、確信を込めて告げた。
「ならば、我々は直ちに嘆きの森へ向かう。たとえ亡霊の軍勢が相手であろうと、皇太子殿下をお救いするためならば、恐れるものはない!」
ベネディクト将軍は、聖騎士団の騎士たちに力強く号令を発した。
騎士たちの瞳にも、決意の炎が燃え上がっていた。彼らは聖女の言葉を信じ、その導きに従う覚悟を決めていた。
夜明けを待たず、レティシアと聖騎士団は嘆きの森へと足を踏み入れた。
森の中は、昼なお暗く、不気味な静寂に包まれていた。木々は歪み、枯れ枝がまるで亡霊の手のように伸びている。
湿った空気は重く淀み、時折、どこからともなく低い呻き声のようなものが聞こえてくる。
それは、この森に囚われた魂たちの嘆きなのだろうか。
レティシアは、自身の聖なる力を周囲に放ち、闇の気配を探った。
森の奥へ進むにつれて、ザルゴスのものと思われる強大な闇のオーラが、徐々に濃くなっていくのを感じる。
そして、それに呼応するかのように、周囲の木々の間から、青白い燐光を放つおびただしい数の影が現れ始めた。
それが、騎士が報告した「亡霊の軍勢」だった。彼らは、かつてこの地で命を落とした兵士たちの無念の魂であり、ザルゴスの邪悪な力によって操られ、生者への憎しみを糧に動いているのだ。
「聖騎士団、構えよ! 妃殿下をお守りし、亡霊どもを打ち払うのだ!」
ベネディクト将軍の号令と共に、騎士たちは剣を抜き放ち、亡霊の群れと対峙した。
しかし、亡霊たちは物理的な攻撃がほとんど効かず、その冷たい手で騎士たちの生命力を奪おうとしてくる。
次々と騎士たちが苦戦を強いられ、負傷者も出始めた。
「これでは…! 皆さん、退がって!」
レティシアは、騎士たちの苦戦を見て、前に進み出た。
彼女は両手を広げ、全身から眩い黄金色の光を放った。
「聖なる光よ、迷える魂たちを照らし、安らぎを与え給え!」
彼女の祈りの声と共に、黄金色の光は波のように広がり、亡霊たちを包み込んだ。
光に触れた亡霊たちは、苦悶の表情を浮かべながらも、その顔にわずかな安らぎの色が戻り、次々と浄化され、天へと昇っていくようだった。
それは、まさに聖女の奇跡だった。
「おお…妃殿下の聖なる力が、亡霊たちを…!」
騎士たちは、その神々しい光景に息を飲んだ。
レティシアの力は、ただ闇を打ち払うだけでなく、苦しむ魂を救済する慈愛の力でもあったのだ。
しかし、亡霊の数はあまりにも多く、次から次へと現れてくる。レティシアは必死に聖なる光を放ち続けるが、その顔には徐々に疲労の色が濃くなっていった。
力の過度な行使は、彼女の魂を確実に消耗させている。
「妃殿下、ご無理なさらないでください! 我々が道を切り開きます!」
ベネディクト将軍は、レティシアの消耗を察し、騎士たちに再び突撃を命じた。
騎士たちは、妃殿下の奇跡に勇気づけられ、物理攻撃が効きにくい亡霊に対し、聖印が刻まれた銀の武器や、聖水を染み込ませた布を巻き付けた剣で応戦し、徐々に活路を見出していく。
レティシアも、騎士たちの奮闘に支えられながら、力の限りを尽くして亡霊たちを浄化し続けた。そして、数時間に及ぶ死闘の末、ついに亡霊の群れは途絶え、森には再び不気味な静寂が戻った。
しかし、聖騎士団もまた、多くの負傷者を出し、レティシア自身も立っているのがやっとというほどに消耗しきっていた。
「皆さん…ありがとう…ございます…」
レティシアは、肩で息をしながら、騎士たちに感謝の言葉を述べた。
「妃殿下こそ、よくぞ…しかし、ここからが正念場です。クリストフ殿下は、この森のさらに奥深くにいらっしゃるはず…」
ベネディクト将軍は、レティシアの体調を気遣いながらも、先を急ぐ決意を滲ませた。
一行は、負傷した仲間を気遣いながら、さらに森の奥へと進んだ。
やがて、木々が開けた場所に、古びた石造りの祭壇のようなものが見えてきた。
それは、レティシアが夢で見た光景と酷似していた。
そして、その祭壇の中央には、太い鎖で厳重に縛り付けられ、ぐったりと意識を失っているクリストフの姿があったのだ。
彼の周囲には、濃密な闇のオーラが渦巻き、その魂を完全に飲み込もうとしているかのようだった。
「クリストフ様!!」
レティシアは、愛する人の無残な姿を見て、思わず叫び声を上げた。
彼女が駆け寄ろうとした瞬間、祭壇の前方から、巨大な黒い影がゆっくりと姿を現した。
それは、人間の形をしていながらも、その輪郭は絶えず揺らめき、背中からは何本もの触手のようなものが伸びている。
その顔には目がなく、ただ虚無を映す深い穴が開いているだけだった。
全身からは、生命あるもの全てを凍てつかせるような、絶対的な冷気と絶望感が放たれている。
これこそが、“虚無喰らい”ザルゴス。古の災厄そのものだった。
「ククク…ようやく来たか、聖女よ。そして、愚かな騎士どもめ。わざわざ我が晩餐の場へ、自ら贄を届けに来るとはな」
ザルゴスの声は、地の底から響くような、不気味で押し殺したような声だった。
その声を聞いただけで、騎士たちの何人かは恐怖に膝が震え、戦意を喪失しかけていた。
「クリストフ様を…クリストフ様を解放しなさい!」
レティシアは、ザルゴスの圧倒的な威圧感に怯むことなく、毅然とした態度で言い放った。
「解放? ククク、この男は、間もなく我が完全なる器となるのだ。その魂は、我が力の一部となり、永遠に私と共に在る。素晴らしいことではないか」
ザルゴスは、まるで悦びに打ち震えるかのように、その触手を蠢かせた。
「そんなことはさせません! あなたのような邪悪な存在に、クリストフ様の魂を渡すものですか!」
レティシアは、最後の力を振り絞り、再び全身から黄金色の聖なる光を放った。
しかし、ザルゴスは、その光を浴びても、先ほどの亡霊たちのように苦しむ様子はなく、むしろ面白がるかのように、その光を吸収しているようにさえ見えた。
「無駄だ、聖女よ。お前の光など、我が深淵なる闇の前では、風前の灯火に過ぎん。むしろ、その聖なる力は、我が器を完成させるための、格好の触媒となるわ」
ザルゴスは、ゆっくりとレティシアに近づいてくる。
その圧倒的な存在感と、底知れない闇の力。
レティシアは、自分の力が通用しないかもしれないという絶望感と、それでもクリストフを救わなければならないという使命感の間で、激しく心が揺さぶられていた。
聖騎士団の騎士たちも、ザルゴスの威圧感の前に動きを封じられ、ただ立ち尽くすしかない。
ザルゴスの手が、レティシアの喉元へと伸びる。
その瞬間、意識を失っていたはずのクリストフが、呻き声と共にわずかに目を開けた。
そして、レティシアの危機を察知したのか、最後の力を振り絞るように叫んだ。
「レティシア…逃げてください…! 私にかまわないで…!」
その声は弱々しかったが、確かにクリストフ自身の声だった。
彼の魂は、まだ完全にはザルゴスに屈していなかったのだ。
クリストフの声は、レティシアに最後の勇気を与えた。
彼女は、ザルゴスの手を振り払い、クリストフに向かって叫んだ。
「クリストフ様!諦めないで! 私が必ずあなたを救い出します! 私たちの魂は、いつも繋がっているのですから!」
彼女は、古文書にあった「魂の共鳴」を信じ、自分の魂の全てを込めて、クリストフの魂に呼びかけた。
彼女の聖なる光と、クリストフへの深い愛が、目に見えない力となって、ザルゴスの闇に囚われたクリストフの魂へと届こうとしていた。
果たして、二人の魂の絆は、この絶望的な状況を覆すことができるのだろうか。
そして、ザルゴスの真の目的とは一体何なのか。戦いは、ついに最終局面を迎えようとしていた。
「イルーナ軍とは異なる、不気味な気配を放つ一団」「亡霊の軍勢のよう」。
それは、通常の戦争では考えられない、超自然的な脅威の出現を意味していた。
レティシアは、それが“虚無喰らい”ザルゴスの力によるものであると直感した。
クリストフが囚われているであろう闇の中心から、その邪悪な影響が戦場にまで及び始めているのだ。
「将軍、その一団はどちらの方角に?」
レティシアが鋭く問うと、ベネディクト将軍は地図を広げ、騎士が指し示した地点を確認した。
それは、彼らがクリストフの捜索を進めている先の、深い森の中だった。
その森は、古くから「嘆きの森」と呼ばれ、不吉な噂の絶えない場所だという。
「嘆きの森…かつて、この地で大きな戦があり、多くの魂が彷徨っていると伝えられる場所です。ザルゴスは、そのような場所に溜まった負のエネルギーを利用して、亡霊たちを操っているのかもしれません」
ベネディクト将軍は、苦々しい表情で言った。
「クリストフ様は、その森の奥深くに囚われている可能性が高いと思われます。私の夢で見た光景と、あの場所から感じる闇の気配が一致します」
レティシアは、自身の感覚と夢の記憶を結びつけ、確信を込めて告げた。
「ならば、我々は直ちに嘆きの森へ向かう。たとえ亡霊の軍勢が相手であろうと、皇太子殿下をお救いするためならば、恐れるものはない!」
ベネディクト将軍は、聖騎士団の騎士たちに力強く号令を発した。
騎士たちの瞳にも、決意の炎が燃え上がっていた。彼らは聖女の言葉を信じ、その導きに従う覚悟を決めていた。
夜明けを待たず、レティシアと聖騎士団は嘆きの森へと足を踏み入れた。
森の中は、昼なお暗く、不気味な静寂に包まれていた。木々は歪み、枯れ枝がまるで亡霊の手のように伸びている。
湿った空気は重く淀み、時折、どこからともなく低い呻き声のようなものが聞こえてくる。
それは、この森に囚われた魂たちの嘆きなのだろうか。
レティシアは、自身の聖なる力を周囲に放ち、闇の気配を探った。
森の奥へ進むにつれて、ザルゴスのものと思われる強大な闇のオーラが、徐々に濃くなっていくのを感じる。
そして、それに呼応するかのように、周囲の木々の間から、青白い燐光を放つおびただしい数の影が現れ始めた。
それが、騎士が報告した「亡霊の軍勢」だった。彼らは、かつてこの地で命を落とした兵士たちの無念の魂であり、ザルゴスの邪悪な力によって操られ、生者への憎しみを糧に動いているのだ。
「聖騎士団、構えよ! 妃殿下をお守りし、亡霊どもを打ち払うのだ!」
ベネディクト将軍の号令と共に、騎士たちは剣を抜き放ち、亡霊の群れと対峙した。
しかし、亡霊たちは物理的な攻撃がほとんど効かず、その冷たい手で騎士たちの生命力を奪おうとしてくる。
次々と騎士たちが苦戦を強いられ、負傷者も出始めた。
「これでは…! 皆さん、退がって!」
レティシアは、騎士たちの苦戦を見て、前に進み出た。
彼女は両手を広げ、全身から眩い黄金色の光を放った。
「聖なる光よ、迷える魂たちを照らし、安らぎを与え給え!」
彼女の祈りの声と共に、黄金色の光は波のように広がり、亡霊たちを包み込んだ。
光に触れた亡霊たちは、苦悶の表情を浮かべながらも、その顔にわずかな安らぎの色が戻り、次々と浄化され、天へと昇っていくようだった。
それは、まさに聖女の奇跡だった。
「おお…妃殿下の聖なる力が、亡霊たちを…!」
騎士たちは、その神々しい光景に息を飲んだ。
レティシアの力は、ただ闇を打ち払うだけでなく、苦しむ魂を救済する慈愛の力でもあったのだ。
しかし、亡霊の数はあまりにも多く、次から次へと現れてくる。レティシアは必死に聖なる光を放ち続けるが、その顔には徐々に疲労の色が濃くなっていった。
力の過度な行使は、彼女の魂を確実に消耗させている。
「妃殿下、ご無理なさらないでください! 我々が道を切り開きます!」
ベネディクト将軍は、レティシアの消耗を察し、騎士たちに再び突撃を命じた。
騎士たちは、妃殿下の奇跡に勇気づけられ、物理攻撃が効きにくい亡霊に対し、聖印が刻まれた銀の武器や、聖水を染み込ませた布を巻き付けた剣で応戦し、徐々に活路を見出していく。
レティシアも、騎士たちの奮闘に支えられながら、力の限りを尽くして亡霊たちを浄化し続けた。そして、数時間に及ぶ死闘の末、ついに亡霊の群れは途絶え、森には再び不気味な静寂が戻った。
しかし、聖騎士団もまた、多くの負傷者を出し、レティシア自身も立っているのがやっとというほどに消耗しきっていた。
「皆さん…ありがとう…ございます…」
レティシアは、肩で息をしながら、騎士たちに感謝の言葉を述べた。
「妃殿下こそ、よくぞ…しかし、ここからが正念場です。クリストフ殿下は、この森のさらに奥深くにいらっしゃるはず…」
ベネディクト将軍は、レティシアの体調を気遣いながらも、先を急ぐ決意を滲ませた。
一行は、負傷した仲間を気遣いながら、さらに森の奥へと進んだ。
やがて、木々が開けた場所に、古びた石造りの祭壇のようなものが見えてきた。
それは、レティシアが夢で見た光景と酷似していた。
そして、その祭壇の中央には、太い鎖で厳重に縛り付けられ、ぐったりと意識を失っているクリストフの姿があったのだ。
彼の周囲には、濃密な闇のオーラが渦巻き、その魂を完全に飲み込もうとしているかのようだった。
「クリストフ様!!」
レティシアは、愛する人の無残な姿を見て、思わず叫び声を上げた。
彼女が駆け寄ろうとした瞬間、祭壇の前方から、巨大な黒い影がゆっくりと姿を現した。
それは、人間の形をしていながらも、その輪郭は絶えず揺らめき、背中からは何本もの触手のようなものが伸びている。
その顔には目がなく、ただ虚無を映す深い穴が開いているだけだった。
全身からは、生命あるもの全てを凍てつかせるような、絶対的な冷気と絶望感が放たれている。
これこそが、“虚無喰らい”ザルゴス。古の災厄そのものだった。
「ククク…ようやく来たか、聖女よ。そして、愚かな騎士どもめ。わざわざ我が晩餐の場へ、自ら贄を届けに来るとはな」
ザルゴスの声は、地の底から響くような、不気味で押し殺したような声だった。
その声を聞いただけで、騎士たちの何人かは恐怖に膝が震え、戦意を喪失しかけていた。
「クリストフ様を…クリストフ様を解放しなさい!」
レティシアは、ザルゴスの圧倒的な威圧感に怯むことなく、毅然とした態度で言い放った。
「解放? ククク、この男は、間もなく我が完全なる器となるのだ。その魂は、我が力の一部となり、永遠に私と共に在る。素晴らしいことではないか」
ザルゴスは、まるで悦びに打ち震えるかのように、その触手を蠢かせた。
「そんなことはさせません! あなたのような邪悪な存在に、クリストフ様の魂を渡すものですか!」
レティシアは、最後の力を振り絞り、再び全身から黄金色の聖なる光を放った。
しかし、ザルゴスは、その光を浴びても、先ほどの亡霊たちのように苦しむ様子はなく、むしろ面白がるかのように、その光を吸収しているようにさえ見えた。
「無駄だ、聖女よ。お前の光など、我が深淵なる闇の前では、風前の灯火に過ぎん。むしろ、その聖なる力は、我が器を完成させるための、格好の触媒となるわ」
ザルゴスは、ゆっくりとレティシアに近づいてくる。
その圧倒的な存在感と、底知れない闇の力。
レティシアは、自分の力が通用しないかもしれないという絶望感と、それでもクリストフを救わなければならないという使命感の間で、激しく心が揺さぶられていた。
聖騎士団の騎士たちも、ザルゴスの威圧感の前に動きを封じられ、ただ立ち尽くすしかない。
ザルゴスの手が、レティシアの喉元へと伸びる。
その瞬間、意識を失っていたはずのクリストフが、呻き声と共にわずかに目を開けた。
そして、レティシアの危機を察知したのか、最後の力を振り絞るように叫んだ。
「レティシア…逃げてください…! 私にかまわないで…!」
その声は弱々しかったが、確かにクリストフ自身の声だった。
彼の魂は、まだ完全にはザルゴスに屈していなかったのだ。
クリストフの声は、レティシアに最後の勇気を与えた。
彼女は、ザルゴスの手を振り払い、クリストフに向かって叫んだ。
「クリストフ様!諦めないで! 私が必ずあなたを救い出します! 私たちの魂は、いつも繋がっているのですから!」
彼女は、古文書にあった「魂の共鳴」を信じ、自分の魂の全てを込めて、クリストフの魂に呼びかけた。
彼女の聖なる光と、クリストフへの深い愛が、目に見えない力となって、ザルゴスの闇に囚われたクリストフの魂へと届こうとしていた。
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