32 / 37
第32話 何かの間違い
しおりを挟む
そんなわけがない。
私が後宮に残ることになるだなんて何かの間違えのはずよ。
上級妃賓でない琳明が後宮に1年いてさらに残るということはすなわち、正式な妃となるということになるのだから。
琳明は玲真と喧嘩や腹の読み合いなどをした覚えはあっても、甘い時間など過ごした記憶などただの一度もない。
当の玲真も事件が落ちついた今も、床を共にするどころか琳明の宮を訪れていない。
顎を鷲掴みにされたことはあっても手すら握られたこともない。
「何かの間違いでしょう。後宮は今は普通ではありません、あのような事件があった後ですバタバタとしているのでしょう」
「いいえ、琳明様の後に入内された十二月に誕生日を迎える方は、すでに去る準備を迅速にできるようにと文が届いたそうですから。琳明様の誕生日はもう一カ月を切っておりますし。琳明様より後の方にはきちんと文を出されたのですから間違いございません。玲真様は身分を隠されていた頃に、何度も琳明様のところに足を運び二人になっていたではありませんか。玲真様が王だと明かされた時も琳明様は驚かれませんでしたし、玲真様に色目を使っていた妃様はすべて後宮から去った今、琳明様がまだ後宮に残られていること自体が寵愛の証」
小蘭が熱弁した。
確かに、玲真とは片手で数えられるほど会ったし、部屋で二人きりになったこともあるが、あれは脅しをされただけで愛だの恋だのはない。
ケチな琳明には珍しく豪華な食事に手をつけず琳明は宮を飛び出した。
お待ちくださいという女官を置いて琳明は進む。
散歩という名の薬草とりを連日後宮でもしていた琳明の足腰は、ちっとも弱ってなどいなかった。
商売人が本気で急ぐ足取りに、こんなに早く琳明が歩くとしらなかった女官たちが遅れをとる。
王がお越しになられる後宮と城を繋ぐ道はたた一つ。上級妃賓の宮があるそのずっと奥にあるのだ。
あまり入らないようにしていた上級妃賓の住まいがある場所を早歩きで進むなか。
前回であれば琳明に首だけで会釈をすればいいほうだった女官が、琳明にむかって正式な妃にするようなしっかりとした礼をしているではないか。
私のところに市井に戻るようにとのお達しがきていなことは、皆知っているってわけね。
そう思いながら琳明は突き進む。
上級妃賓の住まう場と城へと続く道へとつづく入口には当然宦官が槍を持って立っていた。
そこに詰め寄ろうとする琳明には当然槍が向けられたが、琳明へとかけられる言葉は丁寧だ。
「いかがなされましたか。これより先は城へとなりますゆえ、後宮の妃様はご遠慮してもらっております」
「あ~~もう、こんなときにも規則なの。王は? 玲真様に話があるの」
猫を被ることはすっかり吹っ飛んでしまった琳明は素で宦官に詰め寄る
「王への伝言は承りますが、王が妃様の下に足を運ぶことは約束できかねます。足を運ぶかどうかを決めるかを決めるのは王自身でありお妃さまではございません」
きっと同じように王のお越しが一向にない後宮で妃達は詰め寄ったに違いない。あっさりとあしらわれてしまう。
「大事な要件なの、彼と話がしたいだけなの。どうか一度話をする時間を……」
琳明が諦めて玲真への伝言を早口で頼んでいるときだった。
城から後宮へとつながる一本道を歩いてきた男がいた。この道を通れる人物はただ一人、現在王位についている者だけだ、すぐに誰が来たかわかった琳明は以前より上等な布に袖を通し、優雅に歩く人物に声をかけたい気持ちをぐっとこらえて後宮まで歩いてくるのを待つ。
「これはこれは、恐ろしい顔をしているな」
詰め寄っている琳明に玲真は口元を隠して笑い、そう声をかける。
私がカンカンに怒っていることをコイツは知っているのだと琳明の頭に血が上るが、ここで頬の一発でも叩けばどうなるかわからないためグッと拳を握りしめる。
「誕生日まで一カ月を切ったというのに、私のところに妃の勤めがもう終わるから市井に下りる準備をするようにとの通達が届いていないの。だから皆が勘違いして困ってしまっているの。どうか、誤解をといていただけませんか?」
できるだけ冷静に玲真に話を切り出した。
「ふむ……」
玲真は口元に手をやるがその先をためる。
イライラするわね。でも挑発にのったら負けよ。
コイツは私を怒らせようとしているのだと琳明は接客をしていた経験から気が付きこらえる。
怒ってしまったが最後、琳明の言葉は届かず。怒ったことをやんわりと責められて論点をずらせれなぁなぁにされてしまうのだ。
「後宮ではあれほどのことがあったんですものね。玲真様もお疲れでしょう」
怒りをこらえて優しい声色で琳明は玲真に話しかける。
すると玲真は声を出して笑ったのだ。
「本当に面白くて思い通りにいかない女だ、庶民の出のくせに私の挑発にのらずしたたかな。16でそれだけ達観しているのはどうかと思うぞ……」
琳明はやっぱり挑発していたのかと同時に余計なお世話よと心の中で毒を吐いた。
「これでも、一人で店を切り盛りしていたこともございますから。話を上手く進めるためにはどうしたらいいか考える癖がございます。それで、理由をもう一度伺ってもよろしいですか?」
玲真が話をそらそうとするのを琳明は許さない。
「ふぅ……李 琳明私との約束は何だったか覚えているか?」
「こんな人がいる場で言ってもかまわないの?」
内容が内容なので、琳明は配慮し小声で玲真へと問う。
「あぁ、もう隠す必要はないからな」
「厄介事が解決したら、私を下賜姫ではなくする、ただの後宮に召し上げられた一妃にすると」
玲真の出方を伺いながら琳明は口にした。
「そうだ。書面にはその後の約束を違えた場合、お前をどうするかも書いてあったが。私は約束を守っているよ琳明。約束通り私は、お前を家臣に下賜するため召上げた下賜姫様から、一妃へと戻した。私の妃として後宮にいる妃に、今後も後宮いることを望むことは、王としてなんらおかしいことではないだろう」
そういって玲真は得意げに笑ったのだ。
やられた……
玲真との約束は、一妃に戻し17になれば妃としての任期を終えて市井へと戻すではない。
下賜姫ではなく、琳明を一妃に戻せだった。
だから、玲真は約束通り、琳明を下賜姫から外したが、後宮に留まる琳明が下級妃賓のままで、規定にのっとり、玲真は琳明を後宮から出さず、正式な妃へと召し上げることを決定したと言ってのけたのだ。
見事に約束の言葉の穴をつかれたのだ。
私が後宮に残ることになるだなんて何かの間違えのはずよ。
上級妃賓でない琳明が後宮に1年いてさらに残るということはすなわち、正式な妃となるということになるのだから。
琳明は玲真と喧嘩や腹の読み合いなどをした覚えはあっても、甘い時間など過ごした記憶などただの一度もない。
当の玲真も事件が落ちついた今も、床を共にするどころか琳明の宮を訪れていない。
顎を鷲掴みにされたことはあっても手すら握られたこともない。
「何かの間違いでしょう。後宮は今は普通ではありません、あのような事件があった後ですバタバタとしているのでしょう」
「いいえ、琳明様の後に入内された十二月に誕生日を迎える方は、すでに去る準備を迅速にできるようにと文が届いたそうですから。琳明様の誕生日はもう一カ月を切っておりますし。琳明様より後の方にはきちんと文を出されたのですから間違いございません。玲真様は身分を隠されていた頃に、何度も琳明様のところに足を運び二人になっていたではありませんか。玲真様が王だと明かされた時も琳明様は驚かれませんでしたし、玲真様に色目を使っていた妃様はすべて後宮から去った今、琳明様がまだ後宮に残られていること自体が寵愛の証」
小蘭が熱弁した。
確かに、玲真とは片手で数えられるほど会ったし、部屋で二人きりになったこともあるが、あれは脅しをされただけで愛だの恋だのはない。
ケチな琳明には珍しく豪華な食事に手をつけず琳明は宮を飛び出した。
お待ちくださいという女官を置いて琳明は進む。
散歩という名の薬草とりを連日後宮でもしていた琳明の足腰は、ちっとも弱ってなどいなかった。
商売人が本気で急ぐ足取りに、こんなに早く琳明が歩くとしらなかった女官たちが遅れをとる。
王がお越しになられる後宮と城を繋ぐ道はたた一つ。上級妃賓の宮があるそのずっと奥にあるのだ。
あまり入らないようにしていた上級妃賓の住まいがある場所を早歩きで進むなか。
前回であれば琳明に首だけで会釈をすればいいほうだった女官が、琳明にむかって正式な妃にするようなしっかりとした礼をしているではないか。
私のところに市井に戻るようにとのお達しがきていなことは、皆知っているってわけね。
そう思いながら琳明は突き進む。
上級妃賓の住まう場と城へと続く道へとつづく入口には当然宦官が槍を持って立っていた。
そこに詰め寄ろうとする琳明には当然槍が向けられたが、琳明へとかけられる言葉は丁寧だ。
「いかがなされましたか。これより先は城へとなりますゆえ、後宮の妃様はご遠慮してもらっております」
「あ~~もう、こんなときにも規則なの。王は? 玲真様に話があるの」
猫を被ることはすっかり吹っ飛んでしまった琳明は素で宦官に詰め寄る
「王への伝言は承りますが、王が妃様の下に足を運ぶことは約束できかねます。足を運ぶかどうかを決めるかを決めるのは王自身でありお妃さまではございません」
きっと同じように王のお越しが一向にない後宮で妃達は詰め寄ったに違いない。あっさりとあしらわれてしまう。
「大事な要件なの、彼と話がしたいだけなの。どうか一度話をする時間を……」
琳明が諦めて玲真への伝言を早口で頼んでいるときだった。
城から後宮へとつながる一本道を歩いてきた男がいた。この道を通れる人物はただ一人、現在王位についている者だけだ、すぐに誰が来たかわかった琳明は以前より上等な布に袖を通し、優雅に歩く人物に声をかけたい気持ちをぐっとこらえて後宮まで歩いてくるのを待つ。
「これはこれは、恐ろしい顔をしているな」
詰め寄っている琳明に玲真は口元を隠して笑い、そう声をかける。
私がカンカンに怒っていることをコイツは知っているのだと琳明の頭に血が上るが、ここで頬の一発でも叩けばどうなるかわからないためグッと拳を握りしめる。
「誕生日まで一カ月を切ったというのに、私のところに妃の勤めがもう終わるから市井に下りる準備をするようにとの通達が届いていないの。だから皆が勘違いして困ってしまっているの。どうか、誤解をといていただけませんか?」
できるだけ冷静に玲真に話を切り出した。
「ふむ……」
玲真は口元に手をやるがその先をためる。
イライラするわね。でも挑発にのったら負けよ。
コイツは私を怒らせようとしているのだと琳明は接客をしていた経験から気が付きこらえる。
怒ってしまったが最後、琳明の言葉は届かず。怒ったことをやんわりと責められて論点をずらせれなぁなぁにされてしまうのだ。
「後宮ではあれほどのことがあったんですものね。玲真様もお疲れでしょう」
怒りをこらえて優しい声色で琳明は玲真に話しかける。
すると玲真は声を出して笑ったのだ。
「本当に面白くて思い通りにいかない女だ、庶民の出のくせに私の挑発にのらずしたたかな。16でそれだけ達観しているのはどうかと思うぞ……」
琳明はやっぱり挑発していたのかと同時に余計なお世話よと心の中で毒を吐いた。
「これでも、一人で店を切り盛りしていたこともございますから。話を上手く進めるためにはどうしたらいいか考える癖がございます。それで、理由をもう一度伺ってもよろしいですか?」
玲真が話をそらそうとするのを琳明は許さない。
「ふぅ……李 琳明私との約束は何だったか覚えているか?」
「こんな人がいる場で言ってもかまわないの?」
内容が内容なので、琳明は配慮し小声で玲真へと問う。
「あぁ、もう隠す必要はないからな」
「厄介事が解決したら、私を下賜姫ではなくする、ただの後宮に召し上げられた一妃にすると」
玲真の出方を伺いながら琳明は口にした。
「そうだ。書面にはその後の約束を違えた場合、お前をどうするかも書いてあったが。私は約束を守っているよ琳明。約束通り私は、お前を家臣に下賜するため召上げた下賜姫様から、一妃へと戻した。私の妃として後宮にいる妃に、今後も後宮いることを望むことは、王としてなんらおかしいことではないだろう」
そういって玲真は得意げに笑ったのだ。
やられた……
玲真との約束は、一妃に戻し17になれば妃としての任期を終えて市井へと戻すではない。
下賜姫ではなく、琳明を一妃に戻せだった。
だから、玲真は約束通り、琳明を下賜姫から外したが、後宮に留まる琳明が下級妃賓のままで、規定にのっとり、玲真は琳明を後宮から出さず、正式な妃へと召し上げることを決定したと言ってのけたのだ。
見事に約束の言葉の穴をつかれたのだ。
7
あなたにおすすめの小説
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
~後宮のやり直し巫女~私が本当の巫女ですが、謂れのない罪で処刑されたので後宮で人生をやり直すことにしました
深水えいな
キャラ文芸
明琳は国を統べる最高位の巫女、炎巫の候補となりながらも謂れのない罪で処刑されてしまう。死の淵で「お前が本物の炎巫だ。このままだと国が乱れる」と謎の美青年・天翼に言われ人生をやり直すことに。しかし巫女として四度人生をやり直すもののうまくいかず、次の人生では女官として後宮入りすることに。そこで待っていたのは後宮で巻き起こる怪事件と女性と見まごうばかりの美貌の宦官、誠羽で――今度の人生は、いつもと違う!?
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
芙蓉は後宮で花開く
速見 沙弥
キャラ文芸
下級貴族の親をもつ5人姉弟の長女 蓮花《リェンファ》。
借金返済で苦しむ家計を助けるために後宮へと働きに出る。忙しくも穏やかな暮らしの中、出会ったのは翡翠の色の目をした青年。さらに思いもよらぬ思惑に巻き込まれてゆくーーー
カクヨムでも連載しております。
後宮なりきり夫婦録
石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」
「はあ……?」
雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。
あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。
空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。
かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。
影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。
サイトより転載になります。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる