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5日目、そろそろ終わり
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頭を優しく撫でる感触に目を開けた。暗いがこれは抱え込まれているせいだとわかる。身動ぎして顔を出すと、晃一も眠っているみたいだ。
改めて見ると晃一は凄いイケメン。性格も凄く良い。晃一みたいですが人は他にはいない!絶対。
筋肉質の広い肩。僕を抱きしめてる堅い腕と大きな手。僕はさっきまでこの人とあんな事していたとつい、思い出して恥ずかしくなる。
…ダメダメ!ちょっと治まってきたみたいだし、少し休まないと。
…そうだ。水を飲もう。そうしよう!
重く、怠い体を動かすととんでもない事になっていた。
(どうしよう…まだ…入ったままだよ…。)
そっと抜こうとするがその動きで中が擦れる。途端にまた熱が集まる。寝てる晃一に気付かれずに何とかしないと、と思っていると晃一のがググッと力を増した。
「あっ…。ふぅ…ん…。」
中が閉まる。勝手に中が蠢いて飲み込もうとしている。空は声を出さないように抑えるので精一杯で目を覚ました晃一が楽しそうに見ているのに気づかなかった。
結局、晃一の目が醒めているのをわからなかった空は、「起きて僕を抱いて」とおねだりしなければならなかった。
発情期といっても、抱いてもらった後は短い時間ではあるが、普通の状態に戻れる。もっとも、Ωは体力面でもαにはかなわない。そのαが思う存分抱く為起きて動き回るなんて余裕は無い。
だからご飯も食べさせてもらうし、お風呂も抱っこで連れて行かれ洗ってもらう。
流石にお世話になりっぱなしは悪いので自分でと思うのだが、取り上げてまで世話をしようとする。
そんな晃一が、発情期5日目の今日、外出しなければならなかった。もう5日目ともなれば日常的な生活が送れない事もないから大丈夫と言うが、心配して出て行こうとしない晃一を説得する。
それでも1人にしては行けないと晃一は譲らなかった。…だからって、四季君を呼ぶ?
「こんにちは、空兄様。もう大丈夫なの?」
「こんにちは、四季君。発情期はまだ抜けてないんだけど、随分楽になってるからね。ごめんね来てもらっちゃって。」
「いいえ~。空兄様、今忙しいからって会わせてもらえなかったから嬉しい。あ、コレ宮田さんからのお手紙です。」
晃一は空を1人にして倒れてしまったらどうする、と心配して仕方なかった。でも発情期のΩにαの倉持や宮田は近づけさせたくない。βも嫌だと言い、Ω同士ならなんの心配もないと四季を離れの家に呼んだ。
「宮田さんからの手紙?なんだろう。読ませてもらうね。」
【晃一様よりお話相手として四季様をお連れになると聞いております。この機会に四季様にΩの方にしか解らないことを教えてください。四季様も学校で知った事がある様ですが、質問に答えて差し上げられる方が居ないためよろしくお願いいたします。】
「ということです。空兄様、よろしくお願いします。あ、今日のお食事やお茶の用意は僕がするようにと晃兄様から言われてます。あのドアの外までは倉持さんがワゴンで用意してくれるので大丈夫ですよ。」
僕の不安げな表情から違った答えを返して、大丈夫と言ってくれるけど…そうじゃないんだ四季君。
僕も知らない事の方が多いけど、それで良いのなら…と質問に答えると言うと四季君はどこかホッとしていた。
「僕、小学校に行ってるでしょ?高学年になるとクラス替えになるんだって。」
話を聞くと、親友のミキ君と離れてしまうらしい。
ミキ君はαなのでAクラスになり、自分はB~Dクラスのどれかになる。なんでαと一緒にいられないの?
ということだった。
「晃一がαって知ってるよね?」
「うん。それで空兄様がΩ。」
「そう。晃一と僕が並んでいて体の大きさとか、どう思う?」
「晃兄様は凄く大きい。格好良いし、力持ち!」
…ここで、じゃぁ僕は?なんて聞かない。自分の事は良く知ってる。
「ミキ君もαなんだよね?ミキ君も晃一みたい?」
「うん。クラスで一番大きいし力持ち。それに凄く良い匂い!」
?あれ? …良い匂い?……えーと。もしかして、そういう事?
とにかく、宮田さんに電話しないと!?
改めて見ると晃一は凄いイケメン。性格も凄く良い。晃一みたいですが人は他にはいない!絶対。
筋肉質の広い肩。僕を抱きしめてる堅い腕と大きな手。僕はさっきまでこの人とあんな事していたとつい、思い出して恥ずかしくなる。
…ダメダメ!ちょっと治まってきたみたいだし、少し休まないと。
…そうだ。水を飲もう。そうしよう!
重く、怠い体を動かすととんでもない事になっていた。
(どうしよう…まだ…入ったままだよ…。)
そっと抜こうとするがその動きで中が擦れる。途端にまた熱が集まる。寝てる晃一に気付かれずに何とかしないと、と思っていると晃一のがググッと力を増した。
「あっ…。ふぅ…ん…。」
中が閉まる。勝手に中が蠢いて飲み込もうとしている。空は声を出さないように抑えるので精一杯で目を覚ました晃一が楽しそうに見ているのに気づかなかった。
結局、晃一の目が醒めているのをわからなかった空は、「起きて僕を抱いて」とおねだりしなければならなかった。
発情期といっても、抱いてもらった後は短い時間ではあるが、普通の状態に戻れる。もっとも、Ωは体力面でもαにはかなわない。そのαが思う存分抱く為起きて動き回るなんて余裕は無い。
だからご飯も食べさせてもらうし、お風呂も抱っこで連れて行かれ洗ってもらう。
流石にお世話になりっぱなしは悪いので自分でと思うのだが、取り上げてまで世話をしようとする。
そんな晃一が、発情期5日目の今日、外出しなければならなかった。もう5日目ともなれば日常的な生活が送れない事もないから大丈夫と言うが、心配して出て行こうとしない晃一を説得する。
それでも1人にしては行けないと晃一は譲らなかった。…だからって、四季君を呼ぶ?
「こんにちは、空兄様。もう大丈夫なの?」
「こんにちは、四季君。発情期はまだ抜けてないんだけど、随分楽になってるからね。ごめんね来てもらっちゃって。」
「いいえ~。空兄様、今忙しいからって会わせてもらえなかったから嬉しい。あ、コレ宮田さんからのお手紙です。」
晃一は空を1人にして倒れてしまったらどうする、と心配して仕方なかった。でも発情期のΩにαの倉持や宮田は近づけさせたくない。βも嫌だと言い、Ω同士ならなんの心配もないと四季を離れの家に呼んだ。
「宮田さんからの手紙?なんだろう。読ませてもらうね。」
【晃一様よりお話相手として四季様をお連れになると聞いております。この機会に四季様にΩの方にしか解らないことを教えてください。四季様も学校で知った事がある様ですが、質問に答えて差し上げられる方が居ないためよろしくお願いいたします。】
「ということです。空兄様、よろしくお願いします。あ、今日のお食事やお茶の用意は僕がするようにと晃兄様から言われてます。あのドアの外までは倉持さんがワゴンで用意してくれるので大丈夫ですよ。」
僕の不安げな表情から違った答えを返して、大丈夫と言ってくれるけど…そうじゃないんだ四季君。
僕も知らない事の方が多いけど、それで良いのなら…と質問に答えると言うと四季君はどこかホッとしていた。
「僕、小学校に行ってるでしょ?高学年になるとクラス替えになるんだって。」
話を聞くと、親友のミキ君と離れてしまうらしい。
ミキ君はαなのでAクラスになり、自分はB~Dクラスのどれかになる。なんでαと一緒にいられないの?
ということだった。
「晃一がαって知ってるよね?」
「うん。それで空兄様がΩ。」
「そう。晃一と僕が並んでいて体の大きさとか、どう思う?」
「晃兄様は凄く大きい。格好良いし、力持ち!」
…ここで、じゃぁ僕は?なんて聞かない。自分の事は良く知ってる。
「ミキ君もαなんだよね?ミキ君も晃一みたい?」
「うん。クラスで一番大きいし力持ち。それに凄く良い匂い!」
?あれ? …良い匂い?……えーと。もしかして、そういう事?
とにかく、宮田さんに電話しないと!?
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