「やっぱり君がいい」と言われましても。

ロナンシュ伯爵夫人ネルが夫に離婚を言い渡されたのは、結婚して半年後のことだった。
リーゼバイン公爵令嬢に心を奪われ、彼女と結婚することを決めたのだという。しかも公爵令嬢のお腹の中には、既に子供がいるらしい。

突然のことに唖然とするネルに、公爵令嬢はこんな提案をする。

「あなたには弟をあげるわ」

リーゼバイン公爵家には、落ちこぼれの三男がいる。その男と再婚しろと言うのだ。
両親にも命じられ、ネルは三男と無理矢理結婚させられてしまう。
失意の中、新らしい夫が隠居している辺境へと向かうネル。
何も知らされていなかった三男は、戸惑いながらもネルを優しく受け入れる。
ネルはそんな彼に尽くそうと決意する。

一方、ロナンシュ伯爵家では様々な問題が起こり始め、やがてそれはリーゼバイン公爵家をも窮地に陥れることになる。

※ツギクル様にも投稿中です。
24h.ポイント 376pt
400
小説 3,347 位 / 183,955件 恋愛 1,599 位 / 55,999件