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11章決戦
247話 ヴェルティナとの約束
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次の日の朝、朝食をローナたちと摂っているとヴェルティナが部屋に入ってきた。
ヴェルティナ
「お姉さま助けてくださいですわ」
何だろうか入ってきてすぐローナに抱き着いて助けを求めているがローナは疲れた顔をしている・・・なんでだ?
ローディアナ
「もう!またなのヴェル、何度も教えているけどちゃんと覚えないから解らないままなのよ」
どうやら学園の宿題のようだ。
これか!ローナが言ってた用事って。
ヴェルティナ
「だってどうして1足す1は2なのですか?同じものじゃないかもしれませんし、だいいち同じ物でも大きさが違うじゃありませんの」
確かにまったく同じものは存在しないだろう。
ローディアナ
「た、確かに・・・ダン説明してあげて」
ダンショウ
「ええ!僕がするのかい・・・う~んそんなふうに考えた事が無いからなー」
ダンショウが考え込んでしまった、しかし俺は見たのだ!ヴェルティナがローナを嬉しそうに眺めているのを、これは宿題を教えて貰うと言ってローナにくっ付いているだけだ、うんうん。
ダンショウ
「そうだねー大きさが違くとも一個は一個と数えるんだ、だから」
何だかダンショウが真面目に長々と説明してくれている、しかしヴェルティナはうんうん言うだけで聞いていない、その顔はローナに向いている。
ダンショウ
「そうすると1足す1は2なのさ」
ヴェルティナ
「そうなのですか、分かりましたわ」
分かったような顔をしている、そんなにローナと一緒にいたいんだねヴェルティナは。
ヴェルティナ
「じゃあ次はこれですわ」
ヴェルティナが見せてきたのは3桁の足し算の問題だ、まあこれもさっきと同じだろう。
そう思っていた。
ヴェルティナ
「123足す456はいくつですの?こんな大きな数字なんてわかりませんわ」
ダンショウ
「う、そ、それは・・・ごめん解らないや、ローナお願い」
ローディアナ
「え!?よしてよダン、あなたに解らないこと私が分かるわけないじゃないの、それにこんな難しい問題、紙に書かなくちゃ解けないわよ」
ダンショウ
「僕だってわからないよ!でも学園でここまで難しいの出たかなー」
どうやら二人はホントに解らないらしい・・・この世界のレベルがわかるね、日本では小学校レベルだ、これなら孤児院の子供たちは就職がすぐ決まりそうだね。
ローディアナ
「ケイイチはどうですか?解りますか」
俺が考えているとローナがこっちに振ってきた。
ケイイチ
「分かるけど、579だね」
ミキとサーニャン以外が驚いている・・・まあそうなるよね。
ヴェルティナ
「どうしてですの、何故そうなりますの」
ケイイチ
「そう言われてもなー足しただけなんだよ」
三桁だと思うからいけないのではないだろうか?
ケイイチ
「一桁ずつ足していけばいいんじゃないかな」
ローディアナ・ダンショウ
「「一桁ずつ?」」
ケイイチ
「そう、この問題の数字をこんな風に並べて足していくんだ」
俺は日本の求めるときに使っている表を書いた、これで解ってくれるかな。
ヴェルティナ
「ケイイチこれはなんですの?」
おう!そこからかローナたちを見たら顔を逸らされた、こらこら君たちは解るだろう・・・わかるよね。
もしかしたらやりすぎかもしれないね、表が無いのかな。
ケイイチ
「ど、どうかな分かった?」
ヴェルティナ
「す、すごいですわ分かりました」
ローディアナ
「け、ケイイチ凄いわね、これだけできれば王国の宮殿で仕事ができるわ」
え!?そこまでなの?
ケイイチ
「そ、そうなのかい、それはありがとう」
やり過ぎたようだね、ここらへんでやめておかないとたいへんだな今後。
ダンショウ
「ケイイチ、孤児院の子供に教育をしてるって言ってたよね」
そうダンショウが言いいながらローナと顔を見合っています、どうしたのかな?
ローディアナ
「ダン、後で話し合いましょう」
ダンショウ
「そうだね、まだ先だし、うん」
二人で解り合っています、こっちはわかりませんけどね。
そんな二人を見ていたらヴェルティナが急に大きな声で俺を呼んできた。
ヴェルティナ
「ケイイチ!お願いですわ、わたくしを助けに学園へ来てくださいまし」
ケイイチ
「何に困ってるのかな?」
今の計算とかでも分かったけど、学園は勉学を重点に置いていないと思う、となると何も困ることはないはずだ。
ヴェルティナ
「それは剣術ですわ、わたくしどうしてもうまく出来ませんの」
うーん剣術って言っても王族でしょ、それほど必要なのかな?
ケイイチ
「ローナ、剣術ってそんなにヴェルティナは必要なのかい?」
ローディアナ
「そうですわね、ヴェルには必要かもしれないですね」
聞いたらローナもある程度は出来るらしい、と言っても卒業の範囲内だから、たしなむ程度だとか。
ヴェルティナ
「わたくし体を動かすのはあまり得意ではないのですわ」
あれだけ動き回ってるのに?何か変だね、ちょっと事情があるみたいだから了承して聞いてみるか、助けるって約束もしたしね。
ケイイチ
「まあ分かったよ、俺でいいなら協力するよ」
ヴェルティナ
「ありがとうですわケイイチ」
俺たちはローナに別れを言ってヴェルティナを連れて孤児院に転移した。
ヴェルティナ
「お姉さま助けてくださいですわ」
何だろうか入ってきてすぐローナに抱き着いて助けを求めているがローナは疲れた顔をしている・・・なんでだ?
ローディアナ
「もう!またなのヴェル、何度も教えているけどちゃんと覚えないから解らないままなのよ」
どうやら学園の宿題のようだ。
これか!ローナが言ってた用事って。
ヴェルティナ
「だってどうして1足す1は2なのですか?同じものじゃないかもしれませんし、だいいち同じ物でも大きさが違うじゃありませんの」
確かにまったく同じものは存在しないだろう。
ローディアナ
「た、確かに・・・ダン説明してあげて」
ダンショウ
「ええ!僕がするのかい・・・う~んそんなふうに考えた事が無いからなー」
ダンショウが考え込んでしまった、しかし俺は見たのだ!ヴェルティナがローナを嬉しそうに眺めているのを、これは宿題を教えて貰うと言ってローナにくっ付いているだけだ、うんうん。
ダンショウ
「そうだねー大きさが違くとも一個は一個と数えるんだ、だから」
何だかダンショウが真面目に長々と説明してくれている、しかしヴェルティナはうんうん言うだけで聞いていない、その顔はローナに向いている。
ダンショウ
「そうすると1足す1は2なのさ」
ヴェルティナ
「そうなのですか、分かりましたわ」
分かったような顔をしている、そんなにローナと一緒にいたいんだねヴェルティナは。
ヴェルティナ
「じゃあ次はこれですわ」
ヴェルティナが見せてきたのは3桁の足し算の問題だ、まあこれもさっきと同じだろう。
そう思っていた。
ヴェルティナ
「123足す456はいくつですの?こんな大きな数字なんてわかりませんわ」
ダンショウ
「う、そ、それは・・・ごめん解らないや、ローナお願い」
ローディアナ
「え!?よしてよダン、あなたに解らないこと私が分かるわけないじゃないの、それにこんな難しい問題、紙に書かなくちゃ解けないわよ」
ダンショウ
「僕だってわからないよ!でも学園でここまで難しいの出たかなー」
どうやら二人はホントに解らないらしい・・・この世界のレベルがわかるね、日本では小学校レベルだ、これなら孤児院の子供たちは就職がすぐ決まりそうだね。
ローディアナ
「ケイイチはどうですか?解りますか」
俺が考えているとローナがこっちに振ってきた。
ケイイチ
「分かるけど、579だね」
ミキとサーニャン以外が驚いている・・・まあそうなるよね。
ヴェルティナ
「どうしてですの、何故そうなりますの」
ケイイチ
「そう言われてもなー足しただけなんだよ」
三桁だと思うからいけないのではないだろうか?
ケイイチ
「一桁ずつ足していけばいいんじゃないかな」
ローディアナ・ダンショウ
「「一桁ずつ?」」
ケイイチ
「そう、この問題の数字をこんな風に並べて足していくんだ」
俺は日本の求めるときに使っている表を書いた、これで解ってくれるかな。
ヴェルティナ
「ケイイチこれはなんですの?」
おう!そこからかローナたちを見たら顔を逸らされた、こらこら君たちは解るだろう・・・わかるよね。
もしかしたらやりすぎかもしれないね、表が無いのかな。
ケイイチ
「ど、どうかな分かった?」
ヴェルティナ
「す、すごいですわ分かりました」
ローディアナ
「け、ケイイチ凄いわね、これだけできれば王国の宮殿で仕事ができるわ」
え!?そこまでなの?
ケイイチ
「そ、そうなのかい、それはありがとう」
やり過ぎたようだね、ここらへんでやめておかないとたいへんだな今後。
ダンショウ
「ケイイチ、孤児院の子供に教育をしてるって言ってたよね」
そうダンショウが言いいながらローナと顔を見合っています、どうしたのかな?
ローディアナ
「ダン、後で話し合いましょう」
ダンショウ
「そうだね、まだ先だし、うん」
二人で解り合っています、こっちはわかりませんけどね。
そんな二人を見ていたらヴェルティナが急に大きな声で俺を呼んできた。
ヴェルティナ
「ケイイチ!お願いですわ、わたくしを助けに学園へ来てくださいまし」
ケイイチ
「何に困ってるのかな?」
今の計算とかでも分かったけど、学園は勉学を重点に置いていないと思う、となると何も困ることはないはずだ。
ヴェルティナ
「それは剣術ですわ、わたくしどうしてもうまく出来ませんの」
うーん剣術って言っても王族でしょ、それほど必要なのかな?
ケイイチ
「ローナ、剣術ってそんなにヴェルティナは必要なのかい?」
ローディアナ
「そうですわね、ヴェルには必要かもしれないですね」
聞いたらローナもある程度は出来るらしい、と言っても卒業の範囲内だから、たしなむ程度だとか。
ヴェルティナ
「わたくし体を動かすのはあまり得意ではないのですわ」
あれだけ動き回ってるのに?何か変だね、ちょっと事情があるみたいだから了承して聞いてみるか、助けるって約束もしたしね。
ケイイチ
「まあ分かったよ、俺でいいなら協力するよ」
ヴェルティナ
「ありがとうですわケイイチ」
俺たちはローナに別れを言ってヴェルティナを連れて孤児院に転移した。
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