異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

まったりー

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2章始動

27話 領主との話し合い2

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アレンさんの言葉を聞いて私は、ああやっぱりねーっと思いました。

もちろん心の中でよ、私は悟られないように紅茶を飲んでいます、ここは重大な交渉の場なの、アレイラたちが連れてきた領主だから信用はあると思うけど、まだ解らないもんね。

まあアレイラとノンはそれどころでは無いですけど。



「アレン!ど、どういうことだ」


「そう怒るなアレイラ、今説明する」


アレンが説明してくれたけど、私が思ってる事そのまんまでした、森は何処にも属さない中立地帯だそうです。



「それは困るわね、今だってなんだかんだ言ってきては戦争を仕掛けてきてるものね」


ノンが言っていますけど、何処の人って言ってないわね、まぁきっと北でしょうけど・・・でもそんなに仕掛けてくるの?


「確かに・・・ではどうするんだアレン」


「まあ待てアレイラ、マコッチは驚かなかったところを見ると、何か方法があるんじゃないか?」


みんなが私を見てきました、まあ戦争はしたくないしね、東と南はお金で何とかなると思うけど、ああいう連中はどんどん要求を上げてくるから、交渉は出来るだけしたくないわ。



「まあ、いくつか」


「ほ、ほんとかマコッチ」


「どんな方法なのマコッチ」


二人がすごい顔をして近づいてきました、近いです二人とも。

取り敢えず私が考えた方法を皆に話しました。



方法は2つです。

・ヴェルンの街から歩いてくる。

・文句を言われない場所に街をつくりそこに入り口を作る事。




共同で作るのはここには入れませんでした、だって凄く面倒な事になるのは確実だもの。


「っとこんな感じね、あくまでも穏便な方法よ」


「お、穏便って、じゃあそれ以外の方法はなんだマコッチ」


アレイラが恐る恐る聞いてきましたけど、解るでしょアレイラ、それとも私の口から聞きたいのかしら?



「相手を倒してしまう事ね、でしょマコッチ」


私はガランネの問いかけに頷いておきました、あっちは戦争がしたい連中です、因縁をつけてくることは解りますからね。

この方法も数年稼げるだけだと思うわ・・・そうなったらまぁ、仕方ないので戦いましょうね。



「フム、火の粉は立たせない方がいい、だがヴェルンの街は遠すぎるな、何処に作るのが一番いいと思うかねマコッチ」


アレンさんが言ってきたわ、どうやら想定していたのね、なかなか優秀な領主だわ。

ここは出来るだけ文句を言われないようにしないといけないわね。


「そうねぇ・・・アランさん、あなたの領地って明確な線引きはされてるかしら?」


「いやされていないな、しいて言うならコルル村までが私の領地だ」


即答してきました、なかなか侮れないわねイケメンアレン君、入り口を作れることをさっき聞いたばかりなのにね。

領地の村をそのまま拠点にしちゃうのが一番よね。

それなら森の外すぐの場所より更に因縁を付けにくいわ、まあ付けてきた時用に対策は十分にしますけどね。



「じゃあその村に入り口を作りましょう、それが一番よ」


「う、うむ・・・そこならどこの領主も文句は言えんだろうな」


アレンが私の提案に難しい顔をして賛成してくれました、難しい顔をしてるのは何で?っと思うけど、まあそれはいいわ、でも文句を言えないわけじゃないわよアレン君。



「アレンさん気を抜かないでね、向こうは文句を言ってくるわ、これは確実なのよ」


私が指を立てて言うとみんなが驚いていました、何でよ!誰だってわかるでしょ。

隙を見せれば必ず突いてくるわ、欲望に囚われている者ってそういうものよね。



「だから私は、その村に防衛のモンスターを配置しますから、そのつもりでねみんな・・・あ!モンスターって分からないようにするし、安全だから安心してね」


「それはこちらとしても助かるが・・・いいのかそんなことをして?」


私の提案にアレンがそう返してきました、ちょっと困った顔もしてる?対策をするのは当然だと思うけど。



「平気よ?私としても外を固めるのは作戦としていいと思ってるし、外の人たちには被害を受けないようにしないとね」


アレンが今度はびっくりしていました。


「アレンさん?」


「君はほんとにダンジョンマスターなのか?私には神か女神といった感じに思えるな、守りの女神のようだ」


「そ、そんなんじゃないわよ!」


女神!?それは言い過ぎよ、私は自分の為にやってるだけ、確かに外を守るのは私でなくてもいいかもだけど、先の事を考えると私がしておいた方が最善なのよ。

だってダンジョンマスターとして色々出来るもの、アレンが村を守っていたら矛先はアレンに行っちゃうわ、私だけならどうとでも出来るのよ、まぁ色々準備しないといけないだろうけどね。



「容姿は確実に女神さまね」


ガランネさんが私にハグしてこようとして、みんなに止められていました、特にローグルムさん早かった!



「そ、それで将来的にその村を街にするとして、それでも結構遠いぞ」


アレンさんに場所を教えてもらいながら話を進めているとアレイラが言ってきたわ、まあ歩いて5分では着けないわね。


「なるべく早く着くように、今通路を村までつなげたわ、大体36キロね、何日かかるかしら?」


私が距離を言うとみんなが考え込んでしまったわ、ちなみにこの世界の一日の時間は24時間で、距離の単位とか名称も地球と同じでした、もしかしたら前にここに来た人がいて、教えたのかもしれないわね。

ちなみに元の森の入り口は塞ぐことにしました、バンヨウたちからの情報で成長型のダンジョンは無くなることがあるそうですよ、推測で言われている説は成長中にマスターであるモンスターが潰されたっとか、ダンジョンの外に出て消滅したとか色々あるそうです。

まぁ同じダンジョンだとわかる人はいるかもだけど、知ってるのってあの転生者君だし、分かったとしても疑問を持つだけで問題はないはずよね。



「それは難しいな、俺には分からん、ノンこういったことはお前の仕事だろ、どうなんだ」


「ちょ、ちょっと待ってよアレイラ、そんな難しい事、今紙に書くわ」


ノンが紙に書いて計算し始めました、紙も植物紙じゃなくて何かの皮の物ね、植物紙はないのかしら?

それにしても、歩く速度が解れば簡単なのに紙に書くって・・・たしか人って時速3~4キロじゃなかったかしら、ステータスが高くても鎧とか武器は着けてるし、それで計算すると。



「大体12時間よノン」


「え!?」


「ど、どうしてわかるんだ」


2人が驚いていますけど、あ!他のみんなもだね。


「だって計算したもの」


「すごいなマコッチ、王宮の研究者並みだ」


え!?そんなにすごいの?アレンに言われたけど、これくらい小学生レベルだよね。

もしかしてここって、それほど文明が発達してないのかな?教育制度がちゃんとしてないのかも、ラノベでもよくあるし。



「ありがと、宿泊施設を途中に作っておくわ、通達しておいてね」


移動石があるから村からダンジョンにはそれでこれるけど、帰るときは歩いて戻ることになるでしょうからね。

今のところ、階段やエレベーターの所にある転移陣を使うと、最初に作った地下1階の部屋に出ます、これは仕様の様で、いくら私が道を伸ばしたり入り口を作ったりしても変わらなかったわ。

森の入り口を塞いだから変わるかもしれないけど、恐らく変わらないでしょうね。


宿泊施設は道を3等分した辺り12キロ地点と24キロ地点に1つずつ設置しました、施設はあのレストラン罠です、後・・・少し細工もしたの。

中で働いている幽霊モンスターにクリスが説明したら了承を貰えたの、出来るとは思わなかったけど、今後はそう言った仕様にしてみるつもりよ。



「では、その村から交易をして行くってことでいいかなマコッチ」


「そうねアレン、出来てからはそうするわ、それまではヴェルンの街と交易をしていくわね、もう道は近くまでつなげたのよ、アレンの許可をもらえばすぐに入り口を作るわ」


私の答えを聞いてアレンが驚いているわ、先手を譲る気は私にはないのよアレン君。

他にも少し私の実力を知ってもらおうかな、念のためにね。


「そうだったのか、なかなか仕事も早いな」


「ありがとう、でも街の中に作る予定なのよ、だから施設か家を貸してくれるかな、料金はこれで」


私は金塊を10本出してテーブルに置きました、どう?私ってすごい物を色々持ってるんだよアレン君。



「な!?」




【所持DP】
20億8045万2165P

【DP使用】
通路12000個
(12000P)
レストラン罠
(200万P)



【残りDP】
20億7844万165P
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