殿下に寵愛されてませんが別にかまいません!!!!!

 王太子アルベルト殿下の婚約者であった令嬢リリアナ。けれど、ある日突然「裏切り者」の汚名を着せられ、殿下の寵愛を失い、婚約を破棄されてしまう。
 ――でも、リリアナは泣き崩れなかった。

 「殿下に愛されなくても、私には花と薬草がある。健気? 別に演じてないですけど?」

 庶民の村で暮らし始めた彼女は、花畑を育て、子どもたちに薬草茶を振る舞い、村人から慕われていく。だが、そんな彼女を放っておけないのが、執着心に囚われた殿下。噂を流し、畑を焼き払い、ついには刺客を放ち……。

 「どこまで私を追い詰めたいのですか、殿下」

 絶望の淵に立たされたリリアナを守ろうとするのは、騎士団長セドリック。冷徹で寡黙な男は、彼女の誠実さに心を動かされ、やがて命を懸けて庇う。
 「俺は、君を守るために剣を振るう」

 寵愛などなくても構わない。けれど、守ってくれる人がいる――。
 灰の大地に芽吹く新しい絆が、彼女を強く、美しく咲かせていく。
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